猫面冠者Ⅱ

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全日本大学野球選手権:東京六大学代表校の戦績(付録:選手権での六大学対東都)

2022-06-12 22:49:46 | 大学野球
以前UPした“全日本大学野球選手権:東都代表校の戦績”に続き、全日本大学野球選手権のこれまでの東京六大学代表校の戦績を一覧にしてみました。
(校名太字は優勝)
また、併せて大学選手権での六大学対東都の対戦も一覧にしてみました。
*2022年6月12日更新:第71回まで
......一回戦 二回戦........ 準々決勝... 準決勝........決勝
S27 1回慶應大110 秋田大1 0横浜市大53関学大
S28 2回立教大 11 2 東北学院 6 0 岡山大 6 2 中央大
S29 3回明治大 9 1 愛知大 4 3 専修大 7 1 立命館大
S30 4回明治大 4 1 東北学院 11 4 神奈川大 1 0 日本大
S31 5回早稲田大 3 0 愛知学院 1 5 関西大
S32 6回立教大 7 3 北海学園 5 3 関西大 5 0 専修大
S33 7回立教大 11 1 西南学院 9 4 関西大 4 3 中央大
S34 8回早稲田大 10 0 福岡大 3 2 専修大 4 3 関学大
S35 9回法政大 5 0 東北学院 9 0 北海学園 2 1 同志社大
S36 10回 明治大 4 3 近畿大 0 2 日本大
S37 11回 法政大 2 0 北九州大 4 0 中京大 5 3 駒澤大
S38 12回慶應大 5 1 北海学園 4 2 神奈川大 7 0 駒澤大
S39 13回早稲田大 4 2 北海学園 7 1 中京大 0 2 駒澤大
S40 14回 法政大 3 4 中京大
S41 15回 立教大 1 4 神奈川大
S42 16回 慶應大 2 1 北海学園 5 1 八幡大 6 1 愛知大 1 3 中央大
S43 17回 法政大 6 0 松山商大 3 1 東海大 9 4 愛知学院 12 3 駒澤大
S44 18回 明治大 5 0 松山商大 4 5 東海大
S45 19回 法政大 8 1 東京学芸 10 3 明治学院 2 3 関西大
S46 20回 法政大 12 0 松山商大 7 0 千葉工大 4 1 同志社大 4 7 亜細亜大
S47 21回 慶應大 8 2 金沢大 10 2 松山商大 4 0 中央大 0 1 関西大
S48 22回 早稲田大 7 1 札幌大 0 4 愛知学院
S49 23回 早稲田大 6 2 福岡大 6 1 松山商大 5 1 札幌大 3 2 駒澤大
S50 24回 明治大 10 0 近大工学 7 0 札幌大 2 3 駒澤大
S51 25回 法政大 2 1 久留米大 12 0 東京学芸 2 5 大阪商大
(敗者復活) 0 3 東海大
S52 26回 法政大 9 0 千葉工大 1 4 愛知工大
S53 27回 明治大 4 0 高千穂大 4 2 東海大 8 1 近大工学 5 0 専修大
S54 28回 早稲田大 3 0 流経大 3 2 東海大 6 3 愛知学院 3 7 中央大
S55 29回 明治大 4 1 徳山大 6 2 東海大 6 1 近大工学 8 1 駒澤大
S56 30回 明治大 4 2 九産大 3 1 日体大 8 0 近大工学 8 2 近畿大
S57 31回 法政大 5 1 近大工学 9 2 東北学院 9 2 大阪商大 3 2 東洋大
S58 32回 明治大 3 1 九産大 1 2 神奈川大
S59 33回 法政大 8 1 道都大 6 1 日体大 5 0 福井工大 6 3 亜細亜大
S60 34回 法政大 7 2 北海学園 5 0 龍谷大 7 2 東海大 4 1 東洋大
S61 35回 法政大 5 1 金沢大 7 1 東北福祉 2 3 流経大
S62 36回 慶應大 4 0 福井工大 3 1 関東学院 1 0 愛知学院 3 2 東北福祉
S63 37回 法政大 4 0 近大工学 12 2 流経大 2 5 近畿大
H1 38回 法政大 1 0 流経大 8 1 九産大 0 1 近畿大
H2 39回 早稲田大 3 2 近大工学 0 1 東北福祉
H3 40回 慶應大 1 2 神奈川大
H4 41回 明治大 4 2 京産大 1 4 神奈川大
H5 42回 明治大 7 1 関東学園 0 2 関東学院
H6 43回 明治大 1 6 福井工大
H7 44回 法政大 14 3 大阪学院 8 1 創価大 6 1 日体大 9 5 東北福祉
H8 45回 法政大 10 2 福井工大 6 4 徳山大 2 3 九州共立
H9 46回 慶應大 5 2 創価大 6 0 天理大 1 3 近畿大
H10 47回 明治大 1 5 青森大
H11 48回 早稲田大 1 0 東農生産 4 2 立命館大 8 3 青森大 2 6 青学大
H12 49回 法政大 8 1 東農生産 1 4 東北福祉
H13 50回 法政大 2 0 広島経済 4 2 北海東海 2 8 東海大
H14 51回 早稲田大 4 1 東亜大 5 1 創価大 8 3 関東学院 1 2 亜細亜大
H15 52回 早稲田大 7 0 旭川大 7 4 大体大 2 3 日本文理
H16 53回 明治大 5 0 広島経済 4 1 九州東海 3 5 東北福祉
H17 54回 早稲田大 4 0 東農生産 1 2 中央学院
H18 55回 法政大 7 3 関東学院 3 5 創価大
H19 56回 早稲田大 2 1 九州国際 16 3 関西国際 10 1 創価大 4 1 東海大
H20 57回 明治大 3 1 関西国際 2 0 上武大 7 17 東海大
H21 58回 法政大 3 0 白鷗大 4 3 日本文理 5 2 関西国際 5 1 富士大
H22 59回 慶應大 2 1 桐蔭横浜 6 0 中央学院 0 5 東海大
H23 60回 慶應大 5 2 東農生産 4 1 愛知学院 6 4 東京国際 1 3 東洋大
H24 61回 早稲田大 7 0 福井工大 2 1 奈良産大 3 2 九州共立 4 0 亜細亜大
H25 62回 明治大 4 1 創価大 7 0 富士大 2 3 上武大
H26 63回 慶應大 1 3 神奈川大
H27 64回 早稲田大 12 0 東海北海 4 3 専修大 11 2 上武大 8 5 流経大
H28 65回 明治大 1 2 関西国際
H29 66回 立教大 6 2 富士大 4 3 天理大 1 0 東海北海 9 2 国際武道
H30 67回 慶應大 11 0 苫小牧駒 10 2 東日国際 3 7 東北福祉
R1 68回明治大 9 2 福井工大 3 0 東洋大 5 1 東農北海 6 1 佛教大
R2 69回 中止
R3 70回 慶應大 4 2 和歌山大 5 3 関学大 10 6 上武大 13 2 福井工大
R4 71 回 明治大 3 0 神奈川大 2 3 佛教大





