navikuma のブログ 陽炎のようにゆらめく景色のなかを走行中です。

ユーラシア大陸の端っこからのたわごとです。

散歩の風景ー2

2010年06月12日 | 日記
とはいってもどっちも海面下で低湿地帯であるのは変わりがない。確かアムステルダムでも海抜はー3~6mくらいだったと思う。*(汗)**(怒り)*

いま歩いている散歩道に沿って掘られている水路の水は気がつかないほどのわずかな流れがある。
ぱっと見ただけでは流れがあるとは見えないし濁っていて汚い。

そうでないところもある。
それは村の東側で湖沼につながっている地帯の水路の水はここよりもはるかにきれいに見える。
たぶんそちらの水路につながっている湖沼の水が適度に循環している所為だろう。

この水路にはマガモやオオバンなどの水鳥たちが住み着いていて水のきれい汚いには頓着せずせわしなく水面をうごき回っては健気に餌さがしに勤しんでいる。

その水路に沿って外縁路がまっすぐに真南へ伸びている。

アスファルト敷きの散歩コースの歩道はちょうどその真ん中に挟まれた格好で造られている。
幅約2mほどの散歩道の両側には何という名かは判らないがどっしりとした背の低い太い幹の木が何本も植えられていて今は若葉色の枝葉が覆いかぶさるように茂ってまるで並木のトンネルのようである。

途中に大きな柳の木が1本あってその前にあるバス停の屋根を包み抱く様に枝葉が垂れ下がっている。
その歩道を約500mぐらい先になる外縁路の角にあたるところまで歩いていった。

行く手水路の右手向こう側には中高等教育を対象にした目新しい校舎と緑鮮やかな校庭をもつ学校がある。
そことこちら側とは水路を跨いだ小さな太鼓橋でつながっている。

さらにその先には幾つかのサッカー場やホッケー場やコルフボール場そしてテニスコートとそのクラブハウスが連なっている。
いまは夕暮れ時こんな時刻でも屋外は明るいのでスポーツを楽しむ人影がうごき歓声が聞こえてくる。

そのテニスコートがあるところまでが家並みのいちばん南端地区にあたり外縁路はそこで変則的な十字路になっている。
そこを左へ折れると車道は行き止まりであるが、右へ折れると隣村へつながる村道が牧草地の中を突っ切ってまっすぐに伸びている。
散歩コ-スはその十字路をさらに南に直進する。

とつぜん大きな“グワンッ グワンッ”という迫力のある犬の吼え声の出迎えをうけた。
2匹の大きなマウンテンドッグ犬がこっちに向かって走ってくるのであった。
一瞬足が止まった。
*(ジョリー)**(グー)**(ダッシュ)**(青ざめ)*

がよく見ると彼らは水路の向こう側、私はこっち側である。
安堵しふたたび歩き出すとその2匹の犬たちも水路の向こう側約5mの水際を相変わらず図太い吼え声を放ちながら追ってきた。
犬たちは水路の向こう側といえども吼えながらどこまでも追ってくるのはあまり気分の良いものではない。
しばらくそのまま進んでいくと犬たちも飽いたのか吼えるのを止めてもといたところへ引き返していった。

ひょっとしたらその犬たちはオランダ版羊飼い犬なのかもしれないと思った。
なぜなら犬たちがいるところは酪農家とすぐわかる母屋と大きな牛厩舎が並んで建っているところで、その背後には牛馬や羊たちが散らばって草を食んでいる駄々広い牧草地が拡がっているからである。

怪しいやつを追っ払って“ひつじたちを守る自分達の役目を果した”と満足したのだろうか?

その牛やひつじたちのことであるが、彼らはほとんど一年中その牧草地のどこか夜でも露天ですごすようだ。
夏場はまだしも嵐の日もまた氷点下になり真っ白に霜に覆われる冬場でもそうである。
仕事への往き帰りにそういう彼らをしばしば見たことがある。
牛舎へ入るのは搾乳する時と出産する時ぐらい、羊のほうも毛を刈られるときと出産の時ぐらいだろう。
 
もう少し先へ歩いていくと左手に馴染みのスポーツジムの建物がある。
毎週末私が汗を流しに通っている所である。
その場合はここまで車で来る。
家からわずか数分の所である。
今のように歩くと25分ほどかかることがわかった。

ここまですこし早足で歩いてきているので背中のあたりがかすかに汗ばんできていた。

水路の向こう側は牧草地が茫洋と拡がり隣村の巨大な風力発電用風車が小さく見えるその後ろで夕陽が西の空をオレンジ色に染めて地平線の彼方に沈み込もうとしている。

たぶんこのあたりが今日の散歩コースのちょうど半ば辺りになるはずだ。
ここから50mほどはおが屑が敷いてある路面がありその先はやや盛り上がった所に砂利道敷きの路面が見えた。
*(足)**(音符)**(山)**(グッド)**(ニヤ)*