令和2年10月5日(月曜日)
打ち合わせのため、市議会に登庁しました。
またこの話題か?と怒られそうですが、大切な案件ですので、再び触れることとします。
9月議会で予算を減額修正した市役所「1階フロア階段撤去(979万円)」について、市は、パブリックコメント(以下「パブコメ」という)という手法で、市民の皆様の御意見を聴取する手続きを開始しました。本日から11月4日までの31日間です。
今回のパブコメは、先の9月議会の総務環境委員会の審査結果報告での『市民、職員、議会の意見を幅広く聞き、熟慮した形で、予算案を提案すべきではなかったのか』との指摘に基づく対応だと思います。
ただ、パブコメは、条例の制定や改廃、総合計画や福祉計画等の策定や改正の際に行われると認識していますので、予算議案として提案し、否定された一事業について実施するというのは、極めて異例だと思います。
少し話が逸れますが…。
私は、国からの『新型コロナウイルス対応地方創生臨時交付金』は、地方創生との名がつくとおり、自治体ならではの知恵と工夫を凝らした対策の実行が期待されているとの認識で、6月議会の一般質問で取り上げました。
その際、「市役所の主観ではなくて、市民の視点に立った客観的な施策を打って、最大の経済波及効果を見出せるような事業の構築をお願いしておきたい」と申し上げました。
そのような視点で、使途を考えると、この交付金は、市役所内の改修等に使うよりも、コロナで深刻な影響を受けた市民や事業者の皆様の生活支援や事業継続対策などのために最大限活用すべきだと考えます。
階段撤去の工事費は、国からの交付金を充当し、市の負担はほとんどないから、問題ないという考えもあるようですが、税金=公金の使途としては、とんでもない!と私は思います。
また、マイナンバーカードの普及を前提としますが、市役所に行かなくても、各種証明書等の発行を可能とする「コンビニ交付サービス事業」の拡充やOCR等を導入し、証明を取りに行った際の市役所での滞在時間(待ち時間)を短くするための「窓口業務等改善事業」の予算が、9月議会に提案され、こちらは期待を込めて可決しました。
わざわざ1000万円近くをかけて、市役所の階段を撤去しなくても、日田市として取れる庁舎内のコロナ対策はまだまだあるはずです。
さらに、9月議会の閉会直後、市長は直ちに、12月議会までの再提案を口にしました。委員会における審査の状況、本会議での委員長報告、質疑、討論という一連の審議の内容を、真摯に、謙虚に受け止めていないことが、非常に残念でなりません。議会の議決の重さを理解できないのか、不思議でもあります。
市が示す目的や理由をご確認いただくとともに、議会の判断をご理解いただきたいと思います。
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