年末にとある会食に参加したところ、出席者の一人が端的に言えば実存主義や構造主義の話をしていました。あまり実りある議論とは思えなかったものの、かといってわずかに学校で学んだ知識もほとんど忘れてしまっている僕には、肯定する訳でもなければ否定する訳でもなく、もやもやとした気分だけが残ったのでした。大家の著作を1つずつ読んでいく程の元気は今はないので、とりあえず新書で復習してみることにしました。僕が選んだのは『寝ながら学べる構造主義』です。
この本は構造主義の門外漢である著者が一般の人向けに分かり易く構造主義を説明した入門書です。ニーチェのあたりなど何となく違うかもと感じなくもないのですが、単に僕の記憶違いかも知れないですし、そもそも細かいことをつっこむくらいならば入門書ではなくて原著にあたれば良いので気にならないですよね。ロラン・バルトの話からWebやLinuxの話に広げていくなど、入門書ならではの良い意味で総花的な記述には好感が持てます。もう少し詳しく知りたくなる、程良い本の薄さがこれまた秀逸です。
この本は構造主義の門外漢である著者が一般の人向けに分かり易く構造主義を説明した入門書です。ニーチェのあたりなど何となく違うかもと感じなくもないのですが、単に僕の記憶違いかも知れないですし、そもそも細かいことをつっこむくらいならば入門書ではなくて原著にあたれば良いので気にならないですよね。ロラン・バルトの話からWebやLinuxの話に広げていくなど、入門書ならではの良い意味で総花的な記述には好感が持てます。もう少し詳しく知りたくなる、程良い本の薄さがこれまた秀逸です。
寝ながら学べる構造主義 文藝春秋 このアイテムの詳細を見る |