動画：’０９春のリーグ戦・対国学院大一回戦

４月２９日　於・神宮球場
東洋大００１　００４　０００　　５
国学大０００　０１０　０００　　１
（東）乾・内山・鹿沼－佐藤貴
（国）高木・奥村・畠山－柚木
本塁打：林崎（奥村）

			打	安	点					打	安	点
（遊）一	小島	(桐生第一)	4	1	0		(中)	大石	(清峰)	4	1	0
(左)	木村（篤）	(愛工大名電)	3	0	0		(右)	中澤	(駒大苫小牧)	3	0	0
（右）	坂井	(春日部共栄)	4	1	1		打右	神谷	(明徳義塾)	0	0	0
(二)	林崎	(東洋大姫路)	4	3	3		(遊)	渡辺（貴）	(文星芸大附)	3	0	0
(指)	都築	(浦和学院)	3	0	0		(左)	山崎	(世田谷学園)	4	0	0
打指	森（椋）	(東亜学園)	0	0	0		左	鶴見	(宇都宮工業)	0	0	0
(一)	雑賀	(PL学園)	3	0	0		(指)	原田	(修徳)	2	0	0
遊	佐々木(健)	(如水館)	1	0	0		打指	清水	(酒田南)	1	0	0
(三)	鈴木（大）	(桐蔭学園)	3	0	0		打指	長岡	(花咲徳栄)	1	0	0
(捕)	佐藤（貴）	(春日部共栄)	4	1	0		(一)	庄司	(修徳)	4	1	0
(中)	瀧本	(静岡商業)	2	0	1		(三)	辻	(駒大苫小牧)	3	0	0
打	北野	(高知中央)	1	0	0		打	村上	(近大高専)	1	0	0
中	緒方	(ＰＬ学園)	0	0	0		(二)	澤田	(金沢)	2	0	0
			32	6	5		打	岡本	(世田谷学園)	1	0	0
							(捕)	柚木	(如水館)	2	0	0
										31	2	0

		回	打者	被安	四死	三振	自責				回	打者	被安	四死	三振	自責
乾	東洋大姫路	4	17	1	2	4	0		高木	星稜	5	22	6	1	1	3
内山	浦和学院	3	11	1	0	4	0		奥村	旭川大高	3	11	0	2	4	0
鹿沼	桐生一	2	7	0	1	1	0		畠山	能代	1	4	0	1	1	0

６回表：東洋大、小島の四球から坂井タイムリーと林崎のスリーラン。
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http://www.youtube.com/watch?v=9BZ_asSbSKc

林崎の一発に“宿敵”マー君からもお祝い？


















円陣
















今年からコーチもヘルメット着用
















試合終了





















５－１




















球場わきの“なんじゃもんじゃの木”


































満開でした・・・！。


















関連記事：続・動画：’０９春のリーグ戦・対国学院一回戦









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続：東都大学野球：平成21年春季リーグ戦登録メンバーの通算成績

先日、 東都大学野球：平成21年春季リーグ戦登録メンバーの通算成績Ⅱと云う記事をＵＰし、東都大学野球に今季在籍している主な選手の昨秋までの通算成績を掲載いたしましたが、今季の第三週までの成績、並びに通算成績を出してみました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


投手　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今　　季　　　　　　　　　　　　　　　　　　通　　算（第三週まで）

		.....	試合	投球回.....	勝...	敗...	自責点	防御率	試合	投球回.....	勝...	敗...	自責点	防御率
南昌輝	立正三年	右	4	36 2/3	1	3	4	0.98	20	112 1/3	8	7	19	1.52
鹿沼圭佑	東洋三年	右	5	17	2	0	0	0.00	20	57 2/3	6	0	9	1.40
村松伸哉	国学三年	右	3	13 2/3	0	2	9	5.93	22	132 1/3	5	13	48	3.26
乾真大	東洋三年	左	4	15 2/3	1	0	1	0.57	21	76 2/3	5	1	17	2.00
内山拓哉	東洋二年	右	2	6 1/3	1	0	0	0.00	11	24	4	0	0	0.00
北原郷大	亜大三年	右	3	8 2/3	1	1	6	6.23	17	46	4	2	12	2.35
澤村拓一	中大三年	右	3	22 2/3	1	1	2	0.79	11	76 2/3	4	3	11	1.29
渡邊洋平	中大二年	右	3	4 1/3	1	1	2	4.15	10	25 2/3	3	3	12	4.21
垣ヶ原達也	青学二年	左	4	27 1/3	1	1	9	2.96	14	56	3	1	15	2.41
山崎雄飛	中大三年	右	2	11 1/3	0	1	3	2.38	9	45 1/3	2	3	8	1.59
菅井聡	立正四年	右	4	14	0	1	2	1.29	36	94	2	4	24	2.30
高木京介	国学二年	左	5	35 1/3	2	1	2	0.51	5	35 1/3	2	1	2	0.51
藤岡貴裕	東洋二年	左	2	10	0	0	4	3.60	7	26 1/3	1	1	6	2.05
中川祐輔	立正三年	右	1	3	0	0	0	0.00	12	20 2/3	1	1	5	2.18
富田康祐	青学三年	右	0	0	0	0	0	0	7	14	1	1	7	4.50
川角謙	青学三年	左	2	10	0	1	3	2.70	10	26 2/3	1	3	12	4.05
東浜巨	亜大一年	右	1	10	1	0	0	0.00	1	10	1	0	0	0.00
倉又啓輔	亜大四年	左	2	15	1	0	2	1.20	3	15 2/3	1	0	2	1.15
埜口卓哉	国学三年	右	6	15	1	0	1	0.60	10	18 2/3	1	0	9	4.34
石井裕大	青学二年	右	4	14 2/3	1	1	4	2.45	13	32	1	2	5	1.41
飯田哲矢	亜大一年	左	1	2/3	0	1	1	13.50	1	2/3	0	1	1	13.50

