樹木希林さんは、本音で
生きている素敵な女優さんでした。
映画やCMでも、印象深く
そのコメントにも、いつも
心に残るものがありました。
昨夜の、報道番組で紹介された語録を、ここに再掲させていただきます。
いつも、潔くて好きでした。
ご冥福をお祈りします。
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「生活費は一度も貰ったことがないけど、だからと言って別れた方が良いとは限らない。
破天荒さというか、破壊力は、夫よりも私の方がある。
夫がいるだけで、ケンカっ早い私が徐々に修正された。
ひとりの人間の存在が ”重し“ になっている。ありがたいこと。」
「70になって 一つずつ 持っているものを削いでいくという時間になっております。
人生のしがらみを削いでいく季節。」
・・・ガンとの共存の記者会見で、死を意識するかと問われ・・・
「常に思っている。いつ何があってもおかしくないこの世の中、
畳の上で死ねるというのは上出来です。」
・・・2004 年・・・
「1年前、左目が突然見えなくなりました。
あのときは絶望しましたよ。
明日死ねるわけじゃないから。ずっと、見えないままで
生きていかねばならないのかと。誰でも一寸先は闇です。
その人の裏にあるものを見ていくチャンスだと、思い直した。
うまくいけば、ひとの違った面が見えてくる。」
・・・人生、何時が幸せでしたか?納得できましたか?
と、是枝監督に聞かれ・・・
「それは、やっぱり、“今”ではないでしょうか。
孫が三人も居て、仕事があって、今が一番よしとします。」
「年を取ることに、絶対ブレーキをかけない。
病気もそう、容姿もそう、ブレーキをかけない。
ブレーキをかけたって何十年もかけられない。
たがが外れたらどどっと来るのですから、ブレーキをかけている苦労の方が大変じゃない。」
「やったことがホンのわずかだもの。やり残したことばかりでしょう。
ひとりの人間が、生まれてから死ぬまでの間、本当に他愛もない人生だから、大仰には考えていない。」
「自分の生きたことがひとの迷惑にならないように、自分が生きることで出すごみが無いように。」
「古くなった靴下やシャツも、掃除道具として利用し、とにかく、最後まで使いきります。
モノ達が最後まで役目を果たし終わったと思えるように、始末する感覚で暮らしています。
人間も、それと同じ、十分生きて自力を出しきったと思えることが、
人間冥利に尽きるってことじゃないでしょうか?」
合掌