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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-14(modern)】出るに出れない-現代版最小限住居-

2023-07-09 18:13:25 | ministock-14(modern)
今日はミニストックー14でTさんとコンセントやスイッチの位置確認の打ち合わせを行いました。

電気配線なんて頭の中でイメージしきれるものじゃないので現場でガン見します。(使い方違ってる?)

その打ち合わせも無事終わり(大遅刻したのは内緒。Tさんごめんなさい)、さて帰ろうとする私の車の前で鎮座するトカゲ君。

君がどいてくれないと僕帰れないんだよ。
出るに出れないんだよ。
ちょっと煽っても1-2cm動くくらい。
遊びたくないわけじゃないけど、安全なところで遊ぼうよ。

ね。

って、やっとやっと出れるようになりましたが、ミニストックー14自体はスムーズですよ。
外部は2重通気胴縁(優秀な外壁下地の事)が完了しました。

わざわざ外壁下地を縦横に入れるわけですが、これのメリットは計り知れません。

夏の日射対策は、熱せられた外壁や屋根の熱が伝導や輻射によって入り込まないことですが、この縦横ツーツーの外壁下地は外壁と室内が「線」ではなく「点」でしか接していないので熱伝導が少ないことと、排熱スペースが36mmもあるので輻射熱の影響をとても受けにくくなっています。
また、熱を反射する遮熱シートの効果も最大限発揮することができるので、夏をとても涼しく過ごすことができる建物です。

加えて、万が一雨水が外壁裏に回ったとしても、外壁と躯体が36mmも離れていれば、室内に入り込む可能性はとんでもなく低くなります。

漏水は窓回りが一番の弱点です。
理由は窓下には外壁下地が必要で、それが雨水をためる受け口みたいになることも原因の一つと考えています。
しかし、2重通気にすると先ほどもお伝えした通り、外壁が点でしか接していないので、水がたまるスペースがホント少ないんです。

そのわずかなスペースにたまったとしても、常に風が流れやすい空間になっているのでとにかく早く乾く。

いいことしかありません。

おまけの効果として、電気配線スペースとしても優秀です。

とにかく出たいやつには速やかに出て行ってもらえるシステム。
これを考えた人天才です(私ではない)

費用対効果の最上位と考えています。

そして、室内の下地工事もほぼ完了
図面通りの寸法に作られているか、

一つ一つ寸法をあたって確認します。

小さい家を住みやすくするには、わずかなスペースの有効活用が必須。
結果、大工さんの手間が増えちゃいます。

同じ手間が増えるんなら建物大きくした方がいいんじゃないって突っ込みもありますが、

工夫に溢れていると「住みやすい」というのを私自身が実感中です。

出続けるアイディアに期待して下さい!

おまけ
Tさんから打ち合わせ終わりにお弁当をいただきました。
10品目もありながら地産地消率80%のお弁当。

大変おいしくいただきました。
ごちそうさまでした!

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