猫面冠者Ⅱ

主に東洋大学を中心に野球・駅伝などの記録・歴史・エピソードなどなど…。

東洋大学野球部の歴史-戦後編43:平成8(1996)年

2014-05-25 16:26:00 | インポート
主なメンバー
守備 氏名 出身校 学年
佐藤一郎 伊奈学園総合
大和弘靖 土浦日大
塩崎貴史 広陵
森田徹夫 広島商
渡辺順高 桐生一
倉則彦 常総学院
田中充 浦和学院
福原忍 広陵
宮石和成 浦和学院
益永一功 大阪桐蔭
堂前義晴 桐生一
鈴木功 越谷西
山下歩 御殿場西
圓城寺隆光 常総学院
小林大介 PL学園
唐須信哉 東洋大姫路
今岡誠 PL学園
金田昌巳 東海大甲府
徳田浩史 東亜学園
小山豪 帝京
増田浩之 伊奈学園総合
川本大 秋田中央
山崎英紀 浦和学院
松下幸司 PL学園
前田忠節 PL学園
西村吉弘 帝京
鎌田光貴 土浦日大
辻田摂 PL学園
小屋亮彦 土浦日大
古川岳幸 PL学園
植田祐造 大阪桐蔭
壇原健浩 松商学園
矢端大誉 関東一
久保田智 浦和学院
西川誉 智弁学園
桜井大介 成田
関口将人 桐生一




平成八年春・一部六位


4/17 専修大一回戦 神宮
東洋大 012 002 012  8 37 17 8 6 6 3 2 11 6 1
専修大 000 000 100  1 30 6 1 6 4 2 0 8 0 0
(東)○塩崎9回6安1責ー小林・圓城寺
(専)●岩渕5 2/3回9安5責・吉武1 1/3回3安0責・萩原2回5安3責ー西野
本塁打:小山(東) 三塁打:小屋(東) 二塁打:久保田・植田・増田(東)

4/18 専修大二回戦 神宮
専修大 300 400 000  7 31 7 5 7 3 2 1 2 1 2
東洋大 000 020 020  4 34 10 3 2 8 0 0 11 2 1
(専)○黒田6回6安2責・吉武1 2/3回3安1責・萩原1 1/3回1安0責ー西野
(東)●福原3 1/3回4安3責・佐藤1 2/3回2安2責・田中4回1安0責ー小林・圓城寺・山下
三塁打:河野(専) 二塁打:金田(東)西野・山崎(専)
暴投:1(東)1(専) 捕逸:1(東)

4/19 専修大三回戦 神宮
東洋大 000 000 000  0 34 7 0 5 4 0 0 11 0 0
専修大 000 000 31X  4 30 8 4 2 4 1 0 7 0 2
(東)●塩崎6 2/3回4安3責・田中2/3回0安0責・佐藤2/3回4安1責ー小林
(専)○岩渕9回7安0責ー西野
本塁打:山崎(専) 三塁打:田島(専) 二塁打:山崎・川底(専)

4/23 青学大一回戦 神宮
青学大 000 000 000 02  2 38 9 2 2 4 4 0 11 1 0
東洋大 000 000 000 00  0 38 6 0 16 1 1 0 7 0 0
(青)○沢崎11回6安0責ー清水
(東)●塩崎10 1/3回9安2責・田中1/3回0安0責・佐藤1/3回0安0責ー小林・圓城寺
三塁打:窪田(青) 二塁打:小山(東)清水(青)
捕逸:1(東)

4/24 青学大二回戦 神宮
東洋大 100 130 000  5 33 7 3 5 4 3 2 8 0 1
青学大 200 011 31X  8 28 7 7 2 12 1 0 9 2 2
(東)佐藤5 2/3回4安4責・田中0/3回0安0責・●塩崎1 2/3回2安3責・鈴木2/3回1安0責ー小林・圓城寺
(青)倉野5回6安2責・〇中野2 1/3回0安0責・沢崎1 2/3回1安0責ー清水
本塁打:広川(青) 三塁打:渡辺2(青) 二塁打:川本・古川(東)榑松・広川(青)
捕逸:1(青)

5/8 立正大一回戦 神宮
東洋大 001 000 000  1 29 4 1 8 4 1 0 6 2 0
立正大 000 300 00X  3 26 5 3 9 3 3 0 5 1 1
(東)●塩崎8回5安3責ー唐須
(立)○広田9回4安1責ー坂田
三塁打:今岡(東) 二塁打:小沢・白井(立)
暴投:1(東)

5/10 立正大二回戦 神宮
立正大 000 000 420  6 34 12 4 6 3 3 1 7 1 1
東洋大 000 000 104  5 31 6 4 9 8 1 2 8 0 1
(立)○広田8回5安4責・辻1/3回1安1責・山田2/3回0安0責ー坂田
(東)●塩崎6 1/3回8安3責・倉1回3安2責・佐藤0/3回1安0責・田中2/3回0安0責・福原1回0安0責ー唐須・小林
本塁打:坂田(立) 三塁打:水上・白井(立) 二塁打:小野田(立)桜井(東)
暴投:1(立) ボーク:1(東)

5/14 駒沢大一回戦 神宮
駒沢大 000 100 000  1 35 11 1 2 1 1 0 9 0 1
東洋大 000 200 00X  2 26 4 1 6 0 1 2 1 1 0
(駒)●高橋8回4安1責ー鈴木
(東)○塩崎9回11安1責ー唐須
二塁打:板野(駒)
捕逸:1(東)

5/15 駒沢大二回戦 神宮
東洋大 000 020 000 00  2 37 4 2 7 3 0 0 5 1 0
駒沢大 000 000 101 00  2 38 9 2 3 5 3 1 11 1 4
(東)倉6 2/3回6安0責・塩崎4 1/3回3安1責ー唐須・小林
(駒)安井6回3安2責・高橋5回1安0責ー鈴木
二塁打:光武徳(駒)
捕逸:1(東)
復活
ひじの故障で長い間試合から遠ざかっていた東洋大の左腕エース倉が、今季初先発した。七回、光武徳に内角高めを二塁適時打されて降板したものの、制球も球威もまずまず。今季は十日の立正大戦で1回を投げただけで、2回以上の登板は半年ぶり。「痛みもしびれもない。もう大丈夫」と笑顔を見せた。
(『朝日新聞』平成八年五月十六日付朝刊)


5/16 駒沢大三回戦 神宮
東洋大 001 100 010  3 32 6 3 3 2 0 2 4 0 3
駒沢大 400 120 21X  10 33 12 7 4 5 2 0 6 2 0
(東)●鈴木1/3回4安4責・田中4回3安1責・佐藤2 2/3回3安1責・堂前1回2安1責ー唐須・小林
(駒)ランドル3 2/3回5安2責・〇高橋4 1/3回1安1責・影山1回0安0責ー鈴木
本塁打:小林(東) 三塁打:大森・古川(駒) 二塁打:徳田・壇原・古川(東)古川(駒)
暴投:1(東)

5/17 駒沢大四回戦 神宮
駒沢大 200 000 011  4 33 8 4 6 4 2 1 8 2 0
東洋大 000 000 000  0 30 5 0 5 1 1 1 5 0 1
(駒)○高橋9回5安0責ー鈴木
(東)●塩崎8回6安3責・倉1回2安0責ー唐須・小林
本塁打:板野(駒) 三塁打:今岡(東)
捕逸:1(東)

5/21 亜大一回戦 神宮
亜  大 000 002 010  3 32 5 3 3 3 1 0 6 2 1
東洋大 000 000 000  0 32 5 0 10 4 0 1 9 0 3
(亜)○部坂9回5安0責ー中野
(東)●塩崎8回5安2責・佐藤1回0安0責ー唐須・小林・山下
三塁打:高橋(亜) 二塁打:中野(亜)小屋(東)
東洋大が最下位 12季ぶり
東洋大-亜大の1回戦は、東洋大が今季4度目の完封負けで9敗目、十二季ぶりの最下位が決まった。

火噴かず
昨春の覇者、東洋大がまさかの最下位に。10試合連続の一けた安打でチーム打率は2割6厘と、とにかく打てなかった。五輪代表候補で主将の今岡が不振で、チームの雰囲気も沈滞した。高橋監督は「昨年と戦力的には劣っていないのに、打線が火を噴かなかった」とため息。
(『朝日新聞』平成八年五月二十二日付朝刊)


5/23 亜大二回戦 神宮
東洋大 000 020 000  2 30 5 2 4 2 1 1 4 0 0
亜  大 000 006 40X  10 32 11 10 2 5 4 1 7 6 0
(東)●倉5回4安5責・佐藤1/3回1安1責・田中1回5安4責・森田1 2/3回1安0責ー小林・唐須
(亜)○部坂9回5安2責ー中野
本塁打:壇原(東) 三塁打:増田(東)



勝点
青学大 9勝 4敗 1 4
亜  大 8勝 5敗 1 4
駒沢大 7勝 5敗 1 3
専修大 8勝 6敗 1 3
立正大 4勝 8敗 1 1
東洋大 2勝 10敗 1 0



ベストナイン(満票20票)
なし

打撃十傑入り打者
なし


一部・二部入替戦
6/16 一回戦
東洋大000 200 020  4
国士大020 410 00X  7
(東)塩崎・田中・佐藤ー唐須・山下
(士)千葉・筒井ー佐藤則
本塁打:吉川・石本(士)今岡(東)

6/17二回戦
国士大000 000 011  2
東洋大100 100 41X  7
(士)筒井・椎橋・高沢・桧山ー佐藤則
(東)倉ー唐須
本塁打:今岡(東)田中高(士)

6/19 三回戦
東洋大402 246 300  21
国士大000 000 000  0
(東)倉ー唐須
(士)千葉・椎橋・筒井・東山・小野・高沢ー佐藤則・国井・加納
本塁打:今岡(東)
*東洋大・倉則彦投手が無安打無得点、今岡誠選手が三試合連続本塁打
(東洋大2勝1敗=一部残留)

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東洋大野球部:これまでの入替戦戦績

*7月20日から8月5日まで行われたアトランタ五輪・野球競技の日本代表に現役学生の今岡誠内野手とOB黒須隆捕手(日産自動車)が選出された。

今岡誠:8試合23打数10安打7打点2本塁打、打率・435
黒須隆:3試合3打数0安打


平成八年秋・一部三位


9/7 駒沢大一回戦 神宮
駒沢大 000 120 000  3 30 6 2 6 2 2 0 4 1 2
東洋大 100 010 000  2 30 5 2 3 1 3 0 5 1 0
(駒)○高橋5 1/3回4安2責・安井3 2/3回1安0責ー鈴木輝
(東)●倉8 1/3回6安3責・佐藤2/3回0安0責ー唐須・圓城寺
本塁打:矢端(東) 三塁打:工藤(駒) 二塁打:今岡2(東)工藤(駒)
暴投:2(東)

9/8 駒沢大二回戦 神宮
東洋大 000 000 100  1 30 7 1 7 4 3 0 7 0 0
駒沢大 000 200 00X  2 27 6 2 4 3 3 0 7 1 1
(東)●福原3回4安2責・田中充3 1/3回1安0責・塩崎2 2/3回1安0責ー唐須・圓城寺・河村
(駒)影山4回3安0責・〇安井3 1/3回2安1責・高橋1 2/3回2安0責ー鈴木輝
本塁打:板野(駒) 二塁打:西村(駒)

9/17 専修大一回戦 神宮
専修大 100 230 010  7 35 12 7 5 4 5 4 10 0 1
東洋大 000 020 303x  8 36 13 8 4 6 0 0 8 1 1
(専)黒田6 2/3回6安3責・●岩渕2回7安4責ー西野
(東)倉3 1/3回6安3責・佐藤1 2/3回4安3責・田中充2 1/3回2安1責・〇福原1 2/3回0安0責ー唐須・圓城寺・河村
本塁打:田中光(専)古川・小山(東) 三塁打:小山(東)栗田(専) 二塁打:岡村・栗田・岩谷(専)今岡(東)
○…東洋大が「劇的」に勝利をものにした。5-7で迎えた九回。二死三塁から古川が8球目の直球を右に打ち込んで同点。続く小山も初球のスライダーを右越えに一発、勝負を決めた。見事な集中力だった。
(『朝日新聞』平成八年九月十八日付朝刊)


9/18 専修大二回戦 神宮
東洋大 000 000 500  5 32 6 5 3 6 2 0 8 1 0
専修大 000 000 70X  7 31 9 7 6 2 2 0 4 0 1
(東)●塩崎6 2/3回5安6責・福原1 1/3回4安1責ー唐須・圓城寺・山下
(専)萩原6 1/3回5安3責・〇岩渕2 2/3回1安1責ー西野
二塁打:栗田・山崎・馬場(専)山崎英・今岡(東)
暴投:1(専)

