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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

TRAIN TRAIN

2015-10-04 18:34:03 | 建築雑談
本当の声を聞かせておくれよ。

今年の春に発表された住生活総合調査において、私にとって悲しい結果が載っていました。
平成25年のアンケート調査の結果なんですが、

住宅及び居住環境に関して重要と思う項目についてしばらく固まりました。

回答項目は全部で34項目。
結構項目があります。

私の印象で上位に入っていたのが主に利便性に関する項目。
治安、買い物や医療施設、道路状況、通勤、通学の利便性など。
そりゃそうですよ。
土地を購入するにあたりとても重用な要素です。

建物そのものよりもどこに住むかが大事なんですね。
納得です。

じゃあ、建物に関してはどうか。
上位にあるのは主に自然災害を含む安全性に対して。
耐震性能であったり、火災、台風、水害など。

これも納得。
人命を守るのが建物の基本性能でなければいけません。

そして、次に使いやすい間取り、広さ、収納の多さ、メンテナンス性など、使い勝手に関する項目が続きます。

という事で、
34項目中27位が住宅の断熱性能。
34項目中33位が住宅の省エネルギー性能。


快適性ってあまり重要じゃないみたいです。

いや、でも毎月の光熱費は安い方がいいし、寒いのや暑いの我慢したくないよ。
光熱費はこんなもんだと思っているのか、我慢することに慣れているのか。

国なんて、今や省エネに関する施策ばっかりですよ。
省エネキャンペーン打ちまくってるのに。

この温度差は何なんだろう。

いちいち順位を付けるのなんて無意味って思おうとしたけど、限りある予算の中で順位を付ければ結局省エネがまず先に削られるっていう事なんですよね。

これって、住む人のせいじゃない、
造ってる側が提案に順位を付けてるからなんだって思おう。

ネイティブディメンションズでは、安全で快適で格好いい家を当たり前として提案します。
どれが大事とかじゃなくて。
全部大事。



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