文/渡辺 眞子 ・絵/どい かや
今日のように空気が暖かくなった公園に捨てられた子犬。
男の子に拾われ「ハル」と名付けられました。
「ペットショップにいくまえに」 でお馴染みのどい かやさんの優しい絵に綴られた悲しい現実。
この絵本を通して「不幸な命」のことを知って欲しい。
家族で学校で「大切な命」について考えて貰いたいなと思います。
🍀YouTube アニメーションVer. ハルの日
いつどこで誰とは ─うろ覚えの話。
会社の会合で、初対面の人も多くいました。
隣の女性「昨日、家で子猫が産まれたのよ」
私「何匹ですか?」
女性「解らないわ、父がスグに山へ捨てに行ったから」
私「えっ.....」
前面の男性「ウチは産まれると近くの沼へ投げこんでいたよ」
隣の男性「だよねー、産まれたらソッコーがいいよね」
私は、恐ろしいやら悲しいやら.....気がついたらボロボロと涙が自然に流れていました。
突然、泣きだした私に驚いた皆は、「乳飲み子を捨てるのは殺すも同然、命への冒涜となるため不妊手術をしなければならない」と、一応は聞いてくれましたが、さぞかし私は変わり者に思われたことでしょう。
少し前、いや現在も慣習として赤ちゃん猫を始末する人達がいるのです。
「お父さん、子猫を捨てたらダメ!僕らと同じ大切な命って本で読んだよ!」
「おばあちゃん、家族に出来ないなら増やさないように手術しなければならないって学校で教わったよ!」
未来を担う子供たちへ。
どうぞハルのことを心の片すみで飼ってあげて下さいね。