猫面冠者Ⅱ

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東洋大学野球部の歴史-戦後編55:平成20(2008)年

2017-03-20 23:08:00 | インポート
主なメンバー

守備 氏名 出身校 学年
上野大樹 帝京
溝渕哲也 高知
田村雅尚 小山西
乾真大 東洋大姫路
松本暁 小山西
鹿沼圭祐 桐生一
太田弾 富士見
内山拓哉 浦和学院
藤岡貴裕 桐生一
鎌田優 浦和学院
前田吉輝 前橋南
大野奨太 岐阜総合学園
中曽根剛史 東農大二
雑賀健 PL学園
佐藤貴穂 春日部共栄
鈴木啓友 愛工大名電
十九浦拓哉 八千代松陰
柘植宏介 明秀日立
氏家教行 拓大紅陵
田坂僚馬 済美
小島脩平 桐生一
伊藤哲士 成田
板橋雅明 京都学園
林崎遼 東洋大姫路
鮫島勇人 浦和学院
鈴木大地 桐蔭学園
杉村拓耶 春日部共栄
小柴典博 東農大二
中倉裕人 PL学園
松永隆太 九州学院
福田清將 浦和学院
都築司 浦和学院
瀧本聖也 静岡商
坂井貴文 春日部共栄



平成二十年春・一部優勝(十二回目)


4/9 青学大一回戦 神宮
東洋大 000 000 001  1 35 8 1 9 1 0 2 8 1 0
青学大 301 000 00X  4 29 10 4 7 4 3 1 8 0 1
(東)●上野大2 1/3回7安4責・内山2 2/3回0安0責・藤岡1 1/3回2安0責・鎌田1/3回0安0責・乾1回1安0責ー大野
(青)○井上9回8安1責ー小池
三塁打:長島(青) 二塁打:鈴木啓・大野(東)高島・小池(青)

4/11 青学大二回戦 神宮
青学大 020 000 010  3 30 5 1 9 6 2 0 8 1 0
東洋大 000 004 00X  4 28 5 4 8 2 1 1 3 1 1
(青)●井上8回5安4責ー小池
(東)○乾7 2/3回5安1責・内山1 1/3回0安0責ー大野
本塁打:十九浦(東)
暴投:1(東)

4/22 立正大一回戦 神宮
東洋大 001 110 001  4 29 5 4 7 13 2 0 13 1 1
立正大 000 110 000  2 34 7 2 12 3 1 1 9 2 1
(東)乾4 1/3回3安1責・○内山4 2/3回4安0責ー大野
(立)●津田3 1/3回2安2責・小石3 2/3回3安1責・中川2/3回0安0責・片田2/3回0安1責・菅井2/3回0安0責ー岡部
本塁打:坂井(東) 二塁打:十九浦・中倉(東)越前・赤堀・早見(立)

4/23 立正大二回戦 神宮
立正大 000 020 000  2 29 6 1 7 1 4 1 5 0 1
東洋大 101 000 01X  3 30 6 1 7 4 0 0 7 0 1
(立)菅井4 1/3回4安1責・●小石3 1/3回2安1責・中川1/3回0安0責ー岡部
(東)上野大4 1/3回3安2責・鹿沼3 1/3回3安0責・○内山1 1/3回0安0責ー大野
本塁打:坂井(東)越前(立) 二塁打:近藤龍(立)
暴投:1(立)
*八回二死満塁から暴投で決勝点

4/25 青学大三回戦 神宮
東洋大 000 001 112  5 36 10 4 5 4 2 1 10 4 3
青学大 000 000 000  0 32 3 0 5 4 0 0 9 0 0
(東)○乾9回3安0責ー大野
(青)●井上8回7安3責・垣ケ原2/3回2安2責・石井1/3回1安0責ー小池
三塁打:坂井・大野(東) 二塁打:中倉2(東)
暴投:1(青)
*乾が初の完封勝利

4/29 日本大一回戦 神宮
東洋大 000 000 141  6 34 10 6 9 8 0 0 9 1 1
日本大 002 010 000  3 30 3 1 11 4 1 3 5 2 0
(東)乾4 1/3回3安1責・○鹿沼4 2/3回0安0責ー大野
(日)松本7 1/3回5安3責・●曽根1/3回1安2責・佐々木0/3回1安0責・古田0/3回0安0責・十亀1/3回0安0責・久保出1回3安1責ー吉田・神谷
本塁打:十九浦(東) 二塁打:林崎・大野・十九浦(東)
7回表、十九浦の本塁打


8回表、都築三振、中倉四球、十九浦同点タイムリー




4/30 日本大二回戦 神宮
日本大 000 000 000  0 26 3 0 8 2 3 1 4 0 0
東洋大 100 023 20X  8 29 9 7 3 8 4 0 8 1 0
(日)●曽根2/3回1安1責・十亀3 2/3回3安2責・菅間2/3回0安0責・小鹿1/3回2安3責・服部2/3回2安2責・滝澤2回1安0責ー吉田・神谷・関口
(東)○上野大9回3安0責ー大野
三塁打:鈴木大(東) 二塁打:十九浦(東)
暴投:1(日)
*上野大が初完投初完封勝利

5/15 駒澤大一回戦 神宮
東洋大 001 000 400  5 34 10 5 6 4 2 1 8 1 3
駒澤大 100 000 002  3 31 5 3 5 1 1 2 4 0 4
(東)○乾8 1/3回4安2責・鹿沼2/3回1安0責ー大野
(駒)加茂6回4安0責・●河村2/3回4安0責・梅澤1 1/3回1安0責・海田1回1安0責ー上村・山本
三塁打:上田(駒)坂井(東) 二塁打:十九浦・鈴木啓(東)高山(駒)
妨害出塁:1(日) 捕逸:1(駒)

5/16 駒沢大二回戦 神宮
駒澤大 001 010 100  3 31 8 3 16 4 4 2 9 0 2
東洋大 000 001 102x  4 31 7 4 1 3 1 0 3 1 0
(駒)坂口6 1/3回3安1責・河村2/3回2安1責・kロ●加茂2 1/3回2安2責ー上村
(東)上野大5 0/3回5安2責・鹿沼1 2/3回2安1責・内山1回1安0責・○乾1 1/3回0安0責ー大野
本塁打:上村(駒)坂井(東) 二塁打:林(駒)大野(東)
*二死満塁で林崎が左前にサヨナラ打

