二子玉川 de ぼちぼち絵日記

二子玉川在住主婦の好きなモノ絵日記。街歩きやスイーツ、エンタメ、昭和レトロ等 コメントお気軽に!☆

東京都庭園美術館 「装飾は流転する」 

2018-02-23 00:03:58 | 美術館・ART・博物館


東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)で開催中の 「装飾は流転する」に行ってきました。
庭園美術館は本館エレベーター設置工事のため約半年間休館していましたが再オープン後、最初の展覧会。本展期間中(2017年11月18日~2018年2月25日)は、本館(旧朝香宮邸)・新館で写真を撮影できます。
庭園美術館は「ぐるっとパス」も使えるのでたびたび訪れていましたが、撮影できる日に来るのは久しぶり。テンションが上がります

1933年 朝香宮邸として建てられた本館は、“幻の建築”“アール・デコの美術品”などと称され、建築史上においても貴重な建物として2015年には国の重要文化財に指定されています。


人が多くて撮影できなかった部屋もあり一部ですがアップしますね~ 美術館詳細は ⇒公式サイトをご覧ください♪

正面玄関。床全面のモザイクはなんと細かい天然石で制作。
 

ガラスレリーフ扉はフランスのガラス工芸家ルネ・ラリックの作品。朝香宮のためにデザインされた一点もの。


次室(つぎのま) 白磁の「香水塔」(アンリ・ラパン デザイン)
「香水塔」には水が流れるような仕組みが施されていて、朝香宮邸時代には上部の照明部分に香水を施し、照明の熱で香りを漂わせていた、、優美ですね~


大客室 内装設計:アンリ・ラパン
この部屋では幾何学的にデザインされた花が主なモチーフとして使われています。
右の扉: エッチングガラス(制作者:マックス・アングラン)
 

シャンデリアはルネ・ラリック制作 名称:ブカレスト


中央は「装飾は流転する」の展示作品 大客室に元々あったかのような美しい作品でした。


ヴィム・デルヴォワ「低床トレーラー(1/6スケールモデル)」(2014年 レーザーカット加工のステンレス鋼)
ヴィム・デルヴォワ「ダンプカー(1/6スケールモデル)」(2012年 レーザーカット加工のステンレス鋼)


大食堂 内装設計: アンリ・ラパン
照明器具はルネ・ラリック 『パイナップルとザクロ』
中央は企画展展示作品 ニンケ・コスター『オランダのかけ橋』(2017年 シリコーンゴム)
 

第一階段


二階広間


ベランダ(左)
 

↓ 企画展示のなかで好きだった作品のひとつ、髙田安規子・政子さんの 『In the Wardrobe』(2017年 古着・装飾品、刺繍糸)
2階 姫宮居間の実際のクローゼット内に飾られた装飾品。 
写真撮りそびれましたがアクセサリーや小物入れをドールハウスの家具に見立てた『Jewelry Room』等もとても可愛かったです。。


部屋ごとに異なる照明たち



若宮寝室


庭園側から見た本館


重要文化財の建物に企画展示、梅がほころびだした日本庭園と満喫でき とても満足した展示でした。

東京都庭園美術館は3月21日(水・祝)より総合開館
東京都庭園美術館は、2014(平成26)年に、本館(旧朝香宮邸)の改修及び新館の改築を完了し、以降、日本庭園改修、茶室耐震補強、本館エレベーター設置等の整備を進めてまいりました。
このたび、現在行っている西洋庭園の整備とレストラン棟の改築の完了をもって、総合開館を迎えることとなりました、とのこと。

桜咲く春の時期の庭園美術館はまた美しいので楽しみです

東京都庭園美術館
東京都港区白金台5-21-9
10:00-18:00
FAX 03-3443-3228
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日展2017 に行ってきました

2017-11-14 12:40:36 | 美術館・ART・博物館

国立新美術館で開催中の 改組 新 第4回日展(2017年11月3日~12月10日)内覧会に参加させていただきました。
今年、110年という節目の年を迎えた日本最大の公募展です。

※写真は許可を得て撮影しております
入選者一覧はこちらから 

今年も11月3日より12月10日(日)まで、国立新美術館にて日本画、洋画、彫刻、工芸美術、書の5部門約 3,000 点の新作 を一堂に会する 「日展 」を開催 いたします 。
本展は 東京を皮切りに、京都、大阪、大分 、金沢 を巡回する予定です。




奥田小由女 海からの生還 2017年


土屋禮一 雄飛 2017年


寺坂公雄 山麓冬木立 2017年

日展、初めて鑑賞しましたが テーマも本当に自由なのですね。
約3000点もの作品に圧倒されながらも 気になる作品を、楽しませていただきました。

第1科(日本画)陳列点数321 1F/2F


なんとなく気になったのはやっぱりレトロな絵だったり。

一木恵里 下町慕情


加藤晋 こちらの向う側

第二科(洋画)陳列点数 640 2F






第三科 彫刻 陳列点数 246

彫刻ではこちらの美少女に一目惚れで ずっと眺めてしまいました。


特選 桑原秀栄 通り抜ける風

第四科 工芸美術 陳列点数 550 1F


第五科 書 1174
(鑑賞者が多かったので撮影なし)

これまで縁のなかった日展ですが、気楽に鑑賞に来られるんだなーという印象。
入場料(当日券)は1200円ですが、午後4時~6時限定のトワイライトチケットは300円!だそうです。

現在 国立新美術館では 
 国立新美術館開館10周年 新海誠展「ほしのこえ」から「君の名は。」まで (12月18日まで)
 国立新美術館開館10周年 安藤忠雄展―挑戦― (12月18日まで)

が開催中なのでご興味あるかたは一緒にいかがでしょう♪

改組 新第4回日本美術展覧会(平成29年度)
会 期: 平成29年11月3日(金・祝)~12月10日(日)
観覧時間: 午前10時~午後6時(入場は午後5時30分まで)
※毎週火曜日は休館日となります。
会 場:国立新美術館 会場ホームページはこちら

入場料:
当日券/ 一般 1,200円 / 高・大学生 700円
※小・中学生は無料
トワイライトチケット【時間限定入場券・会場窓口販売】
/ 一般 300円 / 高・大学生 200円
観覧時間:午後4時~午後6時

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カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち@パナソニック 汐留ミュージアム

2017-11-10 15:57:21 | 美術館・ART・博物館

パナソニック 汐留ミュージアムで開催中の
表現への情熱 カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち 
に行ってきました。(※会場の写真は許可を得て撮影しています)

 抽象絵画の創始者ヴァシリー・カンディンスキー(1866-1944)と、20 世紀フランス最大の宗教画家ジョルジュ・ルオー(1871-1958)。あまり接点がないと思われていた二人の関わりを掘り下げます。
また、カンディンスキーを中心とするドイツ表現主義とルオーが共鳴するさまを探る初の試みです。

今回 カンディンスキーの表現の展開を語る重要な三作品が登場していますが、ひとつめがこちら。
チラシ・ポスターにも使われている『商人たちの到着』(1905年 宮城県美術館蔵)
抽象画に至る以前の代表作で、故郷ロシアへの情景を理想郷的に表現。
カンディンスキーが青が好きだったからでしょうか、美術館の青い壁に浮かぶ絵があまりに綺麗で しばし熟視してしまいました。
東京で公開されるのは実に30年ぶり、だそうです