出場回 優勝 優勝率 準優勝 決勝進出率 ベスト4 ベスト8 初戦敗退 初戦敗退率
法政大 20 8 0.400 1 0.450 7 3 1 0.050
明治大 19 6 0.316 0 0.316 5 5 3 0.158
早稲田大 14 5 0.357 4 0.643 1 4 0 0.000
慶応大 12 4 0.333 3 0.583 3 0 2 0.167
立教大 5 4 0.800 0 0.800 0 0 1 0.200
70 27 0.386 8 0.500 16 12 7 0.100




六大学と東都の対戦

S28 2 回 決勝 立教大 6 2 中央大
S29 3 回 準決勝 明治大 4 3 専修大
S30 4 回 決勝 明治大 1 0 日本大
S32 6 回 決勝 立教大 5 0 専修大
S33 7 回 決勝 立教大 4 3 中央大
S34 8 回 準決勝 早稲田大 3 2 専修大
S36 10 回 準決勝 明治大 0 2 日本大
S37 11 回 決勝 法政大 5 3 駒澤大
S38 12 回 決勝 慶應大 7 0 駒澤大
S39 13 回 決勝 早稲田大 0 2 駒澤大
S42 16 回 決勝 慶應大 1 3 中央大
S43 17 回 決勝 法政大 12 3 駒澤大
S46 20 回 決勝 法政大 4 7 亜細亜大
S47 21 回 準決勝 慶應大 4 0 中央大
S49 23 回 決勝 早稲田大 3 2 駒澤大
S50 24 回 準決勝 明治大 2 3 駒澤大
S53 27 回 決勝 明治大 5 0 専修大
S54 28 回 決勝 早稲田大 3 7 中央大
S55 29 回 決勝 明治大 8 1 駒澤大
S57 31 回 決勝 法政大 3 2 東洋大
S59 33 回 決勝 法政大 6 3 亜細亜大
S60 34 回 決勝 法政大 4 1 東洋大
H11 48 回 決勝 早稲田大 2 6 青学大
H14 51 回 決勝 早稲田大 1 2 亜細亜大
H23 60 回 決勝 慶應大 1 3 東洋大
H24 61 回 決勝 早稲田大 4 0 亜細亜大
H27 64 回 準々決勝 早稲田大 4 3 専修大
R1 68 回 準々決勝 明治大 3 0 東洋大

