わらび座のミュージカル「義経」を観てきました。
中間テスト直前に何をやってるんだあんたは。
非常に耳が痛いですが、いいんです。不可抗力です。
わらび座ですが、知る人ぞ知る秋田の劇団です。大きいです。全国公演してます。
雀はわらび座と、縁があるんです。これまた不思議な巡り合わせでして・・・話せば長くなるんですが、話します。
あれは中2の頃でした。当時雀は、こう・・・ぽやぽやしてまして。
はい、わけ分かりませんね。何か、フワフワしていて・・・要するに手持ちぶさただったんですね。
そんな時、知り合いの方から、今度秋田の劇団が公演に来るから、実行委員をやってみないか、とお誘いいただきました。
即答です。ええ。
ほとんどが、チケットを売ったり、ポスターを貼ったり、ビラを配ったり、地味な仕事でしたが、すごく楽しかったです。
舞台というと脚本家がいて、監督がいて、演出家がいて、俳優がいて、と華やかな表舞台しか見えません。でも、こういう仕事をする人も、目立たないけど大切で、いろんな人達が集まってやっと舞台ができるんだ、と気づくことができました。
当日、なんと舞台の準備を手伝わせていただきました。
お~!あのセットの裏はこうなっているのか。
のわっ!俳優さんが歩いてる~!(いや、歩きますよ誰だって)
と、雀感激。でもちゃんと働きましたよ。
長い間頑張ってきた後で観る舞台は、感動もひとしお。劇団の人達の気持ちに少しだけ近づけた感じがしました。
その後も、そのころの繋がりで、ワークショップに参加させてもらったり、チケットをまわしてもらったり、不思議とそこから色々な方向に関わってきて、何か切っても切れないような縁ができました。雀にとって一番身近な劇団です。
そんなわけで、今回も中間直前でありながら、チケットを買ってしまったのです。
「義経」・・・いや~良かったですね。音楽がすごく綺麗でした。義経を演じた役者さん、実は雀が委員をした「男鹿の於仁丸」で主演していた方なんです。思い入れが強いっていうのもありますが、声がいいし、表現力がすごい人だと思います。
あと、藤原泰衡やってた人、すごい引きつけられる感じがしました。
ストーリーは、やはり大河的なので、(絶対に必要なんだけれど)背景などの説明が多かった感じがしました。スケールはそんなに大きくなくても、雀は「男鹿の~」のほうが好きです。「男鹿の~」は秋田の民話を元にしていて、素朴で、でもしっかり伝わってきて、・・・とにかくすごく良かったです。
地方の劇団は、都会の劇団にはないものを持っているので、流されないで、ずっとわらび座でいてほしいな、と雀は思いました。