当方見聞記

旅と舞台・ライブ話を気ままに書いてます

天海さんの寺院巡り

2010年11月29日 | 日記
日吉東照宮に行ってきました


いきなりなかなかなかな階段でのお出迎えです
階段をあがって拝観料を支払。なぜかそこのお孫さん?にサルの置物を妙に勧められた


日吉東照宮は天海が造った神社です。
日光より先に出来上がったため、日光東照宮のモデルになっているとも言われています
そんなわけで中は同じ作り…って言っても日光の中は見れません
同じように公開やっているのでは、上野の東照宮と同じような造りでしたね
彫刻に関しては、本当に豪華なんですよ。
鳥獣の彫り物があったり、壁画の色彩だって十分鮮やかだったり。
中撮影okだったのかな?なんか申し訳なくて撮らなかったんですが、土日祝日は公開されてますので、興味あるならぜひ見ていただきたいです

その後は慈眼堂へ。
慈眼とは天海のことここは天海の廟所なんです
なわけでここには天海や家康の供養塔はもちろん、桓武天皇の御骨塔などなど…色々な超名人の供養がされています

ここももみじがサイコー

廟の前にある石燈籠はお堂と同時期に建てられたもの。
廟の中の公開はされていなかったんですが、庭掃除の方がカギあけて中に入られていたりしまして…ちゃんと手をあわせてお辞儀してから入られたり出たりされていたのに感心してしまっていました。
良き文化ってやつかな
本来当たり前なんだけど、こういう事しないでガサツな対応してるところも多いからさ

その後は滋賀院門跡へ。

ま、慈眼堂も滋賀院門なんですが。
滋賀院は天海が御陽成上皇から御所の高閣を賜って、移築したところだったんです。
ただ、これは明治時代に焼失してしまったため、その後比叡山の建物を移築したのが現在の建物。
中には狩野派の襖絵やら小堀遠州の庭やら…なかなかです
あと、天海の着用したっていう鎧が
戦用ではなく、儀式用のため、紙と布でできているんだそうです。
でもパッと見ではわかんないですよ言われてみると、薄さ?重ねの角度?独特の重厚感ってのが少ないので、鉄じゃないなってのはわかるんですが
入ってすぐにある中庭は、その昔は蹴鞠もやるような広い庭だったようで…今は規模も小さくなってしまっているので、庭になっていますけどね。


これは勅使門。
天皇家の訪問の時しか開きません。今は、町の祭りの際、神輿への挨拶がある時にも開けるらしいのですが。
ちなみにこの門の横の壁。ちょっと見ずらいですが、五本の線があるんです。
これは、この滋賀院が御所クラスの最高レベルの門跡寺院である証拠。
五本あるのは京都御所なんですよミシュランのみたいなもん。
本当に少ない、最高レベルの証拠なんです
京都には門跡も多いので、本数見てみればよくわかりますよ~ぜひ気にして見てみてください


これが外から見た図。
石垣は穴太積み。この石垣の上に白い壁があるってのが、他にはない、ここの特徴
穴太積みは石を自然な状態で使うんで、こういう組み合わせものってのはないんですよ。
なにせ石垣が温かみがある美しさだからなぁ~やっぱり綺麗だわ