5/28 亜大一回戦 神宮
東洋大 000 000 004  4 31 4 4 11 2 0 0 2 2 0
亜 大 000 000 100  1 28 6 1 6 0 4 0 4 0 0
(東)乾6 1/3回5安1責・鹿沼1回1安0責・○内山1 2/3回0安0責ー大野
(亜)●岩見8 1/3回4安4責・北原1/3回0安0責ー藤本
本塁打:十九浦・大野(東) 二塁打:岩本(亜)松永(東)
*九回二死走者無しから逆転で三連覇達成

5/30 亜大二回戦 神宮
亜 大 000 010 000  1 31 5 0 9 2 3 1 8 1 1
東洋大 001 030 03X  7 32 10 7 3 9 0 0 10 1 3
(亜)鶴川4回3安1責・●白倉2/3回3安3責・大山1 1/3回1安0責・北原1回0安0責・岩本1回3安3責ー藤本
(東)○上野大8回5安0責・内山1回0安0責ー大野
(亜)本塁打:坂井・十九浦(東) 三塁打:鈴木大(東) 二塁打:岩本(亜)坂井(東)
暴投:1(東)1(亜)
東洋大が史上初の完全3連覇
経験と自信は尊い。V2王者の、落ち着きと粘り強さがそれを物語っていた。象徴的だったのは、V3を決めた亜大1回戦の神懸かり的な逆転劇だ。
1点リードされたまま9回表の攻撃も二死走者なし。そこから代打の都築司が四球を選ぶと、三番・松永隆太がフェンス直撃の同点三塁打。さらに四番・十九浦拓哉が勝ち越しの3号2ラン、トドメは五番・大野奨太の1号ソロ―。「奇跡だよね。そんなに良い行いはしてないんだけどなあ」と笑った高橋昭雄監督だが、9回表の一挙4得点に絡んだのは、昨年の連覇にも貢献した上級生たちだった。
この春は“ポスト大場”の上野大樹が2回KOで黒星発進も、乾真大(最優秀投手)、内山拓哉ら1、2年生が台頭。「2年生になって自分のことに集中できるようになりました」と語る坂井貴文は、長打もある核弾頭として敵の脅威に。「下(下級生)が投げてるから、皆で頑張ろう」。主将兼捕手・大野の声に、勝ち方を知る4年生たちがこたえた。十九浦はリーグ最多打点、上野も日大2回戦の完封など2勝を挙げた。
MVPに選ばれた大野が胸を張る。「大場さんが抜けて(卒業)も、自分たちもできるんだ!というのを証明できました」
優勝翌日、リーグ最終戦で亜大に快勝して3季連続の完全Vを達成。抜け目ない王者は、’06年秋から18カード連続で勝ち点をゲットしている。
(週刊ベースボール増刊『大学野球』2008春季リーグ決算号より)



勝点
東洋大 10勝 1敗 0 5
亜 大 7勝 5敗 0 3
立正大 6勝 5敗 0 3
日本大 5勝 7敗 0 2
青学大 5勝 8敗 0 2
駒澤大 3勝 10敗 0 0


表彰選手・ベストナイン(満票20票)
最高殊勲選手
大野奨太=16票・初
最優秀投手
乾真大=17票・初
ベストナイン
投  手:乾  真大=10票・初
捕  手:大野奨太=満票・三回目
一塁手:十九浦拓哉=17票・初*
外野手:坂井貴文=満票・初
指名打者:松永隆太=17票・初*
*十九浦はDH、松永は外野手として各一回受賞、通算ではともに二回目

打撃十傑入り打者
2位:坂井=11試合45打数16安打8打点4本塁打、打率・356
4位:十九浦=11試合42打数14安打14打点4本塁打、打率・333
9位:大野=11試合36打数10安打5打点1本塁打、打率・278

大野奨太選手


第五十七回全日本大学野球選手権 七回目出場:優勝(22年ぶり二回目) 

6月12日:二回戦(於・東京ドーム)
東洋大130 000 000  4
函館大000 000 000  0
(東)上野-大野
(函)佐藤公・佐藤将-横田・渡部
二塁打:林崎(東)

6月13日:準々決勝
東 洋 大005 80  13
東北福祉大000 00  0
(東)乾・内山-大野
(福)真壁・石山・森山・柳沢・菊川-井上
本塁打:中倉(東) 三塁打:鈴木大(東) 二塁打:十九浦・中倉・林崎(東)

6月14日:準決勝
東洋大000 000 002 020 001  5
近畿大000 001 100 020 000  4
(東)上野・乾・内山・鹿沼-大野
(近)巽・谷口・滝谷・安部-石本・廣瀬
本塁打:中倉・松永(東) 三塁打:中倉2(東) 二塁打:林崎(東)岡澤(近)

6月15日:決勝
東海大002 000 210  5
東洋大021 100 30X  7
(海)杉本・城間・中西・曽根・小松崎-石井
(東)乾・上野-大野
二塁打:大野(東)

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東洋大学の全日本大学野球選手権戦績Ⅳ:平成19年・平成20年


平成二十年秋・一部優勝(十三回目)

9/6 青学大一回戦 神宮
東洋大 012 000 000 1  4 34 4 3 9 9 1 0 10 0 1
青学大 001 200 000 0  3 35 6 2 5 0 2 0 4 1 0
(東)乾3 0/3回3安1責・○鹿沼7回3安0責ー大野
(青)井上2 2/3回3安1責・垣ケ原3回1安0責・●久古4 1/3回0安1責ー加守田
本塁打:大野(東)
捕逸:1(東)1(青) 暴投:2(青)
10回表、勝ち越し