◇パナソニック 汐留ミュージアム 富安玲子学芸員のミュージアムトーク


初期の頃から色に関しては研究しつくしているのですね、この作品も好みだなぁ、と思いました

ヴァシリー・カンディンスキー『夕暮』1904年 宮城県美術館蔵

撮影禁止でしたが 同時期に制作されたジョルジュ・ルオーの『後ろ向きの娼婦』(1905年)等も展示されています。

2つめの重要な作品はこちら
左:『E.R.キャンベルのための壁画 No.4』の習作 カーニバル・冬 1914年 宮城県美術館蔵
右はカンディンスキーのパートナーだったガブリエーレ・ミュンター『抽象的コンポジション』1917年 横浜美術館蔵


そして画風がどんどんと変わって 抽象画を確立したあとのザ・カンディンスキーともいえるような『活気ある安定』。1937年 宮城美術館蔵
カンディンスキー自体が「冷たい抽象」と呼んでいたクールな絵
多数の色が乗っているのにどれ一つも動すことができない考え抜かれた絵になっています。


同時期に活躍したドイツ表現主義者の作品や


パウル・クレーの作品も多く見られます。


年代を追ってカンディンスキーの絵を鑑賞でき興味深い展示でした。
もう少したくさんの作品を見たいなーと思いましたら、現在、渋谷のBUNKAMURA ザ・ミュージアムで「オットー・ネーベル展 シャガール、カンディンスキー、クレーの時代」が開催中とのことで、あわせて鑑賞しに行きたいと思います

表現への情熱 カンディンスキー、ルオーと色の冒険者たち
開館期間 2017年10月17日(火)~12月20日(水)
開館時間午前10時より午後6時まで(ご入館は午後5時30分まで)
休館日水曜日(ただし12/6、13、20は開館)
入館料一般:1000円、65歳以上:900円、大学生:700円、中・高校生:500円 小学生以下無料 
20名以上の団体は100円割引。

◇相互半券割引のご案内 
~20世紀の色彩画家たちの共演!秋に楽しむ3展覧会
・BUNKAMURA ザ・ミュージアムで「オットー・ネーベル展 シャガール、カンディンスキー、クレーの時代」
2017年10月7日(土)~12月17日(日)
・東京ステーションギャラリー「シャガール三次元の世界」展
2017年9月16日(土)~12月3日(日)

いずれかの観覧券の提示で100円引きで本展に入場いただけます。また本展半券でも上記2展が100円引きになります。(いずれもすべての入場区分、他の割引との併用不可)
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生誕120年 東郷青児展@損保ジャパン日本興亜美術館

2017-10-08 13:24:03 | 美術館・ART・博物館


東郷青児記念 損保ジャパン 日本興亜美術館 で2017年9月16日から11月12日(日)まで開催中の
生誕120年 東郷青児展 抒情と美のひみつ 内覧会に参加させていただきました。
◇写真は内覧会用に美術館の許可を得て撮影しております

 二科展を中心に活躍した洋画家・東郷青児(1897-1978)の生誕120年を迎えるにあたり、初公開のプライベートコレクションを含む貴重な作品を全国から集めた特別回顧展。

憂いをおびた女性画で有名な東郷青児ですが、以前 同館で見た欧州の風景画が素敵だったので、東郷青児の他のジャンルの絵画も見たいと思っておりました。
各地の希少な作品が一堂に。「東郷様式」が出来上がっていく過程を4つの年代を追ってみていくことができて とても興味深く大満足でした

第1章 内的生の燃焼 1915~1928年
鹿児島出身の東郷が二科展で国内で最初の前衛画家として認められ、その後に長期滞在したフランスで独自の方向をつかむまでをたどります。

東郷青児(19歳)第2回個展会場の京橋・読売新聞社で 1916年
若いときの写真は初めて見ましたが、女性がほっとかなさそうな美青年!


1916年『パラソルさせる女』(右)初出品にして二科賞を受賞

左:『彼女のすべて』 1917年 鹿児島市立美術館 右:『パラソルさせる女』1916年 一般財団法人陽山美術館

損保ジャパン日本興亜美術館主任学芸員 中島啓子さんによるギャラリートークより

『サルタンバング』 1926年 油彩・キャンヴァス 東京国立近代美術館
東郷が欧米にいるときに「自分らしい絵が描けた」と嬉しくなってピカソに見せた作品。東郷自身はこの作品が自分のスタイルに確信を得た作品と位置づけている。ピカソ自身は『自分の絵を見ているようだ』と言われぎゃふんとなった、と書かれています。

第2章 恋とモダニズム 1928~1930年代前半
1928(昭和3)年に帰国してからの作品。
東郷は帰国後すぐに他の女性との心中未遂や 作家宇野千代との同姓生活、とスキャンダルが多かったのですが、それさえも自由な恋愛として女性たちにある種「憧れ」と受け止められたそうで 婦人雑誌の表紙を受け持つようになります。 
・・・ ここらへんの話は一番 興味深いところでした   

前年にシュルレアレスムが紹介され 不思議な感じの絵が描かれた頃の作品

『超現実派の散歩』 1929年 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館


『手術室』1930年 大分県立美術館

第3章 泰西名画と美人画 1930年代後半~1944年

1930年~ 出版社が文学全集、美術全集を出す時代になりこれまで一部の人にしか楽しむことができなかった芸術を一般の人が楽しむことができるように。
この頃欧州から帰国した藤田嗣治との交流を通じて 百貨店の壁の絵などを受け持つようになります
百貨店は当時富裕層のお出かけの場だったので 欧米の雰囲気や美人画が好まれたそう


公共の場で家族に好まれて見られるのが女性画だったのと、この時代から家に洋間ができるようになりそこに飾る小さい絵として東郷の女性画が人気となり「青児美人」と呼ばれてひとつの到達点にいたります。


「ホームライフ」
富裕層のライフスタイルを紹介する大阪発の婦人グラフ誌。表紙画を担当




第4章 復興の花 1945~1950年代
1945年の終戦直後から東郷は二科展の再開に向けて奔走するとともに各地の施設や店舗の装飾を手がけていきます。

今回一番自分が目を惹かれたもの。京都市中央区河原町通三条の旧朝日会館の壁画のための下絵。
実際は縦28m、横23m で10階ほどの足場が組まれるなど当時最大規模といわれた。
東郷はフランスで装飾美術を学んだこともあって 空間を飾るときに描く女性の描きかたに優れていた… 実物を見てみたかったなぁ! 

『平和と団結』1952年 京都朝日会館の壁画 朝日新聞社

浴場のタイル画なども。

裸婦 1952年 モザイクタイル絵 INAXライブミュージアム

左:日本国際美術大賞の大衆賞 『望郷』

『望郷』1959年 第5回日本国際美術大賞大衆賞

最後に終戦後に描かれた珍しい現実的な絵を紹介。
「占領中ももちろん感じてはいたんだが、独立してみると、いまさらながら、戦争の残していったものがひしひしと痛感されてくる」

『渇』 1953年 第38回二科展 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館

ミュージアムショップで特別に販売されていた池袋タカセのクッキー
時代の要望に応える形で大衆に愛され続けた東郷青児の世界は デザイン性の高さにもあったのだなと感じ入りました。


生誕120年 東郷青児展 抒情と美のひみつ
会期:2017年9月16日(土)~11月12日(日)
休館日:月曜日(ただし9月18日、10月9日は開館、翌火曜日も開館)
会場: 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
〒160-8338
新宿区西新宿1-26-1 損保ジャパン日本興亜本社ビル42階
開館時間:午前10時-午後6時(入館は午後5時30分まで)
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第20回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展内覧会

2017-09-18 00:01:10 | 美術館・ART・博物館


ご案内をいただいて 第20回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展プレス内覧会 に参加しました。

第20回文化庁メディア芸術
会期: 2017年9月16日(土)~9月28日(木)
会場: NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)、東京オペラシティ アートギャラリー
時間: 11時~18時 ※16(土)・17(日)・22(金)・23(土)は20時まで ※入館は閉館の30分前まで
入場料: 無料 ※全てのプログラムは参加無料です。

