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首都圏に残る昭和の風情/流鉄流山線 乗車記

2017-10-27 | 日記
かねてより一度は乗ってみたいと思っていた、昭和のノスタルジアを感じるローカル電車に乗ってきました。
千葉県流山市の流山駅から、松戸市の馬橋駅まで全長6キロ足らずのミニ路線です。

一日フリーキップ


東京から30分ほどの場所にありながら、路線全体で6駅しかなく、スイカやパスモも使えません。
人口40万人超の松戸市と、人口18万人と急増中の流山市を結ぶ鉄道とは、とても思えません。
昭和時代を彷彿させる、のどかな風情が残るローカルムードいっぱいの路線です。

流山線路線図


沿線はのどかな住宅地が広がりますが、通勤電車としてそこそこ利用客があるようです。
朝夕のラッシュ時間帯は通勤電車として、12~15分の間隔で運行されています。
また、地元の飲食店と協力したイベント開催時は、多くの人が流鉄に乗るためにやってきます。

小金城址駅高架より馬橋方面を臨む


流山市は人口18万人を数える都市ですが、市役所そばにある流山駅は中心駅としてはかなり寂しい。
実は、つくばエクスプレス開業後、「流山おおたかの森駅」に中心駅の座を実質奪われています。
流山駅は「関東の駅百選」に選ばれ、「東京近郊にありながらローカル色のある駅」が選定理由と言う。

流山駅(始発駅)


現在、名実ともに流山市の中心駅となった流山おおたかの森駅。
首都圏新都市鉄道のつくばエクスプレスと東武鉄道の野田線、両路線の接続駅となっています。
2016年度の一日平均乗降客数は55,433人で、つくばエクスプレスの駅では秋葉原駅、北千住駅に次ぐ第3位。
(因みに流鉄流山駅の一日の乗降客数は4,462 人)

流山おおたかの森駅


首都圏近郊にありながら、流山線はICカード(スイカ、パスモ)非対応です。
券売機には図入りでスイカやパスモが使えない旨が書いてあります。
今後も導入予定はないそうで、その頑固さに感動します。(笑)

切符自動販売機


全駅に駅員が終日配置されており、今でも駅員が切符を回収します(乗車時の入鋏は省略)。
今時、不便に感じますが、切符を手渡すシーンは人と人とのふれあいを感じる光景です。(^^)

馬橋駅改札口


車両には「流馬」「流星」「あかぎ」「若葉」「なの花」といった、異なる愛称がついています。
なお「流馬」編成については2017年7月30日をもって引退しました。
しかし、来春、新しい色の新しい車両で再登場するそうで、楽しみです。

あかぎ号


運賃
運賃は初乗り120円、始発の流山から終点の馬橋まで乗っても200円とやたら安いのです。
私が心配する問題ではないが、本当にこれで採算がとれるのだろうか。


昔懐かしい、座席の区分線が付いていないベンチ型座席です。
通勤時間帯ではないので、一車両(二両編成)に乗っている人も、私を含め10人未満と少ないようです。

車内の様子


つくばエクスプレス線が開業して以来、乗客数の減少が続いており、将来廃線の可能性もあると聞きます。
東京近郊にも、このようなノスタルジアを感じるローカル線があることは、とても素晴らしいことです。
昨年、開業100年を迎えた流鉄株式会社、ぜひ頑張っていつまでも存続してほしいと願うばかりです。

 

昭和の風情が色濃く残る、ローカル線の流鉄流山線乗車記、いかがでしたでしょうか。
次回は流山駅以外の各駅についての乗車記を紹介したいと思います。

最後に、流山駅を中心とした、流鉄の概要を紹介した「たまには ノンビリ ぶらり旅」(2分32秒)
お時間があればご覧ください。(2008/8月制作で会社名も現在は流鉄株式会社に変更されています)