
ひかり祭りの帰り高速のPAエリアで寝て、翌朝カセットコンロで水を沸かして砂糖多めの
コーヒーを入れる。
コーヒーを飲みながら、なんだか車生活も悪くないなと思う。
それから茅野市にある尖石縄文考古学館へ行った。
ずいぶん前から僕が来たかった場所だ。
まだ開いていない建物の自動ドアが開くのをしばし待つ。
それから開いた自動ドアの向こうで約4時間半、2000点にもなる土器、石器、土偶、国宝の
「縄文ビーナス」を眺めて過ごす。
メキシコシティにある満足するまで見るのに3日は必要な考古学館ほどの規模はないけれど、
尖石縄文考古学館も凄かった。
初めて見る本物の土器の迫力、存在感、そしてなによりも美しい。
アメリカ先住民の言語に「アート、宗教、自然」にあたる言語が無かったという話がある。
アートでないものが存在しない世界にはアートという言葉が存在しないということ。
僕の目の前にある4~5000年前の土器はまさしくアートでしかなかった。
そこらへんは本に載せたいと思っているので、ここでは多くは言わないけれど、少なくとも
アート意外のものが存在しなかった世界が確かに日本列島の遠い昔にあったのだと僕は確信
したのだった。
そんなこんなで、僕の縄文土器に対する土器熱は頂点に達し、これからオリジナル土器の制作しようと
本気で考えている。
もし、土器に興味がある人に付け加えておくと、土器の美しさは写真では伝わらないので、実物を
見ることをお勧めしておく。