native dimensions blog

新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

小さいのか、大きいのか。

2020-12-07 20:34:03 | 建築構造
先日、サトウ工務店さんとのコラボ物件04の構造検査を実施してきました。

延床面積27坪のそこそこ小さいお住まい。

1階全体は25.5帖(12.75坪)しかないのに、
上の画像の通り、
土間空間が6帖(3坪)を占めるという変な割合のお住まい。

3坪÷12.75坪×100=23.53%

貴重な1階の約1/4が玄関及び土間空間って。

ね。

一体他はどんな広さなのかっていうと、
こんな感じ

構造検査当日なので、普通耐力壁で空間全体が把握できないはずですが、

こちらの建物の室内の耐力壁は中央の1か所だけなので、全体をくまなく見渡せます。

ここから構造とは関係ない間仕切り壁を立てていくので最終的には見渡せなくなっちゃいますけど、
これは、将来的なリフォームも自由自在って事。

小さい家って便利ぃって思っちゃいます?

ちと違います。

小さい家と言っても、25.5帖の空間が内部耐力壁1か所だけで成り立っています。

耐震等級3の認定も取ってます。

つまり、小さいんじゃなくて、広いんですよ。

広いから、小さくていいんですよ。

え?

小さい部屋の足し算で結果大きくなるか。
大きい部屋があるから小さい家で足りるのか。

この禅問答な感じがネイティブディメンションズのプラン。

2階に関しては

室内に耐力壁は1か所もなし。

しつこいけど耐震等級3の認定取ってます。

2階に関しては、完成後もこのままこの景色という事になりますが、
視線の先の距離は

11.3m

11.3m先が見える家なんて、なかなかないんじゃないでしょうか。
豪邸でもない限り。

しつこいけど27坪のお住まいです。

延べ床面積で大小は語れません。
構造計画されたプランニングによって、大きな小さい住まいが作れます。

※大型パネルなので外周部の耐力壁は上棟時に確認済み。
よって、構造検査は内部の耐力壁についての検査でしたが、言うまでもなく5分で終わりました。






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