先日、地元二紙(西日本・大分合同)に3月議会の顛末が載りました。
西日本の記事には、令和元年(2019年)6月議会のやりとりの一部が引用されており、複数の市民の方から、市長の発言に対するお問い合わせがありました。
「ガチ(真剣勝負)できちっとやる」
この発言は、私の「議会とどういった関係が望ましいとお考えなのか」との質問に対する答弁の中で出たものです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/3d/4e12c8187aec34f202a60639e4e12b3f.jpg?1618236296)
・こんな発言があったのですか?
・発言の真意は何でしょうね?
・市議会の議場で使う言葉として適切ですか?
といった御意見でした。
私としては、ガチの前提が整わないままの処分に困る生煮えの議案提出はもうやめて!の一言ですが、質問して答弁を得た者、その後も苦言を呈した者として、議場でやりとりした内容を備忘録として、残しておきます。
【令和元年 第2回 定例会 一般質問】
○1番(中野哲朗君) 市長にちょっと議会との関係について質問をしてみたいことがございます。
本年4月11日の西日本新聞でございましたが、九州内の7県議会と233市町村議会に実施したアンケート調査の結果が掲載をされておりました。この4年間、前回の統一地方選挙以降、首長提案の議案を一度も修正あるいは否決をしたことのない議会というのが、半数近くの115議会あったということでございます。
ことしに入りまして、福岡市議会でありますとか大牟田市議会、こういったとこで、予算の減額修正、首長提案の予算案が減額修正されるということが続いておるようでございます。
この日田市議会におきましては、市長の2期目に当たる平成27年9月定例会からこの前の第1回臨時会までに、議案が466議案あったということでございますが、条例議案を1件否決して、予算議案の修正を2件議決したということがこの4年間にありました。
以前、私、議員の議決責任ということで市長に認識を問うたことがございましたが、市長は、こういったよその議会も含めまして、日田市議会であったこの4年間も含めて、議会とどういった関係が望ましいとお考えなのか、考えがあればお聞かせいただきたいと思います。
○議長(石橋邦彦君) 市長。
○市長(原田啓介君) 基本的には、表現としてはこういう言い方がわかりやすいと思います。例えば、なれ合いの中でこの議事というものを進めていくものじゃないというふうに考えております。ですので、若い者の言葉でよく言うとこの、ガチできちっとやったほうがいいよねというのあります。
もちろん、我々が否決を受ける中にも、その提案の仕方もしくは説明の仕方が悪かったというようなこともございますし、逆に議員さん方にも御理解いただけるあれはないのかなという疑問もこちらも思うということもございます。こういったことのやりとりをこの中でつまびらかにしながら、市民の皆さんに見ていただきながら判断していっていただくということが大切だろうというふうに思います。
否決をされようが可決されようが、それがどういう意味を持っているかということです。以前も、ほかの議員さんからもお話いただきましたように、既決したものに関しては全力で我々はサポートしていくんだと、議会はと、いうような力強いお言葉もいただいておりますので、やはりそういった形で、最終的には市民に負担のないように、そしてそごのないように、皆様方とともに進んでいきたいというようには考えています。
以上です。
○議長(石橋邦彦君) 1番 中野議員。
○1番(中野哲朗君) 平成26年に日田市の自治基本条例が制定された際に、時同じくして、日田市議会も基本条例を制定をしております。
この第8条には、以前も申し上げましたが、「議会は、市長等と常に緊張ある関係を構築し、事務執行の監視及び評価を行うとともに、政策立案または政策提言を通じて市政の発展に努めなければならない」という条文がございます。
監視、評価、そして提案、提言、立案、両方をしなければいけないことだと思いますが、私は常に緊張ある関係というものを意識しておりまして、目ざわりな表現もたくさんあろうかと思いますけども、これを念頭に置いてやっているということを申し上げておきたいと思います。
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【令和元年 第3回 定例会 一般質問】
○1番(中野哲朗君) 最後になりますが、市長は、「誠実に!真摯に!前向き!」に市政を執行するということで書かれておりました。市長御自身が目指す方向や政策を、市民の皆さん、職員の皆さん、そして我々議会に対して、簡潔、明解、具体性を基本として、懇切丁寧に説明することが大事だと思います。また、そのことが行政の取り組みの成果を市民に実感していただける最もシンプルな方法ではないかとも思います。また、自分でいかに正しいと思っていても、相手を説得して理解と共感を得なければ、政策の実現が難しいということは経験の底力をお持ちの市長には十分おわかりかと思います。慣れ合いで議事を進めるものではない、「ガチでやったほうがいいよね」というのは、6月議会の市長の答弁でございますが、市長のこの姿勢には、私も大変共感をしますけども、その前提には、明確なビジョンに基づく詳細なプランを謙虚に丁寧に説明するという姿勢が大事で必要ではないかということを申し上げまして、今回の質問を終わります。
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