19 9


各校別対東都対戦成績
勝率 中 大 日 大 専 大 駒 大 亜 大 東 洋 青 学
早大 8 試合 4 勝 4 敗 0.500 0 勝 1 敗 0 勝 0 敗 2 勝 0 敗 1 勝 1 敗 1 勝 1 敗 0 勝 0 敗 0 勝 1 敗
慶大 4 試合 2 勝 2 敗 0.500 1 勝 1 敗 0 勝 0 敗 0 勝 0 敗 1 勝 0 敗 0 勝 0 敗 0 勝 1 敗 0 勝 0 敗
法大 6 試合 5 勝 1 敗 0.833 0 勝 0 敗 0 勝 0 敗 0 勝 0 敗 2 勝 0 敗 1 勝 1 敗 2 勝 0 敗 0 勝 0 敗
明大 7 試合 5 勝 2 敗 0.714 0 勝 0 敗 1 勝 1 敗 2 勝 0 敗 1 勝 1 敗 0 勝 0 敗 1 勝 0 敗 0 勝 0 敗
立大 3 試合 3 勝 0 敗 1.000 2 勝 0 敗 0 勝 0 敗 1 勝 0 敗 0 勝 0 敗 0 勝 0 敗 0 勝 0 敗 0 勝 0 敗
28 試合 19 勝 9 敗 0.679 3 勝 2 敗 1 勝 1 敗 5 勝 0 敗 5 勝 2 敗 2 勝 2 敗 3 勝 1 敗 0 勝 1 敗


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神宮大会のさきがけ、“明治百年記念明治神宮野球大会”

2021-11-28 09:07:40 | 大学野球
*平成29年11月12日更新=平成21年1月にUPした際は大学の部のみを記事に致しましたが、高校の部と社会人の部の結果も追加いたしました。

昨年、東洋大学が優勝した第三十九回明治神宮野球大会(神宮大会)は“明治維新百四十年”のサブタイトルが冠せられていた。神宮大会が始まったのは昭和四十五年、明治神宮鎮座五十年の年からだが、その二年前の昭和四十三年には”明治維新百年”を記念した野球大会が神宮球場で行われている。
この大会の大学の部は八つの連盟の選抜チームが参加して昭和四十三年十一月一日から四日間の日程で開催された。東洋大学からは細川昌俊・柳瀬整の二選手が出場している。 (他に11校参加の高校の部と社会人の部・全東京対全神奈川が行われた)

明治百年記念野球大会
昭和43年11月1日~4日:於神宮球場

11月1日:一回戦
神奈川五大学000 001 000  1
関西六大学002 040 00X  6
(神)久玉・片岡-村越
(関)小島・植木-浜田・梅村

東京六大学020 146 105  19
広島六大学000 001 000  1
(東)橘谷・小坂・上岡-田淵・阿野
(広)吉野・井上・於東・金子・仁田ー西本
本塁打:谷沢(東)

11月2日:一回戦
九州六大学000 100 000  1
東都大学011 112 01X  7
(九)河野・田中・薬師寺・高比良-佐藤・浦口
(東)芝池・西尾・野村-水沼
本塁打:長井(東)

九州六大学東都大学
(三)伊藤北九州大(左)戸塚専修大
(二)深町八幡大打一塩多駒澤大
(右)三代北九州大(二)長井駒澤大
打右藤井久留米大(右)内田駒澤大
(一)二益永八幡大(遊)大橋亜細亜大
(左)中村八幡大(中)萩原中央大
(右)一西鶴福岡大(捕)水沼中央大
脇山西南学院大(一)田辺亜細亜大
(中)石村福岡大野村駒澤大
(捕)佐藤北九州大(投)芝池専修大
浦口福岡大走三末永中央大
(投)河野八幡大(三)柳瀬東洋大
田中西南学院大西尾亜細亜大
薬師寺八幡大打一大矢駒澤大
高比良福岡大
(遊)宮地福岡大
313917


首都大学200 300 000  5
愛知大学000 000 000  0
(首)上田-岡田
(愛)富田・河村・清水・榎本-近藤

11月3日:準決勝
東京六大学100 000 010  2
関西六大学000 000 000  0
(東)山中-田淵
(関)久保田・植木-梅村
本塁打:荒川(東) 二塁打:田淵・山中(東)

首都大学300 001 000  4
東都大学000 201 000  3
(首)渡辺孝・上田-岡田
(東)池田・本田義・野村・芝池・西尾-水沼

首都大学東都大学
(二)相本東海大(左)戸塚専修大
(右)渡辺里東海大打左塩多駒澤大
打右鈴木東海大(二)長井中央大
(中)阿部東海大(右)内田駒澤大
(左)栗原東海大(遊)大橋亜細亜大
(捕)岡田東海大(中)細川東洋大
(三)山脇東海大(捕)水沼中央大
(投)渡辺孝東海大(一)萩原中央大
上田東海大(投)池田芝浦工大
(遊)小川東海大田中芝浦工大
本田義中央大
大矢駒澤大
野村駒澤大
田辺亜細亜大
芝池専修大
柳瀬東洋大
西尾亜細亜大
(三)末永中央大