*亜大の新人・東浜投手が昭和５０年春の東洋大・松沼雅之投手以来３４年ぶりの一年・春のリーグ戦での初登板完封勝利で話題になりましたが、松沼投手の場合は翌日も先発して６回に２点を失っています。果して次回の東浜投手の投球ぶりは如何に。

*一方、東洋大の内山投手は一年春から短いイニングのリリーフ専門ながら、入学以来未だ自責点ゼロ。平成３年春のリーグ戦でに東洋大のルーキー銭場一浩投手が初先発した青学戦の４回に２点を失うまで２０イニング自責点ゼロでしたが、既にそれを超えています。この記録の行く末もまた楽しみであります。

野手　　　　　　　　　　　　　　　　　　　今　　季　　　　　　　　　　　　　　　　　　通　　算（第三週まで）

			試合	打数	安打	打点	本塁打	今季打率	試合	打数	安打	打点	本塁打	通算打率
中田亮二	亜大四年	内	5	18	7	4	2	0.389	78	295	82	33	8	0.278
小島脩平	東洋四年	内	5	17	7	3	0	0.412	71	221	53	29	1	0.240
加守田隆介	青学四年	捕	6	24	8	4	1	0.333	62	177	49	21	1	0.277
坂井貴文	東洋三年	外	5	22	5	0	0	0.227	52	162	48	18	7	0.296
小池翔大	青学三年	捕	6	19	7	3	0	0.368	55	174	46	15	3	0.264
石井大輔	亜大四年	内	5	15	1	0	0	0.067	44	126	34	10	0	0.270
長島一成	青学四年	内	6	21	3	0	0	0.143	60	189	34	10	1	0.180
下水流昂	青学三年	外	6	19	3	5	2	0.158	56	175	34	20	5	0.194
渡邉貴美男	国学三年	内	7	25	6	2	0	0.240	33	117	32	10	0	0.274
中原恵司	亜大四年	外	5	16	6	2	2	0.375	45	129	31	17	7	0.240
神野達哉	立正四年	内	6	29	6	0	0	0.207	45	151	31	11	0	0.205
赤堀大智	立正四年	外	6	27	3	1	0	0.111	40	144	29	9	2	0.201
黒葛原祥	立正四年	内	6	16	2	0	0	0.125	48	132	26	10	0	0.197
林崎遼	東洋三年	内	5	20	4	3	0	0.200	49	144	26	18	4	0.181
小野紘明	亜大三年	内	5	20	4	0	0	0.200	30	98	25	6	0	0.255
木野学	青学二年	内	3	12	3	0	0	0.250	29	102	24	2	0	0.235
大石剛志	国学四年	外	7	26	4	1	0	0.154	40	106	23	6	0	0.217
加藤信吾	立正四年	外	5	10	3	0	0	0.300	40	103	22	4	0	0.214
早見龍成	立正三年	内	2	7	1	0	0	0.143	31	93	19	6	0	0.204
近藤亮介	立正四年	内	5	16	3	2	0	0.188	34	99	19	8	0	0.192
政野寛明	青学二年	外	6	21	3	1	0	0.143	32	103	18	11	0	0.175
樋口将規	立正四年	内	5	20	4	0	0	0.200	24	69	18	0	0	0.261
広瀧航	青学三年	外	6	20	5	1	0	0.250	42	110	18	7	0	0.164
越前一樹	立正三年	外	6	28	6	3	0	0.214	26	86	18	8	1	0.209
鈴木大地	東洋二年	内	5	18	4	0	0	0.222	22	60	15	2	0	0.250
土居慎司	中大三年	外	0	0	0	0	0	0.000	10	34	13	1	0	0.382
鮫島哲新	中大三年	捕	5	20	2	0	0	0.100	19	67	13	6	0	0.194
長岡建太	国学三年	内	4	7	1	0	0	0.143	18	48	12	2	0	0.250
瀧本聖也	東洋三年	外	5	15	1	0	0	0.067	47	52	11	3	0	0.212
岡山真澄	中大四年	内	3	7	0	0	0	0.000	17	42	10	2	1	0.238

