反転液晶のG-SHOCKが気になり始め、早速GM-5600B-1JFをお店に見に行きました。
しかし、店舗のショーケースでは当然すべての商品を見栄え良く展示するために照明が工夫されているのか、反転液晶のすべての機種の文字がくっきりと表示されています。いくつか反転液晶の機種の前を行き来して、角度を変えて眺めてみるのですが、それ程有意な差は感じられませんでした。
店員さんにお願いして、ショーケースから出して見せてもらおうかと考えたのも束の間、まったく予定していなかった機種が目にとまりました。
この色使い、ベゼルやストラップのテカテカとした光沢感、すべてが80年代を彷彿とさせるデザインで、一発でノックアウトされてしまいました。
今まで5000/5600シリーズを中心にG-SHOCKの知識を蓄えてきたのですが、G-LIDEシリーズはあまり調べたことがありませんでした。そもそも僕は水が苦手でサーフィンや釣りとは無縁なので、G-LIDEシリーズに興味がわかなかったのですが、潮の満ち引きや月の満ち欠けを腕時計で知ることができるのは、屋内の仕事でストレスがたまりがちな日々の生活にちょっとした潤いを与えてくれそうです。
G-LIDEシリーズは一番古いモデルだと2008年発売のモデルが未だ現役なのですね。金属パーツがあしらわれたダイヤル部は魅力的ですし、何と言っても電池駆動のモデルとしてはかなり多機能だと思います。
僕は充電するタイプの道具はバッテリーの充電残量が気になってしまうたちなので、「充電しなければならない義務感」から解放される電池駆動のモデルは気軽に使えてありがたいです。よく「ソーラー充電の時計は基本的に電池交換不要」などと言われますが、そもそもソーラー充電の時計も充電池を内蔵しているので、スマートフォン同様に何年か使っていれば必ず充電池の交換タイミングを迎えます。だとしたら、数年に一回メーカーにメンテナンスに出して、消耗品のゴムパッキンなどと一緒に電池を交換してもらう方が良いと思うのは僕だけでしょうか。
またG-LIDEシリーズには高精細MIP液晶を搭載したGBX-100シリーズもあります。電池駆動でありながら、スマートフォンと連動してメールや電話の着信通知を受けるようなこともできるので、それこそApple Watchを毎日充電することに嫌気がさした方などいらっしゃれば、是非ともお薦めしたいところです。昭和風なGLX-5600から、スマートフォンに近い機能を持つ現代的なGBX-100まで機能やデザインの幅が広いのもG-LIDEの魅力かも知れません。
本当にG-SHOCKは一つ一つのシリーズが奥深く、数本手にしただけではその魅力の深奥を垣間見ることすら難しそうです。