名古屋・松坂屋南館1階で 矢野さんの書展が開催されていました。
「無敵」バッチを 親しい方からいただき、矢野さんには
共感していたのですが、たくさんの書を拝見して感動しました。
矢野さんが癌の闘病をしていたと聞き 驚きました。
いつも 明るい元気な声のイメージがあるので本当にびっくり。
会場には長身の美しい矢野さんが居ました。
たくさんの力強いメッセージに胸が熱くなりました。
・・・・・・矢野さんのメッセージ・・・・・・・・
私にできることは「一生懸命生きること」
今年の7月 肺腺癌が見つかりました
できた場所が悪く緊急に手術、幸い癌は取り除いていただきました
被災地の子どもたちから
「先生、また一緒に書をかきたい」「先生、生きてけれ……」と
尊いメッセージをもらいました
初めは怖くなかったのに、
「死」と「癌」という言葉は毎日頭から離れなくなりました
母にも誰にも告げずに・・と思い悩みましたが
どうしても仕事にご迷惑をかけてしまうことから止むを得ず発表することで
みなさんにもご心配をおかけしてしまいました
「俺たちだって怖かったんだ!」と叫んでくれた家族
毎日笑って手を握ってくれた師匠と友
「無敵」の言葉と文字をたくさんくださったみなさん
みなさんのメッセージに励まされ「私は今、生きている」と
生きることの喜びと重さを心の底から感じました
あとどれくらい一緒にいられるのかな…
実は手術後に右手麻痺が起き「書はかけないかも・・」と宣告がありました
落ち込んでいる時「今年も書道展をやりますよ!」と
松坂屋のみなさんから病院に連絡が入りました
次の日から、注射と薬とリハビリを始める勇気をもらったのです
私の人生「もういっぺん」始まります
予期せぬ試練はなかなかだなぁ・・と自分でも少し呆れます(笑)
こんな私に 今できることは「 一生懸命生きること」
9回目を迎えることができたのは
今年もこの場所にきてくださったみなさんと松坂屋さんのおかげです
逢えて嬉しい・・・
ほんとうに嬉しい・・・
矢野きよ実