普段、確立した自分のタッチで、クライアントの意向に添いながら、イラストを描くことがお仕事の大部分をしめるQUATRE ILLUSTRATION。私のイラストの特徴は老若男女、すべてのターゲットに向けてのキャラクターが揃っていることである…とよく批評いただき、ファミリー向けの様々なお仕事を中心に、子供向けの教材、シルバー向けの案件など、その仕事の幅は非常に多岐に渡っています。
ですが、アーティストの個性全開で、好きなものを好きなように描けるようなお仕事もたまにあり、その代表とも言えるのが、もう何年も沢山のポストカードを描かせていただいているCanonさんのグリーティング(http://dyn.c-ij.com/japan/greetings/artistbrowsing.page?lang=jp&aid=r01)ですが、それ以外にもPICTの一連の作品(http://www.pict-web.com/illust.php?artist_id=108)なども、なんの束縛も規定もなく自由に描かせていただいたものです。
現在も、進めている案件の中に、なんの規定もなく自由に作品を描けるものが一件あり、とても楽しみながら「描きたいもの」を描いています。
普段、クライアントの依頼に添った作品を描き続けていると、いざ「なんでも好きなものを描いていい」と言われた時に、描きたいものが多すぎて、その選択に困るのですが、まずは普段のお仕事ではおそらく描く機会がないものを…となって最初に選ぶのが、アフロヘアの黒人女性です。(笑)今回は何パターンかの作品が描けるので、他のもの(写真)も楽しんで描けるものを考え中。
もう何年も仕事以外の「趣味のイラスト」というものを描けずにいますが、こういった自由に描けるお仕事が、そういったストレス解消と、創作意欲の存続に大きく貢献してくれていることは確かです。
商業イラストレーターとアーティストの中間点を華麗に漂い続けたい…というのが、QUATRE ILLUSTRATIONの設立当時からの目標だったので、これからもそのスタンスを守り続けたいと思います。