我々夫婦が絵本を集め始めたのは今から十数年前の新婚時代。結婚前はとにかく雑貨屋さん巡りが中心でしたが、結婚後2人で図書館に頻繁に通うようになって、2人揃って絵本の世界に魅了されるようになりました。
図書館には、書店では遥か昔に絶版になってしまったような絵本が普通に並んでいて、その底知れぬ魅力に気軽にふれることができますが、気に入った絵本を手元に置いておきたいという気持ちと、それがままならないジレンマに陥ってしまう場面もしばしば。この当時はまだネットオークションも今ほど普及していなくて、絶版絵本を探す術もほとんどなかったため、お気に入り絵本は何度も借りて、穴の開く程眺めたり読んだりしたものです。
当時衝撃的な出会いをして「どうしても手元に置いておきたい」と思ったのが、福音館書店のこどものともの「よるのびょういん」や「おみせ」、同じく福音館書店のかがくのともの「こっぷ」「つき」「ゆげ」をはじめとする写真絵本の数々。幸いこの内の何冊かは、この10年ほどの間に限定で復刊されて、今では我が家のおうち図書館に並んでいます。月日の流れというのは凄いものですね。
今日の写真は、家にあるオリジナル版のかがくのともの数々で、ハードカバー化されていないレアな作品も沢山あります。ハードカバーで復刻された名作たちと違い、素朴な作品が多いのですが、どの本からも「かがくのともらしさ」が強く感じられて、愛すべき絵本たちとなっています。わくわくにんげんシリーズをはじめとする「かがくのとも好き」の次男は、どれも大のお気に入りです。