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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【坂の上の狭小住宅】気密測定

2019-05-20 14:00:29 | 坂の上の狭小住宅
随分と雰囲気出てきました。

まだ、畳やテーブル、カウンター類の取り付けが残っていますので、もう一段階雰囲気が上がる予定ですが、現時点でかなり醸し出しちゃってます。


外部も仮設トイレが撤去されて、ようやく建物のシルエットがはっきりと分かるようになりました。
玄関に2階と2階の屋根が覆いかぶさっているのがよく分かります。
デザインと使い勝手の合わせ技。

ネイティブディメンションズの定番とも言えます。

ミニストック-03



ミニストック-06


外回りがさっぱりしたということで、今週からお庭の工事に入ります。
樹木が入るとより一層よくなると思います。
楽しみ。

さて、今日は竣工時の気密測定検査を行いました。

建築の完了検査とフラット35の竣工検査を兼ねての検査です。
一人で3つをこなしちゃうにいがた住宅センターの猪さん。
ネイティブディメンションズに負けず劣らずのマルチぶり。

1回で済んじゃうので私たちは超大助かり。

やっぱりマルチって素敵。

さて、結果の方ですが、0.3c㎡/㎡でした。

建物全体に39c㎡の隙間。

6.25cm真四角くらいです。

中間時が0.1c㎡/㎡(全体で16c㎡)という結果でしたので、23c㎡くらい増えたことになりますが、
原因として、
換気扇スリーブと本体の隙間
光ケーブル等通信設備のための外部配管
エアコンスリーブ
等が主に考えられます。

あとは、屋外電気やコンセントの配線用に設けたCD菅と配線の隙間なども考えられます。

これらは仕方のない穴としか言いようがありませんが、0.1c㎡/㎡から0.3c㎡/㎡に性能が落ちたと考えるよりは、0.3c㎡/㎡にするために工事途中は0.1c㎡/㎡必要だったと考えるべきです。

0.3c㎡/㎡で十分計画通りの換気経路が得られますし。←さらっと書いてますが、結構すごいんですよ。

この気密(防湿)性能のおかげで、スムーズな換気が可能となり、家で発生した水蒸気がスムーズに排出されて、結露を抑えられます

だったり、

この気密(防湿)性能のおかげで、壁や天井内に水蒸気が入り込むことがなくなり、壁体内結露の発生も抑えられます

だったり、

この気密(防湿)性能のおかげで、隙間風がなくなり、暖房(冷房)した空気が逃げることがありません

だったり、

この気密(防湿)性能のおかげで、断熱材内に風が通りにくくなるので、断熱効果が維持しやすくなります

と、気密性能ってすっごく大事なんです。

設計や理屈だけじゃ気密はよくならないし、

目に見えないし。


確かめるしかないんです。

しかも、失敗も許されないので、途中で確認もします。

神田工務店さん、ありがとうございます!

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