native dimensions blog

新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-03(modern)】仕掛けの仕込み-現代版最小限住居

2016-02-08 22:01:29 | ministock-03(modern)

学校から帰ってきて、しばらくすると声が聞こえなくなって、ダイビングを覗いたら娘がいなくなってて、

どうした?どうした?

って慌てたら、こんなところで寝てたっていう画像です。

どうした!一体。

・・・

ところで、今日はミニストック-03の土台敷きでした。
天気も良く、無事1階の柱まで建てることができましたので、明日はいよいよレッカー車を使っての建て方です。


1階の床合板も敷き終わっていますが、その上にある透明のビニールシート。
あまり見慣れない材料かもしれませんが、ツーバイフォーの世界ではごくごく当たり前の材料です。

その名もツーバイガード。

合板を用いた施工においてツーバイフォーは在来工法よりも、きちんとマニュアル化もされており、合板の弱点に対してもきちんとルールが作られています。

元々、在来構法の場合、柱・梁を建ててから床を敷くのが一般的なので、合板が濡れるって言う事に対してあまりリスク管理がされていません。しかし、今時の在来構法は部分的にツーバイフォーのいいところをつまんでいるので、屋根が架かる前に(画像の様に)合板を敷くんですけど、在来構法は屋根が架かるまでの期間がせいぜい2-3日という事もあり、ツーバイガードを貼るところまでは一般化されていません。

一方、ツーバイフォーの場合、その昔、手組で建てていたころは屋根が架かるまで2週間位の時間が必要で、かつその間、合板が雨ざらしになる可能性もあるので、合板は濡れないようにしっかり保護しましょうというルールがあるんです。

だから、ツーバイフォーの経験がある大工さんが合板を扱うとしっかりと床の養生をしてくれます。
今回の大工さんは私がかつて(15年以上前)ツーバイフォーで設計していたころに知り合った㈲神田工務店さんに建てていただいています。
在来構法の場合、濡れないというよりは、汚れないというのが一番のメリットだと思います。

つくづく、ツーバイフォーは合理的な工法だなと感心します。

そして、この一部合板が貼られていない穴。

これが今回仕込んだ仕掛けです。
ネイティブディメンションズらしい、ちょっとしたいたずらです。もちろん機能的な部分を持たせながらのいたずらです。
完成しない事にはお披露目できませんが、構造と意匠、省エネを同時進行で検討した結果のデザインかなと思っています。

こういうところで、構造-意匠-省エネの同時進行の設計が活かされているなと感じるところです。


明日の作業が今から楽しみです。

ちなみに足場屋さんの社長には、私が小学校低学年の頃から可愛がってもらっていました。
今回の現場は、付き合いが長いオールスターズとでも言いましょうか。
そんなキャストで工事を進めています。

コメントを投稿