9/19 専修大三回戦 神宮
専修大 001 010 000  2 35 12 2 9 3 3 1 12 0 1
東洋大 000 000 001  1 29 3 1 3 2 1 1 4 0 0
(専)○黒田9回3安1責ー西野
(東)●倉8 1/3回12安2責・塩崎2/3回0安0責ー山下・唐須
本塁打:壇原(東) 二塁打:西野(専)

10/2 青学大一回戦 神宮
青学大 120 010 221  9 36 14 9 12 11 2 1 13 3 1
東洋大 000 310 000  4 31 7 3 11 3 2 3 5 0 2
(青)○沢崎9回7安3責ー清水
(東)●倉1 2/3回2安3責・佐藤1 2/3回2安0責・田中充1 2/3回2安1責・福原2 2/3回7安4責・大和1回1安1責・益永1/3回0安0責ー唐須・圓城寺・山下
本塁打:東(青) 三塁打:渡辺2(青) 二塁打:今岡3(東)竹谷・清水(青)
暴投:1(東)

10/3 青学大二回戦 神宮
東洋大 005 010 010  7 34 11 6 3 8 3 0 11 1 0
青学大 010 500 000  6 31 10 6 4 5 4 3 7 2 3
(東)倉3 1/3回5安5責・福原0/3回2安1責・田中充2 1/3回2安0責・〇佐藤3 1/3回1安0責ー圓城寺・唐須
(青)倉野2 1/3回4安3責・柳沢2 2/3回3安2責・●中野4回3安0責ー清水
三塁打:四十万(青) 二塁打:松木・渡辺・増田・井口(青)徳田(東)
*青学大・井口が四回に通算100安打を達成

10/4 青学大三回戦 神宮
青学大 020 011 000  4 33 7 3 8 1 1 1 4 1 2
東洋大 020 100 002x  5 35 8 3 12 2 0 1 6 1 1
(青)●沢崎8 2/3回8安3責ー清水
(東)倉1 1/3回3安2責・〇佐藤7 2/3回4安1責ー圓城寺・唐須
本塁打:清水(青)壇原(東) 二塁打:増田(青)
暴投:1(東)
顔も気分もバラ色
「いやー、こんなこともあるんですね」。東洋大の高橋監督は劇的なサヨナラ勝ちの後、ほてった顔の汗をふいた。昨春優勝しながら、今春は投打とも不振で最下位に。今季も2勝5敗と苦しかったが、佐藤の好投もあり、一年ぶりの勝ち点をあげた。「プロ並みの青学大にうちのアマチームが勝った。久しぶりに気分はバラ色」とはしゃいでいた。
(『朝日新聞』平成八年十月五日付朝刊)


10/9 亜大一回戦
亜  大 222 202 000  10 34 12 7 4 9 3 2 9 5 0
東洋大 100 002 000  3 32 8 3 4 2 0 2 4 1 4
(亜)○部坂9回8安3責ー中野
(東)●福原1/3回2安2責・佐藤3 1/3回5安3責・田中充5回5安2責・益永1/3回0安0責ー唐須・山下・圓城寺
三塁打:中野(亜)小山・壇原(東) 二塁打:高橋・康原(亜)壇原(東)

10/10 亜大二回戦 神宮
東洋大 000 001 310 02  7 37 10 6 8 12 3 2 12 0 1
駒沢大 020 210 000 00  5 40 12 4 8 5 2 1 9 4 2
(東)倉2回4安2責・佐藤3回3安2責・福原4回5安0責・〇田中充2回0安0責ー唐須・圓城寺・山下・河村
(亜)佐藤宏3 1/3回4安0責・坂田4 1/3回2安3責・●部坂3 1/3回4安2責ー中野
本塁打:山田晋・福井・山本(亜)今岡(東) 二塁打:小屋・古川(東)
○…東洋大が終盤に粘って追いつき、5点差の試合をひっくりかえした。七回、四球の連発を突いて3点を挙げ、八回には4連続四死球の押し出しで同点に。延長十一回の古川の適時二塁打に結びつけた。亜大は3本塁打を実らせられなかった。
(『朝日新聞』平成八年十月十一日付朝刊)


10/11 亜大三回戦 神宮
亜  大 100 110 010  4 27 5 4 6 4 3 0 3 3 0
東洋大 200 000 30X  5 32 9 5 5 6 1 2 10 4 1
(亜)●佐藤宏6 1/3回6安5責・部坂1 2/3回3安0責ー中野
(東)佐藤4 1/3回5安3責・〇倉4 2/3回0安0責ー唐須・河村・圓城寺
三塁打:植田(東) 二塁打:今岡2・小山(東)福井(亜)
ボーク:1(亜)

10/22 立正大一回戦 神宮
立正大 000 020 000  2 32 6 2 8 4 0 1 7 0 1
東洋大 310 031 00X  8 29 10 8 9 3 4 0 4 0 0
(立)●広田6回8安7責・森戸2回2安0責ー坂田
(東)倉4 2/3回3安2責・〇佐藤4 1/3回3安0責ー唐須
本塁打:壇原(東) 三塁打:壇原(東) 二塁打:坂田(立)桜井(東)

10/23 立正大二回戦 神宮
東洋大 030 000 011  5 34 7 4 4 6 0 1 8 5 2
立正大 200 000 000  2 34 7 2 5 5 0 1 10 4 3
(東)福原3 2/3回6安2責・〇田中充4 2/3回1安0責・佐藤2/3回0安0責ー圓城寺・河村
(立)●中口8回7安2責・山田康1回0安0責ー坂田
三塁打:野中(立) 二塁打:前田(東)
井口には負けられない
今岡も100安打

東洋大が連勝し、勝ち点をあげた。アトランタ五輪代表の今岡誠(四年、PL学園)は最終戦で通算100安打を達成。連盟に記録の残っている一九五二年以降では、今季の井口(青学大)に次いで九人目となった。

最終試合で達成
東洋大の今岡は通算100安打で、大学最終シーズンを終えた。前日は「意識しすぎて」足踏み。この日は監督の親心で、一番に座った。
二回一死満塁、第2打席で130キロの甘い直球を狙い打ち、一、二塁間を抜く同点打。「この一年、長かった。でもいい形で終えてよかった」と話した。
アトランタ五輪にも出場して、銀メダル獲得に貢献。「やっと個人成績より、チームのために徹する大切さに気づくことができました」。卒業後はプロを希望している。「井口に早く追いつくよう、もっとうまくならなきゃね」
(『朝日新聞』平成八年十月二十四日付朝刊)



勝点
亜  大 8勝 4敗 3
青学大 7勝 5敗 3
東洋大 7勝 6敗 3
専修大 6勝 6敗 3
駒沢大 5勝 6敗 2
立正大 2勝 8敗 1



ベストナイン(満票22票)
遊撃手:今岡誠=満票・二回目

打撃十傑入り打者
 5位:今岡13試合50打数18安打17打点1本塁打、打率・360
 9位:小屋13試合45打数15安打 6打点0本塁打、打率・333


*11月14日、現役学生対OBプロ選手による東都大学野球連盟結成65周年記念試合がおこなわれ、東洋大からは現役学生の佐藤一郎(投)・倉則彦(投)・今岡誠(内)・壇原健浩(外)、OBプロから関口伊織(投=横浜)・徳田吉成(捕=日ハム)・仁村徹(内=ロッテ)・桧山進次郎(外=阪神)・清水隆行(外=巨人)が出場した。
試合は2-1で現役学生の勝利。

一足早くプロを体験
ドラフトで阪神を逆指名している東洋大・今岡は二回、巨人・阿波野の初球を右前にきれいに運んだ。「これがプロの球なんだと、かみしめながら打ちました」。試合前、阪神・桧山にトスを上げてもらい打撃練習。守備練習では阪神・和田に話しかけられた。「緊張でガチガチでした。ただ、はい、としか返事できませんでした」とはいうものの口は滑らかで、「参加できてよかった。雰囲気に慣れるという意味では大きかった」と元気に答えた。
(『朝日新聞』平成八年十一月十五日付朝刊)

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“プロ対プロ&現役対プロ”~記念試合の結果=東洋大野球部の歴史ー資料編42


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「熱球譜」:戦前・戦後の歴史のうちスコア中心の記事
「全試合結果」 : 戦前から現在までの試合結果(「熱球譜」完成までの繋ぎ版


東洋大学野球部の歴史-戦後編42:平成7(1995)年

2014-05-21 23:42:00 | インポート
主なメンバー
守備 氏名 出身校 学年
和田友貴彦 大阪桐蔭
小野彰信 浦和市立
大和弘靖 土浦日大
佐藤一郎 伊奈学園総合
塩崎貴史 広陵
渡辺順高 桐生一
倉則彦 常総学院
田中充 浦和学院
福原忍 広陵
清本隆治 常総学院
宮石和成浦和学院
岡本貴志 東邦
加藤寛之 成田
小林大介 PL学園
池葉直樹 帝京
川中基嗣 東山
深瀬悟 PL学園
金田昌巳 東海大甲府
今岡誠 PL学園
徳田浩史 東亜学園
小山豪 帝京
川本大 秋田中央
増田浩之 伊奈学園総合
山崎英紀 浦和学院
清水隆行 浦和学院
酒寄諭 桐生一
井上大 大阪桐蔭
清水晶 東亜学園
市原伸英 堀越
古川岳幸 PL学園
小屋亮彦 土浦日大
壇原健浩 松商学園
植田祐造 大阪桐蔭
矢端大誉 関東一





平成七年春・一部優勝(八回目)

4/11 国士大一回戦 神宮
東洋大 002 000 000  2 30 4 2 11 1 1 0 3 2 2
国士大 000 000 100  1 30 4 1 6 0 1 0 3 0 0
(東)○塩崎8 2/3回4安1責・和田友1/3回0安0責ー岡本
(士)●羽賀7 1/3回4安2責・新井2/3回0安0責ー佐藤則・渡部・国井
本塁打:山本(士) 二塁打:酒寄(東)鷹野(士)
捕逸:1(士)

4/13 国士大二回戦 神宮
国士大 012 000 201  6 32 10 5 7 7 4 1 10 0 1
東洋大 000 020 400  6 34 10 6 5 5 2 2 8 1 2
(士)稲川5回5安2責・新井1 1/3回3安4責・小沼2/3回1安0責・羽賀2回1安0責ー渡部
(東)和田友2回5安1責・小野4 1/3回1安1責・佐藤1 1/3回2安1責・倉0/3回0安0責・塩崎1 1/3回2安1責ー岡本
本塁打:鷹野(士) 三塁打:清水隆(東)鷹野(士) 二塁打:平良(士)川中・徳田2・岡本(東)
捕逸:1(東)

4/14 国士大三回戦 神宮
国士大 000 100 000  1 29 7 1 7 2 4 0 7 0 2
東洋大 000 100 001x  2 25 4 1 9 10 2 0 11 0 0
(士)新井4回4安0責・●稲川4回0安1責・羽賀0/3回0安0責ー渡部
(東)和田友5 1/3回6安1責・〇塩崎3 2/3回1安0責ー岡本
本塁打:渡辺(士) 二塁打:古川(東)鷹野(士)
○…二番手がともに好投したが、あっけない幕切れに。変化球を低めに集めて4回を無安打に抑えた国士大の稲川が九回、先頭を四球で出す。捕手のけん制悪送球で、無死三塁となったところで交代した羽賀が三者に四球を続け、押し出しでサヨナラ負けした。
(『朝日新聞』平成七年四月十五日付朝刊)


4/18 駒沢大一回戦 神宮
東洋大 000 002 400  6 36 14 6 4 5 4 2 12 0 1
駒沢大 000 000 100  1 29 4 1 4 1 1 1 3 0 0
(東)〇塩崎9回4安0責ー岡本
(駒)●高橋5 2/3回7安2責・安井1/3回4安4責・中島1/3回1安0責・大庭1/3回0安0責・浜手2 1/3回2安0責ー大橋
三塁打:川中(東) 二塁打:清水隆・清水晶・岡本・川中(東)
ボーク:1(駒)

4/19 駒沢大二回戦 神宮
駒沢大 400 040 000  8 34 9 7 6 9 1 2 9 0 0
東洋大 000 300 001  1 33 8 4 7 8 0 1 10 1 2
(駒)大庭3 2/3回3安3責・〇大西3回3安0責・高橋1/3回0安0責・ランドル2回2安1責ー大橋
(東)●和田友4回2安2責・倉1/3回3安0責・小野3 2/3回4安0責・福原1回0安0責ー岡本・小林
本塁打:古川・早川浩(駒) 三塁打:古川(駒) 二塁打:大橋・八長・阿保(駒)清水晶・矢端(東)
捕逸:1(東)