試合終了


9/7 青学大二回戦 神宮
青学大 000 000 000  0 32 6 0 7 3 2 0 10 1 0
東洋大 010 000 00X  1 30 6 1 5 4 0 0 9 1 1
(青)●久古8回6安1責ー加守田
(東)○上野大5 1/3回4安0責・内山3 2/3回2安0責ー大野
二塁打:中倉2(東)木野(青)
円陣

応援歌



9/24 日本大一回戦 神宮
東洋大 000 030 003  6 34 6 6 10 10 0 1 11 1 1
日本大 300 001 000  4 30 7 3 8 6 2 1 7 2 1
(東)乾5 2/3回3安3責・○鹿沼2 1/3回3安0責・上野大1回1安0責ー大野
(日)野田6 1/3回5安3責・●服部2 2/3回1安3責ー石原・神谷
本塁打:村田(日) 三塁打:林崎(東) 二塁打:赤嶺(日)
捕逸:1(日) 暴投:1(日)

9/25 日本大二回戦 神宮
日本大 011 000 001  3 31 8 3 5 2 2 0 5 1 0
東洋大 000 100 010  2 32 6 2 6 3 0 0 6 2 1
(日)○野田9回6安2責ー石原
(東)●上野大9回8安3責ー大野
本塁打:村田(日)坂井(東) 三塁打:十九浦(東) 二塁打:大東・泉田(日)林崎(東)
*春の青学大二回戦から続いていた連勝が13でストップ

9/26 日本大三回戦 神宮
東洋大 000 000 000  0 35 8 0 7 1 0 0 10 1 0
日本大 201 004 00X  7 29 7 7 8 8 2 0 8 0 1
(東)●乾2 2/3回3安3責・鹿沼3回2安4責・藤岡2 1/3回2安0責ー大野
(日)○野田9回8安0責ー石原
三塁打:赤嶺(日) 二塁打:鈴木啓(東)村田(日)
妨害出塁:1(東)
*平成十八年秋の駒大戦から続いていた連続勝ち点が19でストップ

9/30 中央大一回戦 神宮
東洋大 000 050 011  7 33 8 6 11 9 3 3 11 1 0
中央大 000 000 000  0 28 5 0 5 4 1 0 6 1 2
(東)○藤岡5 1/3回3安0責・鹿沼3 2/3回2安0責ー大野
(中)●渡邊4 2/3回3安3責・入江0/3回0安1責・上松3 1/3回4安1責・豊田1回1安1責ー鮫島
二塁打:坂井・大野(東)

10/1 中央大二回戦 神宮
中央大 000 000 000  0 32 5 0 4 1 0 0 6 1 2
東洋大 010 010 00X  2 27 6 1 2 1 4 0 6 0 0
(中)●山崎2 1/3回3安1責・澤村5 2/3回3安0責ー鮫島
(東)○上野大9回5安1責ー大野
二塁打:十九浦・鈴木大・滝本・大野(東)

10/16 立正大一回戦 神宮
東洋大 101 000 003  5 36 11 4 6 3 3 0 10 0 1
立正大 000 010 000  1 32 8 1 7 2 3 0 9 0 2
(東)藤岡4 0/3回4安1責・○鹿沼3 1/3回2安0責・乾0/3回1安0責・上野大1 2/3回1安0責ー大野
(立)●菅井3回5安2責・小石4 2/3回3安0責・津田1/3回0安0責・和田0/3回2安1責・中川1回1安0責ー岡部
本塁打:坂井(東) 二塁打:赤堀・山中2(立)瀧本(東)

10/17 立正大二回戦 神宮
立正大 010 000 000 000 00  1 43 6 1 12 4 4 2 8 0 1
東洋大 000 010 000 000 01x  2 43 9 2 19 10 5 1 15 1 0
(立)南5 2/3回5安1責・小石2/3回0安0責・●津田7回4安1責・木田1/3回0安0責ー岡部
(東)○上野大14回6安1責ー大野
本塁打:赤堀(立)
捕逸:1(立) 暴投:1(立)
*上野大が14回完投、投球数183球。二死満塁から十九浦がストレートで四球を選びサヨナラ。最終週の亜大戦で勝ち点を挙げた方が優勝となる

10/29 亜大一回戦 神宮
東洋大 000 000 000  0 30 3 0 5 1 0 0 4 0 1
亜 大 100 011 10X  4 29 8 3 5 2 3 0 6 0 0
(東)●藤岡3 0/3回4安1責・鹿沼3回2安1責・乾1 2/3回0安0責ー大野
(亜)○岩見9回3安0責ー藤本
二塁打:松永(東)中田・岩本2(亜)
暴投:1(東)
*亜大が先勝し優勝に王手をかける

10/30 亜大二回戦 神宮
亜 大 000 100 000  1 30 7 1 5 2 4 0 8 0 1
東洋大 010 001 00X  2 28 6 2 3 6 2 0 10 0 0
(亜)緑間1 2/3回3安1責・金村2/3回4安0責・●大山3 1/3回3安0責・北原2 1/3回0安0責ー藤本
(東)○上野大9回7安1責ー大野
本塁打:中倉(東) 二塁打:松永・大野(東)岩本・工藤崇(亜)
暴投:2(亜)

10/31 亜大三回戦 神宮
東洋大 001 020 100  4 32 8 4 2 6 2 1 5 1 2
亜 大 000 000 000  0 33 7 0 2 0 0 1 6 0 0
(東)○上野大9回7安0責ー大野
(亜)●岩見6 1/3回6安4責・北原2 2/3回2安0責ー藤本 本塁打:松永・林崎(東) 二塁打:小野・引本(亜)松永・瀧本(東)
68年ぶり戦後初!
東洋大が4連覇、最終戦で13度目のV

