二子玉川 de ぼちぼち絵日記

二子玉川在住主婦の好きなモノ絵日記。街歩きやスイーツ、エンタメ、昭和レトロ等 コメントお気軽に!☆

滋賀県 仏女ブロガー旅行記で優秀賞受賞しました

2012-04-06 13:16:42 | 近江路仏女ブロガー旅行記


2011年10月に 「滋賀県麗しの神仏をめぐる旅 仏女ブロガー旅行」 に参加させていただきました。
このたび、旅行記ブログコンテストで優秀賞をいただきました。 ありがとうございました。

真面目な話題をイラスト(漫画)で描くのは いまだに勇気がいります   
今回はテーマが 「仏教美術」だったのでなおのこと。。
失礼がないように、事前に本を読んだり情報収集したり、
自分なりに勉強していったら 本当に仏像巡りが楽しくなりました  

2011年の大震災後に訪れた滋賀の自然と仏様にはとても心を癒され、生涯忘れえない旅になりました。 
ありがとうございます。

滋賀県をめぐる仏女ブロガー旅行記コンテスト ベスト5はこちらから。 

「江」のふるさと滋賀 仏女ブロガー 



「二子玉川 de ぼちぼち絵日記」 選考理由: 
「文章が簡潔で的確。写真撮影不可のところをカバーする絵やイラストがとても見やすく、斬新。
現在行われているイベントやお寺のサイトへのリンクもおさえてある。
観光情報・仏像ともに、うんちくに偏らずやさしい目線で書かれていて好感があり、魅力が伝わってきた。」
コメント (8)
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滋賀県 麗しの神仏をめぐる旅 目次

2011-10-29 10:11:34 | 近江路仏女ブロガー旅行記
滋賀県 麗しの神仏をめぐるブロガー旅行記事の目次を作りました。 スクロールしてもご覧いただけます。



プロローグ: 豪徳寺にお参り

大津エリア

園城寺(三井寺)

石山寺 石山詣では楽し

石山寺 国宝多宝塔の修理見学 

滋賀県立近代美術館(「祈りの国、近江の仏像」展示見学) 

今津サンブリッジホテル

2日目(自由行動)


今津サンブリッジホテル 

近江今津散策(ヴォーリス通りほか) 

木之本地蔵院

己高閣・世代閣  

石道寺 

渡岸寺国宝十一面観音・高月観音の里歴史民俗資料館 

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滋賀県 麗しの神仏をめぐる旅11 渡岸寺国宝十一面観音

2011-10-28 23:45:41 | 近江路仏女ブロガー旅行記
 

近江路・仏ブロガー旅紀行参加中。 

11面観音様にちなみ、11記事めで最後にしたいと思います。
一気に仕上げたかったんですが長くなってすみません  

かなり雨が降る中、途中少し道に迷いながらも JR高月駅そば 渡岸寺観音堂(向源寺)に着きました。
渡岸寺に着くと 何台も観光バスが行き交います。
みなさん、日本で最も美しいと言われる こちらの国宝十一面観音様を見にいらしてるのです。
良いものは大勢の人に知ってほしいような、でもあまり賑わってほしくないようなそういう気持ちです。

団体さんが帰るころを見計らってお堂に入ると、実際に拝観できた十一面観音様は期待を裏切らないほんとうに美しいお姿でした。

像高は1m95㎝ 体重?は44.3kg という抜群のプロポーション、
ウエストが細く、少し腰をひねって今にも歩き出しそうなポーズです。
右手が長く、右足を少し踏み出して今にも人々を助けようと動き出しそうなところから「救いの観音さま」と呼ばれております。
「少し斜め後ろから見てください」といわれ 後ろからみると ほんとに観音さまが前に倒れそうなほど斜めになっているのがわかります。
それが真後ろに回ると 凛としてまったくその傾斜を感じない微妙な重心のかけ具合。
美しいお顔の後面には暴悪大笑相があり、、 「お前のことはなんでもわかっているぞ」と大笑いしていて
ある意味 こんなに怖い仏像は初めて見たかもしれません。
旅の最後をしめるのにふさわしい観音さま。 
先にこちらの十一面観音を拝んでいたら、ほかの仏像様がかすんで見えたかもしれません。 


