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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【坂の上の狭小住宅】設計者判断

2018-06-27 19:27:17 | 坂の上の狭小住宅
「坂の上の狭小住宅」オーナー(予定)のAさんには、先週の住学にご参加いただきました。
ありがとうございました!
普段は事務所で黙々と図面を描くばかりですが、変人たちとのコミュニティも持っていて、不安になられた、間違い、明るい一面も持っているんだなと感じていただけたと思います。

現在、詳細な打ち合わせも完了し、ひたすら引き籠って図面を描く期間に入ってます。
その引き籠り期間中に地盤調査を実施しました。

新潟市内では貴重と言える砂丘地帯での計画。
海抜21mの高さに位置しており、新潟地震の時にも液状化しなかった場所なので、比較的地盤の良い場所です。

しかし、新潟の砂丘地帯って小高い山みたいになっていて、傾斜地がほとんどなんです。
よって、切ったり、盛ったりしている場所もあり、実は要注意な場所。

地盤調査の結果、傾斜している敷地の低い方が全般的にあまり良くない結果でした。
地盤調査課者からの考察には「地盤改良必要」って。

ここで、設計者判断発動!

地盤調査報告書には「考察」と書いてあります。
これを信じるのもあなた、信じないのもあなた

どうする!?


この責任の重さが「いっきゅうまたはにきゅう、もくぞうけんちくし」の重さ。

地盤調査会社からは考察でしかないので、単なるご提案。
似合いもしないのに勧めてくるデパートの店員かもしれないし、そうじゃないかもしれないし。
先方に責任は一切なし。

判断の責任は勧められてる側の人。つまり、「いっきゅうまたはにきゅう、もくぞうけんちくし

他方にも相談しながら、地盤改良をしない方法を現在検討中。
考えられるリスクがどのように解消できるのか、できないのか。

聞いてみるじゃなくて、計算や周辺環境などの情報も増やして考えてみる。

Aさんの人生を背負う人。つまり、「いっきゅうまたはにきゅう、もくぞうけんちくし


っていう資格。

バッジの光らせ時です。




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