「春(3連覇と大学選手権V)で満足していない。4連覇はもちろん、秋も日本一!みんなにその意欲が感じられました」
7月の世界選手権後にチームに合流した際の主将・大野奨太の言葉を思い返すと、涙のない胴上げもうなずけた。が、今回のVロードは険しいものだった。
春の最優秀投手、乾真大は未勝利で、リリーフエース内山拓哉は肩痛で大半を欠場。ドラフト候補が三番から六番まで座る打線も思うように火を噴かず、開幕から薄氷を踏むような勝利が続いた。そして第4週、日大の若いバッテリーに完投をと完封を許し、リーグ記録の14連勝どころか、勝ち点を失った。
そこでナインは再確認する。「連続日本一へ挑戦する誇りと執念を持っていこう」(大野)。すると、4連勝中の中大を連破。1回戦で1年生の藤岡貴裕が初先発初勝利し、以降は先発1番手に。打線でも3年生の小島脩平が2試合で3安打4打点。若い力がチームに活気をもたらした。
シーズン佳境では上野大樹がエースの底力を見せた。立正大2回戦では、183球の完投勝利。逆転Vへ2勝に迫った亜大との最終週は、2回戦から連続完投勝利で胴上げ投手に。「秋は自分一人で投げるつもりでした」と、最優秀投手とMVPに輝いた上野。高橋昭雄監督は「みんな自分の力を発揮してくれた」と、全員をねぎらった。
(週刊ベースボール増刊『大学野球』2008秋季リーグ決算号より)

優勝

エール・亜大校歌



勝点
東洋大 9勝 3敗 0 4
亜 大 9勝 4敗 0 4
中央大 7勝 6敗 1 3
立正大 5勝 6敗 0 2
青学大 4勝 8敗 1 1
日本大 2勝 9敗 2 1



表彰選手・ベストナイン(満票16票)
最高殊勲選手
上野大樹投手=14票・初
最優秀投手
上野大樹投手=11票・初
ベストナイン選出者
捕  手:大野奨太=8票・四回目
指名打者:坂井貴文=15票・初
*坂井は外野手として一回受賞、通算では二回目

打撃十傑入り打者
3位:坂井=12試合41打数11安打3打点2本塁打、打率・268

閉会式Ⅰ:一部~四部優勝旗授与

閉会式Ⅱ:一部~四部個人表彰


第三十九回明治神宮野球大会(六回目出場:優勝・二回目)

11月16日:二回戦
近大工学部000 000 000  0
東洋大200 300 01X  6
(近)岡村・三田・阿部ー志田原
(東)藤岡・内山・乾ー大野
二塁打:鈴木大・十九浦・林崎(東)

11月18日:準決勝 於神宮球場
立命館大000 100 000  1
東洋大010 002 00X  3
(立)藤原ー乗替
(東)上野大・内山ー大野
三塁打:柳田(立) 二塁打:大野

11月19日 決勝 於神宮球場
東北福祉大010 000 001  2
東洋大100 020 00X  3
(福)桑鶴・森山ー井上
(東)藤岡・鹿沼ー大野
三塁打:小島(東) 二塁打:岡・谷・坂下(福)松永・鈴木啓(東)

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東洋大学の明治神宮野球大会戦績Ⅱ=平成20年
*リーグ戦連覇と選手権・神宮大会制覇の“グランドスラム”を達成
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*各年度の試合結果は
 こちらから
↓  ↓  ↓
「熱球譜」:戦前・戦後の歴史のうちスコア中心の記事
熱球譜=選手権編
熱球譜=神宮大会編
「全試合結果」 : 戦前から現在までの試合結果(「熱球譜」完成までの繋ぎ版)



法政大学から逆戻りして中等野球に出場した小方二十世投手

2017-03-19 10:10:00 | インポート
高校野球の歴史に少し詳しい方ならご存知かと思いますが、四大学野球リーグ(まだ立教と帝大が加盟する前の六大学)に法政大学の選手として出場していた小方二十世(おがたはたよ)投手が、大正九年の第六回全国中等学校野球大会(今の夏の甲子園大会ですが、当時は鳴尾球場)に九州地区代表の豊国中学の選手として出場した「小方事件」というものがありました。

この小方投手についてウェブで検索すると、夕刊フジのサイト“【高校野球100年 発掘・事件史】甲子園で大学生が“助っ人”登板 これ以降「18歳以下」に”や個人ブログの大学生の高校(中等)球児など数件しかヒットせず、またいずれのサイトも大学から中学に“転校”した理由などは書かれていないようなので、これまでわたくしが見てきた中で最も詳しいと思われる、森岡浩編『甲子園高校野球人名事典』の記事をご紹介いたします。

小方二十世(豊国中)
1920年におきた「小方事件」の当事者。
1901年東京に生まれる。父は明治6年に渡米して宣教師となり、のちに青山学院を創立した小方仙之助。仙之助の五男で、20世紀となった年に生まれたため、二十世と名づけられた。

青山学院中等部時代に野球を始めたが、校舎建設のためにグラウンドがなくなり、法政大学で練習をつづけた。この時、投手不足となった法政大学から声をかけられて転校し、4大学リーグ(明大・早大・慶大・法大、現在の東京六大学リーグ)で登板した(当時は学校制度や出場資格があいまいで、大学リーグに中学生が出場することはほかにもあった)。しかし、中学を卒業していないと徴兵免除とならないため、卒業資格を得るために1年間だけ福岡県門司の豊国中学に転じる。この時にエースとして九州大会を制し、’20年夏に鳴尾球場で行われた全国大会に出場した。当時は高等小学校を経由して中学校に進む選手も多く、満19歳という年齢自体は特に問題ではなかったが、前年に法政大学で登板していたことと、転校直後であることが問題となった。しかし、規則上は校長が許可すれば主催者側は従う、となっていたため、翌年からは転校後1年間は大会に出場できないように規約が改められた。
大会では初戦で鳥取中学(現在の鳥取西高)と対戦したが、直前に熱を出したためノックアウトされて途中降板した。この事件は「小方事件」として高校野球史上に残っている。

豊国中学を卒業すると法政大学に戻って法学部を卒業。さらに日本大学を卒業して国民新聞記者となり、出版社の経営などもてがけた。戦後は、宗教ジャーナリストとして独立した。満100歳を迎えた2001年、地域雑誌「川崎評論」の新世紀インタビューに元気に応じている。

なお、全国大会での登板記録は不明。
(森岡浩編『甲子園高校野球人名事典』=東京堂出版・2004年刊より)


