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9月の花のアルバム(3/8)

2024-10-17 | 

9月に出会った植物の花や鳥の写真を整理しました。9月は実りの秋、さまざまな植物が果実をつけます。花が少ない月ですが、植物の実を中心に近隣の公園の花・鳥・昆虫など約140品種ほどの花木の撮影ができました。毎月恒例の記録として8回に分けて投稿します。

 

 

<本日のバラ 快挙> 2023/11 京成バラ園
系統:F(フロリバンダ) 作出:2011年 京成バラ園芸


花付きが良い品種です。花は完全に開き、花持ちが良いのが特徴です。枝は初め細立ちですが、成長と共に太く長くなります。

柑橘とダマスクのニュアンスを含むティーの香りです。2010年ローマ金賞、他受賞。

 

 

 

 


コレオプシスの園芸品種で開花期の長いのが特徴です。非常に強健で、一度植えれば何年でもよく育ち、年々株が広がっていきます。

外花弁はチェリーピンク、中心は赤色の小さなコスモスのような花です。

草丈は30cm程度で非常にコンパクトで、鮮やかな濃いピンクの花を株一面にたくさん咲かせます。

 

<コレオプシス・ガーネット キク科ハルシャギク属(コレオプシス属)>
9/18 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

日本特産の花木であり、暖地の林内や林縁に自生します。晩秋~冬に咲く花を観賞するため、庭木や鉢植えに多く使われています。

花の後にできる果実は直径1.5~2センチほどの球形で、ツバキよりも小さい。翌年の花が咲く10月頃に熟すと三つに裂け、中から黒褐色の種子が三粒ほど顔を出します。

ツバキほど知られていませんが、果実から採取される油は良質で、食用油や髪油として使うことができます。

 

<サザンカ(実) ツバキ科ツバキ属>
9/11 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

中国南部原産の、ミソハギ科の落葉中高木。日本へは江戸時代以前に渡来したと言われており、植栽樹として、庭や公園、寺社などで見られます。

漢字での名称「百日紅」の名のとおり、初夏から秋までの長い間鮮やかな紅色やピンク、白などの花を咲かせる花木です。

花の後にできる果実は直径7ミリほどの球形です。秋(11月頃)に熟すと6つに裂け、長さ4ミリほどの種子が現れます。

樹皮が白くなめらかな手触りをしていることが特徴です。猿も滑って落ちてしまうほどツルツルという様子から名付けられました。

 

<サルスベリ(百日紅) ミソハギ科・サルスベリ属>
9/10 柏の葉公園

 

 

 

 

 

南アメリカに分布するシソ科アキギリ属の多年草です。非常に強健で、暑い夏の盛りから秋まで花を咲かせてくれます。

最大の特徴は非常に濃い花色と、大きく口を開いた様な個性的な花の形(唇形)にあり個々の小花は長さが5cmと大きい所も魅力です。

日本ではメドーセージという名前で流通していますが、本来はサルビア・プラテンシスの英名です。

名前が間違ったまま国内に出回ってしまい定着したものと思われます。

 

<サルビア・ガラニチカ(メドーセージ) シソ科アキギリ属>
9/11 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

原産地の北アメリカでは宿根草ですが、耐寒性がないため日本では一年草として分類されています。

ラベンダーに少し似ている美しい青紫の花を長期間咲かせることからブルーサルビアとも呼ばれます。

白花や2色咲き種がありますが、大量に出回っている割には改良品種をあまり見ません。

花の美しさに加え、株がそんなに大きくならないこともあって人気があります。

 

<サルビア・ファリナセア(ブルーサルビア) シソ科サルビア属>
9/11 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

初夏から秋まで長い期間たくさんの花を咲かせるクマツヅラ科の多年草。最初に日本で確認されたのは1940年代後半ごろの東海地方です。

花は小さな花が集合している形状です。ひとつひとつの花は数ミリの極小さな花ですが、たくさんの花が次々と開花します。

名前の通り、背丈がとても高く、高さ60~150cmくらいに生長するため、庭や花壇に植えると見栄えがする草花です。

非常に丈夫で繁殖力が強いため、特定外来生物には指定されていませんが、「将来の生態系に被害を及ぼす恐れがある外来種」の中に入っている植物です。

 

<サンジャクバーベナ(三尺バーベナ) クマツヅラ科クマツヅラ属>
9/24 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

インパチェンスとニューギニア・インパチェンスの交雑種として、「サカタのタネ」が開発した園芸品種です。

インパチェンスと本種の最大の違いは、花と葉の大きさです。インパチェンスに比べると本種はひとまわり大きく、成長が早いことが特徴です。

本種は熱帯の植物のため暑さに強く、春から秋まで休むことなく次々と色鮮やかで美しい花を咲かせます。暑さが増すほどに株が大きくなるのが特徴です。

 

<サンパチェンス ツリフネソウ科インパチェンス属(ツリフネソウ属)
9/18 アンデルセン公園

 

 

 

 

 


日本では、「赤とんぼ」と並んでなじみ深いトンボです。 成虫の体色が雌雄間で著しく異なります。 

オスは老熟するにつれて体全体が黒色になり、胸部~腹部前方が灰白色の粉で覆われるようになります。 

一方メスや未成熟のオスでは、黄色に小さな黒い斑紋が散在するので、ムギワラトンボ(麦藁蜻蛉)とも呼ばれます。

 