各校成績
投手

		防御率	回数	打者	投球数	被安	四死	三振	自責	奪三振率
東洋大	4勝0敗1分	0.92	49	187	782	24	17	51	5	9.37
青学大	1勝4敗1分	2.72	53	229	860	40	28	34	16	5.77
中央大	2勝3敗	1.35	46 2/3	173	617	20	14	36	7	6.94
国学院	3勝3敗1分	1.63	72	287	988	44	26	50	13	6.25
亜　 大	3勝2敗	3.83	40	180	682	39	13	36	17	8.10
立正大	1勝4敗1分	1.52	65	258	946	41	20	53	11	7.34

打撃

	打率	打席	打数	得点	安打	二塁	三塁	本塁	塁打	打点	盗塁	犠打	四死	三振	捕逸	妨害	失策	残塁
東洋大	0.218	204	174	15	38	4	1	1	47	14	5	8	22	30	0	0	2	47
青学大	0.222	214	185	16	41	7	2	4	64	16	3	9	20	43	0	0	6	39
中央大	0.174	181	161	11	28	4	0	3	41	11	6	5	15	36	0	0	6	29
国学院	0.126	269	231	11	29	3	0	1	35	8	4	17	21	61	0	0	3	43
亜　 大	0.217	187	157	16	34	5	0	4	51	13	5	11	19	32	0	0	0	34
立正大	0.170	259	224	8	38	3	1	1	46	8	11	14	21	58	0	0	7	53

参　考
プロ野球データ管理室 　“野球記録の計算式”




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３４年前の初登板完封勝利：松沼雅之投手（昭和５０年４月１６日：東洋大対亜細亜大二回戦

本日（４月２１日）、亜細亜大学の新人・東浜投手が対中大戦に完封勝利。一年生投手が春のリーグ戦で初先発完投勝利を挙げたのは、昭和５０年４月１６日東洋大対亜細亜大二回戦の東洋大・松沼雅之投手以来３４年ぶりとの事なので、３４年前のスコアを掲載いたしました。

昭和５０年４月１６日：於神宮球場
東洋大対亜細亜大二回戦
亜　 大０００　０００　０００　　０
東洋大０００　２１０　００Ｘ　　０
本塁打：平川（小林）　二塁打：山下・平川（東）福岡（亜）

亜大		打	安	点		東洋		打	安	点
(二)	小島	3	0	0		(一)	増永	2	0	0
(中)	坂田竹	4	1	0		(二)	井上	2	0	0
(遊)	坂田松	3	1	0		(中)	平川	4	2	1
(一)	田村	2	0	0		(三)	若松	4	0	0
一	菅	1	0	0		(左)	藤田	3	0	0
(左)	大橋	4	0	0		左	高野	1	0	0
(三)	福岡	4	2	0		(捕)	達川	2	0	0
(右)	奥江	3	0	0		(右)	神島	3	0	0
(捕)	谷口	3	0	0		(遊)	山下	3	2	1
捕	樋口	0	0	0		(投)	松沼	3	3	1
(投)	小林	2	0	0
投	高橋	0	0	0
打	岩根	1	0	0
投	古屋	0	0	0
		30	4	0				27	7	3

亜大	振	球	儀	併	残	東洋	振	球	儀	併	残
	5	3	1	0	7		1	3	2	0	5

	回	安	責			回	安	責
小林	6 2/3	6	2		松沼	9	4	0
高橋	1/3	0	0
古屋	1	1	0

盗塁：亜２東１　失策：亜１　捕逸：谷口１

*松沼は打撃でも三打数三安打一打点。
*亜大の二番・坂田竹と三番・坂田松は双子の兄弟選手、坂田竹一と坂田松二。
*亜大の三番手投手・古屋は後に野手に転向した古屋英夫。
（関連記事：東都大学野球、同一ポジションでの連続ベストナイン ）

関連記事
亜大キラー松沼家＝東洋大学野球部の歴史ーエピソード②



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打撃ベストテン第三位になった“投手”：松沼博久選手＝東洋大野球部の歴史―エピソード編１３