4/20 駒沢大三回戦 神宮
東洋大 021 125 300  14 38 13 13 4 11 3 0 11 6 3
駒沢大 000 430 100  8 38 11 6 6 3 0 0 6 1 3
(東)塩崎4 1/3回7安0責・〇倉4 2/3回4安1責ー岡本・小林
(駒)高橋3 2/3回5安4責・ランドル1 1/3回1安1責・●大庭2/3回5安4責・浜手2 2/3回2安3責・大西2/3回0安0責ー大橋
本塁打:清水晶(東)光武徳(駒) 二塁打:大橋・古川・早川浩・平田(駒)深瀬・古川・川中(東)
暴投:2(駒) 捕逸:1(東)
○…東洋大が六回、5長短打で逆転、七回にも3点を加え、試合を決めた。球を引き付けてたたく打撃が光った。
(『朝日新聞』平成七年四月二十一日付朝刊)


5/2 立正大一回戦 神宮
東洋大 002 040 301  10 37 17 10 7 8 3 2 11 0 2
立正大 100 000 200  3 36 10 3 6 4 0 2 11 0 1
(東)○塩崎9回10安2責ー岡本・小林
(立)●広田4 2/3回8安3責・吉田1 1/3回2安0責・森戸1回4安3責・辻2回3安1責ー渡辺・白鳥
本塁打:清水晶(東) 二塁打:井上大・清水晶・清水隆(東)宇田川・永井(立)
暴投:3(東) 妨害出塁:1(立)
東洋大、今季最多の17安打猛攻
○…東洋大は三回、3長短打で逆転。五回には、清水隆の二塁打と清水晶の本塁打で4点を加え、試合を決めた。立正大は五回の一死満塁、六回の一死一、三塁の好機を併殺でつぶし、本調子でない東洋大の先発・塩崎を崩せなかった。
本当は強くない?
東洋大打線が好調だ。「(立正大先発)弘田は調子がいいと聞いていたので、先制されたときは、ちょっとあわてた」と高橋監督。しかし、一回を除く毎回の17安打を放ち、駒大3回戦に続く二けた得点を記録した。「うちの打線は思いっきり振っているだけ。本当はあまり強くないんだ」とおどけてみせた。
(『朝日新聞』平成七年五月三日付朝刊)


5/3 立正大二回戦 神宮
立正大 000 000 000  0 32 6 0 10 0 1 1 6 2 0
東洋大 000 100 00X  1 25 4 1 2 5 2 0 7 1 0
(立)●山田8回4安1責ー渡辺
(東)○倉9回6安0責ー小林
倉が初完封、東洋大勝ち点3
下級生相手にのびのび

高校三年の夏の甲子園でベスト4の実績を持ちながら伸び悩んでいた倉が、大学で初めての完封勝利を挙げた。投球が安定していたのは、捕手が一年の小林だったから。「先輩の捕手の時と違い、自分の考える通りに投げられた」という。
(『朝日新聞』平成七年五月四日付朝刊)


5/9 日本大一回戦 神宮
東洋大 331 300 101  12 40 17 12 3 4 2 1 7 0 1
日本大 100 111 010  5 37 13 4 7 6 2 1 13 1 1
(東)塩崎4 2/3回9安3責・〇佐藤4 1/3回4安2責ー岡本・小林
(日)●谷村2回6安7責・成田4 1/3回7安3責・山田1 2/3回1安0責・石森1回3安1責ー高根沢
本塁打:深瀬・今岡・小山(東) 三塁打:清水晶(東) 二塁打:羽根田・城下・高根沢・埴谷・伊藤(日)今岡・清水隆(東)

5/10 日本大二回戦 神宮
日本大 100 101 100  4 34 12 4 4 4 2 1 9 2 2
東洋大 000 002 24X  8 36 13 6 7 2 0 2 6 3 0
(日)中島6 2/3回8安2責・●谷村1回5安1責・郷野1/3回0安0責ー高根沢
(東)和田友5 2/3回8安3責・田中1回3安1責・佐藤1/3回0安0責・〇倉2回1安0責ー小林・岡本
本塁打:高根沢(日) 三塁打:増田・岡本(東) 二塁打:川中・小山(東)
東洋大が単独首位
挑戦権得た

五季連続二位の東洋大が、単独首位に立った。連覇を狙う青学大との直接対決に、一九九一春以来の優勝をかける。「ぼくらは優勝の仕方を知らないので、一戦一戦、大事に戦った。やっと挑戦権を得られた」と清水隆主将。高橋監督も「いいムードでのぞめる。調子は80%まできた」。万年二位返上に、手ごたえを感じていた。
(『朝日新聞』平成七年五月十一日付朝刊)

青学大と東洋大
Vかけ直接対決

東都大学野球の春季リーグ戦は二十三日からの最終週で、勝ち点4の青学大と東洋大が優勝をかけて対戦する。勝ち点を落としていない二校が最後に直接対決するのは、一九八二年春の東洋大-駒大以来になる。
投手陣がともに充実している。青学大は主戦・倉野が7勝をマーク。東洋大は塩崎と左腕・倉が和田の不調をカバーしている。
ともに防御率が1点台の倉野、塩崎の先発が予想される1回戦。投手戦になると、ヒット・エンド・ランなどの小技が得意な上、大事な場面での長打力を秘める青学大に分がある。
東洋大としては、先行して中盤までには3点差をつけたい。
(『朝日新聞』平成七年五月二十三日付朝刊)


5/23 青学大一回戦 神宮
青学大 100 000 000  1 31 7 1 5 3 1 1 7 1 3
東洋大 000 300 10X  4 32 7 1 5 2 0 1 6 1 1
(青)●倉野8回7安1責ー清水
(東)○塩崎9回7安1責ー岡本
三塁打:松岡(青) 二塁打:古川(東)白土(青)
東洋大がV王手
東洋大が連覇を目指す青学大に先勝、八季ぶりの優勝に王手をかけた。完全優勝をかけた直接対決。東洋大は小山(三年、帝京)の適時打と相手のミスで逆転し、塩崎(三年、広陵)が完投で5勝目を挙げた。
エース復活
調子を落としていた東洋大の塩崎が大一番で復活。思い切って内角を攻める投球に「(今季5本塁打の)井口が首をひねってびっくりするくらいだったな」と高橋監督も満足そう。「いろんな人に相談したら、気持ちが前向きになりました」。笑顔が戻ったエースは「明日(二十四日)もいけます」と言い切った。
(『朝日新聞』平成七年五月二十四日付朝刊)


5/24 青学大二回戦 神宮
東洋大 001 000 000  1 34 10 1 3 5 1 0 12 0 0
青学大 000 201 01X  4 26 5 4 6 9 3 2 10 2 0
(東)●倉3 2/3回2安2責・佐藤3 2/3回2安1責・和田友2/3回1安1責ー岡本・小林
(青)○沢崎5 2/3回8安1責・倉野3 1/3回2安0責ー清水
本塁打:今岡(東)井口(青) 二塁打:清水2(青)
青学大雪辱
小技で逆転

青学大打線は迫力こそないが、細かい攻めで得点を重ねた。四回、村田のスクイズで1点を挙げた後、二死三塁から、東が三塁前にバント安打。六回には、中前安打の白土が二盗し、直後に清水の二塁打で1点を加えた。
連投のエース好救援
青学大の河原井監督は「長かった。初めからピンチの連続だから」。先発の沢崎が何とか踏ん張り、小技で逆転する展開に、目は充血していた。
六回。二死満塁とされると、1回戦で完投した倉野を投入。「球は走っていなかったけど、気持ちが乗っていた」と言うエースは八回のピンチもしのぎ、「明日もいきます」と3連投を宣言。河原井監督も「これでいいムードで3回戦に臨める。先発?倉野しかいません」と話した。
一方、五季連続二位からの脱出がお預けとなった東洋大。再三の好機を生かせず、本塁打した今岡が不承するアクシデントもあった。高橋監督は「運がなかった。でも、それも今日まで。3回戦は大丈夫でしょう」。努めて明るく言った。
(『朝日新聞』平成七年五月二十五日付朝刊)


5/25 青学大三回戦 神宮
青学大 000 014 010 00  6 39 9 6 10 6 1 1 7 2 2
東洋大 000 310 200 01x  7 47 15 6 9 5 1 0 14 1 0
(青)倉野6 1/3回13安5責・●沢崎4 1/3回2安1責ー清水
(東)塩崎5 2/3回6安5責・倉1 2/3回1安1責・〇佐藤3 2/3回2安0責ー岡本・小林
本塁打:井口(青) 二塁打:清水・坪井(青)
捕逸:1(東)
東洋大、8度目V
○…東洋大は十一回、2安打などで二死満塁とし、池葉が四球を選びサヨナラ勝ち。八回途中から登板した三番手・佐藤が内角を厳しくついて好投したのも大きかった。青学大も3点差を逆転するなど、粘り強い攻撃は見事だった。連投の倉野、沢崎もしんぼう強く投げたが、結果的には投手層の差が明暗を分けた。

“万年2位”パワーで脱却
バントのそぶりすら見せない。来た球を思い切ってたたく。七回、井上、清水隆、小山が3連打して無死満塁。先行した四回同様、中軸の力強い打撃が逆転劇へのプロローグとなった。
万年二位 ―。甲子園経験者を数多くそろえながら、五季続けてあと一歩のところで頂点に届かない。「六季連続なら新記録?それも立派じゃないですか」。試合前の高橋監督はいたずらっぽく笑った。もちろん、本音は違う。主戦の塩崎が口癖のように言い続けた言葉がチームの気持ちを代表している。「とにかく、優勝したいんです」。
悲願達成に向け、掲げた目標は「パワー」だった。「スクイズはやらない。ちょこちょこ点を取るチームじゃないですから」。主将の清水隆は胸を張った。
リーグ戦の出だしは、その打線が湿った。塩崎が踏ん張る試合が続いた。それでも、監督に焦りはなかった。「勝負は青学大との決戦。今は60%でいい」。その言葉通り、左を並べた重量打線が試合を重ねるごとに調子を上げていった。
この日も四、七回の集中打で青学大の主戦・倉野をマウンドから引きずり下ろす。サヨナラ劇も、中軸の連打から始まった。打ち取ったかに見える打球も、内野手のグラブをはじく。小技で対抗した青学大を、力でねじ伏せた。
優勝が決まった瞬間。ベンチの高橋監督はしばらく動かず、一万人近い大応援団の前で抱き合う選手たちを見つめ続けた。「ホッとしました。やはり二着ではねえ。思い切ってバットを振ったのが勝因です」。万年二位の足かせは、パワーが打ち砕いた。
(『朝日新聞』平成七年五月二十六日付朝刊)


勝点
東洋大 10勝 2敗 1 5
青学大 9勝 4敗 1 4
駒沢大 8勝 5敗 3
立正大 6勝 7敗 2
日本大 3勝 9敗 2 1
国士大 1勝 10敗 2 0



表彰選手・ベストナイン(満票20票)
最高殊勲選手
塩崎貴史投手=9票・初

ベストナイン
三塁手:川中基嗣=15票・二回目
外野手:清水隆行=満票・四回目
外野手:古川岳幸=満票・初

打撃十傑入り打者
 1位:古川  13試合37打数16安打6打点0本塁打、打率・432(首位打者)
 4位:清水隆13試合52打数20安打9打点0本塁打、打率・385
 9位:川中  13試合57打数19安打7打点0本塁打、打率・333


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東洋大学の全日本大学野球選手権戦績Ⅲ:平成3年・平成7年

平成七年秋・一部四位


9/12 日本大一回戦 神宮
東洋大 000 000 000  0 28 4 0 5 3 1 1 5 1 0
日本大 000 000 01X  1 25 4 1 5 3 2 2 5 0 0
(東)●倉8回4安1責ー岡本
(日)○戸部9回4安0責ー高根沢
二塁打:小山(東)

9/13 日本大二回戦 神宮
日本大 001 000 011  3 33 8 3 4 3 0 0 6 2 1
東洋大 000 210 02X  5 24 6 4 2 6 4 1 5 0 1
(日)●永井4 1/3回3安3責・谷村1 1/3回1安0責・成田1 2/3回2安2責・郷野2/3回0安0責ー高根沢
(東)○和田友8回6安2責・倉1回2安0責ー岡本
本塁打:宮内(日)川中(東) 二塁打:増田・清水隆(東)
暴投:2(日)
2年ぶり
東洋大の和田(四年、大阪桐蔭)が二年ぶりの勝ち星をあげた。一昨年は春が6勝で、秋が5勝。だが、その後は肩、ひじなどを痛め、一時は投げられない状態になった。今春も6試合に登板したが、勝ち星なし。「1勝するのは大変ですね。二年のころは、また勝ったという感じだったのに」。通算13勝目に、ホッとした笑顔を見せた。
(『朝日新聞』平成七年九月十四日付朝刊)



