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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-02(lab)】ゼロ・エネルギー住宅-省エネルギーな小さい家-

2015-10-24 21:10:38 | ministock-02(lab)
結局ミニストック-02もゼロエネを目指そうかなと思います。
制度自体がミニストックとの相性がばっちりすぎるんです。

今年度から地域型住宅グリーン化事業にゼロエネ事業が組み込まれたので、地域材の採用をクリアさえすればと言う感じです。
地域材の事はいったん置いといて、

ミニストックとゼロエネの相性がどの程度かと言うと、

まず、ミニストック-02の一次エネルギー消費量は32.9 39.5 GJ/(戸・年)です。
まぁ、これ言ってもさっぱり分かりませんよね。

さんじゅうにいてんきゅう さんじゅうきゅうてんご ぐっじょぶ ってなに?
ぐっじょぶ じゃなくて ギガジュール
でも余計にハテナ。

という事で
これを実際に使う電気やガスに換算すると
1年間で電気は 2887 3820kWh、ガスは 301 272m3使う見込みとなります。

そこに見込みの単価を掛けると

1年間の電気代が ¥93,625 122,245、ガス代が¥56,517 51185かな~と言う風になります。
つまり年間の光熱費は¥150,142 173,430となりますから、月平均で¥12,511 14452と予想します。

まぁ、大体こんなエネルギー消費量ですが、あとはそれをソーラーパネルで賄えるかですね。
検討すると、ミニストック-02に必要なソーラーパネルは3.0kW以上で十分。

笑っちゃいますね。3.0kWhでゼロエネなんて。
調べてませんが、おそらく5.0kW以上乗せないと難しいのが世間の判断じゃないかなと思っています。
その中で3.0kWでクリアしちゃうミニストック。

ソーラーパネルはメーカーにもよりけりですが、1KWあたり¥30万-¥40万位です。
だからミニストックであれば¥1,200,000で設置する事が可能になり、かつ補助金は¥1,650,000ですから、お釣りが来る予定。

で、この発電量の売電価格を検証すると、約¥120,000¥100,000くらいは売電していただく見込みです。(ちょっと難しいかな売電単価を¥32とした場合)
それが実現すれば、実質の光熱費は、¥27,292¥73,430ですから月平均¥2,274¥6,119となります。


あくまでもシミュレーションですから、約束できない数字ですが、もうミニストックはゼロエネの申し子としか言いようがないです。
光熱費が毎月¥2,274¥6,119だったら毎月のローンも多少増やしててもいいかなってなりませんか。

ファイナンシャルプランナーもびっくりするだろうな。

もうちょっとマニアックなことを伝えると、ゼロエネの計算は強い癖がありまして、家全体の面積に対してリビング空間の割合を25%程度にすると、そんなにゼロエネ計算は難しくありません。
逆にそれ以上になっちゃうと、ゼロエネの検討が難しくなっちゃいます。

それを踏まえてミニストックのリビング空間は6割以上。
家中をほぼワンルームにしていながらゼロエネのシミュレーションをクリアしています。

最高の相性ですね。

※最終仕様決定後、再計算を行ないました。




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