東都大学野球では平成六年の秋のリーグ戦から指名打者制が採用された為、現在では少々バッティングに自信のある投手でも余程の事がない限り試合で打席に立つことはないが、それ以前では時折投手でありながら打者としても活躍した選手がいた。
本ブログでもご紹介した鶴岡昌宏投手や仁村徹投手などは四番を打ったこともあり、降板後も守備に就いて打席に立ったこともあるが、卒業後は正式に野手に転向してプロ或いは社会人野球で活躍したこれらの投手でも打撃ベストテンに名を連ねるまでには至らなかった。

ところが、過去東洋大で打撃ベストテン入りした選手の名を改めて見てみると、昭和４８年秋のリーグ戦で松沼博久投手がベストテン、それも堂々第三位に入っているのである。

そこで、このシーズンの松沼投手の投・打の記録を朝日新聞の縮刷版から拾い出してみると下記のようになった。

昭和４８年	秋				投球回		被安打	自責点	防御率	打順	打数	安打	打点	打率
9月5日	日本大	一回戦	１－５	●	4 2/3		6	5	9.64	八番	2	0	0	0.000
9月7日	日本大	二回戦	２－１		8		2	1	1.13	八番	1	0	0	0.000
9月8日	日本大	三回戦	２－１	○	9		9	1	1.00	八番	4	1	0	0.250
9月18日	駒沢大	一回戦	６－１１		不出場		―	―	―	―	―	―	―	―
9月19日	駒沢大	二回戦	４－３	○	9		6	3	3.00	九番	2	1	0	0.500
9月20日	駒沢大	三回戦	１－５	●	4 1/3		8	4	8.31	九番	1	0	0	0.000
9月25日	青学大	一回戦	４－２		6 2/3		5	2	2.70	九番	3	3	0	1.000
9月26日	青学大	二回戦	２－５		5		4	2	3.60	九番	1	0	0	0.000
9月27日	青学大	三回戦	３－２	○	9		4	2	2.00	九番	3	0	0	0.000
10月11日	中央大	一回戦	８－０	○	9		4	0	0.00	九番	2	1	2	0.500
10月12日	中央大	二回戦	１－４	●	8		4	1	1.13	九番	3	1	0	0.333
10月13日	中央大	三回戦	３－２	○	9		4	2	2.00	九番	3	1	0	0.333
10月16日	亜　 大	一回戦	０－１	●	8		5	1	1.13	九番	3	2	0	0.667
10月17日	亜　 大	二回戦	５－３		7		7	3	3.86	七番	3	1	0	0.333
10月19日	亜　 大	三回戦	２－３		6		7	2	3.00	七番	2	0	0	0.000
					102 2/3		75	29	2.54		33	11	2	0.333

（登板は全て先発、投球回のうち赤字表記は完投）
このシーズンの東洋大は五つのカード全てが三回戦までもつれており、しかも松沼投手は全１５試合中１４試合に先発で登板し、その内半分は最後まで投げ切っているのである。

当時の開幕前の展望記事を見てみると、東洋は松沼投手の仕上がりは順調だが二番手の市村投手が風邪をひいていま一つ、と云う書き方になっているので、その辺の事情もあって連投連投また連投、となってしまったようだ。
ただし、下表を見てすぐお気づきの方もいるかと思うが、松沼投手がベストテン入りしたのにはもう一つからくりがある。

昭和４８年秋季個人打撃成績
（規定打席数３３以上）

		試合	打数	安打	打点	本塁打	打率
江　 俣	日	14	50	21	2	1	0.420
藤 　波	中	12	53	20	3	0	0.377
松 　沼	東	14	33	11	2	0	0.333
佐々木	亜	13	49	16	4	1	0.327
中　 畑	駒	14	56	18	10	4	0.3214
武 　智	駒	14	53	17	3	0	0.3208
津布久	駒	14	44	14	7	0	0.318
河原井	青	14	54	17	10	1	0.315
栗　 橋	駒	14	55	17	7	1	0.309
金 　子	日	14	52	15	9	2	0.288

（『東都大学野球連盟七十年史』Ｐ２１５より）

“規定打席数３３以上”とあるように、現在の規定打席数とは算出方法が異なっているのだ。

『東都大学野球連盟七十年史』を見てゆくと当時は、【一番試合数の少ないチームの試合数マイナス１×３】で計算しているようなのだ。（下の星取り表参照）
この方式が昭和４９年まで続き、昭和５０年の春からは【一番試合数の少ないチームの試合数×３マイナス１】となっている。(昭和５０年春で見ると試合数最少は専大と国士大の１１、規定打席数は３２以上となっている）

