住宅で使われるガス給湯器は「号」で表現されています。
20号とか24号とか。
別にドクターゲロの人造人間の番号でもないし、ムラサメ研究所の強化人間の番号でもありません。
これは、(水温+25℃)のお湯を1分間に何リットル出す事ができるかを示したもので、20号であれば20リットル出す事が出来ます。
じゃぁ、家の中ではどの位の湯量が必要で、どの位の給湯器が必要なのでしょうか。
と言っても既に一般家庭では20号か24号が当たり前。
理由は以下に表されます。
冬場の水温を5℃と仮定。
シャワーの給湯温度40℃、吐水量を7リットル/分とした場合(節水型シャワー)
7.0*(40-5)/25=9.8号
キッチンの給湯温度40℃、吐水量を6.5リットル/分とした場合
6.5*(40-5)/25=9.1号
シャワーとキッチンは同時使用が考えられるので、
9.8号+9.1号=18.9号
よって、18.9号以上必要と言う事は20号の給湯器が必要と言う事。
また、一昔前のシャワーだと11リットル位使うので、
11*(40-5)/25=15.4号
15.4号+9.1号=24.5号
よって、24号は最低必要という事になります。
他に食洗機、洗濯機、洗面所でお湯は使われますが、常に同時使用している訳じゃないですし、節水型シャワーを採用する事で必要な湯量は大幅に下げられますので、どんなに多めに考えても24号で大丈夫と言えると思います。20号で標準的な大きさと考えて良いでしょう。
(適正水量を得る為には必要水圧の算出も必要ですが、今回は説明を省いています)
給湯エネルギーは住宅で使われるエネルギーの約1/3を占めています。節水型の器具の使用や出しっ放しに気をつける等の対応を心がけましょう。
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