なな色メール 

シュタイナーの勉強会の仲間と始めたニュースレター。ブログでもその一部をご紹介していきたいと思います。

Let’s enjoy Poor Life

2011年06月01日 | いしかわようこ
面白い本を読みました。先回Sさんが紹介して下さった本の一冊。川上卓也著『貧乏という生き方』(WAVE出版)です。本の帯に記されている文章で中味も想像できるでしょう。< 月6万円で豊かに暮らす!>

趣味がカメラ、写真の著者のつつましい写真が添えられています。台所の一コマ、流しの上鍋、フライパン、まな板、包丁、砥石、ざる、おたま、しゃもじなどがきれいに並んでいる。ここでご飯とみそ汁と納豆と旬の野菜の食事が作られる。ご飯は土鍋で炊く。出しは安売りの昆布とかつおでとって冷凍しておく。納豆はかき混ぜれば混ぜるほど(つまり空気を入れれば入れるほど)おいしくなるから右に200回左に200回かき混ぜる(ご飯が炊ける間他にやることが…だそうです)薬味はネギ、小さい庭の紫蘇安売りの時の傷海苔。秋の楽しみはサンマ。一尾100円以下になった時をねらい七輪で焼く。大根をおろしを添えて一番安くておいしいウィスキー「トリス」で晩酌世界一旨い!と自負する。

川上さんは20代思うことがあって会社を辞める。そして<貧乏に降りていく道>に入った。現代の日本の社会、その中での暮らしに疑問をもったからである。消費文明に踊らされきゅうきゅうと身を削って暮らしを維持する人生をリストラしたと言う。お金や物に縛られない本当に人間らしい暮らしを求めたわけですね。収入はアルバイト。

朝あわただしく起きてファーストフードを口に入れ、昼はコンビニの弁当。これは<ビンボー>な人の食事。川上さんの土鍋で炊くご飯、そしてみそ汁、納豆、昼は塩おむすびそれは<貧しくも愉しい満足する>食事。<ビンボー>と(清貧>の違いお金は無い。ない中で考え工夫する。お金はないけど時間はある。自由がある。自分の世界を創造していける。自主的に貧しい道を選んだ川上さんをゆたかにするのはお日さまのぬくもり、空の青さ、川風のさわやかさ…季節のうつろいetc.

全日本貧乏協議会を立ち上げ会長を自称。ある年の暮、会員のUさんからお歳暮が届いた由、開けてみると「前沢牛」の霜ふり。狂喜乱舞!

読んでその気概あるポリシーには共鳴すること大でしたが、たばこ(安物の)、白砂糖の多食が心配。風邪、花粉症の原因はそれかも知れませんよ、川上さん。でもつい忘れがちだった<小欲知足の生き方>を改めて教えられた本です。



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1 コメント

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貧乏という生き方 (ひょうどうともこ(ドルフィンスマイル))
2011-09-15 23:02:37
”粗食、感謝の心、足るを知る”川上卓也さん、私もとても素敵だと思います。
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