現在の【各チームの試合数×３．１】が採用され、個々のチームによって規定打席数が異なるようになるのは昭和５５年春のリーグ戦からである。


『東都大学野球連盟七十年史』所収の大学野球担当記者座談会「東都大学野球７０年を語る」の中では次のように語られている。

司会	記録を調べていて、気がついたんですが、昔
	は、打撃ベスト１０を決めるのに、各大学の規定打
	席を決めて、(試合数×３．１）それ以上の打席のあ
	った選手を対象とするというやり方ではないんで
	すね。
保科	昔はその方式ではなく、一番、試合数の少
	ない大学の試合数×３というふうにそのシーズ
	ンの最低規定打席数を決めて、それ以上の打席を有
	したもの対象者としてベスト１０を決めていたんで
	すね。それが、長い間ずっと続いていたんです。
	ですから、現在の選出方法とは違いますね。

*保科氏は元東京新聞記者

“七十年史”を見ると昭和２６年春は試合数最少は駒大の１０で規定打席数は３０、となっており、保科氏の云う通りだが、次の秋のリーグ戦では最小試合数が中大・日大の１１に対して規定打席数は２９、となっており、【一番試合数の少ないチームの試合数×３マイナス１】の方式がとられ昭和２８年春までつづき、２８年秋から、【一番試合数の少ないチームの試合数マイナス１×３】となっている。

理由はよく分からないが基本的には“リーグとしての最低規定打席数を決める”と云う考えに基づいて、いろいろ試行錯誤の末に決められた算出方法のようである。
更に加えるなら“昔は個人記録にはあまりこだわらなかった”（同座談会での元報知新聞記者・中山伯男氏の言葉）と云う事も大きいようだ。

全カードで三回戦まで戦ったこのシーズンの東洋大は現在の算出方法だと規定打席数は１５×３．１＝４６となる。上に掲げた成績表では犠打と死四球の数が不明だが、松沼投手の犠打・死四球が１３以上あるとは考えにくいので、現在の規定だとベストテン入りはならなかったと思われる。

ただ、過去の打撃ベストテン全てに目を通した訳では無いので、もしかしたら他にも松沼投手の様な事例が有るかもしれないが、打撃の良い投手が高打率を残している場合は降板後も他のポジションについたり、或いは登板しないときは野手として出場しているケースが多いようだ。松沼投手の場合は全て投手として打席に立ってのベストテン入りなので非常に珍しいのではなかろうか。


昭和４８年：秋季リーグ戦星取・順位

	駒沢大	東洋大	亜　 大	青学大	中央大	日本大	試合	勝	敗	分	勝点
駒沢大	―	○●○	○○	○●○	●○○	●○●	14	9	5		4
東洋大	●○●	―	●○●	○●○	○●○	●○○	15	8	7		3
亜　 大	●●	○●○	―	○●○	●●	○△○	13	6	6	1	3
青学大	●○●	●○●	●○●	―	○○	○●○	14	7	7		2
中央大	○●●	●○●	○○	●●	―	○○	12	6	6		2
日本大	●○●	○●●	●△●	○●○	●●	―	14	4	9	1	1

昭和４８年の東洋大は春のリーグ戦で初めて二位になり、この秋のリーグ戦では最後の亜大三回戦に勝っていれば、最終週の駒大・中大戦の結果いかんで初優勝が転がり込むところまで食い下がったのだが、亜大三回戦は３回に１点先取したものの松沼投手が５回に２点を失い降板、最終回、同点に追いつくも、その裏市村投手がサヨナラ本塁打を浴び初優勝はお預けとなってしまった。
更に翌４９年も春・秋とも二位に終わり、いつしか“万年二位”と呼ばれるようになった東洋大。

通算２２勝を挙げた松沼博久投手は優勝を味わうことなく卒業となってしまったが、昭和５０年に入れ替わるように入学した弟・松沼雅之投手が活躍し、昭和５１年秋のリーグ戦で念願の初優勝。５３年秋にもＶ２を果たした。

在学中に二度の優勝を味わった雅之投手は連続無失点記録５６回2/3や通算３９勝（リーグ二位）などの投手記録に名を残しているが、投手としては無冠に終わった兄・博久投手が刻んだ“昭和４８年秋・打撃ベストテン第三位：松沼”の名は、初優勝までの陣痛を味わった“万年二位”のチームの奮闘ぶりを伝えているのである。


*松沼博久投手が２２勝、弟雅之投手の３９勝に加えて博久投手の御子息である松沼達也投手も２勝を挙げているので、三人合わせて通算６３勝。東洋大の一部リーグでの通算勝利数は昨年秋終了時点で５０６勝なので、東洋大の勝ち星の一割以上を“松沼一族”の三人で挙げているのだ。いつの日か松沼“孫”の登板する日が実現することを待ち望みたいものである。