この記述にも当時の事情を理解していないとわかりかねる部分がありますので若干補足いたします。

まず“法政大学から声をかけられて転校”で???となる方も多いかと思いますが、当時の法政大学は大学と名がついてはいますが、学校自体は専門学校令に基づく専門学校でありました。この頃の私立専門学校は正科や本科と云った名称の中学卒業生を受け入れるコースのほかに、別科などの名で中学校を卒業していない学生も受け入れておりました。
ですので、青山学院の中等部から法政大学に“転校”することが出来たわけであります。

ただ、『甲子園高校野球人名事典』でも触れているように、中学校を卒業していない専門学校の学生には当時与えられていた徴兵猶予や無試験での教員免許などの恩典が得られないため、小方二十世は再度大学から中学へ逆戻りすることにしたのであります。

豊国中学を選んだ理由はここには書かれていませんが、以前わたくしが眼にした文章では、知り合いの伝手によるもので、野球の腕を見込まれたわけでわなかったと思います(書名失念のため未確認)。

先に紹介した夕刊フジの記事中には
…この“事件”以降、大会主催者側は選手の出場資格制度の確立に乗り出す。2年後の1922(同11)年には、年齢制限を18歳以下とし、以後も留年者や落第者、外国からの帰国者らに対する制限を設けて、現在に至っている。

とありますが、朝日新聞社が昭和18年に発行した『全国中等学校優勝野球大会史』によると、二年後の第八回大会から定められた選手の資格制限は、“その年の三月に進級し得なかった生徒”と“他校から転校してきて、満二学期に達せざる生徒”で年齢に関する制限は特に触れていません。

当時の学制では尋常小学校が六年で、その後に中学校と高等小学校(二年制)の二つのコースがあり、高等小学校は中学受験に失敗した人の受け皿の役割も果たしていた為、同学年の中学生(商業や工業などの実業学校も含む)でも年齢にばらつきがあったので、年齢制限を加えるのは戦後ではなかったかと思います。

また、“他校から転校してきて、満二学期に達せざる生徒”の出場を制限したのは、小方二十世が出場した翌年の第七回大会で、岡山一中の投手が一度退学して就職したのに地区予選の直前に復学して勝ち上がってきたために物議をかもした、という経緯もあったようであります。


以前に小方二十世について検索した際には『甲子園高校野球人名事典』の記事にある、『川崎評論』掲載のインタビュー記事をウェブ上で読むことができたように記憶しておりましたが、先日たまたま確かめたいことがあって検索したところ、先の夕刊フジの記事などしか見つけられなくなっておりましたので、今回ご紹介致しました。



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東洋大学野球部の歴史-戦後編54:平成19(2007)年

2017-03-04 01:59:00 | インポート
主なメンバー

守備 氏名 出身校学年
河原井章太 日大高
鈴木寛隆 浦和学院
小沼直昭 前橋育英
大場翔太 八千代松陰
長橋拓也 新潟明訓
上野大樹 帝京
乾真大東洋大姫路
鹿沼圭祐 桐生一
松本暁小山西
服部大祐新潟明訓
野口裕貴 東洋大牛久
中曽根剛史東農大二
大野奨太 岐阜総合学園
松田融 金沢市工
雑賀健 PL学園
藤田敏行桐生一
森義博 九州学院
大城長将 沖縄尚学
田坂僚馬 済美
柘植宏介 明秀日立
氏家教行 拓大紅陵
鈴木啓友 愛工大名電
小島脩平 桐生一
堀越匠浦和学院
林崎遼東洋大姫路
清田育宏市柏
住吉宏貴 成田
中大谷精昭浦和学院
中倉裕人 PL学園
福田清將 浦和学院
松永隆太 九州学院
十九浦拓哉八千代松陰
坂井貴文 春日部共栄
滝本聖也 静岡商


平成十九年春・一部優勝(十回目)

4/17 専修大一回戦 神宮
東洋大000 000 301  4 34 8 3 9 6 0 0 9 4 2
専修大002 000 100  3 33 8 3 12 0 3 1 6 0 1
(東)○大場9回8安3責ー大野
(専)●土本6 1/3回6安3責・佐藤元0/3回1安0責・湯本2 2/3回1安0責ー吉成
三塁打:田坂(東)久保田(専) 二塁打:坂井(東)

4/18 専修大二回戦 神宮
専修大000 120 011  5 34 9 5 7 5 2 2 9 0 1
東洋大000 300 101  5 30 7 5 8 7 3 1 8 2 0
(専)山田章3 1/3回3安3責・湯本5 2/3回4安2責ー吉成
(東)鈴木寛4 1/3回5安3責・上野大3回0安1責・大場1回4安1責・乾0/3回0安0責・鹿沼2/3回0安0責ー大野
本塁打:清田(東)馬場(専) 二塁打:飯倉・吉成(専)
暴投:1(専)1(東)

4/19 専修大三回戦 神宮
専修大 000 000 101  2 32 8 2 6 4 4 1 11 0 1
東洋大 001 000 000  1 26 2 0 6 7 1 0 6 3 1
(専)○土本9回2安0責ー吉成
(東)上野大6 2/3回6安1責・●大場2 1/3回2安1責
暴投:1(専)1(東)

4/20 専修大四回戦 神宮
東洋大200 000 010  3 31 6 3 8 6 3 1 9 1 3
専修大001 000 010  2 31 6 2 12 2 3 1 7 0 1
(東)○大場9回6安0責ー大野
(専)●山田章5 2/3回4安2責・佐藤元2 1/3回2安1責・湯本1回0安0責ー吉成・中田
本塁打:林崎(東) 二塁打:本池(専)
暴投:1(専)
*新人・林崎の先頭打者ホームランで先制

4/24 亜大一回戦 神宮
亜 大002 000 001  3 31 4 3 12 1 0 0 2 4 1
東洋大001 103 10X  6 30 7 6 5 11 1 0 12 1 0
(亜)小山3 1/3回2安1責・沖本2回1安0責・●大山2/3回1安3責・永沢1回2安1責・下茂1回1安0責ー浜岡
(東)○大場9回4安3責ー大野
二塁打:末沢(亜)清田(東)
暴投:1(亜)