境内東側の「高月観音の里歴史民俗資料館」に向かいました。
古代から仏教文化が花開いた長浜市高月町には、とくに観音菩薩様が多く伝わり、町内21の集落に26体を数えるそうです。
湖北の観音信仰や観音像の変遷、歴史・民俗文化などを多数の資料を見ながら親しみやすくわかる資料館です。


遠目でしたら写真撮影OKですよ、と許可をいただきました。

馬頭観音立像(市指定文化財)もいらっしゃいました。
 

「神仏います、近江」。 最後にもう一人「神様」を紹介。

「野神さん」
湖北の各村には、「野神さん」と呼ばれる祭事があります。土地(農地)を守る神の宿すところとして、村の出入り口など、要となる場所に生い茂る大木に、注連縄をはり野の神を祀る伝統行事です。
「高月」は昔は「高槻」と書いたそうで 槻(ケヤキ)の大木10選が選ばれていました。


1泊2日ですが、たくさんの仏像にお会いできました。
時間は16時を過ぎ、高月駅で自転車を返すと 「電車が4時18分に出ますよ」と言われ急いでホームに。
帰りは米原経由 新幹線にて帰宅しました。
いろいろ移動しましたが 都会に遊びに行った時の疲れとは違って 琵琶湖と緑と観音様に癒されて、気持ちがとってもすっきりしました 

高月ではいろいろなイベントも開催されていてまたゆっくりと訪れたいと思いました。 ありがとうございました。 
ご参考
観音の里バスツアー2011
観音検定

その昔 仏像っておもしろいんだ~~、って驚いたみうらじゅんさん、いとうせいこうさんの「見仏記」
滋賀県「己高閣」「石道寺」「渡岸寺」は 「見物仏2」に載っていますよ~


滋賀県観光情報公式サイト
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滋賀県麗しの神仏をめぐる旅10 石道寺

2011-10-28 19:27:38 | 近江路仏女ブロガー旅行記
 

近江路・仏女ブロガー旅紀行 参加中

己高閣のおじさまたちに道を教えてもらい小雨の降る中 自転車でさらに石道寺(しゃくどうじ)へ。
いまは無住職ですが村の方が交代でお堂を管理されています。




白洲正子さんの著書 で思い描いていたままの佇まい。


拝観料を払うと中に案内してくれ 音声ガイドが流れました。


井上靖さんが「星と祭」の中で 「村の娘のようだ」と評した愛らしい十一面観音様(重要文化財)がいらっしゃいます。
口元が紅をさしたように赤く 蓮の花よりもコスモスが似合いそうな 優しく可愛らしい観音様でした。

                    

石道寺を出ようとする頃 雨が本降りになってしまい さて自転車でどうしよう、と思っていたら
近隣の方に 呼び止められて…




「返さなくていいので・・・」 と かっぱを譲ってくださりました。


石道寺入口に自転車を止めていたので 雨が強くなったのを気にしてくださったようです。
物静かな優しい方で 私には後光が差して見えました 
この記事を見る機会があったら、、 本当にありがとうございました。

石道寺(しゃくどうじ)
木之本町石道419 拝観料300円 月曜休み

滋賀県観光情報公式サイト
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滋賀県 麗しの神仏を巡る旅9 己高閣・世代閣 

2011-10-27 09:31:32 | 近江路仏女ブロガー旅行記
近江路・仏女ブロガー参加中  ↓イメージです…


木之本地蔵院から自転車で坂道をのぼり、己高閣(ここうかく)・世代閣(よしろかく)へ向かいました。
国宝・重要文化財級の観音像や仏像が多数残る 「観音の里」
村の人たちは戦禍のときも 仏像を土に埋めたり、川の中に隠したりして守り続けたそうです。

↓ 集落と同じ数の観音様がいらっしゃるといいます。 
 

木之本駅からは車で10分、自転車だと20分ほどですが 坂道なので結構ハードでした 
  

「熊出没注意」 なんて書かれた看板を横目に目指したのは・・・


「まほろばの里」 とも呼ばれる綺麗な、綺麗な里。 あ~、ほんとにいいところだ~~


世代閣

かつては山岳信仰の霊場として隆盛を極めた己高山。
己高閣(ここうかく)は昭和38年に国庫の補助を受け建設された文化財収蔵庫で、己高山にあった諸寺の貴重な諸仏や資料が収められています。 
世代閣(せだいかく)は平成元年秋に開館されて、戸岩寺の本尊をはじめお市の方が奉納したと伝わる屏風など仏像、寺宝をおさめています。(拝観料 両方で500円) 

