私たちの生活に欠かせないものの一つに水があります。
蛇口をひねれば、水が出てくる。日本では当たり前の事で、とても幸せな事だと思うんですけど、おいしくないということで、なぜかその評価は低い様です。
理由のほとんどが、塩素臭で、わたしも関東に住んでいた頃は、臭いなと思っていました。
確かに臭いが気になる塩素ですが、そんなに悪者なのでしょうか。悪者ならばなぜ、水道水に入っているのでしょうか。
まずは、戦後、水道水を飲み続けて、残念な事に重い病気になられた方、もしくは亡くなられた方は、私の回りにはいません。それは、塩素の殺菌効力のおかげでもあり、日本の厳しい品質管理基準のおかげと思っています。
塩素臭が気になるので、カートリッジ式の浄水器をお使いになられていて、新築時にはキッチンに浄水器を組み込みたいというお客様のご要望はよくあります。
必ず、私は浄水器ってどういう道具か知ってますかと聞き返します。
当然、お客様はきょとんとされますが、同時に、正確に答えた方はいません。
私は、浄水器を否定はしませんが、浄水器は塩素をフィルターで吸着するため、浄水器を通した水は殺菌効力をなくしてしまいます。塩素臭がなくなりますので、あっさりとした飲み口になりますが、それは一時のことです。ちなみに、あっさりという意味はミネラル分も吸着され、なくなっているという事も含んでいます。つまり、味がないということですね。
時間が経てば殺菌効力のない水の中は細菌が繁殖し、あとは考えるのも、説明するのもゾッとしてしまいますが、それで麦茶を作って、何日も保存したり、それで野菜を洗って、残った分を冷蔵庫にしまったりと、それが当たり前と思われている方も結構いるんじゃないでしょうか。
浄水器を通した水はあくまでも、飲料用か調理水として利用する水で、長期間の保存には向いていません。いや、できません。
浄水器のご要望がある場合、私はこの問答を必ずしています。だいたい、じゃあ、何がいいのと聞かれるのですが、長くなりましたので、続きはまたの機会に。
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