本展では、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門で 世界88の国と地域から寄せられた4,034作品の応募作品から選ばれた全受賞作品(大賞、優秀賞、新人賞)と功労賞受賞者の功績等を紹介します。 



シン・ゴジラからポケモンGO!、ロボット、VR、バイオアート、、と メディア芸術の「時代(いま)」を映し出すイベント。
関連イベント も含め、なんと無料で鑑賞できます!(イベントは要予約。既に満席のものも)
楽しかった&フラットにいろいろ見ることができてとても勉強になりました。
一足先にガイドツアーで巡ってきたので 気になったところを一部ですがご紹介。

アート部門
大賞 Interface I Ralf BAECKER (ドイツ)
192個の直流モーターを用いて「構造と行動の関係」を探求するキネティック・インスタレーション。


優秀賞 『ALTER』  Alter 制作チーム(代表:石黒浩/池上高志)(日本)
石黒浩先生のアンドロイドは 深田晃司監督の映画「さようなら」で初めて見ましたが、なめらかさがなんとも怖い、と感じました。
将来 ロボットは人間の友達になりうるのか、、、動いているところを見ることができます。

 
エンタテインメント部門
大賞 シン・ゴジラ 庵野秀明/樋口真嗣
「2016年を振り返ったときにまっさきに思い出す作品であり、圧倒的なパワーをもつ」ことが評価されての大賞受賞。
予告編映像、造形雛形、イメージデザイン(複製)、メイキング映像を展示。
メディア芸術祭では撮影が可能!(動画、フラッシュ撮影は禁止) 
 
 

優秀賞 「Pokemon GO!」 『PokemonGO』制作チーム(代表:野村達雄)(日本)



新人賞 ObOrO Ryo Kishi
送風機の空気だけで浮かぶ球体をLEDが照らす照明装置。タイトルのObOrO は「朧月」から来ているそうです。


新人賞 岡崎体育「MUSIC VIDEO」岡崎体育/寿司くん
SNS を中心に反響を呼んだ岡崎体育さんのミュージックビデオ。娘に話したら羨ましがられました。


アニメーション部門
大賞: 君の名は。新海誠
展示は本編映像と背景画(複製)。 


優秀賞 『映画 聲の形』 山田尚子
予告編映像、背景、絵コンテ、設定資料を展示。


新人賞 ムーム 堤大介/ロバート・コンドウ
今度見てみたいと思った作品♪


マンガ部門 
大賞 BLUE GIANT 石塚真一先生




優秀賞 Sunny 松本大洋先生


優秀賞 総務部総務課山口六平太 高井研一郎/原作:林律雄

写真:林律雄氏
昨年、作画の高井研一郎氏の急逝により30年に渡る連載に幕を下ろした「サラリーマンの応援歌」。

林律雄氏の原稿文と高井先生の絵が並べて展示してあって、自分が一番見入ってしまった展示かも。




ちばてつや先生画の手ぬぐい


◇今年度の受賞・審査委員会推薦作品37タイトルは 東京オペラシティ1階アトリウム マンガライブラリー で自由に読むことができます。
開設時間 11時~18時 (※16(土)・17(日)・22(金)・23(土)は20時まで)

本当に今(主に2016年)を代表する作品が並びますが 最後に地道な尽力・貢献を称える功労賞 の展示があるのが素晴らしい。
エンタメは1人では完成せず、、各氏についてまた掘り下げて知ってみたいと思いました。

功労賞 には
・飯塚正夫氏(コンテンツ・マネージャー)
・梯郁太郎氏(電子楽器開発者)

・松武秀樹氏(作曲家/編曲家/シンセサイザー・プログラマー)
・高野行央氏(昭和漫画館青虫館長)





実は文化庁メディア芸術祭に参加するのは初めてだったのですが、今回は大ヒット作が多かったこともありとても興味深く鑑賞させていただきました。
上映イベント、トークイベントも参加したいですね、、、可能なかたはぜひ⇒ 関連イベント 

第20回文化庁メディア芸術祭
会期: 2017年9月16日(土)~9月28日(日)
会場: NTTインターコミュニケーションセンター[ICC]、東京オペラシティ アートギャラリー
時間: 11時~18時 ※16(土)・17(日)・22(金)・23(土)は20時まで ※入館は閉館の30分前まで
入場料: 無料 ※全てのプログラムは参加無料です。
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レオナルド×ミケランジェロ展@三菱一号館美術館

2017-07-21 14:51:18 | 美術館・ART・博物館

写真撮影コーナー
レオナルド・ダ・ヴィンチ『少女の頭部/「岩窟の聖母」のための習作』1483-85年頃、トリノ王立図書館
ミケランジェロ・ブオナローティ『「レダと白鳥」の頭部のための習作』1530年頃、カーサ・ブオナローティ(フィレンツェ)


三菱一号館美術館で 2017年6月19日~9月24日まで 開催中の
レオナルド×ミケランジェロ展 内覧会に行ってきました。

 15世紀イタリアで画家として才能を発揮し、建築、科学、解剖学の分野にまで感心を広げ「万能人」と呼ばれたレオナルド・ダ・ヴィンチ。
10代から頭角を現し「神のごとき」と称された世紀の天才彫刻家ミケランジェロ・ブオナローティ。本展は、芸術家の力量を示す上で最も重要とされ、全ての創造の源である素描(ディゼーニョ)に秀でた2人を対比する日本初の展覧会です。
素描のほかに油彩画、手稿、書簡など、トリノ王立図書館や」カーサ・ブオナローティ所蔵品を中心におよそ65点が一堂に会します。

普段、美術館に行ったときもスケッチや下書きの類は好きで、じっくり見てしまうのですが まさかの、、ダヴィンチとミケランジェロの稀少な素描
約500年の時と空間を越えて東京で見られることが一番の・驚きと感動でした。
イタリアも行ったけど、、素描、見たことあったかなー??? 


レオナルド・ダ・ヴィンチ『自画像』(ファクシミリ版) 1515-1715年頃 赤チョーク/絵 トリノ王立図書館


マルチェッロ・ヴェネスティ「ミケランジェロの肖像」 1535年以降 フィレンツェ カーサ・ブオナローティ


レオナルド・ダ・ヴィンチと弟子「幼子キリストのための習作」 1510年頃 トリノ、王立図書館


ミケランジェロ・ブオナローティ システィーナ礼拝堂天井画「ハマンの懲罰」のための人物習作 1511-1512年頃 フィレンツェ カーサ・ブオナローティ

ダ・ヴィンチってなんでもできちゃうんだよなぁ~~、、と個人的にとても興味深くて食いついてしまった『解剖手稿』
こんな字を書いてたんだなぁ(実在したんだな)という変な感想を。

レオナルド・ダ・ヴィンチ『解剖手稿』(ファクシミリ版) 第198紙葉表「子宮内部と胎児の研究」 1511-1513年頃

レオナルドとミケランジェロが共に取り組んだ主題『レダと白鳥』は並べて比較。

レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく「レダと白鳥」1505-10年頃 ウフィツィ美術館

ミケランジェロの白鳥は男性的な力強さ。

フランチェスコ・ブリーナ(帰属)「レダと白鳥」(失われたミケランジェロ作品に基づく)1575年頃 カーサ・ブオナローティ

↓1階の展示室には 7月11日から公開が始まった ミケランジェロ・ブオナローティ「十字架を持つキリスト」が。
なぜ会期途中からの公開かというと 
6月25日までロンドン・ナショナル・ギャラリーでの企画展で公開されていて そのあとすぐ日本に運ばれたとのことです。
ロンドンでも目玉の キリストだけで2010mmある大型大理石像。



