* ば ん ご は ん *

空は高く街は広いまま それが何故だかは判らないけれど

4月20日トマトシチュー

2011-04-20 23:40:19 | シチュー
*トマトシチュー
*トースト
*大根と胡瓜とハムのマヨネーズサラダ

何か久々な気がするあきよしさんの訪問。
残り物で適当に作ったので微妙だった気がする。ごめん。
胡瓜もごめんな!

まほろがいつの間にか光文社からハードカバー出してるじゃないですか。
講談社ともめたらしいのは知っていたけどー、やっと手に入れた。

古野まほろ「群衆リドル Yの悲劇'93」
帯:「孤立した雪の洋館<夢路邸>に集った9人の招待客を襲う、連続殺人の詭計。
本格ミステリのあらゆるガジェットを駆使した、恐るべき傑作。」
---純度、危険度、末端価格。
  すべて急上昇。まほろ、再起動。
  涼しい顔して超絶技巧---

結構レビュー見て回ったけど、大体のファンと同じ感想。
多分このブログ見てる方で読む方はいなそうなので、以下若干ネタバレ含。

まほろ語と衒学は抑制気味、だけどしっかりまほろ節。
まあもともと「果実」初読からまったく抵抗無かった身としては、
ちょっとまほろ語物足りなかった。でも一般的にはあれでも一杯ですかね。
そしてやっぱり冒頭のハマーン・カーンwどこまで本気なんだ東大卒。
洋館、見立て連続殺人、市松人形、雪のクローズドサークル、密室。
ミッシングリンクにダイイングメッセージ。
これでもかっつーガジェットと、題名からのまさかの矢吹山w
犯人はあの根拠で良いのかよって感じだけどすぐ判る、だけど、だけど
あのトリックは…いやぁそれもオマージュと言われればもうあえて何も言わない。
確かにこのご時世に十分な意外性と言おうと思えば言える(事にする)。
しかしクローズドサークルで皆殺し狙ってた場合の見立て殺人て何の意味あんの。
動機との関連づけも結構無理矢理なので、脅しとしても効果は疑問だし。
ダイイングメッセージなんか、
犯人も別に良いと思って放っておいたと言う無意味さ。
読者にとってミッシングリンクのヒントとはなりえても、
被害者がわざわざ残す意味が不明なので存在意義が疑問。
そういや最後のマイフェアレディがあいつなら、
市松人形は何で最後ああなってたの?何のため??
とか色々判りやすく突っ込めるのが、
これまでのあの膨大な衒学や妄想では(そこまでで既にめんどくさくて)
なしえなかったので、あれも一つのミスディレクションと言うことで
ファイナルアンサー、かもしんない。
しかしこのガジェット群で確かに雰囲気だけで楽しめるし、
相克シリーズほどしつこい推理合戦(いやあのシリーズの魅力はそこだけなんだけど)
がないし、天帝シリーズの駄目主人公っぷり(いやあのシリーズの魅力はそれも含むんだけど)
はないので、確かに読みやすい。
全体的には、おかえりまほろ、楽しかった!
そしてこれだけは言いたい、オチはやっぱりお前か!!!
天帝シリーズ復活を本当祈ります。

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