京都には沢山の老舗があり、京都人にはそれぞれ自分のお気に入りの老舗が沢山あるハズ。
ジャンルはホントにいろいろ。お茶はあの店、和菓子はあの店…というように、全国的に有名な店から、京都人しか知らないような隠れた名店まで、とにかく京都には贅沢なくらいに、レベルの高い選択肢が溢れているのです。
私の父の実家は織物の街・西陣のど真ん中で呉服業を営み、母の実家も室町で呉服業を営んでいたため、私の両親は古き良き日の京都の有名な料亭をはじめ、京都の様々なジャンルの老舗という老舗を知り尽くして育っています。
そんな両親の影響を受けて育った私も、小さな頃から親しんだ京都の老舗の味や仕事に触れると、いつも懐かしい気持ちになり、京都を離れて6年経った今、ますます郷愁をそそる存在となっています。
そんな中でも比較的「若い老舗」となるのが、大徳寺の南に店舗を構えるお店「大こう本店」(http://www.daikouhonten.com/)。京都には全国的に有名なお漬け物の名店が数えきれない程ありますが、ウチの実家では「お漬け物といえばこのお店」的なポジションの上位ランクを常にキープし続けています。
実は生粋の京都人ながら、普段からお漬物を食べる習慣のない私も、ここのお漬け物だけは話が別。志ば漬、柚子大根、一休のかりかり漬など、京都らしい繊細な美味しさは魅力いっぱいで、京都に帰った時に巡る「お気に入り店・定期巡回コース」では、お茶の「一保堂」、豆餅の「出町ふたば」、お赤飯の「鳴海」等と並び、はずせない一軒となっています。
もちろん昨日も、ここぞとばかりに買いだめしてきました。ちなみにこのお店のお隣には「ギャラリー器館」という新婚時代からのお気に入りの器屋さんもあり、妻のお気に入り店が2軒並んだ素敵なスポットでもあります。