 ローマの貴族、メテッロ・ヴァーリの依頼による彫像ですが、顔の部分んに黒い疵(きず)が現れたために制作途中で放棄されてしまいました。その後ミケランジェロ以外の彫刻家の手で仕上げられていたようですが、長く行方不明となっていました。
2000年になって、ローマ郊外の小都市バッサーノ・ロマーノにある修道院に納められているキリスト像が、ミケランジェロのよって手がけられた本作品だったことが明らかになりました。

日本でこれほど大きなミケランジェロの大理石像が展示されるのは初めてとのこと。
普段も修道院に保存されているので この機会を逃すと目にすることはないかもしれない、、
さらになんとこの像は 写真撮影可能です (混雑時は中止になる場合もあり)

ミケランジェロ・ブオナローティ「十字架を持つキリスト」 1514-1516年 大理石 サン・ヴインチェンツォ修道院聖堂蔵

360度、バックスタイルまで、、


ほかにシスティーナ礼拝堂天井画や「最後の審判」のための下絵など。。
4年前の夏にイタリアを周遊してウフィツィ美術館やシスティーナ礼拝堂天井画を見たので これがあの壁画に、と感動しました。
団体ツアーなので時間がなかったのと、カーサ・ブオナローティやトリノ王立図書館はコースに入っていなかったので初めて見る作品ばかり
ダヴィンチとミケランジェロの展示をするには、資金面以外にもいろいろ苦労があったとのことですが、美術館への信頼あってのことかと思います。

(自分の写真より)

東京でいろいろな美術品が見られるのはありがたい、、
勉強してからまた現地に行きたいなぁ。。と珍しく希望のようなものができました  

三菱一号館カフェ Cafe 1894 ではタイアップメニューも提供中。


※写真は美術館の許可を得て撮影しています。
レオナルド×ミケランジェロ展
2017年6月17日~9月24日
三菱一号館美術館
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没後50年記念 川端龍子ー超ド級の日本画ー 山種美術館

2017-07-06 14:45:13 | 美術館・ART・博物館

山種美術館で8月20日まで開催中の 没後50年記念 川端龍子-超ド級の日本画- 
内覧会に伺いました。

 大正から昭和にかけて、既存の日本画の枠組みを打ち破ろうと強靭な意志を抱き、在野の雄として活動を続けた日本画家・川端龍子(1885-1966)。迫力に満ち、スケールの大きな龍子作品は、発表当時「昭和の狩野永徳」とも評され、大正から昭和前期の画壇に旋風を巻き起こしました。
龍子の没後50年を記念した本展では、初期から晩年にいたる代表作をとり揃え、その画業を改めて振り返ります。

龍子(りゅうし)は 在生中は非常に評価が高かったのが没後ちょっと名前が埋没しているような感がある(山下裕二氏)ということで 私もほとんど知らなかったのですが 日本画に対する印象が覆るような、すごく面白い展示でした  

展示は初期から晩年まで、代表作を通して作家の全貌を紹介する回顧展になっていて 自分にもわかりやすく良かったです
個人的に気になった作品から、、

川端龍子は 1885(明治18)年和歌山で誕生、10歳で上京後主に学校教育を通して絵画を学びます。
小学校時代(!)の作品。名前の横に「上」と朱書きで先生の評価が記されています。

独子 明治時代 大田区立龍子記念館 

21歳(1906年)で若くに結婚した龍子は生活の糧を得るために「国民新聞」や「少女の友」の挿絵を手がけました。


『日本少年』第10巻14号表紙絵 1915(大正4)年


花鳥双六(『少女の友』第10巻1号付録)1917(大正6)年

「少女の友」は私も好きなので帰ってから「少女の友」創刊100周年記念号で調べたら 創刊号から昭和2年の20年にわたって挿絵を描いています。
相当人気作家だったのですね。
こんな繊細で可愛い絵と、その後のダイナミックな作品との差が大きすぎて、初めからびっくりでありました。
新聞や雑誌での経験を通じて読者の反応をダイレクトに知ることができたのが、のちのちの芸術理念を形作ったのではとのことでした。

独学で日本画を学び院展で活躍するも脱退。「鳴門」は自ら立ち上げた青龍社の青龍一回展に出品した記念的作品

「鳴門」 1929(昭和4)年 山種美術館

当時、龍子の作品が「会場芸術」と批判されたのを逆手に むしろ自分の作品は広く大衆に訴える「会場芸術」であるべき、と次々に作品を発表。
作品ごとに驚かされます。
ダイナミックで奇抜、日本画でありながら現代アートのようにも見えました。

龍巻 1933(昭和8)年 大田区立龍子記念館

横7.2 × 縦 2.4メートルの大画面に描かれた「透けた」飛行機
日中戦争が始まった1937年にスタートした連作「大陸策」の第3作にあたる作品。「香炉峰」は廬山の一峰にあたり取材当時、日本軍は廬山一帯を制圧しつつあった。主人公の顔は龍子本人になっています。

香炉峰 1939(昭和14)年 大田区立龍子記念館

「香炉峰」は自分はちょっと苦手だったのですが、戦後の作品ではがらりと様相が変わります。

「爆弾散華」 1945(昭和20)年 大田区立龍子記念館
第二次世界大戦終戦の二日前に龍子が住んでいた東京の自宅にも爆弾が落ちて九死に一生を得ますが、閃光や爆裂の衝撃を金箔を用いて表現。
(「散華」は戦時中には「玉砕」と同様、戦死を意味する語としても用いられた)
静かながらとても印象に残る作品でした。


「千里虎」 龍子の三男嵩が出征するときに、戦地へ送り出す強い気持ちと無事の帰還を願った絵。
(龍子の三男嵩も 1944年にニューギニアで戦病死しています)

千里虎 1937(昭和12)年 大田区立龍子記念館

「カーネーション」20世紀(昭和時代) 
孫娘に描いた作品は かわいらしくやさしい印象


そして今回のポスター・チラシに使われている「草の実」
濃紺の絹地に焼金、青金、プラチナと複数の泥を用い、ススキや女郎花などの秋草を描き出しています。
実際に見るとかなり大きい絵です。
身近な野草を大画面へ。面白いし、綺麗ですね~~~、この絵が見られただけでも大満足でした。 

「草の実」1931(昭和6)年 大田区立龍子記念館 

自分が「好きな絵」を選ぶと繊細な作品が多くなってしまうのですが 実際はダイナミックです!!
見終わった後の感想は、多才で奇抜で つかみどころがない、型にはまらない、という印象で もっといろいろな作品を見てみたくなりました。
後期(7月25日~)から展示の「金閣寺炎上」や「八つ橋」も楽しみです

龍子の展覧会は、平成17(2005)年に江戸東京博物館で開催された「生誕120年 川端龍子展」以来。山種美術館では昭和49(1974)年以来の43年ぶりの開催だそうです。ぜひこの機会に♪
⇒ 7月16日のNHK 日曜美術館でも取り上げられる予定です。

公式図録を購入 B5サイズ、使いやすくて重宝します。


展覧後のお楽しみ:Cafe 椿で提供される「川端龍子展」に合わせたオリジナル特製和菓子。


※美術館の許可を得て撮影しております。

[特別展]没後50年記念
川端龍子 -超ド級の日本画-
会場: 山種美術館 東京都渋谷区広尾3-12-36
会期: 2017年6月24日(土)~8月20日(日) *会期中、一部展示替えを行います。
前期: 6月24日~7月23日、後期:7月25日~8月20日
開館時間: 10時~17時(入場は閉館の30分前まで) 休館日:月曜日(但し、7/17は開館、7/18は休館)
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「タイ ~仏の国の輝き~展 」東京国立博物館