3333

 “本家に勝ったぞ” 
-宿願果たした東海大-
~混成東都のもろさつく~
○・・・首都大学選抜が東都大学選抜を破った。選抜とはいっても、首都は出場した選手が全員東海大で、単独チームであった。この東海大、かつては東都大学の加盟校。いわば東都の分家のリーダー格だが、東都時代は最もレベルの低い四部校で、花やかな一部にくらべれば月とすっぽんのような存在だった。それがこともあろうに、たばになってかかった東都の一部校をひねってしまったのだから、首都関係者の喜びはひとしお。
○・・・特に松前連盟会長(東海大総長)は、来るべきものが来たといった得意顔で「リーグを育てたかいがあった。伝統のある学校でなくても、努力すれば強くなるということが、これでわかってくれたと思う。そういう意味でも首都連盟をつくったのは成功だった」と言い、「うれしいね。東都に勝ったのは・・・」とつけ加える。
○・・・一方敗れた東都の関係者は、だれも口びるをかみしめてくやしがる。指揮をとった芝工大の新谷監督は「私の投手起用の失敗が原因で、東都のかたがたに申しわけないことをしてしまった」とうなだれる。ネット裏で観戦の駒大小林監督は「混成チームにありがちなもろさが守備に出て負けた。仕方がないことだ」と新谷監督に同情していた。本家が分家に敗る―「停滞気味の東都にとって、これはいい薬だ」という見方をする人もいた。
(『朝日新聞』昭和四十三年十一月四日付朝刊)


11月4日:決勝
首都大学000 000 010  1
東京六大学000 000 000  0
(首)上田-岡田
(東)星野・橘谷-田淵

首都大学東京六大学
(二)相本東海大(三)二富田法政大
(右)上本日体大(左)島村慶応大
鈴木東海大(中)谷沢早稲田大
(中)阿部東海大(捕)田淵法政大
渡辺里東海大阿野早稲田大
(左)栗原東海大(右)山本法政大
打左林田東海大(遊)佐藤法政大
(捕)岡田東海大(二)秋山立教大
(三)山脇東海大打三野々山立教大
(一)谷口東海大(一)小田早稲田大
(投)上田東海大打一成田慶応大
(遊)小川東海大(投)星野明治大
広野東海大小野寺明治大
葭本日体大橘谷東京大
山極東海大
2930

満四歳のハプニング
○・・・首都大学リーグが誕生したのは三十九年秋。たったの“満四歳”で古いノレンを誇る東京六大学を破った。それが準決勝の東都大学選抜に次いで田淵(法)谷沢(早)らソウソウたる顔ぶれをそろえた六大学を倒したのだから、よほどうれしかったらしい。日ごろ日の当たらぬ場所にいるだけに、優勝が決まると岩田監督(東海大監督=旧姓二瓶、明大出)と3安打完封の上田投手(和歌山・南部=みなべ=高出)を胴上げし、スタンドからは紙吹雪と大歓声がわくほどの興奮ぶりだった。
  六大学の石井監督(早大監督)は「首都は強いとは思わないが、しかし投手はよかったな。とにかく打てなかったんだから」と首をひねっていたが、一方の岩田監督は「波に乗ったんです」と喜びをかみ殺してたんたんと語る。その背後では上田投手が「田淵も谷沢もほかの選手と変わりなかった」と軽く快投の弁を語っていた。
(『毎日新聞』昭和四十三年十一月五日付朝刊)

○・・・首都の完勝である。上田は強打の六大学を全く寄せつけなかった。最近の大学球界で彼ほど制球のいい投手は珍しい。下手投げ特有の浮き上がる球、落ちるシュート、それに鋭いカーブを捕手の要求通りに投げわけた。六大学は田淵の3三振を含み、13の三振。最後まで的をしぼれなかった。・・・中略・・・最初から必死にボールと取り組んだ首都。六大学ベンチにはいつも笑いがあった。勝負は気力の差でもあった。
(『朝日新聞』昭和四十三年十一月五日付朝刊)

各紙ともなかなか辛辣な記事で、特に朝日新聞は翌々日の七日にも“慢心の敗北?六大学”という囲み記事を掲載したほどである。
もっとも当時の六大学選抜は田淵・山本・富田の法政三羽ガラスに早大・谷沢、明大・星野仙一とスタメン9人の内5人が後にドラフト一位でプロ入りした、名実ともにスター軍団だったのである。それが、日体大の二選手を加えただけの、ほぼ東海大単独チームと言っても良い“首都大学選抜”に敗れたのだから無理もない。

東海大は翌年の大学選手権でも日大を破って初優勝し、エースの上田投手はドラフト一位で阪神入り、さらに昭和四十五年の第一回明治神宮野球大会でも初代王座に就いた。

地方リーグの隆精も目覚ましい今日の大学野球界だが、明治維新百年記念明治神宮野球大会はその出発点とも言える大会だったのである。

*当時の東海大・松前総長は「伝統のある学校でなくても、努力すれば強くなるということが、これでわかってくれたと思う。」とコメントしているが、エースの上田投手より一学年下で大阪学院高時代に東海大進学が内定していながら、その後ドラフト一位で阪神入りした江夏豊投手は、東海大が提示した進学時の条件はチームメイト数人の抱き合わせ推薦入学と“家一軒”であったと後に明かしている。(『牙 江夏豊とその時代』後藤正治)
努力の仕方もいろいろである。



高校の部
代表校..........地区
釧路一北海道
三沢東北
銚子商関東
日体荏原東京
富山北部北信越
三重中部
大鉄近畿
岡山東商中国
松山商四国
小倉九州
首里沖縄


