物欲王

思い付くまま、気の向くまま、物欲を満そう

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Pocket WiFi

2010-06-28 00:27:31 | コンピュータ/スマートフォン/周辺機器
先週末はiPhone 4が発売され家電量販店も盛り上がっていたようです。そんな熱狂を横目になぜか僕はe-mobileのPocket WiFiを契約してしまいました。完全に流行から外れていますよね。

ここ2年ばかりは屋外での通信環境としてWIRELESS GATEのサービスを利用してきました。月額380円でWiFiが使い放題であり、マクドナルドやルノアールの店舗などアクセスポイントが見付けやすいことが長所です。コストパフォーマンスとしては申し分ないのですが、やはり全国を「点」でカバーするホットスポットサービスですので、今いる場所で使えないケースがままあります。そういうときに限って急ぎで何かをしなければならなかったりするもので、アクセスポイント探しに時間を費やすことが惜しまれます。

このPocket WiFiは早い話が携帯電話にWiFiステーション機能をつけたもので、携帯電話が圏内になる場所であればWiFi対応端末からネットワーク利用できる優れものです。結局つながる先は携帯電話網なので、WIRELESS GATEと比べれば回線速度が劣ることが予想されるものの、どこでも使えるというメリットは何物にも代え難いです。さらに今後の展望として、すでにauからWiFi WIN対応端末がいくつかリリースされているので、EZwebのアクセスをすべてPocket WiFi経由にしてしまえばパケット代がかなり節約でる筈です。2年契約で縛られたとしても、拘束期間が満了する頃にはLTE等の次世代携帯電話網につながるデータカードが充実している頃だと考えられ、それまでのつなぎとしても十分活躍できそうです。思い切って契約してみることにしました。

幸いにも6月末までは1円で端末を購入することが出来、さらに当初1年間は月額4,980円の基本料金が3,980円になるとのこと。ソフトバンクがPocket WiFiにOEM/MVNOで参戦してことが影響しているのか、iPhone人気で埋没しないためなのか、理由は分かりませんが僕にとってはありがたいキャンペーンです。念のため休日にターミナル駅そばの大型家電量販店に展示されていたPCとiPod touchで接続スピードを試してみたところ、1Mbps弱の数値は出ており、Youtubeでいくつか動画も見てみましたが違和感のない速度で画像が流れていきました。Web等ではPocket WiFiの速度を酷評する声を見たことあったのですが、僕が普段行きそうな場所では特に問題にならなそうだという結論に達しました。契約書記入後30分と待たされることなく目新しい端末を手に家に向かいました。

いざ手持ちのPC、ゲーム機、iPodをWiFiでつなげてみましたがいとも簡単に接続でき、しかも回線速度も悪くない感じです。自宅では実測2Mbps前後で、体感速度としても満足できる範囲です。正直に言うとPocket WiFiの提供元であるe-mobileにはあまり期待はしていなかったのです。しかし地道な企業努力なのか、新興キャリアだけにトラフィックが混み合う程の同時利用者数がないのか、理由は定かではありませんが利用初日の第一印象としてはかなり好感触を抱きました。

余談ですがWPAを使うためにはPocket WiFiをPCにUSBケーブルで接続して、Web設定ツールによる設定が必要です。きちんとマニュアルを読んでいなかった僕はいきなりWPAが使えるものだと思い込んでいたため、AESで暗号化しているWiFi機器の設定に非常に時間が掛かってしまいました。

またカタログにはPocket WiFi付属の電池で4時間程度通信可能とあります。この手の数字は半分程度に値引いてみることにしているので、2時間くらいしか使えないのかなとバッテリーの持ちが気になっていました。まぁ、買ってきた当日なのでやや割り引いて評価する必要でしょうが、僕の使った限りでは本当に4時間くらい通信できそうな感じでした。電池残量が少なくなってもPocket WiFiはかなり粘って仕事をしてくれるので、大食漢のノートPCが相手ならむしろPCの方が先にへたってしまうかも知れません。

