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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-07(lab)】あなたの知らない世界-新潟を一望する小さい家-

2018-06-29 21:05:05 | ministock-07(lab)
いよいよ、玄関の木製引戸の造作工事に入りました。

大物工事最後の砦の一個前ですね。(まだあるんだ・・・。大工さん、ごめんなさい)

にしても、

げんかんのもくせいひきど

すごく響きのいい言葉。

ラボの醍醐味。
木製引戸を設計に取り入れたいからラボというシリーズを作ったようなもん。

間違いなく大きな理由の一つです。

巾1m20cm、高さ2m40cm、同じデザインのポスト口と合体すると全体の幅は1m70cmまで広がる圧巻の大きさ。
建物は20坪ないんですけどね。


他じゃまず見ることできないと思います。





さらに室内に入ると、


つーか、


床下に入ると、


つーか、


床下って入るものなの?


まぁ、まぁ、どうぞどうぞ。




あっかる。(画像いじってないですよ)

床下全体に自然光が行き渡ってます。


暗い夜道はおっかないですが、
明るい床下は健全そのもの。


ミニストック-06から取り入れたアイディア(アイディア自体は一昨年に下りてきた)で、簡単に言うと湿気対策。

先日伺ったときの床下の室内状況がコレ。

この時の新潟市の状況は気温23.1℃、湿度70%
外よりも気温と相対湿度が低くなっています。
絶対湿度で2g程度の差。

ひと夏を経験しないと(青春か!)
なんとも言えないので、まだ深くはほじりませんが、いい結果になるといいなぁ。
理屈は合ってるはずなんだけど、副作用を知りたい今日この頃。(紫外線やら、なんやら)



世の中に小さい家は沢山(いや、そうでもないか)ありますが、あなたの知らない小さい家がここにはあります。





※解説

床下エアコンって省エネのイメージありますけど、ランニングコスト下げたかったら、普通に各階にエアコンを設置した方が光熱費は安くなります。
だって、対流の方が熱(っていうか空気)が伝わりやすいし、24時間動かしてれば、その内輻射も得られます。
なのに、わざわざ床下エアコンを採用して、無理やり輻射だけにする理由は、コストよりも「気持ちいい」を優先させてるから。
そして、床下エアコン=基礎断熱はもろ刃の剣でもあります。
皆さんが思う床下ってジメジメしたイメージ。
それを室内に取り入れてるんだから、そりゃ、もう、ねぇ。
基礎断熱にしたからジメジメがなくなるわけじゃない。

それをどうやって、ジメジメさせないかっていう話し。

絶対湿度か相対湿度のどっちを攻めるか。
この床下エアコン斬りを実験中。


結果が出たら、報告します。




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