11月1日
日体荏原100 012 100  5
松山商 100 110 001  4
(日)大石ー岡田
(松)中村ー大森
三塁打:福永(松) 二塁打:足立・反町(日)平岡(松)

岡山東商000 000 001  1
富山北部000 010 001x  1
(岡)水田ー門永
(富)八川ー中島
三塁打:菊池・佐々木(岡) 二塁打:八川2・栗林(富)

銚子商000 100 000  1
小 倉001 000 13X  5
(銚)遠藤・窪田ー永井
(小)円川ー楠城
二塁打:吉村・円川・楠城・小石(小)

11月2日
日体荏原421 000 000  7
大  鉄010 102 000  4
(日)大石ー岡田
(大)永野ー児玉
三塁打:川島(日) 

釧路一 000 000 000  0
富山北部102 000 00X  3
(釧)長谷川ー舟木
(富)藤田ー中島
二塁打:中島(富)

三 重000 000 000  5
三 沢002 100 20X  5
(重)上西・伊藤ー中田
(沢)太田ー河村
三塁打:大田(沢)

首 里000 300 000  3
小 倉240 203 02X  13
(首)謝敷ー屋比久
(小)円川・石井信ー楠城
三塁打:吉岡(小) 二塁打:吉岡・楠城(小)本若(首)

11月3日
日体荏原010 010 011  4
富山北部000 000 000  0
(日)大石ー岡田
(富)八川ー中島
三塁打:反町(日) 二塁打:山崎・小杉(日)大間知(富)

三 沢000 000 010  1
小 倉020 101 00X  4
(三)太田ー河村
(小)円川ー楠城
三塁打:大田・八重沢(三)田浦(小) 二塁打:楠城・尾石・円川(小)


11月4日
日体荏原000 100 041  6
小 倉 100 000 040  5
(日)大石ー岡田
(小)円川ー楠城
二塁打:岡田・深沢(日)吉岡(小)


社会人の部
11月3日
全東京 001 000 033  7
全神奈川000 000 000  0
(東)吉村(リッカー)安藤(鷺宮)・藤津・長野(熊谷組)-八木(リッカー)大野(鷺宮)
(神)山口(鋼管)佐伯(いすゞ)中村順(東芝)-山内(いすゞ)中村正(東芝)
本塁打:五味(東・電電東京)




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全日本大学野球選手権:これまでの優勝・準優勝・ベスト4回数

2021-06-13 23:00:45 | 大学野球
昭和27年の第一回大会からの優勝・準優勝・ベスト4(準決勝敗退)の回数をまとめてみました。
*2021年6月13日更新:第70回の結果を追加
①年代別優勝・準優勝・ベスト4回数(◎優勝 ○準優勝 △ベスト4)

S ~S39 S40~S49 S50~S63 H1~H9 H10~H19 H20~H29 H30~
1~13 14~23 24~37 38~46 47~56 57~66 67~
慶応大 優勝 4 回 ◎◎
準優勝 3 回 ○○
ベスト4 3 回
関学大 準優勝 2 回 ○○
ベスト4 2 回 △△
横浜市大 ベスト4 2 回 △△
専修大 優勝 1 回
準優勝 3 回
ベスト4 3 回 △△△
立教大 優勝 4 回 ◎◎◎
中央大 優勝 3 回 ◎◎
準優勝 2 回 ○○
ベスト4 1 回
岡山大 ベスト4 2 回 △△
明治大 優勝 6 回 ◎◎ ◎◎◎
ベスト4 5 回 △△
立命大 準優勝 3 回
ベスト4 2 回 △△
日本大 優勝 2 回
準優勝 5 回 ○○ ○○
神奈川大 準優勝 1 回
ベスト4 9 回 △△△ △△ △△
同志社大 準優勝 1 回
ベスト4 3 回 △△
関西大 優勝 2 回
準優勝 3 回
ベスト4 4 回 △△△
早稲田大 優勝 5 回 ◎◎
準優勝 4 回 ○○
ベスト4 1 回
愛知大 ベスト4 2 回
北海学園 ベスト4 2 回 △△
中京大 優勝 1 回
ベスト4 8 回 △△△△△ △△
法政大 優勝 8 回 ◎◎ ◎◎◎
準優勝 1 回
ベスト4 7 回 △△△ △△
駒澤大 優勝 6 回 ◎◎◎ ◎◎
準優勝 5 回 ○○ ○○
ベスト4 2 回 △△
松山商大 ベスト4 1 回
東海大 優勝 4 回
準優勝 5 回 ○○ ○○
ベスト4 7 回 △△ △△ △△
近畿大 優勝 4 回 ◎◎
準優勝 5 回 ○○
ベスト4 5 回 △△
九国大 ベスト4 5 回 △△△
(旧八幡大)
龍谷大 ベスト4 3 回
愛知学院 準優勝 1 回
ベスト4 4 回 △△
関東学院 準優勝 1 回
ベスト4 4 回 △△
亜大 優勝 4 回 ◎◎
準優勝 5 回 ○○
ベスト4 1 回
札幌大 ベスト4 1 回
大商大 準優勝 2 回 ○○
ベスト4 1 回
愛工大 ベスト4 1 回
創価大 ベスト4 7 回 △△△ △△
近畿大工 ベスト4 4 回 △△△
千葉工大 ベスト4 1 回
東洋大 優勝 4 回 ◎◎◎
準優勝 2 回 ○○
ベスト4 1 回
福井工大 準優勝 1 回
ベスト4 2 回
九東海大 ベスト4 2 回
流経大 準優勝 2 回
東北福祉 優勝 3 回
準優勝 5 回 ○○ ○○
ベスト4 3 回 △△
日体大 ベスト4 4 回 △△
国際武道 準優勝 2 回
ベスト4 1 回
青学大 優勝 4 回 ◎◎ ◎◎
準優勝 1 回
九州共立 準優勝 1 回
ベスト4 5 回 △△△ △△
青森大 ベスト4 2 回 △△
日本文理 優勝 1 回
八戸大 ベスト4 2 回
中央学院 準優勝 1 回
ベスト4 1 回
大阪体大 優勝 1 回
東日本国 ベスト4 1 回
富士大 準優勝 1 回
関西国際 ベスト4 1 回
東京国際 ベスト4 1 回
上武大 優勝 1 回
ベスト4 4 回 △△△
中京学院大 優勝 1 回
奈良学園大 ベスト4 1 回
東海大北海 ベスト4 1 回
九州産大 ベスト4 1 回
佛教大 準優勝 1 回
東農大北海道 ベスト4 1 回
福岡大 ベスト4 1 回
276