最後に1つだけ難点を書きます。何とe-mobileでは2010年8月24日から「24時間ごとに300万パケット(366MB)以上のご利用」のユーザに対して「当日21時~翌日2時」の時間帯で「通信速度制御を行」うそうです。しかし、よく考えてみて下さい。今時、1日に366MBを超えずにネットワークを利用するというのは少し厳しくないでしょうか。公私ともにメールで送られてくる大きな添付ファイルは数十MBになることがよくありますし、ちょっと動画など見たらあっという間に超えてしまいそうで怖いです。以前の基準は「1ヵ月間で300GB以上のご利用」だったそうなので、基準を変えるにしてもこう少し緩くして欲しいものです。

ということで衝動買いにしてはかなりの好結果で非常に満足できました。


TRE MOBILE PACK Pocket Wifi(12ヵ月 初月分) イーモバイル プリペイド型データ通信カード D25HW

Huawei Technologies Co., Ltd

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Intel X25-M

2010-06-27 00:56:55 | コンピュータ/スマートフォン/周辺機器
先週、突然ThinkPad X60が起動しなくなってしまいました。まぁ、思い当たる節がない訳でもなく、おそらくMBRを壊してしまったのでしょう。手元のWindows XPのメディアを使って復旧を試みたのですが、少なくともWindowsの回復コンソールでは元に戻すことができませんでした。GRUB等を入れてみることも脳裏をかすめはしたのですが、何となく面倒だったことと、もし状況が僕の思っている以上に最悪で下手に対処することで何のデータも読み出せなくなって困るという根拠のない不安から、HDDを入れ替えてしまうことにしました。

最近だとSATAのHDDは大容量のものを安価に買うことができます。ただ、これから新たに買うディスクとして単なるHDDを選ぶのも無粋な気がし、SSDの候補選びに着手します。Webで検索するにいくつかのSSDですでに換装実績があることが分かりました。PC事情に疎い僕としては聞き覚えのあるIntel X25-Mを買いに行くことにしました。

いざ店舗で実物を前にすると、微妙な価格差で店先に並ぶ80GBモデル160GBモデルのいずれを買うかに心が揺れます。数年前に買ったX60への投資としてネットブックが買えそうな金額を投入するのもどうかと思い、結局80GBのものを買いました。(でも未だに160GBにすべきだったかもと引きずっているので、購入される際には熟考をお勧めします...)

家にSSDを持ち帰って早速載せ替えに取りかかります。ThinkPadなのでHDDを取り出すのは非常に簡単です。念のためAC電源ケーブルとバッテリを取り外し、本体右側にあるHDDカバーのネジをゆるめてカバーを縦にスライドさせればHDD引き抜き用の「ベロ」が見えます。そのベロを引けばHDDが出てきます。両脇のゴムカバーを外してネジ4本を緩めればHDDの取り出し完了です。取り出しと逆の手順を踏めばSSDの取り付けが終わります。

余談ですがSSDとHDDの重量差があまりないのが意外でした。元々X60についてきた富士通製MHV2120BHの98gに対してIntel X25-Mは80gです。若干軽量化したことにはなりますが、思ったほど重さに違いがないので、むしろHDD技術者の努力に頭が下がる思いです。

HDDからSSDへの載せ替えは5分と掛からず終わったものの、システムのリカバリに手こずってしまいました。何回もやっている筈なのに何で今回に限ってついていないんだろう。備忘録もかねてその要点をご紹介します。

まず、Webでよく言及されているBIOSのSATA設定を「AHCI」ではなく「Compatible」に変更するというのは、Windows XPのインストールメディアで復旧を試みていたこともあって図らずも設定済みでした。ただ、リカバリーCDからのシステム復旧後になぜかAHCIではブルースクリーンが表示されて起動できないという事象に悩まされました。インテル マトリクス・ストレージ・マネージャ・ドライバーを手動でインストールしたつもりだったのですが、どうもきちんとインストールできなかったらしく、頼みの綱のシステム・アップデートはというと何回実行してもインテル マトリクス・ストレージ・マネージャ・ドライバーを導入対象に組み込んでくれません。仕方がないので「ThinkPadの冒険」というblogの記事を参考に、regeditで「HKEY_LOCAL_MACHINESystemCurrentControlSetServicesMsahci」の「Start」の値を「0」に変更することで一時しのぐことにしました。(紆余曲折あったのですが、Windows VistaのSP2を導入した後くらいにようやくシステム・アップデートがインテル マトリクス・ストレージ・マネージャ・ドライバーの導入を提案してくれたので解決することができました)