己高閣収納寺宝
・重要文化財 11面観世音 (平安初期)     

(撮影禁止なので…。 ちょっと個性的なお顔の観音様)
・県指定 七仏薬師如来 立像 (平安後期) 
・毘沙門天 立像 (平安中期) ほか

世代閣収納寺宝 
・重要文化財 薬師如来 (奈良)
・重要文化財 十二神将の内三体 (奈良)
・県指定   十社権現 神像十体 (平安)
・県指定   魚籃観世音 (平安初期) ほか


お魚籠をもった日本でもめずらしい魚籃観音さまに見惚れました。
33観音の一人だよなぁ~、ということまではおぼろげにわかったのですが、ちょっとぽっちゃりしたお顏だちに 上半身裸というたたずまい、インパクトのある観音さまでありました。
この旅では初めて会った日光菩薩、月光菩薩も綺麗…

ふと資料を見ると「奈良」・「平安」の年号が並び、、 いや~、湖北は想像以上にすごいところです。
東京だと国立博物館に行かないとお会いできないような歴史ある仏像様を とても身近に感じることができました。

「東京からきたの、多いね~。今日は17人。」
あちらも見ていきな、とおじさんに言われてのぞいたお堂の中にも仏像さま。(旧戸岩寺)


この中にも、、、。


近くには 己高庵 という宿泊施設もあり、最近は年代問わず若い方も多く訪れるそうです。 
昔話に出てきそうな素敵な里、続いて「石道寺」の十一面観音さまに向かいます 

己高閣・世代閣
滋賀県木之本町古橋  料金2館で500円 

滋賀県観光情報公式サイト

⇒ 石道寺 へつづく
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滋賀県麗しの神仏をめぐる旅8 木之本地蔵院と身代わり蛙

2011-10-25 07:09:03 | 近江路仏女ブロガー旅行記


近江今津から湖北の木之本駅に向かいました。 長浜駅に向かうぎゃるママさんとはここでお別れです。
木之本駅に降りたら昨日バスでお隣に座った 469maki さんと再会。
湖北観音の里巡りをご一緒させていただきました。

木之本駅でレンタサイクル(平日1日 500円 乗り捨ては追加で300円)を借ります。
JR(北陸本線)は一時間に一本しか走っていないのでレンタサイクルの乗り捨ては便利で助かりますよ。


最初に向かったのは木之本駅徒歩5分
木之本地蔵院(浄信寺) 
お寺の歴史は古く、白鳳時代までさかのぼります。
空海・木曽義仲・足利尊氏・足利義昭も参拝した記録があり、賤ケ岳の合戦では、秀吉がしばらく陣を置いたそう。

日本三大地蔵院の一つに挙げられる地蔵尊は6m、眼病や延命息災の仏様として遠方から多くの人々が訪れます。(ご本尊は秘仏)


この寺には古くから片目をなくした「身代わり蛙」がいて
「すべての人々の大切な眼が、お地蔵様の御加護をいただけますように」、また
「すべての人々が健康な生活を営むことができますように」と自ら身代わりの願をかけて暮らしているといわれています。

蛙のお腹に名前と年齢を書いて地蔵尊の足元に置きます。


境内のあちこちに蛙さん。
 

古い眼鏡のお納め場所もありました。 


お庭も素敵なのですが、空は今にも雨が降りそうな曇り空、、
湖北の寺社は午後4時に閉まるところが多いので、つるやパン で名物のサラダパン130円 等をお昼用に購入し先を急ぎます。
サラダパンの中身はなんと千切りたくわんとマヨネーズ。
これがしゃきしゃきしてとてもおいしかった♪ 
 

カエルちゃん、もう少し雨を降らせないでいて~~~

⇒ 木之本地蔵院

滋賀県観光情報公式サイト

⇒ 己高閣・世代閣 へつづく。。
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滋賀県麗しの神仏をめぐる旅7 近江今津とCafe Lac