*打撃ベストテン二位の中大・藤波選手は１０月１２日の対東洋大三回戦で松沼博久投手から通算１２８本目の安打を放ち、明大・高田繁選手が昭和４２年に作った通算１２７の大学通算安打記録を更新した。その瞬間は“三塁側の東洋大の学生たちからも拍手が起こった”（『朝日新聞』昭和四十八年十月十三日付朝刊）とのことである。


*同じく打撃ベストテンの八位・河原井選手は青学大の河原井正雄現監督のこと。この秋は八位に終わっているが、４８年春には駒大・吉田選手と同率ながら首位打者を獲得、一塁手のベストナインにも選ばれている。青学大選手としては初のタイトル受賞者だった。



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東都大学野球：平成21年春季リーグ戦登録メンバーの通算成績Ⅱ

来る4月7日から開幕する東都大学野球春のリーグ戦の各校登録メンバーの通算成績を投手は通算勝ち星数、打者は通算安打数と通算本塁打数でそれぞれ上位の選手を一覧にしてみました。
また、出身校別の選手一覧を作成してみました。

投手通算勝利数
（リーグ記録：1位41勝・芝池博明（専修）2位39勝・田村政雄（中大）・松沼雅之（東洋）3位35勝・高橋善正（中大）・宮本賢治（亜大）

			試合	投球回	勝	敗	自責点	防御率
南昌輝	立正三年	右	16	75 2/3	7	4	15	1.78
村松伸哉	国学三年	右	19	118 2/3	5	11	39	2.96
乾真大	東洋三年	左	17	61	4	1	16	2.36
鹿沼圭佑	東洋三年	右	15	40 2/3	4	0	9	1.99
内山拓哉	東洋二年	右	9	17 2/3	3	0	0	0.00
北原郷大	亜大三年	右	14	37 1/3	3	1	6	1.45
澤村拓一	中大三年	右	8	54	3	2	9	1.50
山崎雄飛	中大三年	右	7	34	2	2	5	1.32
渡邊洋平	中大二年	右	7	21 1/3	2	2	10	4.22
菅井聡	立正四年	右	32	80	2	3	22	2.48
垣ヶ原達也	青学二年	左	10	28 2/3	2	0	6	1.88
藤岡貴裕	東洋二年	左	5	16 1/3	1	1	2	1.10
中川祐輔	立正三年	右	11	17 2/3	1	1	5	2.55
富田康祐	青学三年	右	7	14	1	1	7	4.50
川角謙	青学三年	左	8	16 2/3	1	2	9	4.86

野手通算安打数（但し、通算10本以上の選手のみ）
（リーグ記録：1位１３３・藤波行雄（中大）　2位１１５・高木豊（中大）　3位１１２・大下剛史（駒大）

			試合数	打数	安打数	打点	本塁打	打率
中田亮二	亜大四年	内	73	277	75	29	6	0.271
小島脩平	東洋四年	内	66	204	46	26	1	0.225
坂井貴文	東洋三年	外	47	140	43	18	7	0.307
加守田隆介	青学四年	捕	56	153	41	17	0	0.268
小池翔大	青学三年	捕	49	155	39	12	3	0.252
石井大輔	亜大四年	内	39	111	33	10	0	0.297
下水流昂	青学三年	外	50	156	31	15	3	0.199
長島一成	青学四年	内	54	168	31	10	1	0.185
赤堀大智	立正四年	外	34	117	26	8	2	0.222
渡邉貴美男	国学三年	内	26	92	26	8	0	0.283
中原恵司	亜大四年	外	40	113	25	15	5	0.221
神野達哉	立正四年	内	39	122	25	11	0	0.205
黒葛原祥	立正四年	内	42	116	24	10	0	0.207
林崎遼	東洋三年	内	44	124	22	15	4	0.177
小野紘明	亜大三年	内	25	78	21	6	0	0.269
木野学	青学二年	内	26	90	21	2	0	0.233
大石剛志	国学四年	外	33	80	19	5	0	0.238
加藤信吾	立正四年	外	35	93	19	4	0	0.204
早見龍成	立正三年	内	29	86	18	6	0	0.209
近藤亮介	立正四年	内	29	83	16	6	0	0.193
政野寛明	青学二年	外	26	82	15	10	0	0.183
樋口将規	立正四年	内	19	49	14	0	0	0.286
広瀧航	青学三年	外	36	90	13	6	0	0.144
土居慎司	中大三年	外	10	34	13	1	0	0.382
越前一樹	立正三年	外	20	58	12	5	1	0.207
鮫島哲新	中大三年	捕	14	47	11	6	0	0.234
鈴木大地	東洋二年	内	17	42	11	2	0	0.262
長岡建太	国学三年	内	14	41	11	2	0	0.268
瀧本聖也	東洋三年	外	42	37	10	3	0	0.270
岡山真澄	中大四年	内	14	35	10	2	1	0.286