9/14 日本大三回戦 神宮
東洋大 010 000 400  5 32 6 5 10 2 0 1 2 0 2
日本大 001 000 000  1 32 6 1 5 2 1 1 7 2 0
(東)○倉9回6安1責ー岡本
(日)戸部3回3安1責・●谷村3 1/3回3安4責・成田2 2/3回0安0責ー高根沢
本塁打:深瀬・増田=満塁(東) 三塁打:宮内(日) 二塁打:岡本・清水隆(東)
暴投:1(日)
東洋大が増田のひと振りで勝った。七回一死満塁から、内角直球を左越えに運んだ。好投していた日大の二番手・谷村だったが、清水隆に二塁打された後、深瀬に四球を与えたのが痛かった。3連投の東洋大・倉は、抜いた変化球を効果的に配して完投。
(『朝日新聞』平成七年九月十五日付朝刊)


9/21 立正大一回戦 神宮
東洋大 000 003 032  8 34 9 7 12 4 1 1 4 3 0
立正大 000 000 000  0 29 4 0 9 5 1 0 8 0 2
(東)〇倉9回4安0責ー岡本
(立)●広田7 1/3回6安5責・辻2/3回0安0責・中口2/3回3安1責・田中1/3回0安0責ー渡辺・白鳥
本塁打:小山(東) 三塁打:増田(東) 二塁打:清水隆
捕逸:1(東)
4番の仕事
満塁の走者を一掃する先制二塁打を放った東洋大の清水隆は「金田の初安打で楽に打てた。ラッキーです」。八月下旬の福岡ユニバーシアード大会で2本塁打したが、リーグ戦では本来のパワーを発揮できていない。「金属バット用の打撃を修正できなくて…。何とか四番の仕事ができてよかった」
(『朝日新聞』平成七年九月二十二日付朝刊)


9/22 立正大二回戦 神宮
立正大 202 000 000  4 32 7 4 6 5 1 1 7 2 1
東洋大 004 010 01X  6 27 7 5 2 4 2 0 3 0 1
(立)●山田5 2/3回6安2責・弘田2 1/3回1安1責ー白鳥
(東)和田友2 1/3回5安4責・〇小野4回1安0責・倉2 2/3回1安0責ー岡本
本塁打:永井(立)清水隆・川中(東) 三塁打:水上(立)井上大(東) 二塁打:清水隆(東)中村要(立)
暴投:1(東)

9/26 亜大一回戦 神宮
東洋大 010 000 000  1 27 1 0 7 5 0 0 4 0 1
亜  大 000 011 00X  2 31 8 2 6 0 2 0 7 2 0
(東)●倉5 2/3回7安1責・小野2 1/3回1安0責ー岡本・小林
(亜)○包山9回1安1責ー中野
三塁打:高橋(亜) 二塁打:中野・飯塚(亜)
暴投:1(亜)

9/27 亜大二回戦 神宮
亜  大 020 000 002  4 32 6 3 2 3 2 2 6 1 1
東洋大 110 000 000  2 34 9 2 7 2 1 0 8 1 3
(亜)○部坂9回9安2責ー中野
(東)●和田友8 1/3回6安3責・倉2/3回0安0責ー岡本
三塁打:高橋(亜) 二塁打:中野・福井・栗原(亜)

10/10 駒沢大一回戦 神宮
東洋大 000 002 000  2 32 6 2 2 1 1 1 5 0 0
駒沢大 001 120 00X  4 29 8 4 7 5 2 0 8 0 0
(東)●倉3 1/3回5安2責・小野2 2/3回3安2責・塩崎2回0安0責ー岡本・小林
(駒)○安井5 1/3回4安2責・播磨1/3回0安0責・高橋3 1/3回2安0責ー大橋
二塁打:黒坂・古川(駒)
暴投:1(東)

10/11 駒沢大二回戦 神宮
駒沢大 003 000 000  3 31 7 3 6 5 3 0 9 2 0
東洋大 013 000 00X  4 27 5 4 5 5 2 0 6 1 1
(駒)影山2 1/3回2安2責・●山下2/3回1安2責・高橋5回2安0責ー大橋
(東)和田友3 1/3回1安2責・〇塩崎5 2/3回6安0責ー岡本
本塁打:壇原(東)大橋(駒) 三塁打:大森(駒)

10/12 駒沢大三回戦 神宮
東洋大 010 200 010  4 42 11 1 4 4 0 1 15 0 2
駒沢大 100 110 03X  6 32 10 4 2 4 1 0 7 2 5
(東)小野2 1/3回3安1責・和田友3 2/3回4安1責・●塩崎1 2/3回3安2責・倉1/3回0安0責ー岡本・小林
(駒)高橋5 1/3回8安1責・〇安井3 2/3回3安0責ー大橋
本塁打:早川恭(駒) 三塁打:福田(駒) 二塁打:壇原・井上大・今岡(東)
暴投:2(東)
*この敗戦で青学大の優勝が決定

10/24 青学大一回戦 神宮
東洋大 000 000 000  0 33 6 0 6 1 0 0 7 0 1
青学大 201 004 10X  8 32 10 8 3 6 1 0 7 0 1
(東)●和田友2 1/3回3安3責・福原0/3回0安0責・小野2 2/3回4安4責・佐藤3回3安1責ー岡本・小林
(青)○沢崎9回6安0責ー清水
本塁打:四十万・井口(青) 二塁打:井上大(東)井口(青)
*青学大・井口が連盟新記録となる通算21号本塁打を放つ

10/24 青学大二回戦 神宮
青学大 000 000 132  6 38 13 6 6 2 0 1 7 1 0
東洋大 040 110 11X  8 29 8 7 2 8 1 2 6 0 0
(青)●小久保4回4安5責・柳沢2回1安1責・中野2回3安2責ー清水
(東)○塩崎8 2/3回13安6責・佐藤1/3回0安0責ー小林
本塁打:徳田・壇原(東) 三塁打:四十万2・東(青) 二塁打:小山(東)坪井(青)
暴投:1(青)

10/26 青学大三回戦 神宮
東洋大 300 000 310  7 42 13 4 8 4 0 1 12 2 3
青学大 000 130 40X  8 34 11 8 4 5 3 0 10 3 2
(東)小野4 2/3回4安1責・清本0/3回2安1責・倉1 1/3回2安1責・●佐藤2/3回2安1責・大和1/3回2安1責・宮石1回2安0責ー小林・川本・岡本
(青)沢崎6 2/3回9安5責・川越1/3回2安1責・〇倉野2回2安0責ー清水
本塁打:清水隆(東) 三塁打:小山(東)井口(青) 二塁打:井上大(東)東(青)
暴投:1(東)3(青) 捕逸:1(東)
青学大が七回に鮮やかな逆転劇。四十万の適時打などで追いつき、なお無死一、二塁から4連続バント。相手のミスも誘い2点を勝ち越した。
(『朝日新聞』平成七年十月二十七日付朝刊)




勝点
青学大 9勝 3敗 4
駒沢大 6勝 6敗 3
亜  大 6勝 6敗 3
東洋大 6勝 7敗 2
立正大 6勝 7敗 2
日本大 4勝 8敗 1



ベストナイン(満票19票)
なし

打撃十傑入り打者
 9位:小山12試合36打数12安打2打点1本塁打、打率・333



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「熱球譜」:戦前・戦後の歴史のうちスコア中心の記事
「全試合結果」 : 戦前から現在までの試合結果(「熱球譜」完成までの繋ぎ版


東洋大学野球部の歴史-戦後編41:平成6(1994)年

2014-05-18 01:10:00 | インポート
主なメンバー
守備 氏名 出身校 学年
銭場一浩 伊奈学園総合
岡崎淳二 川越商
根本隆之 埼工大深谷
猪股広 成田
和田友貴彦 大阪桐蔭
小野彰信 浦和市立
佐藤一郎 伊奈学園総合
塩崎貴史 広陵
倉則彦 常総学院
渡辺順高 桐生一
小口智之 岡谷南
杉本淳一 長崎海星
岡本貴志 東邦
西岡隆一 常総学院
中村大樹 鹿児島実
明比拓 PL学園
高瀬勝 成田
長谷川裕晃 東洋大姫路
中濱紀明 PL学園
池葉直樹 帝京
川中基嗣 東山
深瀬悟 PL学園
金田昌巳 東海大甲府
今岡誠 PL学園
徳田浩史 東亜学園
小山豪 帝京
増田浩之 伊奈学園総合
久保田鉄也 熊本工
岩原秀樹 帝京
酒寄諭 桐生一
井上大 大阪桐蔭
小川幸一郎 PL学園
清水隆行 浦和学院
古川岳幸 PL学園



秋から「DH制」を採用
東都大学野球連盟は、このほど開いた理事会で、今秋のリーグ戦から、指名打者(DH)制を採用することで基本的に合意した。
大学野球界では、一九九二年の全日本大学野球選手権大会で導入されて以来、全国の多くの連盟でDH制を採用しており、東都連盟も、これにならった形だ。
DH制についてはこれまで、各校の監督から「全日本大学野球選手権に合わせるべきだ」「国際試合もほとんどが採用している」などと、採用を求める声が出ていた。また、三、四部リーグの監督間にも「多くの選手を試合に出場させられる」と歓迎する声が多かった。
なお、他大学リーグのうち関西六大学と首都大学などは採用、東京六大学、関西学生、愛知大学などは採用していない。
(『朝日新聞』平成六年四月五日付朝刊)
女子マネージャー 東都もベンチ入り
東都大学野球連盟は十一日、今季から女子マネージャーのベンチ入りを認めると発表した。女子マネージャーは一、二部所属の十二校で二十人おり、連盟に届け出ればベンチ入り出来るが、選手としての出場は認められていない。東京六大学野球連盟では、女性の選手出場を承認している。
(『朝日新聞』平成六年四月十二日付朝刊)


平成六年春・一部二位

4/12 日本大一回戦 神宮
東洋大 300 527 011  19 44 21 17 6 13 2 0 13 4 2
日本大 250 002 001  10 39 12 9 5 5 0 0 7 1 2
(東)○銭場9回12安9責ー岡本・杉本
(日)谷村3回4安3責・●荒木1/3回3安3責・平田1回3安1責・永井1回6安7責・山来2 2/3回2安1責・清水1回3安1責ー北川
本塁打:井上大・岩原(東)北川・高根沢(日) 三塁打:井上大2(東) 二塁打:千島・高根沢・北川(日)深瀬・岩原2・今岡2(東)
東洋大猛攻、21安打19点で先勝
○…東洋大は四回、岩原の3点本塁打など6長短打集め逆転。六回は打者一巡の猛攻で7点を挙げた。
(『朝日新聞』平成六年四月十三日付朝刊)



4/13 日本大二回戦 神宮
日本大 002 000 000  2 30 3 2 6 2 3 1 6 0 3
東洋大 210 202 00X  7 31 12 7 4 6 4 0 10 1 4
(日)●清水5 2/3回12安5責・谷村1/3回0安0責・郷野2回0安0責ー北川・高根沢
(東)〇塩崎9回3安2責ー杉本
本塁打:高根沢(日) 三塁打:井上大(東) 二塁打:杉本・井上大・川中(東)

4/19 亜大一回戦 神宮
東洋大 004 030 201  10 36 13 10 7 5 1 0 5 1 0
亜  大 001 000 010  2 26 3 2 2 7 2 0 6 0 0
(東)銭場3 1/3回1安責・〇岡崎3 2/3回0安0責・和田友2回1安1責ー杉本・岡本
(亜)●入来3回3安4責・梅原1回2安0責・小越1/3回3安3責・窪田2 2/3回3安2責・藤原2回2安1責ー中野
本塁打:深瀬・今岡2・岩原(東) 三塁打:井上大(東) 二塁打:大村(亜)
暴投:1(亜) 三重殺:1(亜)

4/20 亜大二回戦 神宮
亜  大 000 032 011  7 32 11 7 4 4 5 0 7 2 0
東洋大 122 003 00X  8 34 12 8 6 3 1 1 6 1 1
(亜)●入来7回11安7責・梅原1回1安0責ー中野
(東)塩崎4 2/3回6安3責・倉2/3回3安2責・〇銭場2 2/3回1安1責・岡崎1回1安0責ー杉本
本塁打:深瀬・杉本・今岡(東)南(亜) 三塁打:飯塚(亜) 二塁打:井上大・銭場(東)沖原2(亜)
暴投:1(東)1(亜) 捕逸:1(東)2(亜)
現役最多本塁打
今岡が六回に早くも今季3号本塁打を放った。通算8本塁打は現役の単独トップ。まだ二年生ながら全日本候補にも選ばれ、「好調なので、もっと打っていきたい」と威勢がいい。一九六六年秋に正垣(日大)が作ったシーズン6本塁打の記録更新も十分可能。高橋監督は「東洋の中心打者というより、東都を代表する選手に育ってほしい」と期待を寄せていた。
(『朝日新聞』平成六年四月二十一日付朝刊)


5/3 立正大一回戦 神宮
東洋大 001 011 210  6 33 8 5 10 9 1 0 10 6 0
立正大 000 000 001  1 31 5 1 9 3 0 0 6 1 0
(東)〇銭場9回5安1責ー杉本
(立)●広田6回6安3責・吉沢1/3回1安2責・安藤1 2/3回1安1責・山田1回0安0責ー栗林・坂田
本塁打:深瀬(東) 三塁打:久富(立) 二塁打:須藤(立)
暴投:2(立)