2011-10-24 16:22:24 | 近江路仏女ブロガー旅行記


近江路・仏女ブロガー旅紀行
1日目は滋賀県のバスで案内していただきましたが 2日目は自由旅行になります。

今津から 9時40分の 琵琶湖汽船 に乗って竹生島に行く予定、あ~~ 楽しみ♪

(↑ 今津サンブリッジホテルでもらった絵ハガキ)

船の時間までまだ間があるので今津周辺を散策。 
今津って滋賀のガイドブックには あまり情報が載っていないので失礼ながらあまり期待していなかったのですが、昔からの建物が並ぶ情緒のある街並みでワクワクしてきました。


旅館に豆腐屋さん。


お散歩していたら 「ヴォーリズ通り」 の文字が、、。
ヴォーリズ? ってあの ヴォーリズ?? 近江八幡だけじゃないのね! 

神戸女学院や関西学院、大丸心斎橋店、東京ではあこがれの山の上ホテル等々を設計した建築家、
ウィリアム・メリル・ヴォーリズ 設計の建物が点在。
それも ごく自然に町の風景に溶け込んでいてビックリです。

今津ヴォーリズ資料館(旧百三十三銀行今津支店) 1923年建築 (国の登録有形文化財)


旧今津郵便局(1936年建築)


日本基督教団今津教会(1934年建築)(国の登録有形文化財)
現在は幼稚園として使用中。 かわいい~な~~ 


湖畔にはコスモスが咲いていて気持ちがいい眺め 


すっかり気を良くして 竹生島発着地まで行ったところ、
波が荒いから ということでフェリーがまさかの欠航、それも一日中。。。

がーーーーーん、、、
気持ちのなかではこの旅行でメインだった竹生島、、
そこに見えているのに、、悲しい~~


昨夜別の旅館に泊まっていた ぎゃるままさん と合流したので二人で交渉?してみたものの船は出ず、次の電車に乗ろうにも電車が来るのに1時間以上もあり、、、
 
2人ともこの日には帰宅するので打ちひしがれつつ、、
歩いていると なにやら素敵なカフェ CAFE LAC があったのでこちらで待機することにしました。


CAFE LAC の LAC はフランス語で「湖」という意味だそう。
センスのいい店内に手入れの行き届いたお庭も素敵♪


琵琶湖を一望できる居心地のいいカフェは「町の活性化」を目的に作られたそうです 
ランチやスイーツもおいしそうでしたが時間がないので 外のテラスでコーヒー350円をいただきます。
大阪のぎゃるままさんは名前は「ぎゃるまま」ですが 美容にも寺社にも詳しいギャル仏さん。
ブログも素敵で お話ができてとても楽しかった~~ 
 


朝焼けも見られたし てっきり船が出ると思ったんですけどね。。
竹生島の宝厳寺観音堂は 西国33所観音霊場の30番札所でもあるのですが、昔の人たちはどうやって渡っていたのかしら。
こんな船で渡ったのかな~~? (琵琶湖周航の歌記念館


残念でしたが素敵なカフェにも寄れたし、この後 木之本~高月でじっくり観音の里めぐりを満喫したので結果よしです

⇒ 木之本地蔵院 につづく。。

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滋賀県麗しの神仏をめぐる旅6 今津サンブリッジホテル 

2011-10-23 14:11:34 | 近江路仏女ブロガー旅行記


近江路・仏女ブロガー旅紀行
大津で滋賀県庁のバスを降り、各自で指定されたホテルに電車で向かいました。
私が指定されたのは竹生島行きフェリーの発着地から徒歩5分、今津サンブリッジホテルです。

近江今津駅で電話しますと すぐに送迎車がきてくれました 


案内されたのは、琵琶湖側の8階ツインルーム。着いたときは夜でしたが、窓からは琵琶湖が一望できます 


お食事は一階レストランにて懐石料理を。近江の食材をおいしくいただきました  





給仕してくれたお姉さんによると昨日が満月だったそう 

部屋に帰るとほんとにキレイな月夜  
紫式部が石山寺を訪れたときはちょうど満月で源氏物語の構想を一気に練った、って聞いていたのでタイムリーで嬉しい♪
東京の夜のように明るくないから こんなに綺麗なんだろうなぁ~~