通算本塁打数
（リーグ記録：1位２４井口忠仁（青学）2位２０・大橋穣（亜大）・村田修一（日大）3位１６・岩本貴裕（亜大）

		守備	本塁打数
坂井貴文	東洋三年	外	7
中田亮二	亜大四年	内	6
中原恵司	亜大四年	外	5
林崎遼	東洋三年	内	4
小池翔大	青学三年	捕	3
下水流昂	青学三年	外	3
赤堀大智	立正四年	外	2
都築司	東洋四年	外	2
小島脩平	東洋四年	内	1
長島一成	青学四年	内	1
越前一樹	立正三年	外	1
岡山真澄	中大四年	内	1
柚木淳	国学三年	捕	1
杉沼慶	中大二年	外	1
鶴見剛寿	国学四年	外	1

出身高校別選手一覧

出身校	人数
ＰＬ学園	6人	雑賀健	東洋四年	捕
		壱岐賢太郎	東洋一年	内
		緒方凌介	東洋一年	外
		富田康祐	青学三年	投
		奥平聡一郎	青学三年	内
		木野学	青学二年	内
浦和学院	5人	内山拓哉	東洋二年	投
		鎌田優	東洋二年	投
		鮫島勇人	東洋二年	内
		都築司	東洋四年	外
		福士統平	中大一年	捕
桐光学園	5人	村山雄輝	中大四年	内
		岡山真澄	中大四年	内
		山室公志郎	青学四年	投
		筒井章平	青学一年	内
		政野寛明	青学二年	外
東洋大姫路	5人	佐藤翔太	東洋一年	投
		乾真大	東洋三年	投
		岡田大輔	東洋四年	内
		林崎遼	東洋三年	内
		藤井史弥	東洋一年	内
日大三	5人	岡翔太郎	東洋一年	捕
		江原真輔	東洋四年	外
		田中一徳	亜大三年	外
		佐藤健太	立正三年	内
		高橋翔也	立正一年	内
横浜	5人	黒葛原祥	立正四年	内
		橋本達也	立正四年	外
		越前一樹	立正三年	外
		川角謙	青学三年	投
		下水流昂	青学三年	外
修徳	4人	酒井啓行	立正四年	内
		長島一成	青学四年	内
		原田朋和	国学二年	内
		庄司輔	国学二年	内
如水館	4人	佐々木健寛	東洋四年	内
		山根伸次	東洋三年	内
		政岡望	青学四年	投
		柚木淳	国学三年	捕
桐生一	3人	小島脩平	東洋四年	内
		鹿沼圭佑	東洋三年	投
		藤岡貴裕	東洋二年	投
埼玉栄	3人	酒井亮	東洋一年	内
		天城翔	立正一年	右
		神野達哉	立正四年	内
常総学院	3人	飯田大祐	中大一年	捕
		島田隼人	中大一年	内
		小池翔大	青学三年	捕
静岡	3人	久保田亮平	中大三年	外
		大村豊	立正一年	投
		樋口将規	立正四年	内
崇徳	3人	工藤光樹	亜大四年	外
		井上晴哉	中大二年	内
		岡部照比古	中大二年	内
中京	3人	小野紘明	亜大三年	内
		小島真太郎	亜大二年	外
		上村卓哉	国学一年	外
青森山田	2人	石井裕大	青学二年	投
		加守田隆介	青学四年	捕
一関学院	2人	下館大輔	亜大二年	捕
		金野学	亜大四年	内
大阪桐蔭	2人	福島由登	青学一年	投
		丸山貴司	青学二年	内
岡山理大附	2人	永原辰典	亜大三年	投
		高田知季	亜大一年	内
沖縄尚学	2人	東浜巨	亜大一年	投
		西銘生悟	中大一年	内
春日部共栄	2人	佐藤貴穂	東洋三年	捕
		坂井貴文	東洋三年	外
関東一	2人	中村亮介	亜大一年	捕
		広瀬公秀	中大一年	外
熊本工	2人	藤本功将	青学二年	捕
		今村幸志郎	青学二年	外
駒大苫小牧	2人	辻寛人	国学四年	内
		中沢竜也	国学三年	外
酒田南	2人	上松英一郎	中大三年	投
		清水隆弘	国学二年	捕
清峰	2人	広瀧航	青学三年	外
		大石剛志	国学四年	外
星稜	2人	高木京介	国学二年	投
		斉田雄生	国学三年	外
世田谷学園	2人	岡本拓馬	国学一年	捕
		山崎俊	国学二年	外