4/26 亜大二回戦 神宮
東洋大000 000 000  0 30 7 0 6 5 0 0 8 0 3
亜 大012 030 00X  6 33 10 2 8 4 3 2 10 2 0
(東)●鈴木寛2 2/3回4安2責・鹿沼2 1/3回1安0責・乾2回2安0責・松本暁1回3安0責ー大野・野口
(亜)○緑間5回5安0責・白倉3回1安0責・下茂1回1安0責ー浜岡・竹内
本塁打:浜岡(亜) 三塁打:中田(亜) 二塁打:藤田・氏家・坂井・松永(東)
暴投:1(東)1(亜)

4/27 亜大三回戦 神宮
亜 大000 000 000  0 26 1 0 14 4 0 1 3 0 1
東洋大000 200 00X  2 30 7 2 4 1 1 1 1 0 0
(亜)●小山5回4安1責・白倉3回3安0責ー竹内
(東)○大場9回1安0責ー大野
本塁打:清田(東) 二塁打:林崎(東)
捕逸:1(亜)
*大場が一安打完封で通算二十勝目

5/8 駒澤大一回戦 神宮
東洋大000 000 020  2 31 6 2 11 2 1 1 5 2 0
駒澤大100 000 000  1 27 4 1 13 3 2 1 4 0 0
(東)○大場9回4安1責ー大野・野口
(駒)●海田9回6安2責ー山田
本塁打:林崎(東) 二塁打:笠間(駒)
*八回、林崎が逆転ツーラン

5/9 駒澤大二回戦 神宮
駒澤大 043 001 001  9 35 9 8 5 11 1 1 11 1 2
東洋大 200 000 000  2 35 8 1 7 4 0 1 10 0 2
(駒)○石黒7回7安1責・笹田2回1安0責ー山田
(東)●鈴木寛1 2/3回2安4責・上野大3 1/3回3安1責・乾2回1安0責・鹿沼2回3安1責ー大野・野口
二塁打:坂井・小島(東)大島・椎葉・山田(駒)
捕逸:2(東)

5/10 駒沢大三回戦 神宮
東洋大120 100 000  4 35 9 4 11 3 2 2 9 0 0
駒澤大000 010 000  1 29 8 1 5 6 2 0 9 3 1
(東)○大場9回8安1責ー大野
(駒)●海田3回5安1責・笹田2回2安1責・坂口2/3回0安0責・石黒3 1/3回2安0責ー上村
本塁打:中倉(東) 三塁打:清田(東)
*勝ち点3で単独首位に

5/15 青学大一回戦 神宮
青学大000 000 010  1 29 5 1 12 5 0 0 6 0 2
東洋大101 000 04X  6 31 7 5 13 6 1 2 7 0 1
(青)●小林8回7安5責ー小池
(東)○大場9回5安1責ー大野
本塁打:高島(青) 三塁打:高島(青) 二塁打:中倉2(東)長島(青)

5/16 青学大二回戦 神宮
東洋大001 001 000 000  2 41 7 2 8 1 2 1 6 1 2
青学大001 100 000 001x  3 37 6 3 7 12 5 1 16 0 1
(東)大場3 1/3回4安2責・河原井5回0安0責・鈴木寛1/3回0安0責・●小沼3回2安1責
(青)井上12回7安2責ー小池
二塁打:大野 十九浦(東)

5/18 青学大三回戦
青学大 000 000 000  028 3 0 12 1 0 0 2 0 2
東洋大 200 000 03X  533 11 5 5 3 2 2 9 0 0
(青)●小林5 2/3回6安2責・井上2回5安3責・久古1/3回0安0責ー加守田
(東)○大場9回3安0責ー大野
三塁打:坂井・松永(東)
暴投:1(青)
*この勝利で、国学大から勝ち点を挙げれば優勝となる

5/22 国学大一回戦 神宮
国学大001 000 000  1 30 5 1 14 1 2 0 5 1 0
東洋大210 011 31X  9 34 14 9 4 4 2 0 7 0 0
(国)●高橋広6回12安8責・菅井1回0安0責・大木1回2安1責ー柚木・竹内
(東)○大場9回5安1責ー大野
本塁打:中倉・清田(東) 三塁打:関将(国) 二塁打:藤田2・小島(東)
暴投:1(国)
シーズン9勝&114K
大場Wリーグ記録

東洋大が国学院大に圧勝、13季ぶり10度目の優勝に王手をかけた。23日の2回戦で連勝すると決まる。大場(4年、八千代松陰)が5安打1失点でシーズン最多タイ記録となる9勝目(通算25勝目)を挙げた。シーズン9勝は、86年秋の阿波野秀幸(亜大)以来、5人目。大場は毎回の14奪三振も奪い、今季114個目。90年春、小池秀郎(亜大)がマークしたシーズン最多奪三振の111個を抜く新記録を達成した。
(『朝日新聞』平成十九年五月二十三日付朝刊)



