規模の小さい設計事務所の場合、契約内容に平等性が表現されているかはお客様にしてみたら不安に感じてしまうと思います。
また、ある意味私は設計を専門としているので、契約に関する法律については専門分野から外れてしまい、事務所独自の契約約款を作成することは能力的にできません。弁護士の先生に相談する費用もばかになりませんし。
この事は私に限らず多くの設計事務所であり得る事のなので、そのために事務所協会等の4つの団体が作製した「四会連合協定 建築設計・監理等業務委託契約約款等」の書類が販売されており、当事務所ではそちらを利用させていただいています。
そしてその契約書が今年10年振りに改正されましたので、本日その説明会に参加してきました。
今回の改正で一番変わったのは、業務内容の説明が事細かに添付されている事です。
言った言わない、してくれるものと思っていた、オプション工事のつもりだった等、作業の進捗の中で食い違いが発生しない為の対策のようです。
それはもう、ISOそのものの様な細かさなのでアレルギー反応を起こす設計士やお客様がいても不思議じゃない量です。
一応私はISOの内部監査員というマニアックな資格も以前持っていたので、改正された契約書類についてはワクチン接種済みの様な感じで理解することができました。
また改正は7月だったので、この解説本で契約約款を勉強して、すでに何物件かは新書式でご契約を済まさせていただいています<(_ _)>
今日の講習会はこの解説本の解説だったので、結果的に目新しい情報はありませんでしたが、大切な契約ですので見落としや勘違いはです。
建築業界は「あの事件」以来、変革を求められています。それには元々当たり前だった事や新しい事を吸収しなければいけない事様々ですが、乗り遅れることなくお客様と楽しい住まいづくりをする為に常にアンテナを3本にしておかなきゃですね。
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