また、システム再インストール後にClient Security Solutionから起動の度にセキュリティチップのデータ消去を求められていたのですが、そのやり方が分からず困ってしまいました。起動時のThinkPadロゴが表示されている間にF1キーを押せばBIOSのメニューが呼び出せ、そのメニューの中にセキュリティチップの消去メニューがあったと記憶していたのですが、何度探しても見当たりません。これまたGoogle先生に教えを請うたところ「電源投入後Fnキーを押しながらThinkPadロゴの表示を待ち、その後F1を押す」とのことでした。そんな操作聞いたことなかったぞ>X60。

素人っぽいハードルをいくつか越え、晴れてSSD搭載の新生X60が完成しました。性能が気になるところなので、お手軽にエクスペリエンスインデックスを見てみます。以前メモリを増設した時のエクスペリエンスインデックスが



であったのに対して、SSD化完了後は



となりました。ディスクの性能が劇的に改善していることが分かります。(その一方でメモリの性能が激減しているのが気に掛かりますが、今回はWindows Vista SP2での計測なので、メモリに対する基準が変わってしまったのでしょうか?)

個人的にはバッテリーの持ちが良くなるのではないかと期待していたのですが、1回だけ試してみた感じだとHDD時代とあまり変化がないように感じます。OSのバージョンや設定が異なるので単純比較ではないのですけど。しばらく様子を見てみたいと思っています。

今まではちょっとの振動でもHDDに悪影響があるのではないかとビクビクしていました。しかしThinkPadにも関わらずハードディスク・アクティブプロテクション・システムを使わないで良いというのは感慨深いものがあります。これで屋外でも気軽に使えますね。


Intel Boxed SSD 80GB SATA 2.5 SSDSA2MH080G2R5

インテル

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Nikon AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G

2010-06-20 00:14:57 | 写真/カメラ
ニコンのAF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G (IF)を2ヶ月程前に購入しました。

これまで望遠レンズというものをまったく持っていなかったため、ちょっとしたイベントで写真を撮ろうにも被写体との距離が遠くて思うように撮ることが出来ませんでした。そこで200~300mm程度の焦点距離が含まれるズームレンズの検討開始です。僕はニッコール好きなので、さほど思い悩むことなく候補はAF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G (IF)AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II AF-S 70-200/2.8G ED VR IIの二つに絞り込まれました。当初スペック重視で検討していたので最近発売されたばかりで明るく画質も良さそうな後者が圧倒的に優勢でした。ほとんどAF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II AF-S 70-200/2.8G ED VR IIを買う勢いでカメラ店に足を運んだところ、意外な欠点に気が付くのです。そうです、このレンズは非常に大きいのです。

大きな三脚を常時携帯しているようなプロ・ハイアマチュアの方ならいざ知らず、僕のようななんちゃって写真好きレベルだと、レンズだけで1.5kgを超すようではどんなに性能の良いレンズを買ったところで外に持って行かなくなるのが目に見えています。実際に実物を目の前にするとAF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G (IF)ですら十分大きく、重いというのに。結果としてほとんど選択の余地もなくAF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G (IF)を買うことにしました。

AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G (IF)の使い勝手で特筆すべきは何と言ってもVRの便利さでしょう。今まで望遠レンズを使ったことのなかったので、300mmともなると手持ち撮影は無理だろうと半ば諦めていました。しかし、そのような考えは杞憂でしたね。VRを有効にすれば300mm時でもぴたっと絵が止まります。この機能のためだけでも買って良かったと思いましたよ。一方、画質はというとやはり単焦点レンズには劣ると思いますが、すっきりとした感じで良く写り、色もクセがないので万人受けするレンズだと思いました。非常にコストパフォーマンスが高い製品です。

しかし300mmの画角の狭さには驚きました。ファインダをのぞくと非日常的な光景が広がるのですが、僕にとってはあまりに画角が狭く被写体を見失うことが頻発してしまいます。いざカメラから目を離して裸眼で被写体を探そうにも、300mmのレンズを通してみていた光景などぼやけてよく見えず、結局どこを撮ろうとしていたのか分からなくなることが多々起こるのでした。慣れるまでに少し時間が掛かりそうです。


Nikon AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G (IF)

