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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-15】理由のリスト化-積年の狭小住宅-

2023-09-16 16:46:54 | ministock-15
タバコ屋の机を「好き好んで」フローロングで作ったせいで、この上で字を書くと目地に引っかかるのでコツが必要になります。

というところまでは想定内というか、

デスクマットが欲しくて、それを買う理由にするためにカウンターをフローリングにしたというか、

つまり理由は大事。
注文したデスクマットが無事に届きました。
しっとりしていて書き心地最高。
このおかげで仕事のモチベーションが大分上がりました。

とにかく格好から入る世代です。
TKH世代と名付けましょう。

の、上にリストを並べて色々検討しています。
Oさんが作ってくれた「手持ちの物リスト」
おっきなものから細かいものまでざーっと6ページもの壮大なリストです。
これをベースに収納計画を考えます。

いやちがう、

使いやすい収納計画を考えます。

全然違う

格好よくて使いやすい収納計画を考えます。

これを考えるのが大好き。
これがミニストックのベースです。

の前に、

性能が成り立っていなければミニストックになりません。

温熱環境の性能も検証しました。
まず建物の断熱性能は
建物外皮は68.13W/Kの熱損失。
UA値でいうと0.35W/m2K。
相変らずそこそこの性能ですが、この数値は申請にしか用事がなくて、私が大切にしているのは換気を含めた熱損失の93.48W/K。

内外温度差1℃あたりに93.48w必要なので、25℃設定にすると2.3kWの暖房器具が必要ということ。
つまり6帖用のエアコンが1台必要ということになります。
ちなみに別計算になりますが、冷房に関しては2.5kW必要。(夏の方が大きい!)

よって、床下に1台、2階に1台あれば十分空調できることになります。

どこにエアコンを設置すればいいかも入念に検討しました。
もちろん使い勝手と効率の両方を考えて設計します。

どっちが欠けてもダメ。
両方を考えての設計です。

そして、光熱費の検討も。
まずは均し電気単価¥30、均しガス単価¥188で計算すると
月平均¥15,135となりました。
いつものミニストック通りで万全です。

ちなみに30年間の光熱費支払い総額は¥5,448,493

この金額と建設費の合計が当面の固定費となります。

家を建てる際は必ず建設費と光熱費の合計で検討して下さい。
さらには、メンテナンス費用も合算すると尚よし。
ミニストックのメンテナンス費用の参考は過去記事をどうぞ。
ところが光熱費はころっころ変わるの今の時代。
(ガソリン代怖いです)
均し電気単価が¥40、均しガス単価190で計算すると
いきなり30年間の光熱費合計が¥6,735,077になります。

光熱費怖い。
電気料金やガス料金の影響を受けないようにするためにもまずは建物性能が大事。
なんだけど、性能を上げると建設費も上がる。

それはそれで困るから、
等身大のちょうどいい大きさの家にする。

すべての理由は「暮らしやすい」につながります。

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