「目覚ましをつけなくても自然光で起きられますよ」と言われた通り 翌朝5時半頃 自然に目が覚めて、、

少し曇っておりましたが日の出がほんとに綺麗~~ 
部屋の窓から飽きもせず朝焼けを眺めちゃいました。
 

近辺の住民の皆さんは毎朝こんな素敵な夜明けが見られるのかとうらやましい。。
ここにいたら私も信心深くなれるかも。。


朝食も一階のレストランで。


ジュース、牛乳、コーヒー、お茶などが飲み放題でしたので 琵琶湖を眺めながらコーヒーでゆっくり。。


竹生島行きの船は9時40分発なので それまで今津の街を散策してみます。
すぐ近くに大きなスーパー(平和堂)、コンビニ、マクドナルドなどがありとても便利なホテル
値段もリーゾナブルで何より琵琶湖の眺めは素晴らしく、、またぜひ利用したいです  ありがとうございました 


第4回びわこ検定会場 決定!
今津サンブリッジホテル 

周辺も素敵です⇒ 近江今津を散策 につづく。

滋賀の観光・物産情報はこちらから ⇒ 滋賀県観光情報
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滋賀県麗しの神仏をめぐる旅5 「祈りの国、近江の仏像」展 

2011-10-23 10:30:58 | 近江路仏女ブロガー旅行記


近江路・仏女ブロガーの旅 1日目の最終見学場所は大津市滋賀県立近代美術館で開催中の

三館連携特別展 神仏います近江
祈りの国、近江の仏像 ~古代から中世へ~
 



滋賀県は全国有数の国宝・重要文化財保有県(全国4位)であり、その物件(建造物・美術工芸品)の多くが
仏教美術にかかわります。
1位東京、2位京都、3位奈良、、、といっても東京は国立博物館や美術館が所有している文化財が多いのですが、滋賀県は村のお堂に重要文化財があり地域に根付いているのが特徴だそう。
非公開のものも含め、平安時代半ばから室町時代までの60もの近江の仏像を年代順に拝観できとても勉強になりました。

特別に写真撮影の許可をいただいたので 気になった仏像をごく一部ですがご紹介。

左:重要文化財 木造十一面観音立像 平安時代 湖南市正福(~10月23日まで)
右:重要文化財 木造聖観音立像 平安時代 大津市九品寺
世田谷美術館に巡回した「白洲正子」展でお会いした正福寺の十一面観音 さまと嬉しい再会。



重要文化財 木造聖観音立像 鎌倉時代 愛荘町 仏心寺
後頭部から7cm ほどの胎内仏が発見された 「秘めたる観音」様です。



重要文化財 木造大日如来坐像(快慶作)鎌倉時代 大津市石山寺
どきっとするようなハンサムな大日如来様で 普段は現在修復中の石山寺の多宝塔にご存置。
多宝塔が修復されたときはぜひまた 石山寺に行きたいなぁ。


木造四天王立像 鎌倉時代 近江八幡市 長命寺
木造大日如来坐像 桃山時代 近江八幡市 長命寺 


どうも私は男性的な仏像より 優しいお姿の観音様や神様が好きで、、、
なかでも右手を頬にあてたアンニュイなポーズの 如意輪観音 はいつも見とれてしまいます。

木造如意輪観音半跏像 室町時代 東近江市 百済寺

右足を立膝にして座るリラックスしたスタイル。
右手を頬に当てて考えているような形は思惟(しゅい)相といい 苦しんでいる人々のことを心配しているお姿です。

そんな優しい観音菩薩も相手の違いに応じて三十三種の姿に変わって顕現する三十三応化身像も興味深いものでした。
木造三十三応化身像(仏像・梵天像・執金剛像)鎌倉時代 大津市 石山寺

仏像横につけられた解説が丁寧で寺社の写真や説明もあり、また行きたいお寺も増えました。
説明していただいた滋賀県立近代美術館学芸課長の高梨様、ありがとうございました。


⇒ 三館連携特別展 神仏います近江 
滋賀県では「神仏います近江」を共通テーマに掲げ、滋賀県立近代美術館・大津市歴史博物館・MIHO MUSEUMの三会場に於いて、9月から12月にかけて開催されます。
仏教・神道美術の宝庫、近江の名品が3つの会場に会し、近江の歴史の根幹をなす宗教文化に、3つの視点で迫る過去最大規模の展覧会となります。