ニコン

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FENDER CUSTOM SHOP

2010-06-18 03:53:25 | 音楽
子供の頃から知ってはいたものの手が届かないブランドだったFender Custom ShopTeam Buildとは言え、実際に手にしてみると自分がすごく大人になった気分です。ただ、ふと考えてみるとこんなにも有り難がっているFender Custom Shopって何なのでしょう? マスタービルダー来日なんていう告知を何度か目にしたこともありましたが、そもそもどういう組織でどんな製品を作っているのか良く知らない自分にも気付いてしまいました。

そこで購入したのが『FENDER CUSTOM SHOP』です。このムックは通読すればFender Custom Shopの総花的な知識が得られる優れものです。中でも僕の目を引いたのはTodd Krause氏制作のCustom Stratocaster Relic。この人があの有名なシャーベルのギターを作ったとはまったく知りませんでした。ESPからも現行品としてシグネチャーモデル(の復刻版?)が販売されているようですが、スラントマウントが再現されていないとはいえ、Todd Krause氏のCustom Stratocaster Relicには強烈に惹かれるものがあります。実際気持ちが盛り上がりすぎて楽器店に実物を探しに行ってしまいました。何軒も巡った結果、運良く実物を見ることが出来ました。マスタービルダーの手によるものだけに高価だったので、衝動買いする危険を犯さずに済んだのも幸運でした。

『FENDER CUSTOM SHOP』の紹介というよりは特定のギターへの思い入れを語ることになってしまいました。しかし、読者それぞれの主観でいろいろな楽しみ方が出来る1冊だと思います。


FENDER CUSTOM SHOP (リットーミュージック・ムック)
ギター・マガジン編集部
リットーミュージック

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Blackstar HT-5 COMBO

2010-06-06 22:39:53 | 音楽
ストラト購入から1週間と空けることなく先週BlackstarHT-5を買ってしまいました。

HT-5はオールチューブアンプというよりは、オーバードライブエフェクターにスピーカーがついていると言った方が適当な製品だと思います。フットスイッチや、外部エフェクター等が利用できるセンド・リターン端子、外部スピーカー接続端子がついていたり、ヘッドフォン使用時にはスピーカーシミュレーターが利用できたりと、かなり充実した機能が装備されています。5Wとはいえ室外でも使えそうなくらい十分な音量があり、、自宅での練習用には十分すぎるスペックです。

肝心の音はと言うと、HT-5のクリーンチャンネルは割と素直で、オーバードライブチャンネルは1960年のレプリカストラトをつなぐには変化の幅が少ない控えめな印象です。個人的には競合製品のMarshall Class 5の方が好きな音なので辛めの評価になっていますが、非力なシングルコイルギターとの相性の問題もあると思います。(さらに書けば、音以前にClass 5はシングルボリュームなので自宅での利用には向かず、きちんとマスターボリュームとゲインが分かれているHT-5に軍配が上がります)HT-5は決してキンキンした音ではなく、泥臭くもやわらかい音がすると感じました。クリーンチャンネルは良くも悪くもクセがないので、エフェクターで作り込んだ音を流すのも良いでしょう。また、オーバードライブの方もハムバッカータイプのギターをお使いなら音作りにも幅が出ることかと思います。(実際HT-5のレビューを見ているとほとんどの方がレスポール等をつないでいるようですし)

マルチエフェクターの価格帯で買えるチューブアンプなのでアンプ購入予定がある方にはお勧めの1台です。

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告白

2010-06-03 01:38:20 | 
電車の中で大学生風の男女がファーストキスについて語り合っていました。先輩らしき男性は相手の女性に好意を持っているようで、付き合い始めるための糸口を探しているような会話の運びが、傍目にも痛々しく甘酸っぱい感じがしてなりません。彼らが告白する日が来るのかを想像しつつ途中の駅で電車を降りました。

そんな若々しい告白がある一方で、愛娘を亡くした悲しみにくれる母親の告白もあります。最近読み終わった『告白』は女性教員の衝撃的な告白で幕を開けます。3組の母子愛とそれを取り囲む自己愛と異性愛が入り交じり、物語はぐるぐると螺旋階段を下りて行くかのように深みにはまっていきます。果たしてどこまでが事実なのか、果たしてどこまでが本心なのか。終わることのないスパイラルこそ母性愛の本質なのでしょうか?

すっきりとした解は提示されないながら、何故か心地良い1冊でした。


告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)
湊 かなえ
双葉社

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