5/4 立正大二回戦 神宮
立正大 000 000 000 000  0 35 2 0 6 4 3 0 6 0 2
東洋大 000 000 000 001x  1 46 9 1 14 3 0 2 13 5 2
(立)●西口11 2/3回9安1責ー栗林
(東)〇塩崎12回2安0責ー杉本
二塁打:栗林(立)酒寄(東)
暴投:4(立)
東洋大は延長十二回、サヨナラ勝ちで立正大に連勝、一九八五年春以来九年ぶりの開幕6連勝で駒大と同じ勝ち点3とし、首位に立った。
○…東洋大は十二回二死三塁から井上が右前安打して決着をつけた。四回の無死満塁など九回まで毎回走者を出しながら、フォークボールを多投する立正大・西口を攻め切れずじまい。雨中の投球で2安打に抑えた塩崎の力投が光った。
(『朝日新聞』平成六年五月五日付朝刊)


5/11 青学大一回戦 神宮
東洋大 000 000 000  0 30 4 0 6 2 1 0 6 1 0
青学大 002 000 01X  3 29 7 3 7 2 0 1 4 1 1
(東)●銭場4回3安2責・佐藤3回2安0責・和田友1回2安1責ー杉本
(青)○中川9回4安0責ー清水
本塁打:坪井(青) 二塁打:白土(青)
暴投:1(東)

5/12 青学大二回戦 神宮
青学大 010 020 000  3 32 8 3 13 3 2 1 7 0 1
東洋大 100 000 000  1 34 9 1 7 2 1 1 9 1 1
(青)○倉野7回7安1責・沢崎2回2安0責ー清水
(東)●塩崎5回5安2責・岡崎2回2安0責・倉1/3回0安0責・和田友1 2/3回1安0責ー杉本・岡本
二塁打:古川(東)松岡2(青)
*この時点で駒沢大が8勝2敗勝点4で首位、東洋大6勝2敗勝点3、青学大が6勝3敗勝点3でこの三校の優勝争いとなったが、青学大が翌週の対亜大戦を1勝2敗で落としたため最終週での駒沢大対東洋大戦で勝点を上げた方が優勝となった。


5/24 駒沢大一回戦 神宮
駒沢大 000 000 130  4 27 5 3 8 7 2 0 5 0 0
東洋大 000 000 000  0 30 5 0 4 0 1 1 4 0 1
(駒)○河原9回5安0責ー浜岡
(東)●和田友7 2/3回4安3責・岡崎0/3回1安0責・銭場1/3回0安0責・佐藤1回0安0責ー岡本・小口
本塁打:大橋(駒) 二塁打:川原
捕逸:1(東)
○…東洋大・和田には悔やまれる失投だった。七回二死、ほっとしたのか、大橋への初球は甘くなり、右中間へ打ち込まれた。駒大・河原と互角に投げ合ったが、この一打で緊張が切れ、八回は制球を乱した。
(『朝日新聞』平成六年五月二十五日付朝刊)


5/25 駒沢大二回戦 神宮
東洋大 020 001 030  6 35 8 6 5 4 0 2 6 1 1
駒沢大 000 000 003  3 32 9 3 7 1 1 0 4 2 1
(東)○岡崎8回8安2責・銭場1回1安0責ー岡本
(駒)●宮本5 2/3回5安3責・大西1 1/3回1安2責・高橋1/3回0安1責・安井2/3回1安0責・ランドル1回1安0責ー浜岡
三塁打:今岡(東) 二塁打:井上大・岡本・今岡(東)

○…東洋大は長打をうまく得点につなげた。二回に岡本の二塁打で先制すると、六回は今岡の二塁打で加点、八回も無死三塁から今岡が三塁打、その後も2点を加えた。駒大は東洋大を上回る9安打したが、前半は左腕・岡崎の速球に力負け、反撃が遅すぎた。
救世主
追い詰められた東洋大を救ったのは、岡崎だった。前日、中継ぎで登板したが、一死も取れずに降板。今季の初先発を告げられたのは、その直後だった。雪辱のマウンドは、自慢の速球で押した。「行ける所まで全力で投げようと思った。まっすぐが低めに集まってくれた」と、八回まで0を並べた。最終回は疲れから連打を浴び完投こそ逃したが、高橋監督は「予定は3回ぐらいだったのに…。良く投げた」と、勝因の一番に挙げた。
(『朝日新聞』平成六年五月二十六日付朝刊)


5/26 駒沢大三回戦 神宮
駒沢大 000 112 001  5 28 6 4 6 8 3 0 7 1 1
東洋大 102 000 000  3 36 9 2 8 3 3 0 12 1 0
(駒)○河原9回9安0責ー浜岡
(東)倉3 2/3回2安1責・塩崎2/3回1安1責・●和田友1回1安2責・銭場1 2/3回0安0責・岡崎1 2/3回1安1責・佐藤1/3回1安0責ー岡本・杉本
三塁打:白井(駒) 二塁打:古俣・古川(駒)
暴投:3(東)
○…駒大は相手のスキを見逃さない。五回一死二塁で、走者が二度の暴投で生還し1点差に迫ると、六回は3四死球での満塁から、古川の左前安打で逆転した。河原は自分の投球を見失わず、四回以降は4安打に抑え完投した。
わき役ばかり
東洋大の高橋監督は「前半の流れはうちだったんですが…」と苦笑いを浮かべた。甲子園で活躍した有名選手がそろいながら、四シーズン連続で二位に甘んじている。ここ一番での勝負に弱いのが目立つチームに、「力がないわけじゃないのに、いつもわき役ばかりですものねえ」。言葉にも力がなかった。
(『朝日新聞』平成六年五月二十七日付朝刊)



勝点
駒沢大 10勝 3敗 5
東洋大 7勝 4敗 3
青学大 7勝 5敗 3
亜  大 6勝 5敗 3
日本大 3勝 8敗 1
立正大 2勝 10敗 0



ベストナイン(満票20票)
二塁手:西岡隆一=18票・三回目
外野手:井上 大 =19票・初
外野手:岩原秀樹=11票・初

打撃十傑入り打者
 3位:西岡11試合48打数18安打3打点0本塁打、打率・375
 9位:深瀬11試合34打数10安打6打点3本塁打、打率・294



平成六年秋・一部二位
指名打者制採用 さい配に変化も
東都大学野球の秋季リーグは三日、開幕する。今季から指名打者(DH)制が採用され、打撃に自信を持つ選手が打席に専念できる一方、監督の起用法にも変化が起こりそう。
青学大の四十万(しずま=二年、高崎工)はDH制を歓迎する1人。守備に不安もあり正選手になれなかった。オープン戦では既にDHに定着、守らず打席に入るリズムにも慣れた。・・・中略・・・東洋大は腰痛を抱えている中心選手の今岡(二年、PL学園)をDHで起用する案もある。
(『朝日新聞』平成六年九月二日付朝刊)



9/13 日本大一回戦 神宮
東洋大 300 000 401  8 40 14 8 4 5 2 0 12 0 2
日本大 000 005 100  6 33 7 4 5 6 0 0 6 3 1
(東)和田5 1/3回5安3責・〇塩崎3 2/3回2安1責ー岡本・小口
(日)戸部3 1/3回6安3責・●成田3回5安3責・中島2 1/3回3安1責・谷村1/3回0安0責ー北川・高根沢
本塁打:徳田=満塁(東) 三塁打:清水・井上大(東) 二塁打:川中・西岡(東)
初打席の東洋大・徳田
代打逆転満塁アーチ

○…2点を追う東洋大は七回、安打と敵失などで一死満塁とし、リーグ初打席の代打・徳田が真ん中直球を右越えに本塁打して逆転。九回にも明比の中前打で加点した。
日大は六回に敵失に乗じて一気に五点を挙げ一時逆転しながら、二番手の成田が七回に投球が単調になった。
(『朝日新聞』平成六年九月十四日付朝刊)


9/16 日本大二回戦 神宮
日本大 000 000 0  0 22 2 0 6 1 1 0 3 0 0
東洋大 001 010 0  2 23 4 2 6 3 1 0 5 2 0
(日)●戸部6 2/3回4安2責ー高根沢
(東)〇岡崎7回2安0責ー岡本
本塁打:西岡(東) 二塁打:月井(日)
*七回二死降雨コールド

9/20 青学大一回戦 神宮
東洋大 010 100 000  2 31 7 2 3 4 2 0 8 0 0
青学大 001 000 000  1 30 7 1 4 5 2 1 9 1 1
(東)岡崎2 2/3回3安1責・佐藤2 2/3回3安0責・〇銭場3 2/3回1安0責ー岡本
(青)●中川9回7安1責ー清水
本塁打:井口(青) 二塁打:四十万・佐藤・中村(青)

9/21 青学大二回戦 神宮
青学大 002 001 210  6 32 8 4 4 10 2 0 11 2 0
東洋大 200 000 000  2  30 5 2 5 4 1 2 6 0 1
(青)○倉野9回5安2責ー清水
(東)●和田友5 2/3回6安3責・倉1 1/3回2安2責・佐藤2回0安0責ー岡本
本塁打:井口・四十万(青) 二塁打:清水(東)清水・坪井(青)
暴投:1(東) 捕逸:1(東)
*青学大・井口が四試合連続本塁打(リーグタイ)

9/23 青学大三回戦 神宮
東洋大 000 000 001  1 30 3 1 10 2 0 1 4 0 1
青学大 000 200 00X  2 28 5 2 8 1 0 0 3 3 0
(東)●銭場8回5安2責ー岡本・小口
(青)○中川9回3安1責ー清水
本塁打:四十万(青) 二塁打:清水(東)

10/4 国士大一回戦 神宮
東洋大 000 000 003  3 28 5 2 9 7 3 1 8 0 0
国士大 000 000 002  2 31 7 2 8 5 1 2 8 0 1
(東)○銭場8 2/3回7安2責・塩崎1/3回0安0責ー岡本
(士)●厚沢8 2/3回5安1責・新井1/3回0安0責ー辻
本塁打:渡辺(士) 二塁打:鷹野(士)岡本・岩原(東)
捕逸:1(東)

10/5 国士大二回戦 神宮
立正大 000 010 002  3 30 4 3 5 2 2 1 4 1 2
東洋大 000 121 00X  4 30 7 3 7 4 1 0 7 1 1
(士)●新井4 2/3回2安1責・小柳津1 1/3回3安0責・羽賀2回2安0責ー辻・佐藤
(東)○岡崎8 1/3回4安2責・塩崎1/3回0安0責ー岡本
本塁打:吉川・渡辺(士) 二塁打:川中・井上大(東)
暴投:2(士) 捕逸:1(士)

10/12 亜大一回戦 神宮
東洋大 000 020 020  4 32 6 3 4 6 0 0 7 2 0
亜  大 000 000 000  0 31 6 0 7 4 2 1 10 1 1
(東)○岡崎9回6安0責ー岡本
(亜)●小越4 2/3回3安2責・梅原3 1/3回3安1責・苞山1回0安0責ー太田
三塁打:西岡・古川(東) 二塁打:高橋・村田2・福井(亜)
○…東洋大の岡崎が粘り強く投げた。制球に苦しみ、五回一死三塁など三塁に四度走者を背負ったが、フォークボールを決め球に後続を断った。打線は五回一死一塁から連続長短打で2点。八回も古川の三塁打などで加点した。
(『朝日新聞』平成六年十月十三日付朝刊)


10/13 亜大二回戦 神宮
亜  大 100 100 000  2 29 7 2 7 6 2 0 8 1 1
東洋大 001 020 00X  3 27 3 3 6 3 1 0 4 0 0
(亜)●梅原5回3安3責・苞山3回0安0責ー太田
(東)塩崎1 2/3回5安1責・倉2 2/3回1安1責・〇銭場4 2/3回1安0責ー岡本・小口
本塁打:今岡(東) 三塁打:高橋(亜) 二塁打:川中(東)
捕逸:1(亜)
○…亜大・梅原の不用意な一投だった。五回二死から川中に四球を与え、長打力のある今岡への初球は、真ん中やや高めの直球。左翼席に運ばれ、逆転された。苞山への継投で東洋大を計3安打に抑えた踏ん張りも実らずじまい。
(『朝日新聞』平成六年十月十四日付朝刊)


10/25 駒沢大一回戦 神宮
駒沢大 003 010 000  4 28 4 4 5 5 2 1 4 0 2
東洋大 110 300 00X  5 33 11 5 5 6 0 1 10 2 0
(駒)大西1 2/3回3安1責・●宮本2 1/3回5安3責・高橋2 1/3回2安0責・中島1 2/3回1安0責ー丹羽・浜岡
(東)佐藤4回2安3責・〇倉3 1/3回2安1責・銭場1 1/3回0安0責ー岡本
三塁打:本間(駒)川中(東) 二塁打:川中・今岡・深瀬(東)初鹿(駒)