祈りの国、近江の仏像 ~古代から中世へ~ (9月17日~11月20日) 
滋賀県立近代美術館

滋賀の観光・物産情報はこちらから ⇒ 滋賀県観光情報
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滋賀県麗しの神仏をめぐる旅4 石山寺 国宝多宝塔修理現場を見学

2011-10-20 06:55:58 | 近江路仏女ブロガー旅行記


<近江路・仏女ブロガー参加中>
石山寺の多宝塔(国宝)は源頼朝の寄進と伝えられ、鎌倉時代の建久5年に建てられたといわれておりますが、現在46年ぶりの 平成大修理中 (平成23年7月~平成24年3月)

修理に併せて県の補助による「再生活用事業」も行われ、参拝者の方も見学用通路から屋根を見学できるようになっています。 

今回は特別に、覆いの内部に入って修理現場を見学させていただきました。 わ~~~すごい、大興奮
 



国宝多宝塔の屋根は 檜皮葺(ひわだぶき) の技法が使われています。
檜(ひのき)の皮を使って屋根を葺く伝統的な工法


檜の皮を採取したり、1枚の皮に整形するのも技術士の方の手作業で ものすごく手間がかかるそう。
加工した檜は「竹釘」で止めていきます。
 

20~40本の竹釘を口に含んで1本ずつ口から出し、片手で竹釘を打っていくんだって。
「やってみますか?」って言われましたが いや~恐れ多くてできませんでした、国宝ですよ。。


これだけの国の重要文化財があると 修理にも莫大な労力と費用がかかるんだなぁとしみじみ。。
修学旅行は海外やテーマパークに行かず 日本の文化遺産を巡るべき!とほんとに思うわ~~。
貴重な体験をありがとうございました 


名古屋からですが多宝塔修理現場を文化財職員の説明つきで見学できるツアーもありますのでご興味ある方はこちらから。 
⇒ 近江の名宝と国宝石山寺多宝塔

公式サイト ⇒ 紫式部ゆかりの花の寺 石山寺

滋賀の観光・物産情報はこちらから ⇒ 滋賀県観光情報
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滋賀県麗しの神仏をめぐる旅3 石山寺 石山詣では楽し。

2011-10-19 18:43:35 | 近江路仏女ブロガー旅行記

平成14年、石山寺のご本尊の胎内から発見された四体の仏像。
もっとも古いものは飛鳥時代の作になりいずれも重要文化財に指定され、現在は本堂内陣に安置。


<滋賀県仏女ブロガー参加中>
園城寺(三井寺) の次にバスで石山寺に向かいます。 
西国三十三所観音霊場の第十三番札所。創建は747年と古く聖武天皇の勅願により、良弁僧正が開いたと伝えられます。

石山寺は楽しい♪ 特に女性は好きかもしれない。。 少し歩いただけでわくわくしてきました。 


東大門(重要文化財)には 運慶・湛慶の仁王像。
 

迫力に感心して門をくぐると ゆるキャラ「おおつ光ル」くんがお出迎え。
21世紀の光源氏「おおつ光ル」くんは石山寺在住なの。
「仏女ブロガー」の緊張がここでほっと ほぐれます 
 

名前の由来にもなった天然記念物の珪灰石。 本堂も巨大な石の上に建っているそうな。


国宝 本堂


本仏の秘仏如意輪観音像は聖徳太子がお伝えになった仏様。
今回特別に本堂内陣に入らせていただきましたが、1000年以上の時を経てご本尊の胎内から発見されたという4体の立像にしばし見とれてしまいました。(ご本尊は秘宝で2016年に開帳予定ですよ)


今でもこんな発見があるというのが滋賀ってすごいわ~~
礼堂は、近江浅井氏の娘であった淀殿が、慶長年間に再建したものです。


平安時代には湖国の風情と観音巡礼を兼ねた「石山詣で」が貴族の間で大流行して、清少納言、和泉式部、藤原道綱の母(蜻蛉日記)、菅原孝標の女(更科日記)など、石山寺のことを日記や随筆に記しています。
紫式部が「源氏物語」の構想を練ったという源氏の間には、紫式部のお人形も置かれていますよ 


