高橋源一郎さんが,「源ちゃんの現代国語」で取り上げたのは、
車谷長吉さんの人生相談の本。思いもかけない回答にのけぞった。
波瀾万丈の人生を送ってきた車谷さんだから言える事ばかり。
なにもかも失うところから、人生に向き合えるのだと。
例えば、口汚い妻と離婚すべきかという質問に、「私は妻から汚い言葉を浴びたことが無いから、
あなたの気持ちはわからないが、離婚してもよいと思う。
ただ、一人になると寂しいから、写経とか、
寺社巡りをするとよいですよ。」というような回答をしている。
離婚しなさいまでは誰でもいうけれど、孤独についてまでアドバイスしているのは、ほほえましい。
例えば、高校教師hが五年に一度くらい、心を奪われる生徒が現れる.
これまでは、我慢してきたが 悶々としている。
どうしたらよいかという相談に、あなたは人生に向き合っていない。
さっさと、女生徒と恋に落ちればよい。
なにもかも失って初めて人生に向き合えるのだと。
全く びっくり
それにしても,源ちゃんの話のうまいこと。
毎回
本を頼んでしまう。