②大学別ベスト4以上回数

校名 所属連盟 ベスト4以上回数 優勝回数 準優勝回数 ベスト4
法政大 東京六大学 16 回 8 1 7
東海大 首都大学 16 回 4 5 7
近畿大 関西学生 14 回 4 5 5
駒澤大 東都大学 13 回 6 5 2
東北福祉大 仙台六大学 11 回 3 5 3
明治大 東京六大学 11 回 6 5
亜細亜大 東都大学 10 回 4 5 1
早稲田大 東京六大学 10 回 5 4 1
神奈川大 神奈川大学野球 10 回 1 9
慶応大 東京六大学 10 回 4 3 3
関西大 関西学生 9 回 2 3 4
中京大 愛知大学野球 9 回 1 8
東洋大 東都大学 7 回 4 2 1
日本大 東都大学 7 回 2 5
専修大 東都大学 7 回 1 3 3
創価大 東京新大学 7 回 7
中央大 東都大学 6 回 3 2 1
九州共立大 福岡六大学 6 回 1 5
青学大 北東北大学野球 5 回 4 1
立命大 関西学生 5 回 3 2
関東学院大 神奈川大学野球 5 回 1 4
九州国際大 九州六大学 5 回 5
愛知学院大 愛知大学野球 5 回 1 4
上武大 関甲新大学野球 5 回 1 4
立教大 東京六大学 4 回 4
関学大 関西学生 4 回 2 2
同志社大 関西学生 4 回 1 3
近大工学部 広島六大学 4 回 4
日体大 首都大学 4 回 4
大阪商大 関西六大学 3 回 2 1
龍谷大 関西六大学 3 回 3
国際武道大 千葉県大学野球 3 回 2 1
福井工大 北陸大学野球 3 回 1 2
横浜市大 神奈川大学野球 2 回 2
岡山大 中国地区大学野球 2 回 2
愛知大 愛知大学野球 2 回 2
北海学園大 札幌学生野球 2 回 2
九州東海大 九州地区大学野球 2 回 2
青森大 北東北大学野球 2 回 2
八戸大 北東北大学野球 2 回 2
流通経済大 東京新大学 2 回 2
中央学院大 千葉県大学野球 2 回 1 1
日本文理大 九州地区大学野球 1 回 1
大阪体大 阪神大学野球 1 回 1
富士大 北東北大学野球 1 回 1
松山商大 四国地区大学野球 1 回 1
札幌大 札幌学生野球 1 回 1
愛知工大 愛知大学野球 1 回 1
千葉工大 千葉県大学野球 1 回 1
東日本国際大 南東北大学野球 1 回 1
関西国際大 阪神大学野球 1 回 1
東京国際大 東京新大学 1 回 1
中京学院大 東海地区大学野球 1 回 1
奈良学園大 近畿学生野球 1 回 1
東海大北海道 札幌学生野球 1 回 1
九州産業大 福岡六大学 1 回 1
佛教大 京滋大学野球 1 回 1
東農大北海道 北海道大学野球 1 回 1
福岡大 九州六大学 1 回 1
276 回 69 69 138




