ちょっと細かすぎて伝わるかどうかっていうお話です。
住宅における設備配管(給水・給湯・排水の配管)は床下にあります。←ここまで当たり前。
そして、この床下配管の工事を行う時期ですが、画像の様に1階の床を塞ぐ前に行うのが一般的です。←どちらかというと基礎工事の終盤に行うのが一般的。
ところが、当事務所の物件では、木工事も中盤に入りそうな時期(当然、床は塞がれています)にようやく床下配管工事が始まります。
なぜかというと、「別に床が塞がれていても、配管工事に支障がないから」です。←ごくごく当たり前の回答です。
一般的な施工方法と当事務所の施工方法の大きな違いは基礎の高さ。
床下が広いから床が塞がれていても工事に支障がないどころか、給排水管の床への取り出しも同時に行えるので、わずかながらも職人さんへの無駄を省く事が出来ています。
でも、一番言いたいのは床が塞がれてからも工事ができると言う事は、お引き渡し後のメンテナンスも楽だという事です。
一般的な施工方法は、床が塞がれると工事がしにくいから先に行う訳で、それではメンテナンスに支障がないのか疑問が残ります。←当然メンテナンスはできますが、できなくはないというレベルです。
私が考えるメンテナンスとは、いざという時に職人さんが点検や補修を行うのではなく、日頃からお客様が床下に入り点検できることを目指しています。←他力ではなく、自ら住宅の点検に参加して下さい。
それで床下を収納として利用して、日頃から出入りするきっかけを作っている訳です。←別にまじまじと点検して下さいとは言いません。床下に入った時に、いつもと臭いが違うなとか、水がにじんでいるなとか異変に気が付きやすい状況があるという事です。
国が決めた長期優良住宅は床下が33cm以上必要と決められていますが、果たして33cmとはメンテナンスしやすい高さなのでしょうか。33cmとはダイニングの椅子の下をくぐる様な高さです。
試しにくぐってみてください。顔を上げるのも大変だと思います。
「国が決めた基準だから問題ないのか」、「床下がメンテナンスしやすい高さは何cm以上なのか」、目的を整理して、どうしたら住みよくなるのかを考える事が大切です。
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