千葉経大附	2人	谷優哉	青学一年	捕
		内藤大樹	青学一年	外
銚子商	2人	椎名亮介	立正三年	捕
		中嶋辰也	立正二年	内
帝京	2人	上原悠希	東洋二年	内
		垣ヶ原達也	青学二年	投
桐蔭学園	2人	鈴木大地	東洋二年	内
		篠塚宣政	青学二年	内
常葉菊川	2人	酒井嵩裕	亜大一年	内
		上嶋健司	中大一年	内
東大阪大柏原	2人	甲斐大地	亜大三年	外
		荒木祐輔	立正三年	内
北海	2人	鍵谷陽平	中大一年	投
		美馬健太	中大四年	内
武蔵越生	2人	新井洋平	亜大三年	内
		和田俊輔	立正四年	投
明徳義塾	2人	中田亮二	亜大四年	内
		神谷洋隆	国学四年	内
前橋工	1人	戸田大貴	東洋一年	内
成田		伊藤哲士	東洋四年	内
東農大二		柿沼勇貴	東洋四年	右
静岡商		瀧本聖也	東洋三年	外
東山		富田飛雄馬	東洋四年	内
神戸国際大附		松田拓馬	亜大一年	投
藤沢翔陵		飯田哲矢	亜大一年	投
穴吹		北原郷大	亜大三年	投
滋賀学園		中村駿介	亜大三年	投
市和歌山商		伊藤翔	亜大三年	外
新田		加嶋健志郎	亜大三年	内
八王子		ブルーノ平田	亜大三年	捕
別府青山		大山暁史	亜大三年	投
徳島商		角田直弥	亜大二年	内
上田西		倉又啓輔	亜大四年	投
国士舘		永澤友也	亜大四年	投
成立学園		石井大輔	亜大四年	内
滝川二		地神秀人	亜大四年	外
必由館		田中公規	亜大四年	捕
武蔵工大二		中原恵司	亜大四年	外
今治西		土居慎司	中大三年	外
鹿児島工		鮫島哲新	中大三年	捕
駒場学園		遠藤一星	中大三年	内
佐野日大		澤村拓一	中大三年	投
静岡市立		志田卓也	中大三年	内
芝工大附		山崎雄飛	中大三年	投
習志野		佐々木圭佑	中大三年	投
水戸商		村山優也	中大三年	外
秋田中央		杉沼慶	中大二年	外
聖光学園		末永豪	中大二年	外
日大東北		渡邊洋平	中大二年	投
浜田		入江慶亮	中大二年	投
佐賀西		奥貴之	中大四年	外
日向		林田拓人	中大四年	外
武蔵工大附		中村尚史	中大四年	投
宇治山田商		木田幸宏	立正三年	内
県和歌山商		南昌輝	立正三年	内
白樺学園		中川祐輔	立正三年	内
平塚学園		早見龍成	立正三年	内
智弁学園		三國龍大	立正二年	捕
別府鶴見丘		田中創大	立正二年	外
大宮西		近藤亮介	立正四年	捕
学法石川		石名坂規之	立正四年	外
掛川西		赤堀大智	立正四年	外
坂戸西		岡崎翔	立正四年	投
佐久長聖		依田陽光	立正四年	投
千葉敬愛		中井雄太	立正四年	外
中央学院		菅井聡	立正四年	投
鶴崎工		小石博孝	立正四年	投
東北		加藤信吾	立正四年	外
履正社		三村庸平	青学一年	投
鳥取西		小畑彰宏	青学一年	投
龍谷大平安		河野圭太	青学一年	内
沼田		宮地辰弥	青学三年	外
一関一		新沼悠太	青学二年	投
青山学院		本間啓嗣	青学四年	外
千葉商大附		井関大輔	青学四年	内
金沢西		谷内亮太	国学一年	内
近大高専		村上直也	国学一年	内
佐渡		中河達哉	国学一年	投
中京大中京		伊藤康孝	国学一年	外
華陵		宇野賢士	国学一年	投
旭川大高		奥村和久	国学三年	投
金沢		澤田昇吾	国学三年	内
つくば秀英		埜口卓哉	国学三年	投
能代		畠山翔平	国学三年	投
花咲徳栄		長岡建太	国学三年	内
光星学院		村松伸哉	国学三年	投
文星芸大附		渡邉貴美男	国学三年	内
宇都宮工		鶴見剛寿	国学四年	外

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