2017-07-05 09:14:06 | 美術館・ART・博物館


東京国立博物館で開催中の
日タイ修好130周年記念特別展「タイ ~仏の国の輝き~」
内覧会に行ってきました。(2017年7月4日~8月27日)

 2017年は日タイ修好130周年の節目の年にあたります。
これを記念し、両国が総力を結集して展覧会を開催します。
タイは仏教国として知られており、長い歴史の中で多様な仏教文化が花開きました。
本展では、タイの門外不出の名宝と、選りすぐりの仏教美術を一堂に集め、仏教がタイの文化形成に果たしてきた役割を王朝ごとにたどります。
また、600年にわたる日本とタイとの交流の歴史も紹介。"微笑みの国"で育まれた名品の数々をご覧ください。

「タイ ~仏の国の輝き」展では、みうらじゅんさんといとうせいこうさんがタイ仏像大使に就任 しているので楽しみにしていました。

みうらじゅんさんといとうせいこうさんは音声ガイド(520円)の案内役もつとめています。
学生時代に「見仏記」を読んで仏像に親しみをもった口なので、お二人の特別ガイドはすごく入りやすくて楽しかったです  


展示はタイ族前史の古代国家、タイ黎明期のスコータイ朝、国際交易国家アユタヤー朝、ラタナコーシン朝(現バンコク)の仏教美術の名品と、日本とタイとの交流史についても合わせて紹介しています。

以下、個人的に気になった展示など

入り口を入ってすぐ ポスターでもメインの 「ナーガ上の仏陀挫像」
蛇の神ナーダがとぐろを巻いている上に仏陀が乗っていて、頭上にも7体の蛇がいる、日本では見たことのない仏陀。
悟を得た仏陀が瞑想をする間、竜王ムチリンダが傘となり、仏陀を雨風から守ったという説話に基づいてつくられた仏像。
音声ガイドでもイケメンと大絶賛でした

「ナーガ上の仏陀挫像 スラートターニー県チャイヤー郡ワット・ウィアン伝来
シュリーヴィジャヤ様式 12世紀末~13世紀 バンコク国立博物館蔵


仏陀遊行像 スコータイ時代 14~15世紀 サワンウォーラナーヨック国立博物館
日本初公開。軽やかに片足を踏み出し、歩みを進める「ウォーキングブッダ」。


後ろ姿も美しく、一番気に入った仏陀さまです。頭は螺髪ですがが身体つきがしなやかで観音様のようですね。
余談ですが、自分が一番好きな仏像は滋賀県 渡岸寺の木造十一面観音立像(国宝)なのです 
渡岸寺の観音様も今にも歩き出しそうな感じだったなぁ、と思いました。


足元はシースルーワンピース(ガイドより)を着た女子のよう 

詳しくないのですが、タイは上座部仏教だから観音信仰はないのですよね、、
ときどき中世的なお姿の仏陀を見かけるとどういう意味合いなのかなと タイ仏像大使に聞いてみたくなります。

世界遺産のあるアユタヤーから。金舎利塔や金の王冠、金の靴など、精工の美しさにうっとりです。

金舎利塔 アユタヤー時代 15世紀初 チャオサームプラヤー国立博物館

アユタヤの金象 アユタヤー時代 15世紀初 チャオサームプラヤー国立博物館
王の威厳を示す聖なる象。


ラーマ二世王作の大扉  ラタナコーシン時代 19世紀 バンコク国立博物館
5.6mを超える大扉も来日。第一級王室寺院ワット・スタットの正面を飾っていたもので 国宝ラーマ二世自らが精密な彫刻をほどこしたと伝わっています。(この扉は撮影可能になっています)


近寄ってみるといろいろな動物たちが。
表側には天界の雪山に住むとされるさまざまな動物たち、裏側には寺院を守る鬼神たちの姿が描かれています。


ワット・スタット


これは文化財ではないのですが、身近な仏様からということで人気があった「各曜日仏」
タイでは自分の生まれた曜日ごとに守護仏がいて、お参りするそうです。


私は日曜日の生まれで「菩提樹の下で悟った直後の仏陀」でした 
占い、お守りは気になるので「各曜日仏」グッズがあったら買っちゃいそうです


みうらじゅんさん、いとうせいこうさん監修の本展オリジナルグッズやタイカレーなどの販売もあります。


タイは若いときにバンコクとプーケットに行ったきりなので、次はアユタヤに行ってみたいと思いました 
トーハクでのタイ展は30年ぶりとのことで、みうらじゅんさん&いとうせいこうさんトークショー(前売り完売)をはじめ、関連イベントも充実していますので公式サイトからご確認ください♪ 

※写真は許可を得て撮影しております。

日タイ修好130周年記念特別展「タイ ~仏の国の輝き~」

会 場:東京国立博物館 (東京都台東区上野公園13-9)
会 期:2017年7月4日(火)~8月27日(日)
開館時間:午前9時30分~午後5時
※入館は閉館の30分前まで
※ただし、金曜・土曜は21:00まで、日曜および7月17日(月・祝)は18:00まで開館
休館日:月曜日
※ただし7月17日(月・祝)、8月14日(月)は開館、7月18日(火)は休館
観覧料:
一 般 1600円  大学生 1200円 高校生 900円

関連サイト
東京国立博物館 詳細ページ
展覧会公式サイト

[関連イベント]

◇記念講演会「仏の国の歩み」◇
8月5日(土)午後1時30分~午後3時
東京国立博物館 平成館大講堂

◇タイ舞踊を体験してみよう!◇ 
8月11日(金・祝) 午後2時~午後3時
講師:花岡ソムシー ゲスト:はるな愛
東京国立博物館 平成館大講堂

◇トーハク BEER NIGHT!◇
7/28(金)、7/29(土)、8/25(金)、8/26(土)午後4時~午後8時30分
東京国立博物館 平成館前庭 
タイ料理をはじめとした屋台やシンハービールでタイの雰囲気を満喫ください
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没後150年 坂本龍馬展(江戸東京博物館)~すみだ北斎美術館

2017-06-17 13:07:04 | 美術館・ART・博物館


ホテル雅叙園(目黒雅叙園)の坂本龍馬展につづき
両国・江戸東京博物館で開催中の 「没後150年 坂本龍馬」展 にも行ってきました。



内部は撮影不可なので 簡単アップですが 龍馬の直筆の手紙に焦点をあてて その魅力を紹介しています。

↓ 重要文化財 坂本乙女宛の龍馬の書簡(チラシより。5月23日~6月4日のみ公開 ※雅叙園に複製が展示されています)
妻 おりょうとの霧島新婚旅行を文字と絵で描写。

私、これ以前どこかで見たけどどこでだったかなぁ と思ったら
長崎市の亀山社中 で複製を見たようです。
ほかにも龍馬ファンだと見聞きしたことのある書簡の本筆が多数と、近江屋で龍馬が暗殺された際に敵刃を受けた刀 銘吉行  等が展示されています。 


幕末をビジュアル面からも紹介。

河鍋暁斎画 「海上安全万代寿」
龍馬も乗った幕府軍艦「順動丸」 見られてうれしかった絵画。


☆「坂本龍馬湿坂写真」をはじめ、龍馬が使用していた三徳や 重要文化財の血染掛軸等、見たかった展示は期間限定で終了しておりました、、残念。


まぁ、大政奉還150年で日本各地で盛り上がっているから そうそう長くお借りできませんよね、、現地に行きたいなぁ。

京都、長崎、萩、鹿児島、函館では幕末廻りしたのですが 肝心の土佐にまだ行けてないのです、、 
高知家の幕末維新博覧のリーフレットがあったので もらって帰りました 


お隣の国技館の相撲博物館や売店は入れたので ちょこっと見学しまして、、




昨年オープンしたすみだ北斎美術館へ。設計したのは著名な建築家、妹島和世さん。


企画展の合間だったので 常設展のみの見学でした。常設展は撮影可能ですがレプリカなのですよね、、、

6月27日から8月20日までは 企画展「北斎富士」開催。企画展も見てみたいです

富嶽三十六景より 


富嶽三十六景三より 武州玉川
現在の府中市の多摩川


一筆画譜 


没後150年 坂本龍馬展
2017年4月29日(土・祝)~6月18日(日)
東京都江戸東京博物館
9:30~17:30(土曜日は9:30~19:30)
※入館は閉館の30分前まで
【休館日】
毎週月曜日