5/23 国学大二回戦 神宮
東洋大 001 000 002  3 32 6 2 5 6 0 3 8 0 1
国学大 000 010 100  2 28 7 2 5 4 5 0 8 1 0
(東)河原井5回3安1責・鈴木寛1回2安1責・○小沼2回1安0責・大場1回1安0責ー大野・野口
(国)●村松9回6安3責ー柚木
本塁打:金沢(国) 二塁打:十九浦・藤田・中倉(東)聖沢(国)
暴投:1(東)1(国) ボーク:1(国)
東洋大13季ぶり優勝 10度目
東洋大が国学院大に逆転勝ちし、13季ぶり10度目の優勝を決めた。東洋大は1点を追う9回、小島(2年、桐生一)の左前適時打で同点。ボークで勝ち越し、最後はエースの大場が締めた。
大場、最後も締めた
9回のマウンドに東洋大の高橋監督は大場を送った。チームは9回に逆転最後は真のエースに成長した右腕に託した。
しかし、いきなり安打を浴び、野選もあって1死二、三塁。一打サヨナラの場面を迎える。今季リーグタイ記録の9勝。リーグ新記録の114個の三振を奪っている大場は、ここで三振を取りにいった。カウント2-1からの4球目。外角に外れるスライダーで空振り。ここで三塁走者が飛び出し、挟殺プレーとなって併殺。7年ぶりの優勝が決まった。
優勝候補に挙げられていたが、開幕カードの専大に1敗した。続く亜大戦でも1勝1敗。3回戦でも投げた大場がここで1安打完封勝利。「あそこでチームに自信が生まれた」と監督はいう。2戦目で負けても、1、3戦目を大場で取れる。駒大、青学大戦はこのパターンで乗り切った。
16試合中、13試合に登板し、9勝を稼いだ大場の活躍はもちろんだが、駒大戦で逆転の2ランを放った林崎(東洋大姫路)、5番に定着した坂井(春日部共栄)の1年生コンビの若い力もうまくかみ合った。「前半は下級生ががんばり、後半は4年生が引っ張った。団結力は去年より上」。主将の藤田(4年、桐生一)は充実したチームを引き連れ、21年ぶりの日本一の座を取りに行く。
(『朝日新聞』平成十九年五月二十四日付朝刊)



勝点
東洋大10勝4敗15
駒澤大8勝5敗03
青学大8勝6敗03
亜 大7勝7敗03
国学大4勝8敗01
専修大3勝10敗10



表彰選手・ベストナイン(満票16票)
最高殊勲選手
大場翔太投手=満票・初
最優秀投手
大場翔太投手=満票・初
ベストナイン
投  手:大場翔太=14票・初
捕  手:大野奨太= 8票・初
外野手:清田育宏=10票・初

打撃十傑入り打者
なし

画像



第56回全日本大学野球選手権 出場六回目:準々決勝敗退

6月13日 二回戦
奈良産大000 001 001  2
東洋大010 000 20X  3

(奈)林・苗・桑原-吉田
(東)大場-大野
二塁打:大野(東)

6月14日 準々決勝
東海大000 000 003  3
東洋大000 000 100  1

(海)小松崎・中西-市川
(東)大場・小沼・上野大-大野
二塁打:加治前(海)田坂(東)

関連記事
東洋大学の全日本大学野球選手権戦績Ⅳ:平成19年・平成20年

平成十九年秋・一部優勝(十一回目)

9/1 国学大一回戦 神宮
東洋大 000 020 100  3 30 7 3 3 9 3 0 12 1 2
国学大 001 001 000  2 31 5 1 13 2 2 1 6 2 0
(東)○大場9回5安1責ー大野
(国)●村松9回7安3責ー柚木
二塁打:関将・大石(国)松永(東)
捕逸:1(国)

9/2 国学大二回戦 神宮
国学大 010 002 000 1  4 34 8 4 11 3 2 0 5 1 1
東洋大 011 001 000 0  3 37 7 3 7 2 1 2 7 2 2
(国)佐藤6回5安2責・○高橋広4回2安0責ー柚木
(東)上野大5 2/3回6安3責・●小沼4回1安1責・大場1/3回1安0責ー大野
二塁打:聖沢・渡辺貴2・伊藤啓(国)大野・松永(東)

9/3 国学大三回戦 神宮
東洋大 001 000 002  3 31 7 3 7 2 2 0 5 0 0
国学大 000 000 000  0 34 9 0 13 3 3 1 13 2 0
(東)○大場9回9安0責ー大野
(国)●村松9回7安3責ー柚木
本塁打:林崎・大野(東) 二塁打:大石・長岡・渡辺貴2(国)小島(東)
暴投:1(国) 捕逸:1(東)

9/18 立正大一回戦 神宮
東洋大 001 000 006  7 36 13 7 5 4 3 0 9 1 1
立正大 000 000 100  1 31 6 1 11 1 2 1 6 2 0
(東)○大場9回6安1責ー大野
(立)木田2 2/3回3安1責・津田1 1/3回1安0責・●菅井4 2/3回8安5責・岩本1/3回1安1責ー白山
本塁打:都築(東) 二塁打:森・林崎(東)
*大場が春からの連勝記録を11に伸ばしリーグ記録に並ぶ

9/19 立正大二回戦 神宮
立正大 000 103 000  4 39 9 4 9 6 3 2 11 0 0
東洋大 000 000 110  2 30 5 2 6 5 0 0 6 0 1
(立)○丸山6 1/3回4安1責・菅井1 2/3回1安1責・津田1回0安0責ー白山
(東)●上野大3 2/3回6安1責・小沼2回3安0責・鈴木寛3 1/3回0安0責ー大野
本塁打:都築(東) 二塁打:土井・田中(立)清田(東)

9/20 立正大三回戦 神宮
東洋大 020 100 111  6 37 11 6 11 3 1 0 8 2 1
立正大 000 000 000  0 31 4 0 15 0 0 0 4 0 0
(東)大場9回4安0責ー大野
(立)木田2 1/3回2安2責・津田4回4安2責・菅井1回2安1責・丸山1回3安1責・中川祐2/3回0安0責ー白山・松永
本塁打:松永(東) 三塁打:大城・藤田(東) 二塁打:大野2・清田(東)
*大場が12連勝でリーグ新記録

9/26 亜大一回戦 神宮
東洋大 000 000 100 1  2 33 4 2 12 6 1 0 7 1 0
亜 大 100 000 000 0  1 31 3 1 9 2 1 0 3 1 0
(東)○大場10回3安1責ー大野
(亜)岩見8回2安1責・金村2/3回0安0責・●北原1 1/3回2安1責ー浜岡
本塁打:大野(東) 二塁打:引本・中田(亜)
*大場、連勝記録を13に伸ばし通算30勝

9/27 亜大二回戦 神宮
亜 大 000 003 020 1  6 32 7 5 10 9 3 0 8 0 2
東洋大 030 000 020 0  5 39 9 5 9 2 2 0 8 3 0
(亜)鶴川3回4安2責・○白倉7回5安1責ー浜岡
(東)上野大5 1/3回4安3責・乾1 2/3回2安2責・小沼1回0安0責・●鈴木寛2回1安1責ー大野
本塁打:岩本(亜) 二塁打:松永・大野(東)
暴投:1(東)