月見亭や四季折々の花の寺としても有名  
この日の「石山詣で」で石山寺に魅了された女性たちが現代の日記、「ブログ」で情報発信していくのも粋だなぁと思いました。
(正確には男性がお一人いらしゃいました)


ご朱印帳も紫式部が描かれていて可愛いの~~ (600円)
 

ご朱印帳に描かれている多宝塔(国宝)は修理中でしたが 作業の様子を見学させていただきましたので次に書きますね。

⇒ 紫式部ゆかりの花の寺 石山寺

滋賀の観光・物産情報はこちらから ⇒ 滋賀県観光情報
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滋賀県麗しの神仏をめぐる旅2 園城寺(三井寺)

2011-10-18 08:24:40 | 近江路仏女ブロガー旅行記
 
訶梨帝母倚像(カリテイモ)像、重要文化財 鎌倉時代(十三世紀前半) 園城寺

滋賀県庁のバスにて 天台寺門宗総本山 園城寺(三井寺)に到着。

西国33か所霊場第14番札所 
国宝10件 ・重要文化財42件の国指定文化財があり、歩けば重文にあたるのではないか、というお宝のオンパレードです。
密教の戒律を守っていて非公開の秘宝が多いのですが、平成21年には「国宝・三井寺展」が大阪・福岡・東京を巡回しています。
観音堂のご本尊はとても美しい如意輪観音座像でお写真を見て一目惚れ。。
33年に一度の御開帳だそうで、お会いできるのはいつになるかしら。。


如意輪観音坐像 重要文化財(秘宝)

仁王門 重要文化財  は修理中。
のちほど滋賀近代美術館にて金剛力士像は拝観できました。


天智・天武・持統の三帝の産湯に使われた閼伽井(あかい)と呼ばれる井戸があることから
「御井(みい)の寺」と呼ばれており、のちに「三井寺」と通称されるようになったそう。

釈迦堂 重要文化財
室町初期の建築で 中世寺院の食堂(じきどう)の様式を伝える。


鐘楼(三井の晩鐘) 重要文化財 桃山時代
近江八景「三井の晩鐘」で知られる。宇治の平等院、高尾の神護寺と共に日本三明鐘に数えられる。


金堂 本堂・国宝 


桃山時代を代表する名建築。現在の建築は豊臣秀吉の北政所により1599年に再建。
本尊の弥勒仏は絶対秘仏で誰も見たことがないそうです。


勧学院客殿 国宝 (慶長五年 1600)
園城寺山内における学問所で通常非公開ですが、客殿に入らせていただきました。
一之間及び二之間の華麗な障壁画は、狩野永徳の息子光信によるもので重要文化財になっています。

障壁画と庭園を見ながら眼福のひと時。。 客殿は 秋の特別公開中なので 公式サイト をご参照くださいね 

狩野光信による華麗な障壁画 国宝・勧学院客殿
10/9(日) 10/23(日) 11/6(日) 11/13(日)
桃山時代を代表する書院造り 国宝・光浄院客殿
10/16(日) 10/30(日) 11/20(日)

境内はかなり広く観音堂も見学できずに次の予定地に、、。

子供の守り神がいらっしゃるのでそこはお参りしておかなくては、と事前に調べて気になっていた
護法善神堂(市指定文化財)に寄りました  
訶梨帝母倚像(カリテイモ)像、重要文化財 鎌倉時代(十三世紀前半)
鬼子母神 様です。
鬼子母神の目印であるザクロを持っていなければそうと気付かない優しい聖母のようなお姿。 
実物には拝観できなかったのですが 本堂で絵ハガキを購入。

数珠? 300円を購入して旅のお守りに腕につけて 石山寺 に移動です 


⇒ 園城寺(三井寺)

滋賀の観光・物産情報はこちらから ⇒ 滋賀県観光情報
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滋賀県麗しの神仏をめぐる旅1 大津エリア

2011-10-17 13:04:11 | 近江路仏女ブロガー旅行記


近江路・仏女ブロガー旅紀行 にて滋賀県を旅行してきました。

1日目は滋賀県庁の皆様による案内付きバスツアー、2日目は自由行動になっています。
バスツアーは湖北、湖東、湖南、湖西地方から好きなコースを選べたのですが、私が選んだのは湖西コース。
待ち合わせ場所はJR大津駅です。
今回初めて京都から大津に入りましたが、京都から10分 で着いてしまってこんなに近いのか~、とびっくり。
世界遺産比叡山延暦寺や日吉大社、近江神宮等々と見るところが豊富でとってもオススメなエリアです。



