猫面冠者Ⅱ

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東洋大学野球部の歴史-戦前⑧大正15年Ⅲ

2008-03-29 02:13:00 | インポート
「東洋大学野球部の歴史-戦前⑥大正15年Ⅱ」の続き

大正十五年大学専門学校野球リーグ戦

10月14日
帝大農大001 001 000  2
國學院大320 021 13X  12

10月15日
高千穂高000 000 100  1
農業大學401 012 18X  17

10月17日
高等工芸300 000 000  3
帝大農大010 202 20X  7

10月19日
帝大農大100 000 000  1
日本大學311 430 00X  12

10月20日
青山學院0012 230 730  27
高千穂高000 000 000  0

10月21日
早大高師011 003 000  5 
東洋大學303 000 12X  9


早師........東洋
(中)三富(捕)笹川
(三)竹内(遊)杉本
(一)金森(投)三板倉
(左)大賀(二)伊保内
(二)高田(右)内田
(右)投星野(三)投山下
(捕)木崎(中)宮崎
(投)右大塚(左)松井
((遊))飯野(一)有吉
合計34合計3711

盗塁:早6洋3  犠打:早3洋1  失策:早5洋2
本社後援大學專門學校野球リーグ早大高師對東洋大學の試合は二十一日午後二時四十分から田園調布球場で審判谷(球)古本(壘)二氏、早大高師先行で開始された。

▲洋大はへき頭から早大高師大塚投手のコントロール定まらざるに乘じて三點を入れ續いて三回三本の單打一本の三壘打でまた三點を入れ殆ど大勢定まった時さらに七回に一點八回に二點を入れ斷然早高師軍を抑えた。▲早高師軍は相當の攻撃ぶりを示したが適時の安打少なく二三回各一點七回に三點を入れたのみで終わり東洋大學は九A對五で勝った。閉戰は五時。『國民新聞』大正十五年十月二十二日付朝刊





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番外編:東都大学出身校別プロ野球選手年俸一覧

2008-03-20 11:47:00 | インポート
今回はプロ野球開幕を祝して、東都大学出身プロ野球選手の出身校別年俸一覧を作成してみた。
平成二十年プロ野球
 東都大学出身選手
~年俸一覧~

(単位:万円)
名前にマーカーは一億円プレイヤー。
名前太字は各校最高年俸者


一部(平成二十年春季)

東洋大 青学大 亜 大
清水 巨人 11500 円谷 巨人 1100 木佐貫 巨人 5600
上野 巨人 1200 清水 中日 2200 小山 中日 800
岩舘 巨人 850 小窪 広島 1200 久本 中日 2800
田中(大) 中日 1300 石川 ヤクルト 9500 井端 中日 27000
小川 中日 750 城石 ヤクルト 3600 藤本 阪神 4200
今岡 阪神 20000 志田 ヤクルト 1600 赤星 阪神 18000
福原 阪神 9000 高市 ヤクルト 1300 入来(祐) 横浜 1700
桧山 阪神 4000 中尾 ヤクルト 1000 永川 広島 8000
前田 阪神 1500 坪井 日ハム 3500 川本 ヤクルト 1700
大場 ソフトB 1500 金子 日ハム 1000 松井 ヤクルト 1800
永井 楽天 2900 小久保 ソフトB 30000 吉川 ヤクルト 2700
大廣 楽天 780 荒金 ソフトB 1800 糸数 日ハム 1200
三浦(貴) 西武 700 加藤(領) ソフトB 900 松田 ソフトB 2800
塩崎 オリ 5700 高須 楽天 6500 佐藤(宏) 楽天 900
横川 楽天 1200 沖原 楽天 2500
山岸 西武 2000
大崎 西武 1200
川越 オリ 6000
小林(賢) オリ 1200

人数 14人 人数 19人 人数 15人
総年俸 61680 総年俸 76800 総年俸 81700
平均 4406 平均 4042 平均 5447

日本大 駒澤大 立正大
村田 横浜 16000 高橋(尚) 巨人 14600 金剛 中日 950
那須野 横浜 2500 新井(良) 中日 1300 田中(慎) 阪神 300
下窪 横浜 1600 新井(貴) 阪神 25000 武田(勝) 日ハム 8500
桑原 横浜 760 黒田(祐) 阪神 600 西口 西武 24000
吉原 横浜 700 広島 4300
篠田 広島 1500 武田(久) 日ハム 11000
尾形 広島 1100 稲田 日ハム 2100
館山 ヤクルト 6200 服部 ロッテ 1500
真中 ヤクルト 6000 古谷 ロッテ 900
清水 ロッテ 16000 本間 ソフトB 3200
戸部 楽天 1000 川岸 楽天 1000
北川 オリ 9000 高木(浩) 西武 3100
吉野 オリ 2300 前田(大) オリ 1600
康介 オリ 1700

人数 14人 人数 13人 人数 4人
総年俸 66360 総年俸 70200 総年俸 33750
平均 4740 平均 5400 平均 8438




二部(平成二十年春季)

國學院 国士大 中央大
矢野 巨人 5000 古城 巨人 1700 阿部 巨人 24000
佐藤(亮) 中日 780 小島 広島 650 会田 巨人 1600
梅津 広島 1800 紺田 日ハム 1600 亀井 巨人 1400
渡辺(俊) ロッテ 13000 鷹野 楽天 2000 花田 ヤクルト 3200
伊藤(義) ロッテ 1000 岩崎 西武 2500 橋本(義) ヤクルト 1600
聖澤 楽天 1000 小松(聖) オリ 1400 村田(和) 日ハム 900
楽天 2200 辻(俊) オリ 1700