③連盟別ベスト4以上回数

ベスト4以上回数 優勝回数 準優勝回数 ベスト4
東都大学 55 回 24 23 8
東京六大学 51 回 27 8 16
関西学生 36 回 6 14 16
首都大学 20 回 4 5 11
愛知大学野球 17 回 1 1 15
神奈川大学野球 17 回 0 2 15
仙台六大学 11 回 3 5 3
東京新大学 10 回 0 2 8
福岡六大学 7 回 0 1 6
関西六大学 6 回 0 2 4
千葉県大学野球 6 回 0 3 3
九州六大学 6 回 0 0 6
北東北大学野球 5 回 0 1 4
関甲新大学野球 5 回 1 0 4
広島六大学 4 回 0 0 4
札幌学生野球 4 回 0 0 4
九州地区大学野球 3 回 1 0 2
北陸大学野球 3 回 0 1 2
阪神大学野球 2 回 1 0 1
中国地区大学野球 2 回 0 0 2
東海地区大学野球 1 回 1 0 0
四国地区大学野球 1 回 0 0 1
南東北大学野球 1 回 0 0 1
近畿学生野球野球 1 回 0 0 1
京滋大学野球 1 回 0 1 0
北海道大学野球 1 回 0 0 1
276 回 69 69 138


④優勝回数
校名 所属連盟 優勝回数 最後の優勝
法政大 東京六大学 8 回 平成 21 年 第 58 回 12 年前
駒澤大 東都大学 6 回 平成 6 年 第 43 回 27 年前
明治大 東京六大学 6 回 令和 元 年 第 68 回 2 年前
早稲田大 東京六大学 5 回 平成 27 年 第 64 回 6 年前
近畿大 関西学生 4 回 平成 10 年 第 47 回 23 年前
亜細亜大 東都大学 4 回 平成 14 年 第 51 回 19 年前
青学大 東都大学 4 回 平成 17 年 第 54 回 16 年前
東洋大 東都大学 4 回 平成 23 年 第 60 回 10 年前
東海大 首都大学 4 回 平成 26 年 第 63 回 7 年前
立教大 東京六大学 4 回 平成 29 年 第 66 回 4 年前
慶応大 東京六大学 4 回 令和 3 年 第 70 回 0 年前
中央大 東都大学 3 回 昭和 54 年 第 28 回 42 年前
東北福祉大 仙台六大学 3 回 平成 30 年 第 67 回 3 年前
日本大 東都大学 2 回 昭和 41 年 第 15 回 55 年前
関西大 関西学生 2 回 昭和 47 年 第 21 回 49 年前
専修大 東都大学 1 回 昭和 40 年 第 14 回 56 年前
中京大 愛知大学野球 1 回 昭和 45 年 第 19 回 51 年前
日本文理大 九州地区大学野球 1 回 平成 15 年 第 52 回 18 年前
大阪体大 阪神大学野球 1 回 平成 18 年 第 55 回 15 年前
上武大 関甲新大学野球 1 回 平成 25 年 第 62 回 8 年前
中京学院大 東海地区大学 1 回 平成 28 年 第 65 回 5 年前
69 回





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駅伝に水泳、更に今度は陸上100mのスターまで…で、野球はこの先どうなって行くのか?

2015-08-27 23:48:00 | 大学野球
*本記事は2013年の9月にUPしたものですが、高校三年野球部員の大学一年次・四年次での野球継続率の表を更新いたしましたので、トップに持ってきてみました。

8月の『日経産業新聞』で今年の大学野球選手権で優勝した上武大の谷口監督の記事が四週にわたって掲載されていました。
自身も現役時代に何度か挫折を味わいながら、就任から十三年目で関甲新リーグからは初めての大学日本一となるまでにチームを育て上げたマネジメント力は、ビジネスの世界でも学ぶべきところが多々あるのでしょう。

昨秋の神宮大会でも桐蔭横浜大が優勝するなど地方リーグの台頭が目立つ大学野球界ですが、ここ何年かの大学野球連盟加盟校の部員数も増加傾向にあります。
下の表は高野連と大学野球連盟のHPに公表されているデータを基に、高三野球部員の大学での継続率などを算出したものです。
(大学には浪人していく人もいるし、少ないとは思いますが大学で初めて硬式野球にチャレンジする人もいるでしょうからあくまで目安であります)


.............. 高三 大学一年 高三部員の 大学連盟 一校平均 大学連盟 一校平均 大学四年 高三→大四
部員数..... 部員数..... 野球継続率... 加盟校数... 一年生部員... 総部員数... 部員数 .... 部員数 .... 野球継続率
2006 50569
2007 50894 5774 11.3% 370 15.61 20147 54.45
2008 50942 6224 11.7% 374 16.64 21506 57.50
2009 53263 6492 12.4% 377 17.22 22382 59.37
2010 52370 6744 13.0% 380 17.75 23173 60.98 4628 9.15%
2011 51984 6854 12.9% 381 17.99 23420 61.47 4547 8.93%
2012 53154 6945 13.4% 379 18.32 23934 63.15 4703 9.23%
2013 51767 7186 13.5% 378 19.01 24297 64.28 4754 8.93%
2014 53801 7322 14.1% 377 19.42 24715 65.56 4875 9.31%
2015 53443 8254 15.3% 377 21.89 26326 69.83 4697 9.04%





