物欲王

思い付くまま、気の向くまま、物欲を満そう

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ほぼ日手帳2007購入

2006-09-25 00:54:02 | 文房具

7年以上愛用してきたシステム手帳をいったんクローゼットにしまい今年初めて使ってみたほぼ日手帳は、早くも2007年版の販売が始まっています。

バイブルサイズのシステム手帳に1週間2ページの週間スケジュールと大量のメモ用リフィルを入れて使っていた僕にとって、ご存じの通り1日1ページの体裁を取る文庫本サイズのほぼ日手帳は、スケジュールの見通しやメモスペースの少なさからやや頼りない存在でした。ただ9ヶ月も使っていると自分なりの利用法で楽しめるようになるものです。

例えば年間カレンダーには会った人の名前を書き込むことにしています。システム手帳を使っていた頃は年間カレンダーなどリフィルすらもっていなかったのですが、深い考えもなく毎日会った人々の名前を記入し続けてみたところ、誰と会ったかすぐに分かったり、最近会っていない人が気になったりと意外に便利なことが分かりました。また1日ページには電話のメモから仕事上の備忘録までとにかくほぼ日手帳にまとめて書くようにし、メモ欄が足りなくなったら別途購入した「ほぼ日のメモパッド」に記録を続け、書き終わったら1日ページにテープ糊で貼っておくことにしています。

ちょっと残念だったのは僕の買ったほぼ日手帳の革カバーは色落ちが激しく、同じカバーを複数年使おうという気にはならないことです。しかし、ものは考えようで、どうせ1年しか持たないのであれば逆に1年間酷使してやろうという気にもなり、今では革がはち切れんばかりにカバーのポケットの至る所に名刺、付箋、メモ帳、カード類、割引券、雑誌の切り抜き等様々なものをおさめて活用しています。カバーのポケットを便利に使っているものの、おかげで革と革のつなぎ目から悲鳴が聞こえてきそうですよ。

さて、前置きが長くなりましたが、要は自分なりに活用できることが分かったし、去年買った革カバーはみすぼらしい状態になってしまったので、来年用のほぼ日手帳をロフトで買うことにしました。

いざ実物を前にしてみると今年のカラーバリエーションは僕にとって今ひとつ決め手に欠け、どれを選ぶのか決めるまで思いの外時間を要しました。昨年同様にナイロンカバーの質感がどうも好きになれないので、必然的に革カバーの中から選ぶことになります。今年の革カバーはガラス加工(ブルーブラック/ダークブラウン)、エンボス加工(マンダリンオレンジ/ライトグレー)、タンニン仕上げ(オリーブグリーン/レッド)の3種類6色が用意されています。最初は今使っている革カバーに色の近いマンダリンオレンジにしようかとも考えたのですが、どうもエンボス加工された革の触感が軟らか過ぎて僕の好みではありませんでした。同じ理由でライトグレーも却下です。ブルーブラックは色合いはとても気に入ったのですがガラス加工された状態だとどうも普段はいている革靴を連想してしまうので断念しました。かといってダークブラウンだと、昆虫嫌いの僕にはどうもカブトムシやクワガタのテカり具合が脳裏をかすめ、メモ書きに集中できそうにありません。となると残された選択肢はオリーブグリーンレッドの2色のみです。革の質感としては他の2種に比べて一番上質な印象ですが、問題はその色です。オリーブグリーンは手帳ではあまり見掛けない色で個性を感じるものの、最近身のまわりのものを明るい色でそろえつつある僕にとってはイマイチです。とはいえレッドでは派手過ぎるし...

あれこれ思い悩む過程で、半分以上が終わった今年を何となく振り返ってみるとあまり良いことがなかったような気がしてきました。ぱっとしない日々が続くとどうもネガティブになりがちです。であれば大統領選候補者のネクタイの色ではありませんが意欲を感じさせる勝負色のレッドにしようではありませんか。手帳は毎日目にするものなのでささやかながら僕の力になってくれるかも知れません。

ということで来年は赤いほぼ日手帳を片手に通常の3倍頑張ります。

ほぼ日手帳の秘密―10万人が使って、10万人がつくる手帳。


幻冬舎

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八月の路上に捨てる

2006-09-04 04:55:04 | 
子供の頃から今に至るまでいくつかの夢が描かれては僕の中を過ぎ去っていきました。ほとんどの夢は叶うことなく憧憬は淡い思い出に変わり、その過程を無視するかのように日常生活が連綿と続いていきます。特に社会人になってからというもの日常生活の重みは増し、何かに憧れることすら忘れてしまうくらい日常が我が身に迫ってくる気がします。出色の才なき凡百の人間はこうした日々の現実が突き付けられてこそ健康に生きていくことが出来るのかも知れません。

近所の本屋さんによったついでに何気なく『八月の路上に捨てる』を買ってみました。芥川賞をあまり気にしたことはなかったのですが、たまたま『沖で待つ』も読んだので今年は完全制覇です。

標題作の「八月の路上に捨てる」は再婚を期に缶ジュースのルート配送の仕事から総務の仕事に異動しようとしている職場の女性に、主人公が離婚に至るまでの過程を話すという内容です。心の底から望んでいるのかわからない夢を何となく追い続け気が付くとアルバイトで生計を立てるようになっていた大卒の三十男と、就職活動や人間関係という自分の夢とは本質的に無関係なところで挫折してしまった女が、出会い、結ばれ、すれ違っていく過程はあまりに自然で「今」を感じさせるものでした。普通ならば重くのしかかってくるだろう怠惰な現代の現実を、新たな転機を迎えようとする職場の同僚に語るという設定を取ることで、ひっかかることなく流してしまうあたりに嫌になるくらい今生きている時代を感じてしまいます。

人によっては読後感が浅いという人もあるでしょうが、『八月の路上に捨てる』には爽やかに今自分が暮らしている世界を突き付けられた気がします。


八月の路上に捨てる

文藝春秋

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ABSOLUT ICEBAR TOKYO

2006-09-02 04:42:21 | レストラン/バー/カフェ/料理/デザート
『氷の微笑』という映画がありました。でも実際にたくさんの氷に囲まれると微笑どころか思わず笑ってしまうことが今日初めてわかりました。

ずいぶん前に話題になっていたABSOLUT ICEBAR TOKYOに遅ればせながら行ってみました。入り口で入場料?を払うとドリンクチケットを渡されるとともに防寒用ケープを貸してくれます。そして入り口奥の扉を開けて中に入るとそこは一面氷の世界なのです。バーのカウンターもテーブルもイスもすべてが氷。もちろん壁面も氷に覆われています。氷のグラスに注がれたウオツカベースの飲み物を片手にまったく季節感を感じさせない-5℃の空間に身を置くと訳もなく笑えてくるのです。

この店は45分の入れ替え制なのですが、20~30分もあればかなり満足できます。もっと正確に書けば予想外の寒さで居続けられないです。ただ、普通のバーでは味わえない濃密な一時が過ごせることは確かです。


氷の微笑

ジェネオン エンタテインメント

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コメント (2)
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