10/26 駒沢大二回戦 神宮
東洋大 000 300 100  4 32 7 3 3 4 0 0 5 1 0
駒沢大 000 000 001  1 30 4 1 4 2 2 0 3 1 0
(東)○塩崎5回2安0責・田中1回0安0責・渡辺2回0安0責・岡崎1回2安0責ー岡本・小口
(駒)●久能3 1/3回3安1責・高橋1/3回0安2責・中島2 1/3回2安0責・安井3回2安1責ー鈴木・浜岡・丹羽・大橋
三塁打:岡本(東) 二塁打:岡本・今岡2(東)
暴投:1(駒) 捕逸:1(駒)

勝点
青学大 10勝 3敗 5
東洋大 9勝 2敗 4
駒沢大 6勝 7敗 2
日本大 5勝 7敗 2
国士大 5勝 8敗 2
亜  大 2勝 10敗 0
*昭和48年春~50年春以来、二度目の五季連続2位となる


ベストナイン(満票18票)
二塁手:西岡隆一=満票・四回目
外野手:清水隆行= 8票・三回目

打撃十傑入り打者
 2位:岡本  11試合33打数11安打4打点0本塁打、打率・333
10位:清水隆11試合29打数11安打6打点0本塁打、打率・282


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「熱球譜」:戦前・戦後の歴史のうちスコア中心の記事
「全試合結果」 : 戦前から現在までの試合結果(「熱球譜」完成までの繋ぎ版



東洋大学野球部の歴史-戦後編40:平成5(1993)年

2014-05-06 15:56:00 | インポート
主なメンバー
守備 氏名 出身校 学年
関口伊織 大宮工
山本英斗 PL学園
恩田寿之 八千代東
西詰純二 大阪桐蔭
尾崎祐次 波崎柳川
銭場一浩 伊奈学園総合
岡崎淳二 川越商
和田友貴彦 大阪桐蔭
大和弘靖 土浦日大
塩崎貴史 広陵
林哲也 銚子西
山崎勉 東亜学園
西川孝 浦和学院
杉本淳一 長崎海星
岡本貴志 東邦
池葉一弘 帝京
岩淵修 横浜商
大塚健太郎 佐倉南
勝家英樹 松商学園
明比拓 PL学園
西岡隆一 常総学院
長谷川裕晃 東洋大姫路
中濱紀明 PL学園
池葉直樹 帝京
川中基嗣 東山
金田昌巳 東海大甲府
今岡誠 PL学園
徳田浩史 東亜学園
井上勝仁 川之江
鈴木祐司 浜松商
久保誠也 大阪桐蔭
成沢勇人 帝京
岩原秀樹 帝京
井上大 大阪桐蔭
小川幸一郎 PL学園
清水隆行 浦和学院
酒寄諭 桐生一
古川岳幸 PL学園




平成五年春・一部二位


4/13 亜大一回戦 神宮
東洋大 200 002 100  5 30 8 5 5 5 3 1 6 1 0
亜  大 000 000 031  4 34 11 4 9 3 1 1 7 2 0
(東)○和田友7 2/3回10安3責・銭場1回1安1責・大和1/3回0安0責ー杉本・林
(亜)●入来5回7安4責・恵津2回1安1責・宇佐美2回0安0責ー門奈・石井
本塁打:杉本(東)笠原(亜) 二塁打:池葉一(東)鈴木(亜)
暴投:2(東) 
四番欠きヒヤリ
優勝候補の東洋大が無難な滑り出しを見せた。恩田・関口の先発候補、四番に予定していた清水を故障で欠いた苦しい布陣。だが、二年の和田、PL学園から入学したばかりの今岡らが、見事に穴を埋めた。最後は1点差に迫られるきわどい勝ち方だったが、高橋監督は「初戦を落とさなかったことの方が大きい」と笑顔。
(『朝日新聞』平成五年四月十四日付朝刊)


4/14 亜大二回戦 神宮
亜  大 400 120 150  13 36 13 11 8 5 4 1 5 3 0
東洋大 300 100 300  7 33 8 7 7 6 0 0 5 0 3
(亜)梅原2 1/3回2安3責・○入来6 2/3回6安4責ー石井
(東)●岡崎4回6安5責・西詰1/3回1安1責・大和2回3安1責・塩崎2 2/3回3安1責ー杉本
本塁打:鯉渕・村田(亜)今岡2(東) 二塁打:池葉一・池葉直(東)鯉渕(亜)
暴投:1(東)
2本塁打で自信
東洋大の新人、今岡(PL学園)が2本の3ランを放ち、ひとり気をはいた。一回、梅原のカーブを左越えのまず1本。七回には高校の先輩でもある入来の直球を、左中間に運んだ。「高校時代とは投手の球の切れが違うけど、少しでもチームに貢献したい」と、自信をつかんだ様子。
(『朝日新聞』平成五年四月十五日付朝刊)


4/15 亜大三回戦 神宮
東洋大 102 000 013  7 37 15 6 4 2 2 0 7 0 1
亜  大 202 003 02X  9 34 11 9 8 5 1 1 7 2 0
(東)●和田友5 2/3回8安7責・岡崎0/3回0安0責・銭場2 1/3回3安2責ー杉本・林・西川
(亜)○入来9回15安5責ー石井
本塁打:川中・池葉一(東)森田(亜) 二塁打:沖原2・笠原2・鈴木(亜)
暴投:1(亜) 捕逸:1(亜)

4/20 駒沢大一回戦 神宮
東洋大 000 000 200  2 31 5 1 6 4 1 0 7 0 1
駒沢大 000 000 000  0 31 4 0 1 1 0 1 5 1 1
(東)○和田友9回4安0責ー西川
(駒)●河原8回5安1責・木村1回0安0責ー浜岡・丹羽
二塁打:西川(東)

4/21 駒沢大二回戦 神宮
駒沢大 000 200 200  4 31 7 4 4 3 3 0 8 2 0
東洋大 000 201 000  3 32 7 3 3 5 1 0 8 2 2
(駒)宮本5回4安2責・○高木3回3安1責・河原1回0安0責ー浜岡
(東)●銭場9回7安4責ー西川
本塁打:池葉一(東) 二塁打:本間・高木(駒)
捕逸:1(東)

4/22 駒沢大三回戦 神宮
東洋大 000 000 000 1  1 33 6 1 5 1 2 0 5 0 0
駒沢大 000 000 000 0  0 30 3 1 6 2 2 1 4 0 0
(東)○和田友10回3安0責ー西川
(駒)●木村10回6安1責ー浜岡
新エース
東洋大の和田が1回戦に続く連続完封。今季3勝目をあげ、関口、恩田の四年生をけがで欠く投手陣の柱になっている。昨春以来、対駒大3試合22回を無失点に抑え、「駒大には相性がいい」と自信もかい間見せた。
(『朝日新聞』平成五年四月二十三日付朝刊)


5/4 国学大一回戦 神宮
東洋大 000 016 022  11 38 14 8 8 4 3 1 7 2 1
国学大 000 000 001  1 31 6 1 12 0 1 0 4 0 3
(東)○和田9回6安1責ー西川・杉本
(国)●酒井5 1/3回6安5責・浅見3 2/3回5安1責・遠山1回3安2責ー伊藤・野本・伊賀
本塁打:杉本(東) 二塁打:新井山・河島(国)今岡2・和田友・井上大(東)
暴投:1(東)1(国)

5/5 国学大二回戦 神宮
国学大 000 000 000  0 36 10 0 6 1 0 0 10 0 0
東洋大 201 155 00X  14 40 17 14 0 8 1 1 11 5 0
(国)●篠塚2/3回2安2責・桑木野2 2/3回3安2責・酒井1 1/3回5安5責・畔村2/3回5安4責・岡崎2 2/3回2安1責ー伊藤・野本
(東)○銭場7回9安0責・山本1回1安0責・塩崎1回0安0責ー杉本・林
本塁打:今岡(東) 三塁打:大崎(国)西岡・久保(東) 二塁打:伊東(国)池葉一・清水隆(東)
暴投:1(東) 捕逸:1(国)

5/12 青学大一回戦 神宮
東洋大 102 100 101  6 30 7 4 7 11 4 0 12 2 0
青学大 000 410 000  5 34 10 5 9 3 2 2 7 2 2
(東)○和田友8 2/3回10安5責・銭場1/3回0安0責ー杉本
(青)白鳥3回4安2責・塚越1/3回2安1責・川越4 1/3回1安0責・●遠藤1 1/3回0安1責ー木下
本塁打:久保(東)高山・小久保裕(青) 三塁打:井上大(東) 二塁打:井口・川越(青)西岡(東)
暴投:1(東)2(青) 捕逸:1(青) 

5/13 青学大二回戦 神宮
青学大 000 003 200  5 32 7 5 8 6 2 3 8 0 1
東洋大 000 000 030  3 28 7 2 3 10 2 0 10 0 0
(青)○中川隆7 1/3回7安3責・白鳥1 2/3回0安0責ー原
(東)●銭場6 2/3回6安5責・大和1/3回1安0責・山本1回0安0責・西詰1回0安0責ー杉本・林・岡本
三塁打:坪井(青) 二塁打:原・小久保裕・清原(青)

5/21 青学大三回戦 神宮
東洋大 000 000 000  0 31 6 0 7 5 0 1 9 0 0
青学大 004 122 00X  9 32 10 9 7 3 0 2 2 3 0
(東)●和田友4回6安5責・山本2回3安4責・西詰2回1安0責ー杉本・岡本
(青)○川越6回5安0責・小久保隆2回1安0責・沢崎1回0安0責ー木下・原
本塁打:小久保裕・高山・白土(青) 二塁打:清原(青)
暴投:1(東)

5/26 日本大一回戦 神宮
日本大 010 100 000  2 31 8 2 2 2 2 0 6 0 2
東洋大 201 101 00X  5 32 11 4 3 3 2 2 8 1 0
(日)●金子1回2安2責・滝沢2 2/3回4安1責・中島1/3回0安0責・山来1 2/3回3安1責・成田1 1/3回2安0責・永井1回0安0責ー北川・月井
(東)○和田友9回8安2責ー杉本
二塁打:今岡・井上大・西岡・清水隆・池葉一(東)中川毅・北川(日)

5/27 日本大二回戦 神宮
東洋大 112 000 200  6 36 10 6 3 7 1 3 10 1 1
日本大 100 002 000  3 31 9 2 5 1 2 1 4 0 1
(東)○関口5 2/3回6安2責・恩田3 1/3回3安0責ー林・杉本
(日)●長谷川3回6安4責・山来2/3回1安0責・佐々木教0/3回0安0責・滝沢1 1/3回3安2責・荒木2回3安2責・永井1 1/3回0安0責・篠原2/3回0安0責ー月井
本塁打:今岡(東) 三塁打:井上大(東) 二塁打:池田・羽根田・佐々木貴(日)久保・今岡・関口・井上大(東) 
一年生三冠にあと一歩
首位打者こそ逃がしたが、東洋大の一年生・今岡が本塁打、打点の二部門では首位だった。「取れなかったのは仕方ないけど、打ちあって負けたんじゃないだけに悔しいですね」。試合後、笑顔の中に少しだけ、本音をこぼした。
首位打者を争う日大の北川は先発をはずれていた。追い越すには、4打数4安打が最低条件。プレッシャーを感じるはずが、「全打席、ヒットを打つつもりだった」の言葉通り、第1打席で左中間に4号本塁打。続く打席も、左中間に落ちる幸運な二塁打で、ジリジリと追い上げた。第3打席は中飛に終わり、「やっぱり、力みもあったですね」。
PL学園時代は中距離打者だったが、「オープン戦で成績を残せ、思い切り振れた」ことで、飛距離も伸びた。秋への課題は?と聞いても「これから見つけます。でも、個人の成績より優勝。三冠は狙って取れるものでもないですから」。
(『朝日新聞』平成五年五月二十八日付朝刊)


勝点
青学大 10勝 2敗 5
東洋大 8勝 5敗 3
駒沢大 7勝 7敗 1 3
日本大 5勝 6敗 2
亜  大 6勝 8敗 2
国学大 2勝 10敗 1 0



ベストナイン(満票18票)
遊撃手:今岡誠=13票・初

打撃十傑入り打者
 2位:今岡  13試合52打数22安打15打点4本塁打、打率・423
 8位:井上大13試合46打数15安打 6打点0本塁打、打率・326



平成五年秋・一部二位


9/14 亜大一回戦 神宮
東洋大 030 002 000  5 31 6 5 9 6 1 0 6 0 0
亜  大 100 100 000  2 29 3 2 2 6 1 0 7 1 0
(東)○恩田9回3安2責ー西川
(亜)●入来7回6安5責・梅原2回0安0責ー永井・石井
本塁打:池葉一(東)鈴木(亜) 三塁打:井上大(東) 二塁打:笠原(亜)

