
長野から途中インターチェンジの車内で朝を迎え、5時間ほどかけて、「ひかり祭り」の会場、
牧郷ラボに着いた。
いま住んでいる長野県売木村から1000メートルも下に来ただけあって、非常に暑く湿った空気が
重く感じた。
久しぶりに会う友人達に、彼女と別れ、家もやめて、携帯も無くした僕は非常に心配されていて、
「元気だよ!」と言ってもなかなか信じてもらえない自分はいったいなんだろうと考えながら、
久しぶりの再会を会場内でひたすら繰り返す。
友人のライブをみたり、元朝さんのデコレーションを眺める。
ライブで凄かったのは友人がディジュ、カリンバ、ベースで参加している変態だらけの
「HIKARI PORTAL CLUB」。
それと「Gocoo+Goro」。
Gocooが凄いというよりも、GoroさんがGocooの良さを何倍にもしていたという印象だった。
Goroさんはやはり凄かった。
虔十の坂田さんとも受付けのテントの中で長いこと話をして、311以降、被災地にお金が
まわってしまう前に大急ぎで進んでいた高尾山のトンネル工事がとうとう7月末に下り線が貫通し、
200トンの水が毎日トンネルから流れ出ていることを教えてもらった。
上り線は8月中に貫通予定するそうだ。
さらに、長野の大鹿村あたりの山をリニアの為のトンネル工事で掘る計画も大急ぎで進んでいるそうだ。
トンネルの中を一定の温度にするリニアの電気消費量は原発3基分!
原発の事故の裏でこんな馬鹿げた事が大急ぎで進んでいる。
今回、ひかり祭りにわざわざ5時間もかけて行ったのは、久しぶりに友人に会いたかった事と、
東京電力の電気を使わない100%自家発電で行うイベントを見たかったという事にあった。
夕方、会場をフラついていると「ひかり祭り」の告知・広報スタッフ、多分、遠い親戚であろう友人で
「自給自足」という雑誌のライターの仕事をしている平川マンボウと合流すると、向こうから100%
自家発電で電源関係を担当しているマコトさんも合流。
イベント中はブレーカーを落として東電の電気を使わないようになっているのだけれど、イベントが
終われば東電の電気のある生活に戻るわけで、このイベントで100%自給する理由を僕はちゃんと
聞いてみたいと思っていただけに、偶然にも3人が集まったのは面白かった。
理由としては「クリーンなエネルギーでもちゃんと今までどうりに楽しくイベントを行えるという事の
証明」といったところだったと思う。
平川マンボウ氏は「電気って素晴らしい!」とも言っていた。
バランスの良い答えが返ってきて、なんだかスッキリした気分だった。
イベント中にスタッフや友人と話をしていても藤野に住んでいたUAが原発事故のすぐあとに沖縄に
逃げていった事に対して、誰一人、UAを非難する人はいなかった。
ひかり祭りの雰囲気の良さはそういうところから来ているんだろうと思う。