日本刀鑑賞の基礎 by ZENZAI  初心者のために

日本刀の魅力を再確認・・・刀のここを楽しむ

刀 越後守國儔

2022-07-09 | その他
刀 越後守國儔

堀川国廣人気の源は、「山姥切」にあるようだ。
堀川一門についてはあまり理解もされていない。
でも、江戸時代の刀を考える上では一門の存在を考えねばならない。
國廣の弟子で、國貞や國助を育てたのがこの國儔。
もちろんこの時代の特質でもあるがっちりとした造り込みが基本にある。
堀川肌とも言われるザングリと肌立つ様子も備えている。
ただし、美濃兼定にも影響を受けていると考えられている。
次第に小板目鍛えが詰んでゆくところに國儔の地鉄の特質が窺えよう。





脇差 堀川國廣

2022-07-06 | 脇差
脇差 國廣

慶長年間の小脇差。
小脇差とは、江戸時代の大小の脇差とは異なり、戦国末期の頑丈な実用を意識した造り込み。
江戸初期寛永頃まで、このような武骨な脇差が作られた。
特に身幅が広く重ねが厚い構造は、この時代に特有のもので、数奇者垂涎の的。
地鉄は国廣特有のザングリと肌立つもので、焼出し映りも立ち、凄みのある焼刃。





刀 堀川国廣

2022-07-05 | 
刀 日洲古屋之住国廣作 

天正六年の、いわゆる古屋打ち。
慶長頃の羂に比較していかにも古風。地鉄は特徴的なザングリとした肌合いだが、相州伝ではなくにも風に互の目が尖って地に深く突き入るような刃文構成。
刃長二尺九寸、反り一寸強の堂々たる姿格好。