9/28 亜大三回戦 神宮
東洋大 000 210 000  3 33 8 3 8 4 2 1 9 0 0
亜 大 000 000 002  2 35 10 2 13 2 0 1 8 0 1
(東)○大場9回10安2責ー大野
(亜)●岩見3 1/3回4安2責・緑間1 2/3回1安1責・金村1回1安0責・鶴川2回1安0責・ブース1回1安0責ー浜岡
本塁打:松永(東) 三塁打:大城(東) 二塁打:林崎(東)吉原(亜)
暴投:1(東)1(亜)

10/9 青学大一回戦 神宮
東洋大 000 000 001  1 33 8 1 11 3 0 1 8 0 1
青学大 002 100 00X  3 28 5 3 9 4 0 3 5 2 1
(東)●大場8回5安3責ー大野
(青)玉峰4回5安0責・○小林5回3安0責ー小池・加守田
二塁打:藤田・鈴木啓(東)吉田(青)
捕逸:1(青)
*大場の連勝14で止まる

10/10 青学大二回戦 神宮
青学大 000 000 030  3 34 7 3 5 2 0 0 6 0 2
東洋大 330 000 21X  9 36 12 8 8 8 0 0 11 1 0
(青)●冨田0/3回1安2責・川角4回5安3責・井上3回4安1責・久古1回2安1責ー小池・加守田
(東)○上野大7 1/3回6安3責・小沼1 2/3回1安0責ー大野
本塁打:松永・清田・大野(東) 二塁打:高島(青)
暴投:2(青)
*上野大樹投手が16試合目の登板で初勝利

10/11 青学大三回戦 神宮
東洋大 520 020 001  10 34 9 10 8 7 2 0 6 0 0
青学大 000 011 001  3 30 4 3 11 8 0 0 8 0 0
(東)大場4回1安0責・鹿沼2回2安2責・○河原井3回1安1責ー大野・野口
(青)●小林1 1/3回6安7責・玉峰4 2/3回1安2責・井上2回1安0責・川角1回1安0責ー加守田・小池
本塁打:小池(青) 二塁打:松永・大野・藤田(東)
暴投:1(青) 捕逸:1(青)
*大場が通算奪三振を399とし、小池秀郎の394を抜くリーグ新記録

10/16 駒澤大一回戦 神宮
東洋大 010 000 111  4 35 9 4 6 2 1 1 7 1 0
駒澤大 000 000 003  3 29 5 3 7 3 2 0 4 1 1
(東)○大場9回5安3責ー大野
(駒)●笹田7回7安2責・河村2回2安2責ー山田・上村
本塁打:十九浦2・坂井(東) 二塁打:鈴木啓(東)
暴投:1(東)1(駒)

10/17駒沢大二回戦 神宮
駒澤大000 020 000  2 33 7 2 8 0 1 1 5 1 2
東洋大000 413 10X  9 36 12 9 9 1 1 0 5 3 0
(駒)●石黒3回5安4責・加茂1回0安0責・河村2/3回2安1責・海田2/3回3安2責・笹田2 2/3回2安1責ー山田・上村
(東)上野大4 2/3回7安2責・小沼1 1/3回0安0責・○大場3回0安0責ー大野
本塁打:清田・大野・松永(東) 二塁打:山田(駒)大野(東)
大場と野手 支え合った
力強い直球が捕手のミットをたたき付ける。空を切るバット。9回、3者連続三振の瞬間、大場は拳を握り、ほえた。
6点リードの7回、満を持して登板する。「これで最後。気持ちを込めて投げた」。同じ直球でも球速に差をつけ、鋭いスライダーで低めを突く。与えられた3イニングを、完全に封じた。
奪三振や連勝記録を更新し続ける大場を、いかに支えるか。それが東洋大の課題だった。夏場から打撃練習を3時間から4時間半に延ばし、徹底的に強化。成果は、優勝を争う大一番でも発揮された。
4回、清田(4年、市柏)、大野(3年、岐阜総合)の2本の2ランで先制。2点返された直後の5回も、松永(3年、九州学院)のソロで突き放した。春と比べると、チーム打率は2分上がり、総得点も13点増。今季系6本塁打はリーグ最多だ。
「みんなが大場のレベルに近づいた。大場ががんばっている間にみんなが力をつけた」と高橋監督。剛腕と野手が支え合って、チーム初の連覇を成し遂げた。
(『朝日新聞』平成十九年十月十九日付朝刊)


勝点
東洋大10勝4敗05
亜 大7勝4敗03
駒澤大6勝5敗13
立正大5勝7敗02
青学大5勝8敗01
国学大4勝9敗11


表彰選手・ベストナイン(満票16票)
最高殊勲選手
大場翔太投手=満票・二回目
最優秀投手
大場翔太投手=満票・二回目
ベストナイン
投  手  :大場翔太=満票・二回目
捕  手  :大野奨太=満票・二回目
三塁手  :藤田敏行=12票・初
外野手  :松永隆太=10票・初
指名打者:十九浦拓哉=14票・初

打撃十傑入り打者
8位:小島=14試合37打数12安打8打点0本塁打、打率・324
9位:松永=14試合50打数16安打8打点4本塁打、打率・320


第三十八回明治神宮野球大会(五回目出場:初優勝)

11月12日:二回戦
東洋大000 313 020  9
東海大210 000 000  3
(東)大場ー大野
(海)小松崎・小林・中西・小泉・杉本ー市川
本塁打:加治前・石井(大場)清田(小松崎)中倉・大野(小林) 三塁打:小島(東)

11月13日:準決勝
東洋大000 000 002  2
上武大000 000 000  0
(東)大場ー大野
(上)石川俊ー松井
二塁打:十九浦・大場・藤田・清田(東)

11月14日:決 勝
東 洋 大000 000 101  2
早稲田大000 000 000  0
(東)大場-大野
(早)斎藤・松下・須田・大石ー細山田
本塁打:藤田(松下) 二塁打:大野(東)

清田育宏選手




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