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土佐から来たぜよ!「坂本龍馬」展@ホテル雅叙園東京 行ってきました。

2017-06-17 10:04:05 | 美術館・ART・博物館


今年2017年は坂本龍馬没後150年ということで、東京のホテル雅叙園と江戸東京博物館で龍馬展が開催されています。
土佐や京都に行きたいところですが、龍馬さんのほうからお江戸に来てくれてるのでありがたく2館とも鑑賞しました~ 

まずは
龍馬没後150年高知県立坂本龍馬記念館巡回展「土佐からきたぜよ! 坂本龍馬展」
ホテル雅叙園東京 東京都指定有形文化財「百段階段」
2017年6月1日~6月25日

 龍馬ファンの聖地でもある「高知県立坂本龍馬記念館」が全面改装に伴い1年間の休館となり、この機会に国内4つの会場で初となる巡回展を開催します。
東京では 坂本龍馬記念館所蔵の龍馬直筆の書簡や刀剣など貴重なアイテムとソフトバンク孫氏の名コレクションが百段階段全室を使って迫力の展示。物販コーナーなども用意され期間中は坂本龍馬一色となります。

東京は同じ期間に雅叙園と江戸東京博物館で「龍馬展」が開催していますが、雅叙園は高知県立坂本龍馬記念館主催で、江戸東京博物館は京都国立博物館の協力なのですね。
展示がかぶっているものもあり 龍馬の書簡は複製が多かったような。
江戸東京博物館は資料が充実、雅叙園は写真撮影を可能にして 楽しめる「魅せる」展示になっていた気がします。


百段階段入り口からいきなりの「黒船ねぶた」(作・ねぶた師・北村春一)


当時描かれた「異国船図」から黒船襲来の衝撃をねぶたで表現

そして「シェイクハンド龍馬像」
龍馬記念館のシンボル「シェイクハンド龍馬像」(等身大の龍馬像)第2号が登場。龍馬と一緒に写真撮影したり、握手ができます。



有形文化財の百段階段では 2012年にも「坂本龍馬×百段階段」展を開催していて、そのときも訪問しております   
雅叙園関係者にも龍馬さんファンがいるのかしら

十畝の間


天井画


郷土屋敷のジオラマ 龍馬生家を図面を元に再現。


百段階段で一番豪華な「漁礁の間」に 坂本龍馬と中岡慎太郎の肖像画。大胆な展示です♪


89年ぶり東京で公開 「龍馬が特に愛した刀」(個人蔵)
[脇差]左京進宗光 1805年8月 (真物)
以前からその存在は知られていたものの近年は所在不明になっていた。平成27(2015)年に北海道の個人宅で再発見された貴重な一口。


ただひとつ残る妻お龍宛の龍馬書簡(複製)


陸奥守吉行(刀)
吉行は土佐国で活躍した刀工。近江屋で龍馬が襲撃を受けた際にも構えていたのは吉行の刀だった
(本作は龍馬が所持していた刀と同じ刀工が鍛えた刀。ちなみに龍馬が愛用していた吉行刀は江戸東京博物館に展示)


暗殺2日前 現存する中で最後のもの
陸奥宗光宛 龍馬書簡 (真物)


そして見所の「サラバ、龍馬」
150年前の慶応3年11月15日。近江屋での暗殺への七手を「清方の間」に推考再現。

近江屋の部屋にあった血染掛軸や屏風もそのままに再現されていて 龍馬は人形ではなくシルエット動画なところが躍動感がありました、
百段階段を登っていって、最後に近江屋のシーン。わかっていても見るたび物哀しい、、
(※血染の屏風は真物が江戸東京博物館に展示されていました)



撮影禁止ですが 岡田以蔵のものと思われる拳銃(!)の展等もありました。

ちょっとうれしかったのは 最後の部屋に北海道の画家・坂本直行さんの紹介が。
坂本家8代目、龍馬の直系の子孫。
龍馬は蝦夷地の開発を考えていたが実現には至らず、その夢は子孫に受け継がれ、坂本家5代目・龍馬の甥にあたる坂本直寛は一族で北海道に移住した。その8代目にあたるのが坂本直行さん。


お菓子の「六花亭」の包装紙デザインも手がけています。
六花亭の絵は昔から大好きだったので 龍馬の子孫と初めて知ったときはすごく感動したのでした 


最近発見された龍馬の手紙6枚も、北海道で発見されてますね~~ 来年以降、坂本龍馬記念館に展示されるのかな

大好きな百段階段、ファミリー会員になっているので3年間企画展に行き放題です (3,000円でご近所のかたにはお得!)
撮影可能で楽しかったです~~  6月25日まで・1ヶ月限りの展示です

龍馬没後150年高知県立坂本龍馬記念館巡回展「土佐からきたぜよ! 坂本龍馬展」
期間:2017年6月1日(木)~25日(日)
場所: ホテル雅叙園東京 東京都指定有形文化財「百段階段」
住所:東京都目黒区下目黒 1-8-1
時間:10:00~18:00(17:30最終入場)
料金:当日券 1,500円
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「花*Flower* 華」展@山種美術館

2017-04-28 15:36:01 | 美術館・ART・博物館


桜の時期は終わりましたが、山種美術館の「花*Flower*華―琳派から現代へ―」の内覧会に行ってきました。
江戸から近代・現代までの花の絵画約60点を展示。
酒井抱一、鈴木其一、横山大観、小林古径、奥村土牛、加山又造、梅原龍三郎らの絵画で会場が満開に。
お花はいいですね、見終わったあとは、お花見をしたときと同じ幸福感・高揚感に包まれました。


奥村土牛「醍醐」(昭和47年)
師・小林古径の7回忌の法要の帰路立ち寄った京都・醍醐寺三宝院の枝垂桜。
何度見ても大好きな作品でこの絵を見られただけでもうれしくなります。


渡辺省亭「桜に雀」(20世紀 明治-大正時代)
雀や小鳥が好きなので 見入ってしまった好きな絵です。
写真は撮れませんでしたが「明り障子」(牧 進)という絵にも雀が描かれていて、水仙と作者が飼っている「ピー太」とのコラボ。
雀が本当にかわいい。ぜひ鳥好きさんはごらんになってください♪


小林古径「菖蒲」(昭和27年)
古径にとっての最後の院展出品作。この後亡くなったので美しさのなかにも翳りが感じられる花の絵。
菖蒲を活けている花瓶も古径の愛蔵品。


酒井抱一「菊小禽図」(19世紀・江戸時代)


速水御舟の「写生帖」(昭和6~7年)
写生やスケッチはいつも興味深い、、綺麗だなぁ。


速水御舟「桔梗」(昭和9年)


酒井抱一 「月梅図」(19世紀 江戸時代)
※本作品に限り、会期中ご来館のかたへの写真撮影を許可しています。詳しくは こちらから 

春夏秋冬の花のほかに「花のユートピア」と題された特集では、四季の草花を一つの画面に描いた作品などを紹介。

田能村直入「百花」(部分) 明治2年
本展のポスター、チラシに使われている四季の花百種を描いた植物図鑑のような図巻。

第2展示室は一部屋まるまる牡丹の画で はっとする美しさ。

左:鈴木其一「牡丹図」(嘉永4年) 
右:渡辺省亭「牡丹に蝶図」(明治26年)(個人蔵)