人数 7人 人数 7人 人数 6人
総年俸 24780 総年俸 11550 総年俸 32700
平均 3540 平均 1650 平均 5450

専修大 拓殖大 東京農大
松本 巨人 530 高橋(健) 広島 4000 渡辺(恒) 楽天 2300
江草 阪神 3650
長谷川 ソフトB 950

人数 3人 人数 1人 人数 1人
総年俸 5130 総年俸 4000 総年俸 2300
平均 1710 平均 4000 平均 2300


(年俸額などは週刊ベースボール2・23号2008年プロ野球全選手写真名鑑を基にしました。各校とも中退者も含みます。)

平成二十一年版は下記のページ。
↓  ↓  ↓  ↓  ↓
東都大学出身校別プロ野球選手年俸一覧(平成二十一年版)

テーマ別インデックス「資料編」 :通算本塁打・投手勝敗・開幕カードスタメンなど
「記録」:個人記録についての話題
「戦前」:新聞記事で拾った戦前の記録
「エピソード」
「人物」
 




東洋大学野球部の歴史-戦前⑦大正15年Ⅱ

2008-03-12 21:26:00 | インポート
大正十五年国民新聞社の応援で始まった大学専門学校野球リーグ戦は十月十日から田園球場で行われている。当時の国民新聞には各試合とも詳細な記事で紹介されているが、ここでは東洋大の試合のみ記事も引用し、他の試合は結果のみ記載とさせて頂く。

大正十五年大学専門学校野球リーグ戦

10月10日
高等工芸010 000 000  1
日本大學310 241 07X  18

10月11日
青山學院108 000 000  9
農業大學000 200 000  2

10月12日
日本大學000 000 000  0
國學院大070 003 00X  10

10月13日
東洋大學000 000 000  0 
農業大學210 303 02X  11 


東洋......農大
(三)投板倉(三) 林
(遊)杉本(中)星野
(左)内田(遊)佐藤
(投)三伊保内(一)澤藤
(右)山下(左)糸久
(捕)笹川(二)城所
(二)有吉(投)鈴本
(中)松井(捕)花園
(一)仲田(右)伊藤
合計321112合計381060

盗塁:東1農3  犠打:東0農0  失策:東9農1  
本社後援、大專リーグの東洋大學對農業大學戰は十三日午後二時廿分から田園球場に於いて、樋知、鈴木兩氏審判の下に東洋大學の先攻にて開始された。
▲練習に油の乘り切っている農業大學は第一回早くも林の二壘打星野の好打で二點を擧げ第二回更に花園の單打で一點を加え第四回又々三點を増して伊保内をノックアウト、板倉投手に代わるを餘儀なくせしめ第六回には鈴本の二壘打や敵失に一擧三點を加え第八回にも伊藤の安打と敵失に二點を占め合計十一點を擧げた。▲農業大學と比して練習不足の東洋大學は全くチャンスなく第一回板倉の安打があったのみで結局十一A對零封で農業大學が大勝四時十五分閉戰した。(國民新聞大正十五年十月十四日付朝刊)


メンバーまで載っている新聞記事としてはこれが一番古いものと思われるが、この試合は先頭打者の板倉選手のヒットのみの“準無安打無得点”試合だったようだ。東京農大の野球部は明治四十三年の創部なので、相当な実力差も有ったようである。




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対東大戦 於:神宮球場=東洋大学野球部の歴史ーエピソード③

2008-03-07 00:38:00 | インポート
今季から改装されて広くなる神宮球場。今度の日曜からプロ野球のオープン戦も行われるが、20日の中日戦の後は28日の開幕戦までスケジュールは空いてるようだ。昭和五十七年に人工芝に切り替えられた時、東都と六大学の各校は特別練習を行っているので、今回もこの期間を利用して練習するのかもしれない。
神宮球場は昭和四十二年に両翼を100mから昨年までの91mに改修しているが、その時は竣工記念として東都と六大学の対抗試合を行っている。組み合わせは亜大-早大・駒大-法大・専大-立大・中大-明大・日大-慶大・東洋-東大。前季の順位通りの組み合わせで、東洋は入替戦で芝工大を破って二度目の一部昇格を果たしたばかりだったため、六大学前季六位の東大との対戦となった。

昭和四十二年四月七日神宮球場改装記念野球第一日。於:神宮球場
東京大000 000 100  1
東洋大021 300 00X  6
東大:柳町・石渡・橋谷―白川・稲村
東洋:会田・久次・千葉―長谷川・内
本塁打:細川(洋)
三塁打:川副(洋)
二塁打:河島(東)


東大31 4 0 3 2 0 0 0 5

東洋32 6 5 5 5 0 0 2 7

昇格したばかりとはいえ、東都の面目は保ったと言えようか。
他のカードの結果は亜大2-2早大、専大6-3立大、慶大3-2日大で大会三日目組まれていたに駒大-法大、中大-明大は雨のため中止となってしまった。
この記念試合以外に改装後の球場での練習などが行われたのか定かではないが、中止になってしまったチームは気の毒のような気もする。

今年の場合は六大学は社会人との対抗戦も組まれているので、できれば東都のチームにより多くの練習時間を割いてほしいものだがどうなっているのだろうか。



・・・・神宮球場は元々両翼100mだったものを、プロ球団も使用するようになってからホームランを多くして“より野球を面白くする”為四十二年の改装を行ったと聞く。(当初はプロの試合の時だけラッキーゾーンを設けていたそうだ)。それを今回も“より野球を面白くする”為に元の戻すと言うのだから妙な話ではある。・・・・




テーマ別インデックス「資料編」 :通算本塁打・投手勝敗・開幕カードスタメンなど
「記録」:個人記録についての話題
「戦前」:新聞記事で拾った戦前の記録
「動画」:神宮で生観戦した際の動画
「エピソード」
「人物」