9/15 亜大二回戦 神宮
亜  大 000 000 000  0 31 7 0 3 2 1 1 7 2 2
東洋大 000 000 001x  1 27 4 0 3 5 3 0 8 2 0
(亜)古市4 1/3回2安0責・●梅原4 1/3回2安0責ー石井
(東)関口5 2/3回5安0責・〇和田友3 1/3回2安0責ー西川
二塁打:鯉渕(亜)
○…東洋大が、幸運なサヨナラ勝ち。九回、敵失と四球で二死一、二塁。二塁走者の井上が、けん制球に誘い出されたが、遊撃手の三塁への送球が頭に当たる間に、一気に本塁へかえった。亜大は押し気味に試合を進めながら、決定打を欠き、勝ちを逃した。
(『朝日新聞』平成五年九月十六日付朝刊)


9/21 駒沢大一回戦 神宮
東洋大 000 000 000  0 29 4 0 8 1 1 1 4 1 0
駒沢大 011 000 00X  2 27 5 2 7 4 1 1 6 3 0
(東)●関口2 1/3回3安2責・銭場4 2/3回1安0責・西詰1回1安0責ー西川
(駒)○河原8 2/3回4安0責・宮本1/3回0安0責ー浜岡
三塁打:大橋(駒)清水隆(東) 
暴投:1(東)

9/24 駒沢大二回戦 神宮
駒沢大 000 000 200  2 31 6 2 5 2 0 0 4 0 1
東洋大 002 001 00X  3 30 9 3 3 2 3 2 8 1 0
(駒)●木村2 1/3回4安2責・宮本2 2/3回2安0責・高木3回3安1責ー浜岡
(東)○和田友6 2/3回6安2責・銭場2 1/3回0安0責ー西川
本塁打:本間(駒) 三塁打:明比(東) 二塁打:井上大・今岡(東)


10/5 東農大一回戦 神宮
東洋大 031 000 000  4 31 6 4 7 3 0 0 3 1 1
東農大 000 020 000  2 30 5 2 9 2 0 0 3 1 0
(東)恩田4 2/3回4安2責・〇銭場4 1/3回1安0責ー杉本
(農)●戸栗5回5安4責・菅野3回1安0責・内藤1回0安0責ー上原
三塁打:久保(東)飛川(農) 二塁打:池葉一・明比・清水隆(東)吉野(農)
復活
4回3分の1を1安打。今季初勝利を挙げた東洋大の銭場は、「落ちるシュートを覚えて投球の幅が広がりました」と笑顔を見せた。一昨年春、一年生で3勝を挙げて優勝に貢献した。その後、伸び悩んだが、今季はここまで防御率0.復調のきざしに、高橋監督も「ようやく二年前の姿に戻ってくれた」と、信頼感を表した。
(『朝日新聞』平成五年十月六日付朝刊)


10/6 東農大二回戦 神宮
東農大 010 001 000  2 32 9 2 8 1 2 2 6 2 1
東洋大 100 011 01X  4 30 10 3 4 3 2 2 7 0 1
(農)菅野5回5安1責・●戸栗3回5安2責ー上原
(東)関口5回5安2責・〇和田友4回4安0責ー杉本
本塁打:池葉一(東) 二塁打:長沼(農)
優勝ねらう
連勝で二つめの勝ち点をあげた東洋大の高橋監督は、「主将の本塁打で勝ったし、これで思い切って優勝をねらえます」。5勝1敗で勝ち点、勝率ともトップだが、全校が勝ち点1をあげており、息の抜けない混戦状態。池葉一主将も「これでやっと最下位がなくなった。優勝をねらうのはこれから」と意気込んでいた。
(『朝日新聞』平成五年十月七日付朝刊)


10/12 日本大一回戦 神宮
東洋大 106 000 200  9 31 8 9 6 12 2 1 9 2 2
日本大 200 020 000  4 35 10 4 6 4 1 1 9 0 0
(東)恩田4回8安4責・〇和田友5回2安0責ー杉本・西川
(日)庭野2回0安1責・●日下0/3回3安4責・長谷川2回4安2責・永井2 2/3回0安2責・山来1 1/3回1安0責・平田1回0安0責ー高根沢
本塁打:今岡(東) 三塁打:久保(東)
暴投:2(東) 捕逸:1(日) 

10/13 日本大二回戦 神宮
日本大 100 000 000 1  2 32 5 2 6 4 4 0 8 0 1
東洋大 000 000 100 0  1 30 5 1 6 6 4 1 9 1 1
(日)山来7回5安1責・〇長谷川3回0安0責ー高根沢
(東)関口6 1/3回2安1責・●銭場3 2/3回3安1責ー杉本・西川
三塁打:久保(東) 二塁打:今岡(東)佐々木貴(日)
暴投:1(東)

10/14 日本大三回戦 神宮
東洋大 000 220 020  6 34 10 5 6 3 2 0 6 2 0
日本大 001 001 000  2 28 3 2 5 1 2 0 2 0 1
(東)関口3回1安1責・〇和田友6回2安1責ー杉本・西川
(日)●山来5回5安4責・長谷川3回4安2責・永井1回1安0責ー高根沢
二塁打:岡野(日)清水隆2・井上大・今岡(東)
暴投:2(日)1(東) ボーク:1(日)
*この時点で東洋大が7勝2敗勝点3、駒沢大が7勝4敗勝点3。翌週の駒沢大対日本大戦で駒沢大が連勝したため9勝4敗勝点4となり、未消化の東洋大対駒沢大三回戦で勝った方が優勝となった。


10/22 駒沢大三回戦 神宮
東洋大 101 020 000  4 30 5 3 5 5 3 0 7 0 3
駒沢大 010 003 001x  5 33 7 3 7 1 1 1 5 1 3
(東)和田友5 2/3回3安1責・関口2/3回1安0責・●銭場2回2安1責・恩田0/3回1安0責ー西川
(駒)河原6回5安3責・〇宮本2 1/3回0安0責・高木2/3回0安0責ー浜岡・岩崎
本塁打:早川浩(駒)川中(東) 三塁打:西岡(東) 二塁打:清水隆(東)早川浩(駒)
暴投:1(駒)
*序盤、4-1とリードするも六回守備の乱れをきっかけに追いつかれ、九回裏一死一、三塁で一度はスクイズを外すも三塁走者を生かしてしまい、高木浩之に右前サヨナラ打を浴び優勝を逃す。


10/26 青学大一回戦 神宮
青学大 010 200 000  3 34 7 2 10 7 0 0 11 4 2
東洋大 000 401 00X  5 30 4 4 4 6 0 0 7 2 0
(青)●倉野3 2/3回4安0責・宇高3 1/3回0安0責・遠藤1回0安0責ー原
(東)関口4回4安2責・〇塩崎5回3安0責ー西川・岡本
二塁打:岡本(東)
暴投:1(東)1(青) 捕逸:1(東)

10/27 青学大二回戦 神宮
東洋大 320 230 101  12 38 11 10 8 10 1 0 10 2 1
青学大 001 000 000  1 30 3 1 9 2 1 1 5 0 1
(東)○恩田6回2安1責・佐藤1回0安0責・岡崎1回0安0責・山本1回0安0責ー岡本・西川
(青)●沢崎1 1/3回3安2責・宇高1 2/3回3安1責・遠藤3回2安3責・小久保隆1回2安1責・倉野2回1安1責ー原
本塁打:井上大(東) 二塁打:井上大(東) 
暴投:1(青) 捕逸:2(青)


勝点
駒沢大 10勝 4敗 5
東洋大 9勝 3敗 4
亜  大 6勝 6敗 2
青学大 5勝 7敗 1 2
日本大 4勝 8敗 1 2
東農大 0勝 10敗 0



ベストナイン(満票17票)
一塁手:池葉一弘=16票・初
外野手:清水隆行=10票・二回目

打撃十傑入り打者
 9位:西岡12試合45打数14安打6打点2本塁打、打率・311


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「熱球譜」:戦前・戦後の歴史のうちスコア中心の記事
「全試合結果」 : 戦前から現在までの試合結果(「熱球譜」完成までの繋ぎ版


東洋大学野球部の歴史-戦後編39:平成4(1992)年

2014-05-03 12:21:00 | インポート
主なメンバー
守備 氏名 出身校 学年
和田孝志 拓大紅陵
高島伸夫 桐生一
関口伊織 大宮工
西詰純二 大阪桐蔭
恩田寿之 八千代東
銭場一浩 伊奈学園総合
岡崎淳二 川越商
猪股広 成田
和田友貴彦 大阪桐蔭
目良宏 法政二
清水秀信 佐野日大
林哲也 銚子西
山崎勉 東亜学園
西川孝 浦和学院
杉本淳一 長崎海星
上四元健 東洋大姫路
根岸新 桐蔭学園
清田和正 大阪桐蔭
毛利康成 PL学園
井上勝仁 川之江
大塚健太郎 佐倉南
池葉一弘 帝京
明比拓 PL学園
西岡隆一 常総学院
塩崎真 熊本工
川中基嗣 東山
池葉直樹 帝京
石村順 土浦日大
谷川明久 PL学園
山本峻士 滝川二
丸塚剛 東洋大姫路
久保誠也 大阪桐蔭
成沢勇人 帝京
岩原秀樹 帝京
井上大 大阪桐蔭
小川幸一郎 PL学園
清水隆行 浦和学院



平成年四春・一部三位

4/7 専修大一回戦 神宮
東洋大 002 100 020  5 36 10 3 6 2 1 0 7 1 0
専修大 001 000 000  1 31 3 1 8 2 0 0 5 1 1
(東)○和田孝9回3安1責ー杉本
(専)●松岡和5回8安2責・中川3回2安2責・三好1回0安0責ー中野
二塁打:仁井田・松岡和(専)明比(東)
暴投:2(専) 捕逸:1(東)

4/8 専修大二回戦 神宮
専修大 002 102 010  6 38 14 6 7 3 4 0 12 1 0
東洋大 010 101 010  4 35 10 4 5 4 1 0 9 5 3
(専)須田4回4安2責・小林2回1安1責・〇三好3回5安1責ー中野
(東)●和田友3回6安1責・岡崎1回1安1責・高島3回4安2責・関口1回2安1責・恩田1回1安0責ー杉本・西川
本塁打:丸塚(東) 三塁打:竹原(専) 二塁打:仁井田2・中東・山口(専)
捕逸:1(東)
苦いデビュー
「緊張した。大学は甘い球を見逃さない」。6安打を浴び降板した東洋大の先発和田友は、苦い神宮デビューに唇をかんだ。昨夏の甲子園優勝の大阪桐蔭高のエースで、同窓の井上大とともに期待が大きいだけに、「苦手の左打者への攻め方を研究して、頑張りたい」。
(『朝日新聞』平成四年四月九日付朝刊)



4/9 専修大三回戦 神宮
東洋大 010 100 200  4 35 9 4 6 3 1 0 8 2 0
専修大 000 000 000  0 30 5 0 7 2 2 1 7 0 1
(東)○和田孝9回5安0責ー杉本
(専)●中川5回4安2責・須田2回4安2責・三好2回1安0責ー中野・石川
本塁打:谷川(東) 二塁打:川中(東)
ぼくがエース
「考えて、考えて投げました」と東洋大・和田孝。昨年末にシンカーを覚え、「決め球に使えるようになったのが大きい」という。昨年は完投さえ少なかったが、「今年はやります」と力強く宣言した。
(『朝日新聞』平成四年四月十日付朝刊)



4/21 青学大一回戦 神宮
青学大 003 000 500  8 36 11 8 7 6 1 1 8 3 3
東洋大 001 020 102  6 31 7 5 6 8 4 1 10 2 1
(青)木村5回5安2責・〇筒井2回0安1責・遠藤2回2安2責ー原
(東)●和田孝6 1/3回7安4責・岡崎0/3回0安1責・銭場2/3回4安3責・高島1回0安0責・和田友1回0安0責ー杉本・西川
本塁打:高山(青)谷川(東) 三塁打:佐藤(青) 二塁打:西岡(東)久保・高山・清原(青)
暴投:2(青)
守護神の不調響く
東洋大・銭場が今季初登板のこの日、3適時打を浴びて降板。「本塁打されたのはすっぽ抜け。最近は日ごとにフォームも調子も変わるんです」。昨春優勝の立役者、防御率は春秋とも一位に輝き、周囲の期待も高まる中、「去年のようにはいかないみたい」二年目の不安を口にした。
(『朝日新聞』平成四年四月二十二日付朝刊)


4/23 青学大二回戦 神宮
東洋大 000 001 000  1 29 3 1 12 1 2 0 4 1 0
青学大 000 003 10X  4 29 7 4 3 6 1 0 8 1 1
(東)●和田孝5 2/3回3安3責・銭場1回2安1責・高島1/3回0安0責・恩田1回2安0責ー目良・清水秀
(青)○木村9回3安0責ー原
本塁打:木村(青)