展覧後のお楽しみ:Cafe 椿で提供されるオリジナル和菓子。


オリジナルグッズも華やかです。 
会期中、きものでご来館のお客様には団体割引料金に。
花と鳥とスイーツと、、好きなものたちに気持ちも華やぐ企画展でした 

☆掲載の作品は一作品(渡辺省亭「牡丹に蝶図」)を除き全て山種美術館所蔵。
美術館の許可を得て撮影しております。


「花*Flower*華―琳派から現代へ―」
2017年4月22日(土) ~ 6月18日(日)
山種美術館
開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日
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「これぞ暁斎!世界が認めたその画力」展  自分のこれぞ1枚は・・・

2017-03-25 15:42:49 | 美術館・ART・博物館


東京・渋谷 Bunkamuraザ・ミュージアムにて、好評開催中の
「ゴールドマンコレクション これぞ暁斎!世界が認めたその画力」展 ブロガー内覧会に行ってきました。

2015年の「画鬼・暁斎」(三菱一号館美術館)に行きそびれたことを すごく後悔しております、、
ジョサイア・コンドル(「鹿鳴館」「三菱一号館」設計)が暁斎の愛弟子で深い親交があったのですね。
本展は 英国在住、イスラエル・ゴールドマン氏所蔵の作品による、日本初公開作品を含む約180点で、多岐に渡る暁斎作品を一挙公開し、暁斎の全体像をご紹介しています。
ほぼ初めて見る暁斎の原画の数々、、4月16日まで、金曜・土曜は21時まで開催!ぜひお見逃しなく 

ブログ「青い日記帳」主宰 Tak さんと、ジャーナリストのチバヒデトシさん、Bunkamuraザ・ミュージアムの黒田和士学芸員のギャラリートークで、作品に関する魅力を語っていただきましたので みどころをご紹介します。

※写真は許可を得て撮影しております。
序章 出会い

左:ゴールドマン氏を作品蒐集に駆り立てるきっかけとなった1枚の小さな絵「象とたぬき」(NO.001)
一度手放したもののどうしても忘れられず買い戻したというこの作品と、ゴールドマン氏お気に入りの作品が並びます。

第1章 万国飛 世界を飛び回った鴉たち

江戸時代の暁斎は鴉で有名だったということで、鴉だけの展示コーナーです。


暁斎は明治14(1881)年の第二回内国勧業博覧会に「枯木寒鴉図」を出品し、実質の最高賞となる妙技二等賞牌を授与。
鴉は暁斎を一挙に海外に知らしめた作品となり、暁斎は海外に飛んでいく鴉を思い、鴉と万国飛の文字を組み合わせた印を作りました
鴉の絵が多いのは、受賞を機に暁斎に鴉図のリクエストが殺到したのと、書画会などでさらさらと描けるという理由もあったようです。


第2章 躍動するいのち -動物たちの世界ー



「枇杷猿びわにさる,瀧白猿たきにしろざる」

杷を差し出す猿と、蔦にぶら下がる白猿の対幅。
暁斎は幼い頃に浮世絵師・歌川国芳に学んで、その後狩野派に学びますが、伝統的な狩野派の技術を駆使している1枚。


「動物の曲芸」 一方で狩野派の画力を持ちながら遊んでいる作品も。

私はこの「雀の書画会」が可愛くて惹かれました。



第3章
幕末明治 -転換期のざわめきとにぎわい-

「各国人物図」(中央)

江戸から明治にまたがって活躍した暁斎。いろいろな外国人が暁斎の名声を聞いて集まってきたそうです。
幕末の時代が好きなので、当時の資料としても貴重な画で興味深いコーナーでした。


第4章
戯れるー 福と笑いをもたらす守り神

鍾馗と鬼  

福の神や守り神などを描いた吉祥画。
端午の節句や暮れになると、暁斎のもとには疱瘡除けとして鍾馗の注文が殺到、そのなかからの3枚です。


こちらはちょっとユーモラスな鍾馗と鬼の絵。鬼が相撲をとったりボールのように蹴り上げられたり。
お客様用に真面目に描いた作品と、浮世絵師的な遊びが入った作品と、両方見ることができます。


笑う-人間と性 ※春画の展示を含みます (ぜひ会場でご覧ください♪)


第5章 百鬼繚乱-異界への誘い-

「地獄太夫と一休」

伝説の遊女・地獄太夫と一休和尚を主題にした作品。
(右)一休と芸子さんが歌って飲んでいるので地獄太夫があきれて外に行き、戻ってくると芸子さんが骸骨になっているシーン。
骸骨もまるで生きているように踊っているところに、生きている者も死んでいる者もそう違いはない、極楽も地獄も紙一重という死生観が出ています。

「百鬼夜行図屏風」

屏風に描くよう依頼されたのでしょうか、大きな屏風に鬼たちがバランスよく、楽しげに描かれています。
あと鬼たちに、、まつげが描かれているのですね、個性的で可愛いらしい鬼たちでした。

幕末から明治という激動の時代をまたがって生きた暁斎。
パトロンを失ったり、作品が海外に流出したりと、画家にとっても苦難の時代を、さまざまな画題を器用に描き続けた多才さが一番印象に残りました。

「ぜひ自分の好きな1枚」を選んでください、とのことで、悩みましたが、こちら2枚を。

「祈る女と鴉」
祈っている遊女と、暁斎の鴉。 
鴉というとふつうは不吉なイメージですが、巨大な鴉は遊女を見守っているような?気になる一枚でした。


もう一枚は「竜頭観音」(右)
晩年の暁斎は仏教への信仰が深く、毎日のように観音像を書いて仏社におさめていたといいます。コンドルの旧蔵品のひとつ。
(自分が観音様が好きで… 老後は観音巡りをしたいです)


楽しかった~、作品がバラエティに富んでいるので「マイ1枚」も好みが分かれそうですね ぜひ期間中に!

河鍋暁斎(かわなべきょうさい)(1831-1889)は、幕末から明治を生きた天才絵師。幼い頃に浮世絵師の歌川国芳に入門したのち、狩野派に学び19歳の若さで修業を終え、さらに流派に捉われず様々な画法を習得し、仏画から戯画まで幅広い画題を、ときに独特のユーモアを交えながら、圧倒的な画力によって描き上げて海外でも高い評価を得ています。
本展は、世界屈指の暁斎コレクションとして知られるイスラエル・ゴールドマン氏所蔵の作品によって、日本初公開作品を含む約180点で、多岐に渡る暁斎作品を一挙公開し、暁斎の全体像をご紹介しています。


ゴールドマンコレクション これぞ暁斎!世界が認めたその画力
2017/2/23(木)-4/16(日)
※会期中無休

開館時間
10:00-19:00(入館は18:30まで)毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)

会場
渋谷 Bunkamura ザ・ミュージアム
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江戸東京博物館 「江戸と北京」展に行ってきました

2017-03-21 15:08:38 | 美術館・ART・博物館
江戸東京博物館で開催中の 

特別展「江戸と北京 -18世紀の都市と暮らし-」 ブロガー内覧会に参加させていただきました。



※博物館より許可を得て写真撮影しております

 江戸の人口が100万人を超え、都市として発達を遂げた18世紀は、北京も清朝の首都として最も繁栄を極めた時代でありました。
2002年以来、博物館どうしの交流を続けてきた北京の首都博物館から、一級文物を含む116件が日本で初公開されています。