少子化で中には定員割れの大学も次第に増えてきているので、“市場原理?”に従えば野球部も野球部員も減少していきそうなものなのに現実は増加傾向にあるのは、多くの大学は野球を強化部に指定するという“保護主義政策”を実施しているからであります。

野球に関わらず大学スポーツには大学の知名度を高めて、あわよくば志願者の増加にも繋げたいといった経営者の思惑も否定できないでしょう。

この春、経営破たんでニュースになった群馬の創造学園大学も野球部と陸上部を教化部に指定し、野球は学校の所在地の関甲新リーグではなく、より知名度の高い首都大学野球に加盟する戦略を取り、陸上はかつて山梨学院大で活躍したケニヤ人留学生・真也加ステファン氏を招いて箱根駅伝出場をめざして強化を図っていました。何とかこの二つのスポーツで知名度上げて経営危機を脱出しようともくろんだのでありましょう。(真也加氏は今年から桜美林大学の駅伝チームを指導するようです)

ですので、いずれは息切れして脱落していく大学もあるかも知れませんが、当面は大学野球連盟加盟校も野球部員数も増加もしくは横ばいで推移していくものかと思われます。


ただ、問題は果たして大学野球が今の受験生にとって訴求力のあるコンテンツなのかどうか?ということであります。
かつては外野も満員だった早慶戦でさえ現在では空席も目立つ有様ですし、ましてや東都大学野球は……いやまぁ~こちらは昔から観客は少なかったですけど、それでも優勝がかかった試合になると今のスタンドからは想像がつかないくらい学生も集まったものです。

『東洋大学百年史図録』~野球部優勝~
画像




















画像



















                                  2008年秋季リーグ優勝時のスタンド画像



















                                  2011年大学選手権優勝時のスタンド
画像


















2011年の選手権優勝時の画像は観客数はそこそこですが、昔日を知るわたくしの目には往時に比べると大分平均年齢が高いように見受けられました…。


さて、そこで気になるのがここ何年かの東洋大の動向であります。
スーパールーキー柏原選手の箱根駅伝での衝撃デビューは言うまでもありませんが、その柏原が卒業したら今度は水泳界の大物高校生が入学してきて、早速世界選手権に出場。そして、来年は陸上でも短距離のあの選手まで…。

これはわたくしの妄想ですけど、もしかしたら大学は“柏原効果”で注目度が大いにアップしたので野球への熱意が衰えて、代わりに水泳や陸上短距離から“第二・第三の柏原”が出現することを目論んでいるのではないかしらん?


下の一覧はリクルート進学総研が行っている「進学ブランド力調査」から2008~2013年の関東エリアの高校三年生の“知っている大学(知名度)”の項目での東洋大のランキングです。
例年4月に行われているので、その前後の野球と駅伝の順位などを併せて載せてみました。



2007………………… 2008……………… 2009……………… 2010…………… 2011…………………… 2012…………………… 2013
1月 箱根5位 箱根10位 箱根優勝 箱根連覇 箱根2位 箱根優勝 箱根2位
柏原の衝撃 往路優勝 柏原ラストラン
2月
3月
4月 ランク外 知名度20位 知名度16位 知名度13位 知名度13位 知名度12位
5月 東都優勝 東都優勝 東都五連覇 東都優勝 東都優勝 東都5位 東都二部2位
6月 選手権優勝 選手権優勝 選手権優勝
7月
8月 村田・五輪金
9月 水泳荻野・山口 陸上桐生
東洋進学表明 東洋進学?
10月 東都優勝 東都優勝 東都5位 東都2位 東都3位 東都最下位
出雲駅伝6位 出雲駅伝5位 出雲駅伝3位 出雲駅伝4位 出雲駅伝優勝 出雲駅伝2位
11月 神宮大会優勝 神宮大会優勝 入替戦敗退
大学駅伝4位 大学駅伝2位 大学駅伝3位 大学駅伝2位 大学駅伝2位
12月



箱根駅伝で初優勝以降、知名度はかなりアップしています。その一年前から野球部も戦後初のリーグ五連覇を達成していますので、野球も知名度アップに貢献していると思いたいところでありますが、昨年二部降格の憂き目にあいながら、今年の知名度順位が僅かとは言えアップしているのは野球部のファンとしてはいささか不満であります…。

来年、100mのスーパー新入生入学に沸く陰で“野球は予算を削りましょう、推薦枠は減らしましょう…”などという事にならなければ良いのですが…。



でもって最後にもう一つわたくしの“妄想”を披露しておきましょう。
先ほども申しましたように優勝のかかった試合ですらスタンドはガラガラという事態が起き始めたのは1990年代の終わりごろからだと聞いておりますから、かれこれ15年位は経っているわけです。
従って大学生活の思い出の中に野球優勝or応援の経験が全くない世代が大学教員ならそろそろ准教授、職員なら広報課の課長代理クラスにはなってきているでしょうか。もう少しすると大学運営の中核を担うようになり、更には受験生の親世代も大学野球に関心を持つのはごく少数という時代が来るでしょう。

そうなったら果たして野球部はどのような扱いを……。



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