大津のイメージキャラクター「おおつ光ル」くんは21世紀の光源氏。特技はローラースケートだって  


余談ですが10月22日、23日に ゆるキャラまつり in 彦根 が開催される滋賀県では「ゆるキャラ」の数も断トツに多いの。
それぞれ由来や歴史があるので見かけたら調べてみるのも楽しいかも。


待ち合わせ場所に曳山があったので あれに乗って移動するのかな~、ってちょっと期待しましたが、


滋賀県庁バスに乗って移動です。


旅行の予定です
1日目(ブロガー12名でバスツアー)
JR大津駅集合→園城寺(国宝勧学院客殿特別拝観ほか)→石山寺国宝多宝塔の修理見学 → 石山寺門前のおみやげ屋さん→滋賀県立近代美術館(「祈りの国、近江の仏像」展示見学)→JR大津駅解散 →(各自宿泊先に移動)今津サンブリッジホテル

2日目(自由行動)
今津→ 竹生島 →長浜クルーズの予定が雨で船が欠航、、、 予定を一部変更して

今津サンブリッジホテル→ 近江今津散策(ヴォーリス通りほか)→ 木之本地蔵院→ 己高閣・世代閣 → 石道寺 → 渡岸寺十一面観音・高月観音の里資料館 

今発売中の ブルータス11月号に行ったばかりのお寺が特集されていたから買っちゃいました、嬉しい   



滋賀の観光・物産情報はこちらから ⇒ 滋賀県観光情報
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滋賀旅行の前に 豪徳寺にお参り

2011-10-16 08:33:10 | 近江路仏女ブロガー旅行記

滋賀県観光交流局様主催 近江路仏女ブロガー旅紀行
「麗しの神仏に出会う滋賀の旅」に当選して滋賀旅行に行ってきました。

滋賀旅行の前に 彦根藩菩提寺「世田谷豪徳寺」にお参りに…… 
このブログでは何度か書いておりますが、彦根城のマスコットキャラクター「ひこにゃん」は豪徳寺の招き猫がモデルなんです。(⇒ 過去記事

↓ 2010年豪徳寺訪問中のひこにゃん 
 

幕末の大老井伊直弼公の墓所や井伊直孝公らの墓がならぶ彦根藩井伊家墓所(国史跡)。
井伊直孝公の法名(久昌院殿豪徳天英大居士)から豪徳寺と名づけられました。
 

猫観音は秘宝で公開されていないのですが、境内の三重の塔をよーく見てみると 4体の猫ちゃんが隠されてますよ。
 (紅葉は昨年秋のもの)

子猫発見。


十二支のレリーフの中に まざった猫ちゃん。


そして 猫観音様 に親子猫の姿も発見。


三重の塔は最近建てられたので歴史は浅いんですが、隠れキャラみたいで楽しい  
にゃんこ好きの方は探してみてくださいね~~

 「豪徳寺を含む世田谷の地は、1633年(寛永10年)に江戸幕府より井伊家に下賜され、彦根藩所領地となっていた。これは現在の世田谷区のうち、面積にしておよそ半分程度にあたる。」 (wikipedeia)
「ボロ市」が開催される世田谷代官屋敷(国の重要文化財)も彦根井伊家の世田谷領の代官所ですし、この界隈にくるとふっと遠い彦根の地に思いを馳せてしまいます。 彦根の城下町、、綺麗だったなぁ… 
(世田谷代官屋敷)

              

話は戻り、
今回の滋賀旅は滋賀の仏教美術をめぐるということでひこにゃんには会えなかったのですが、白洲正子さんの本や仏像入門書で予習をして神仏をめぐる旅を楽しんできました。
世田谷美術館で「白洲正子 神と仏、自然への祈り」展が開催されたときに「近江のお寺をめぐりたいなぁ~」と願ったのが叶った形です。
街歩きをしていると意外と いろいろなことがリンクしていきますね、感謝・感謝    



1泊2日の短い旅ですが、素敵な観音様にたくさんお会いできたのでご紹介していきます 
コメント (3)
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