4/28 亜大一回戦 神宮
東洋大 200 000 000 000 2  4 43 8 3 9 8 2 1 10 4 0
亜  大 000 000 002 000 0  2 45 9 2 6 5 1 1 10 5 2
(東)○和田13回9安2責ー目良
(亜)久保田1/3回0安1責・梅原4 2/3回6安0責・小越2回0安0責・宇佐美1/3回0安0責・●恵津5 2/3回2安2責ー門奈・永井・石井
本塁打:谷川(東) 三塁打:鯉渕(亜) 二塁打:佐伯(亜)井上大(東)
暴投:1(亜)
東洋大が延長十三回、谷川(四年、PL学園)の2点本塁打で勝ち越し、今季最長の3時間30分の熱戦をものにした。
重責果たす
「思い切って行こうと思った」と決勝本塁打の谷川。レギュラーの半数が一、二年生の若いチームにあって、四番の重責を果たせたことにほっとした表情をみせた。
(『朝日新聞』平成四年四月二十九日付朝刊)



4/29 亜大二回戦 神宮
亜  大 000 000 100  1 29 4 1 4 5 1 0 7 3 2
東洋大 000 060 11X  8 29 7 6 4 1 4 1 2 2 2
(亜)●小越4 1/3回3安3責・恵津1 2/3回2安0責・窪田2回2安1責ー門奈
(東)○恩田彰9回4安0責ー西川・杉本
二塁打:斉本(亜)
捕逸:1(東)
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5/14 駒沢大一回戦 神宮
駒沢大 000 010 000 00  1 38 5 0 5 2 0 0 6 2 1
東洋大 000 000 001 01x  2 32 6 2 9 6 3 0 8 0 0
(駒)鶴田9回6安1責・●高木1 1/3回0安1責・河原0/3回0安0責ー田口
(東)恩田6回3安1責・銭場2回1安0責・〇和田友3回1安0責ー杉本・目良
三塁打:杉村(駒) 二塁打:塩崎(東)
暴投:1(東)
東洋大は延長十一回、一死満塁から押し出し死球でサヨナラ勝ち、駒大の連勝を6で止めた。和田友(一年、大阪桐蔭)は好救援で初勝利。

東洋大が最後に粘りをみせた。九回二死二塁から清水隆が中前適時打で同点。十一回は、四球、けん制悪送などで一死三塁となり、駒大が満塁策に出たところ、丸塚が押し出しサヨナラ。
(『朝日新聞』平成四年五月十五日付朝刊)



5/15 駒沢大二回戦 神宮
東洋大 000 000 000  0 32 7 0 9 1 2 0 8 1 1
駒沢大 001 000 00X  1 28 6 1 8 2 2 0 7 3 0
(東)●銭場6回5安1責・恩田2回1安0責ー杉本
(駒)○河原9回7安0責ー田口
二塁打:田口・天野(駒)
暴投:1(駒)

5/22 駒沢大三回戦 神宮
駒沢大 003 100 000  4 34 11 3 7 0 2 0 5 4 1
東洋大 110 220 02X  8 33 10 7 6 2 1 0 4 0 1
(駒)鶴田2回2安1責・高木1 2/3回4安2責・宮本1/3回0安0責・●河原4回4安4責ー田口
(東)恩田2 2/3回4安2責・〇銭場6 1/3回7安1責ー杉本
本塁打:谷川・丸塚(東) 二塁打:杉本・石村2・谷川・川中(東)藤嶺・天野(駒)
暴投:1(東) 捕逸:1(駒)

5/26 日本大一回戦 神宮
東洋大 000 000 000  0 31 7 0 7 3 3 0 10 0 0
日本大 000 011 00X  2 28 4 2 7 0 0 1 2 1 0
(東)●関口6回4安2責・和田孝1回0安0責・高島1回0安0責ー杉本・西川
(日)○門奈9回7安0責ー北川
本塁打:霜村(日) 二塁打:塩崎2(東)中川(日)
暴投:1(日)

5/27 日本大二回戦 神宮
日本大 400 000 000  4 31 8 4 6 4 3 1 7 0 2
東洋大 001 001 010  3 30 6 2 8 6 3 0 9 0 0
(日)金子3回2安1責・〇長谷川4 2/3回3安1責・門奈1 1/3回1安0責ー北川
(東)●和田孝2/3回2安4責・銭場1 1/3回2安0責・高島2 1/3回4安0責・和田友4 2/3回0安0責ー目良・西川・杉本
三塁打:井上大(東) 二塁打:霜村・池田(日)川中(東)
暴投:1(日)


勝点
駒沢大 9勝 2敗 2 4
日本大 7勝 4敗 1 3
東洋大 6勝 6敗 3
亜  大 6勝 6敗 3
青学大 5勝 7敗 1 2
専修大 2勝 10敗 0



ベストナイン(満票20票)
二塁手:西岡隆一=14票・二回目
外野手:谷川明久=18票・初

打撃十傑入り打者
 3位:谷川11試合37打数12安打11打点4本塁打、打率・364
 5位:西岡12試合48打数16安打 3打点0本塁打、打率・333
10位:石村12試合38打数11安打 2打点0本塁打、打率・289



平成四年秋・一部二位


9/8 国学大一回戦 神宮
東洋大 000 201 010  4 33 7 3 10 3 0 0 5 1 1
国学大 015 000 00X  6 31 9 2 6 5 2 1 8 0 1
(東)●恩田3回4安3責・猪股3回4安0責・和田孝2回1安0責ー池葉一
(国)○酒井9回7安3責ー立川
本塁打:井上大(東) 三塁打:西岡(東)
暴投:2(東) 捕逸:1(東)

9/9 国学大二回戦 神宮
国学大 000 000 000  0 31 4 0 8 4 1 1 9 0 0
東洋大 100 000 01X  2 27 7 2 8 5 1 0 7 2 1
(国)●益田7回5安1責・浅見1回2安1責ー立川・伊藤
(東)○関口9回4安0責ー池葉一・山崎
二塁打:谷川(東)
暴投:1(東)
完封でも控えめ
「自分が投げるときはなかなか点が入らないから」と、三度目の完封で通算6勝目を挙げた東洋大の左腕関口。過去二度の完封はともに1-0.この日も八回まで追加点がなかったが、リズムに乗った投球で、九回二死満塁のピンチもしのいだ。それでも本人は「完封はめぐりあわせ」と控えめ。
(『朝日新聞』平成四年九月十日付朝刊)


9/10 国学大三回戦 神宮
東洋大 400 000 000  4 32 8 4 7 2 1 2 4 3 0
国学大 000 001 000  1 32 8 1 9 2 0 1 6 1 1
(東)○関口6回7安1責・和田孝3回1安0責ー山崎
(国)●酒井2回6安4責・浅見6回1安0責・遠山1回1安0責ー立川
三塁打:川中(東) 二塁打:則次(国)

9/22 日本大一回戦 神宮
日本大 100 002 100  4 31 7 4 4 6 1 0 7 0 0
東洋大 000 000 001  1 29 4 1 9 4 1 1 6 3 0
(日)○門奈9回4安1責ー北川
(東)●和田孝6回5安3責・高島2回2安1責・銭場1回0安0責ー山崎・目良
本塁打:渡辺(日)丸塚(東) 二塁打:霜村・佐々木貴(日)
暴投:1(東)

9/23 日本大二回戦 神宮
東洋大 020 000 200  4 31 7 4 4 3 2 1 5 1 2
日本大 220 000 10X  5 37 12 5 6 3 0 1 11 0 0
(東)関口1 2/3回6安3責・高島2 2/3回2安0責・銭場1 2/3回0安0責・●猪股1回3安1責・恩田1回1安0責ー山崎・池葉一
(日)山来2回1安2責・○金子5回5安2責・長谷川2/3回1安0責・門奈1 1/3回0安0責ー北川
本塁打:清水隆(東)真中(日) 二塁打:鮫島・霜村(日)川中・池葉一(東)
ボーク:1(東) 捕逸:1(東)


9/29 青学大一回戦 神宮
東洋大 201 001 000 000 0  4 45 14 4 7 8 5 1 15 5 1
青学大 004 000 000 000 1x  5 41 8 5 15 11 2 2 12 1 0
(東)銭場3回4安3責・高島6回3安0責・恩田0/3回0安0責・●和田3 1/3回1安1責ー山崎・池葉一
(青)木村12 2/3回14安4責・○白鳥1/3回0安0責ー原
三塁打:川中(東) 二塁打:丸塚・清水隆・川中(東)坪井・松元(青)
ボーク:1(東)
○…救援後、十二回まで一走者しか許さなかった東洋大・和田孝。だが十三回一死、安打の高山を二塁に置き、3連続四死球で痛恨の押し出し。強まる雨で、手元が狂ったのは不運だった。
(『朝日新聞』平成四年九月三十日付朝刊)


9/30 青学大二回戦 神宮
青学大 000 030 000  3 38 11 3 3 2 1 3 11 0 4
東洋大 000 011 05X  7 31 10 4 4 4 2 0 6 2 1
(青)白鳥5 1/3回5安1責・●塚越2回3安2責・筒井2/3回2安0責ー原
(東)和田友5回6安3責・高島2回3安0責・○和田孝2回2安0責ー山崎・杉本
本塁打:清水隆(東) 二塁打:小久保裕・清原(青)
捕逸:1(東)

10/1 青学大三回戦 神宮
東洋大 000 000 000  0 28 3 0 6 4 0 0 5 1 0
青学大 001 000 00X  1 22 4 1 5 9 5 1 11 2 0
(東)●恩田3 2/3回1安1責・高島3 1/3回2安0責・和田孝1回1安0責ー杉本
(青)○筒井6 2/3回2安0責・木村2 1/3回1安0責ー原
二塁打:川中・池葉一(東)小久保裕(青)
暴投:1(東)1(青) 

10/13 駒沢大一回戦 神宮
駒沢大 100 001 101  4 30 8 4 4 3 5 0 7 3 1
東洋大 000 200 003x  5 36 11 4 9 5 1 0 11 2 2
(駒)鶴田4回5安2責・高木1 2/3回2安0責・宮本3回3安2責・●河原0/3回1安1責ー田口
(東)和田孝6 2/3回5安3責・銭場0/3回1安0責・高島1 1/3回1安0責・○恩田1回1安0責ー杉本・山崎・目良
本塁打:池葉一(東) 三塁打:杉村(駒) 二塁打:杉村(駒)清水隆・池葉一(東)
○…東洋大は九回、1点を返してなお二死一塁で、交代した河原から池葉一が四球、続く川中の左前安打を野手が後逸する間に走者一掃、決着をつけた。駒大は投手陣総出で逃げ切るかに思われたが、土壇場でのミスは不覚だった。
(『朝日新聞』平成四年十月十四日付朝刊)



10/14 駒沢大二回戦 神宮
東洋大 020 030 001  6 32 7 6 2 5 3 0 7 2 3
駒沢大 000 000 021  3 35 9 2 3 1 1 0 7 2 2
(東)○銭場7 1/3回7安1責・和田孝1 2/3回2安1責ー杉本
(駒)●岡本4日3安4責・高木2回1安1責・宮本1回1安0責・木村1回2安1責・河原1回0安0責ー田口
本塁打:西岡・丸塚(東) 二塁打:天野(駒)
暴投:1(駒)

10/22 亜大一回戦 神宮
東洋大 010 100 000  2 31 6 2 6 3 1 1 6 1 2
亜  大 000 010 000  1 29 4 1 7 4 2 1 7 2 0
(東)和田孝4 2/3回3安1責・○高島4 1/3回1安0責ー杉本
(亜)●入来5回5安2責・梅原4回1安0責ー長井・門奈
三塁打:川中(東) 二塁打:谷川(東)
暴投:1(亜) ボーク:1(亜)

10/23 亜大二回戦 神宮
亜  大 000 100 000  1 34 9 1 6 3 0 0 9 1 0
東洋大 100 160 01X  9 36 14 9 9 2 0 1 5 3 0
(亜)●古市4 1/3回6安3責・入来1 2/3回4安5責・窪田2回4安1責ー永井・門奈
(東)○関口6回5安1責・和田友2回3安0責・和田孝1回1安0責ー杉本・目良
本塁打:清水隆2・川中・石村(東) 三塁打:渡辺(亜)川中(東) 二塁打:池葉一・関口(東)
*清水隆・川中の両一年生が計7打点

勝点
日本大 8勝 4敗 4
東洋大 7勝 5敗 3
駒沢大 7勝 6敗 3
青学大 7勝 7敗 3
亜  大 6勝 7敗 2
国学大 4勝 10敗 0



ベストナイン(満票21票)
三塁手:川中基嗣=11票・初
外野手:清水隆行=12票・初

打撃十傑入り打者
 2位:川中12試合40打数17安打9打点1本塁打、打率・425
10位:丸塚12試合46打数15安打6打点2本塁打、打率・326


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