旅するくも

『旅が旅であることを終わらせる為の記録』

ひかり祭り

2011-08-06 06:42:04 | イベント
神奈川県相模原市藤野で昨日からひかり祭りというイベントが開催されている。
NHKで藤野の報道がされたり、独自の道を進んでいる日本でもっとも進んだ
村だと僕は思っている。
シュタイナー学園があることから歌手のUAが住んでいた村としても知名度が高い。

ひかり祭りは、その藤野で閉校になった小学校を使っての音楽などのイベントで、
僕には酔っぱらいの集まる場所に行く趣味はないけれど、友人、知人が運営しており、
友人がたくさん集まるイベントで、このところ夏には毎年行くようにしている。

今年は特に原発事故の影響で東京電力の圏内に入る藤野では電気を全て自給して
イベントを行うという事もあってどうなるのか気になっている。
いつもだと、虔十の会で電源を担当しているマコトさんが酒を飲みながらフラフラして
いるのだけれど、今年は大忙しだろな。

今日の夜に神奈川に向かって明日会場入り。
今年の夏の唯一の遠出。
暑いんだろうな。

環太平洋インナーネット紀行

2011-08-03 23:11:25 | 編集長の本棚
『環太平洋インナーネット紀行』
星川 淳
NTT出版

アラスカ、グランドキャニオン(ハバスパイ)、タオスプエブロ、イロコイ六連邦、
ハワイ(ホクレア)、屋久島。
モンゴロイドが進んできた道を星川さんが辿っていく紀行文。

内容自体はいくつかの本を集約したものが多かったので、それほど新鮮というわけではなかった。
アラスカは「星野道夫」、イロコイ六連邦は星川さんの「魂の民主主義」、ハワイは内田正洋さんの
「祝星ホクレア号がやって来た」などの本にあるものが多かった。
でも、それらを環太平洋インナーネットとして繋げて一冊の本にしたところが面白く、星川さんの
世界の見方がさらに興味深さを増してくれる。

特に「あとがきにかえて 生命讃歌」のところは全体の中でグンを抜いて面白かった。
1997年初版の少し前の本だけれど、アマゾンで200円で買えるし、これからもたくさんの人に
読んでもらいたいと思う一冊だった。

『昔から語り部の役割は、一族が大きな転機にさしかかったとき、
これまでの来歴を正しく物語ることによって、
将来に確かな選択ができるようにすることなのだ。』
ポーラ・アンダーウッド


どんな切り口で本を書くのか1ヶ月間どこかモヤモヤしながら考え続けていたものが、やっと
見つかった気がする。

楽しみな夕方

2011-08-03 07:28:39 | 素晴らしき日々
仕事が終わってからの夕方。
トレーラーの外に椅子を出して甘いコーヒーを飲み、音楽を聴きながら景色を楽しむ
僕が一日の中で特に楽しみにしているとき。

このあいだ、横の家のまだ名前も知らないオジイさんが川で釣りをしていて、前を通り
かかったときに話しかけるとイワナとアマゴが釣れるらしい事を教えてくれた。

昨日は来客が多く、裏の後藤さんの奥さんから茹でたトウモロコシを2本いただいた。
それからしばらくして、職場の役員の村松さんが夏野菜を持ってきてくれた。
なんとも嬉しい。
今度はキャンプ場の責任者の永瀬さんがやってきて、シュークリームを二つ。
豪華な日だった。

多少、農薬がかかっているであろう野菜でも僕は喜んで食べる。
無農薬で野菜を育てることは確かに素晴らしいけど、無農薬の野菜しか
食べれない人間よりも、多少農薬がかかっている野菜でも喜んでいただく方が
よっぽど健康だと思う。
インディアンという視野から考えても誰が育てたかわからない無農薬野菜よりも
育てた人がわかる野菜の方が良い。

それに後藤さんの奥さんは明らかに僕が帰ってくる時間を予測してトウモロコシを
茹でてくれている。
夜はインターフォンが無いトレーラーだと部屋で音楽を聴いていると誰か
訪ねてきても気がつかない。
だから、後藤さんの奥さんから言えば、僕に手渡せる唯一のチャンスである
夕方の時間に火傷しそうに熱いトウモロコシを持ってきてくれるのだ。
ありがたい!

さらに「ブーン」と軽トラックが家の前で止まり、なんだろうと思ったら横の家の
方が釣った魚を嬉しそうに見せてくれた。
「これがイワナでこれがアマゴだ。」と説明してくれる。
この川のどこにこんな魚がいるのか不思議なくらいに大きい。
次の言葉に期待するところだけど、オジイさんは「それじゃあ」と去っていった。
「くれねーのかよ!」と言いそうになるが、ぐっと堪える。

そんな夕方の僕が楽しみにしているときは、なかなか暇なようで忙しい。
つまんなそうで実は楽しい。