native dimensions blog

新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

ミニストック8個分

2019-05-26 19:05:04 | 建築雑談
数年前から、規模に関わらず低層建物(3階建て以下)は極力国産の木造で建てましょうよ!という国の指導が入っています。

理由は上の画像の通りで、とにかく「円」は国内で使いましょ。ということです。

今では幼稚園・保育園は木造が当たり前の時代になりましたし、役場、体育館も随分と木造が増えました。

国立競技場に木がふんだんに使われているのも注目を集めました。

その流れに逆らわず民間の事務所も木造が増え始めています。

現在私がお手伝いしている建物も400㎡(120坪)の事務所

東京ドームでもなく、
レモンでもなく、

ミニストック8個分


こんな大きな建物も木造で建てることができます。
今回の梁の最大スパンは5mなので、鉄骨とかに比べれば少し狭いですが、家具レイアウトをキチンと行えば不便でもありません。

また、でかいと作るの難しそうというイメージがあれば、実はそれは違っていて、
事務所なんかは、大きな箱が並んでいるだけなので、住宅よりはるかに簡単に構造が成り立ちます。

っていうか、これが普通なんでしょう。
住宅の間取りが複雑すぎるんです。

世間で言われている理由としては、
中大規模建築物は、発注者と利用者が違うことが多いので要望がそんなに細かくないんです。

ところが、住宅は発注者と利用者が同じことが多い(つまり注文住宅)ので、要望が細かくなり、結果建物が複雑になると言われています。

大きな建物の魅力と小さな建物の魅力はそれぞれですが、私はやっぱり、皆さんとお話をしながら細かく積み上げていく住宅をやってきてよかったなと思っています。

ありがとうございます。


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