みどころの絵巻がとても面白かったですね。

故宮博物院より日本初公開
「乾隆八旬万寿慶典図巻」(下巻)には1790年の乾隆帝80歳の祝賀の様子が描かれています。
色合いが非常に鮮やかで 大きなゾウの飾り物、本物のゾウなども通りを賑わせています。


そして、ベルリン国立アジア美術館所蔵の「熈代勝覧」(きだいしょうらん)原本を展示。
神田今川橋から日本橋までのメインストリートを約1700人もの人物とともにいきいきと描いています。


この絵巻は初めて知りましたが、江戸の町の人々の表情が豊かでユーモラスで、どことなく漫画のようでもあり、ずっと見飽きません。
自分が思うよりもずっと生活を楽しんでいるような温かみのある絵巻に、過去の暮らしに学ぶところが多いように思いました。
たとえば、現代の東京の絵巻を描いたとして こんなに温かい表情、仕草にはならない気がします。
便利になったはずなのに・豊かさってなんだろう、、とか。 

ほかにも、江戸と北京の都市生活、文化を比較していて興味深いものでした。

[装う]
女性婚服 (民国・首都博物館) ピンク色がとってもかわいらしい。。


18世紀江戸の町人階層の女性の着物。
武家女性の着物に比して現存品は大変少ないそう。今でも惚れ惚れする品の良いデザイン。


歌川広重の名所江戸百景から鯉のぼり


[遊ぶ]
江戸・鶉会之図屏風 18世紀後半

江戸時代には武家はもとより町人も鶉を愛好し、鳴き声や姿の優劣を競う鶉合わせが行われた。


民国・鳥かご
北京でも鳥を飼い、鳴き声を楽しむのは人気の趣味。(自分が鳥を飼っているので興味深く、、)


右:歌川国貞(初代)画 
土俵入りの様子を描いたものも両国らしくて楽しい


こちらは現在の両国駅ですw


撮影コーナーのモンチッチ。女性婚服をモチーフに特別製作された衣装をまとっています。
「モンチッチ」は現在、中国でも大人気で「萌趣趣」と呼ばれているそう。


江戸の生活のことをもっと知りたくなりました! 行かれる方はぜひ常設展と合わせて楽しんでくださいませ♪

特別展「江戸と北京 -18世紀の都市と暮らし-」
会期: 2017年2月18日~4月9日
休館日: 毎週月曜
会場: 東京都江戸東京博物館 1階特別展示室
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泉屋博古館分館 「屏風にあそぶ 春のしつらえ 茶道具とおもてなしのうつわ」展

2017-02-27 16:10:56 | 美術館・ART・博物館


六本木一丁目の泉屋博古館(せんおくはくこかん)分館で2月25日から開催の「屏風にあそぶ春のしつらえ~茶道具とおもてなしのうつわ~」ブロガー内覧会に参加させていただきました。
※写真は美術館の許可を得て撮影しています

春を彩る屏風の名品と、茶道具や新収蔵品のおもてなしのうつわがあわせて展示しています。
美術館で一足先のお花見、といった風情で楽しませていただきました。以下、少しですが気になったところをご紹介。


扇面散・農村風俗図屏風 (江戸時代)
お花見はもともとは「神様が田植えの時期を知らせるために桜を咲かせてくれた」という言い伝えがあるように農耕儀礼と関わっていたとのことで 農村図が最初に展示されています。

ポスターメインビジュアルの「二条城行脚図屏風」は5年ぶりの展示。(作者不明 17世紀)
江戸時代・寛永3年(1626)、将軍・徳川家光、その父秀忠の招きに応じ、後水尾天皇をはじめ中宮和子(秀忠娘)らの一行が京都・二条城に行脚する様子が描かれています。
金地に顔料で色鮮やかに描かれていて保存状態のよさにまず感心しました(どんな顔料を使っているのかしら。。。)


行幸を一目見ようと着飾って思い思いに見学している観衆、描かれている人数は3226人!
都をあげての祭事だったんですね! いまだと皇室ご成婚パレードみたいな感じでしょうか。
人々のにぎやかで楽しそうな雰囲気に見ているほうも破顔してきます。
(2017年春のJR「そうだ京都、行こう」は二条城がメインヴィジュアルなのでタイムリーですね、という話が出ていました。)

二条城行幸図ゆかりの茶道具から
唐物文琳茶入り 銘若草 南栄ー元時代 13-14世紀
本体とともに 茶道具の次第といわれる付属品もともに展示されています。
持ち主が変わるごとに二重、三重と箱が増え、仕覆(しふく=布などで作られた袋)が増えていったんですね。
普通は本体しか展示されないそうですが、並ぶとお雛様の花嫁道具のようです。


仁清 唐物写十九種茶入 江戸時代 17世紀  かわいい。。


半磁器桜花模様花瓶 伝 佐々木庄次郎 明治36(1903)年




菊池容斎 桜図 江戸・弘化4年(1847)(前期展示)
菊池容斎(1788-1878)は江戸下谷に幕臣の子として生まれ、古今東西の諸流派を学んで写生を重視しつつそれらを融合した覇気のある作品を築きました。
この桜は上野寛永寺の桜で 今まで知られていなかった大作、初公開になります。


奥の屏風画は今回自分が一番気に入った 「春」(春秋草花図のうち)香田勝太 大正6-7年 (前期展示)
屏風だけど油彩だそうです、隠れている雀もかわいらしく秋も見てみたい、、


日本で人気のあるクロード・モネの作品も2点展示されています。
左 サン=シメオン農場の道(1864年) 日本にもたらされた最も早いクロード・モネの作品
右 モンソー公園(1876年)


桜は絵画で見るのもいいなぁ、、と、、幸せな気持ちになりました。
後期も足を運びたいと思います♪ 

住友コレクション 泉屋博古館分館 
住友コレクションを保存・展示する泉屋博古館(京都・鹿ヶ谷)の分館として、平成14(2002)年に開館。
東京・六本木の泉ガーデン内にあります。
港区六本木1-5-1 

「屏風にあそぶ春のしつらえ~茶道具とおもてなしのうつわ~」
会 期 前期/2月25日(土)~3月26日(日) 後期/3月30日(木)~5月7日(日)
入場料 一般 800円、学生 600円 中学生以下無料
休館日 月曜日〈ただし、3月20日は開館〉
3月21日、3月27日~3月29日(展示替のため)
開館時間 午前10時~午後5時
※入館は午後4時30分まで
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日経プラス1 ひな祭りランキング 

2017-02-21 09:10:03 | 美術館・ART・博物館


2月18日付 日経プラス1 に ご当地ひなまつりランキング が掲載されていたので 自分メモに、、、

1 雛のつるし飾りまつり(静岡県東伊豆町)
2 かつうらビッグひな祭り (千葉県)
3 阿波勝浦ビッグひな祭り (徳島県)
4 柳川雛祭り さげもんめぐり (福岡県)
5 谷地ひなまつり (山形県河北町)
6 真壁のひなまつり (茨城県桜川市)
7 百段階段でひなまつり (茨城県大子町)
8 飛騨高山雛まつり (岐阜・飛騨地方)
9 遠野町家のひなまつり (遠野市観光協会)
10 町屋の人形さま巡り (新潟・村上市)

4位の福岡県のさげもん が現在目黒雅叙園百段雛まつり(入り口)に展示されています。







すごく可愛かったので つるし飾りのお雛様もいいなぁ、と思いました。

目黒雅叙園『百段雛まつり』~九州ひな紀行Ⅱ~
開催期間 2017年1月20日(金)~3月12日(日)
会期中無休
開催時間 10:00~17:00(最終入館16:30)
会場 東京都指定有形文化財 「百段階段」
コメント (2)
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