<シオカラトンボ(塩辛蜻蛉)  トンボ科シオカラトンボ属>
9/11 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

ブラジル原産の常緑低木です。花は朝咲いて翌日には散る1日花で、鮮やかな紫色の花が次から次へと開花します。

まるでクモが歩いているように見える雄しべの形から「ブラジリアン・スパイダー・フラワー」の別名もあります。

和名の由来は「紫紺色の野牡丹」で、アジアを中心に分布する別属のノボタンより、花色が濃い紫色であることを意味します。

<シコンノボタン(紫紺野牡丹) ノボタン科シコンノボタン属>
9/18 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

植物学的にはピーマンと同種です。中南米原産で、ヨーロッパ人のアメリカ大陸発見後、南米からヨーロッパに入り、その後世界に広がりました。

ピーマンやパプリカなどと同じトウガラシの仲間の甘味種。名前の由来は、果実の先が獅子の頭に見えることから名付けられました。

高温性の野菜のため暑さに強く、基本的に夏野菜として栽培され、市場に出荷されます。

<シシトウ(獅子唐) ナス科トウガラシ属>
9/18 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

メキシコを中心に南北アメリカに15種類が分布する植物です。

日本には江戸時代末期に入ってきました。栽培や品種改良が盛んになったのは戦後になってからで、それまでは仏花として栽培される程度だったそうです。

初夏~晩秋にかけての長い期間花を咲かせ続けるところから「百日草」とも呼ばれ、今では5月~11月と、百日どころではない長期間咲く草花です。

たくさんの品種と系統があります。草丈も高性種から矮性種まであり、花のサイズも超大輪、大輪、中輪、小輪と色々です。

咲き方もポンポン咲き、カクタス咲き、ダリア咲き等とても多様です。

 

<ジニア(百日草) キク科ヒャクニチソウ属(ジニア属)>
9/18 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

東アジア沿岸地方が原産の双子葉、常緑、低木樹の植物です。温暖な海岸地方に自生しています。

初夏に咲く花はバラ科特有の5弁の花で、白色の梅に似た花はとても美しいです。

秋から冬に稔る黒紫色の実は食べられませんが、奄美大島の「大島紬」は本種を使って染めているそうです。

 

<シャリンバイ(車輪梅) バラ科シャリンバイ属>
9/24 北柏ふるさと公園

 

 

 

 

 

中国が原産となる帰化植物で野山に多く自生しています。秋に白やピンクの花が開花するキンポウゲ科の宿根草です。

名前に菊とありますが、学名からもわかるように菊ではありません。


 
花弁に見える部分はがくが花弁化したもので実際には花弁はありません。華道の素材としてや秋の茶花としても親しまれ、切り花として流通しています。

濃いピンク色の花は別名で京都の貴船地方に多いことから「貴船菊(きぶねぎく)」とも呼ばれます。

 

<シュウメイギク(秋明菊) キンポウゲ科イチリンソウ属>
9/18 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

熱帯アメリカに分布するトウダイグサ科の一年草です。日本には明治時代に渡来し、逸出したものが九州以南の一部の地域で野生化しています。

花序はトウダイグサ科の植物に特有の杯状花序で、ユニークな形をしています。杯状花序とは、合着してカップ状になった総苞の中に、雄花数個と雌花1個が包まれる形になった花序のことです。

花名は、その様子が赤ら顔をした妖怪の猩猩(しょうじょう)に喩(たと)えられたものです。なおポインセチアの和名はショウジョウボク(猩猩木)です。

 

<ショウジョウソウ(猩猩草)  トウダイグサ科トウダイグサ属>
9/18 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

福島県~新潟県以西の本州、四国及び九州に分布するブナ科の常緑高木。

ドングリがなる木の一つであり、ドングリがカケスやネズミなどの野生動物に運ばれることで自然に増えます。

伐採直後の材がアカガシと比べて白いこと、葉の裏面が白っぽいことなどから本種の名で呼ばれます。

 

<シラカシ(実) ブナ科コナラ属>
9/25 柏の葉公園

 

 

 

 

 

北アメリカ南部~南アメリカに分布するカヤツリグサ科ミカヅキグサ属の多年草です。草原や牧草地の湿原など、日当たりの良い湿った場所に分布しています。

日本への渡来時期は不明ですが、湿地で育つため、池や水盤などによく利用され、広く普及しています。

5月~10月の花期になると、長く伸ばした花茎の先に花序を出し、小さな花をまとまって咲かせます。

名前の由来は、花を含む苞の白い部分を、飛んでいる白鷺に見立てました。

 

<シラサギカヤツリ(白鷺蚊帳吊り) カヤツリグサ科ミカヅキグサ属>
9/10 柏の葉公園

 

 

 

 

 

北アフリカ~アラビア半島原産のイネ科チカラシバ属の多年草。日本では2001年に千葉県で記録があり、新しく和名がつけられたようです。

日本にあるチカラシバの仲間なので繁殖力が旺盛のようで、千葉県、東京都、神奈川県で逸脱があり、野生化しているようです。

ギンギツネという名前で園芸用に流通する品種で、大きな黒い穂を観賞するため、公園の花壇等にも使われます。

 

<シロガネチカラシバ(白銀力芝) イネ科チカラシバ属>
9/11 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

コセンダングサの変種で、花に白い舌状花が数枚つくものを言います。

コセンダングサ、本種ともに江戸時代に渡来しましたが、本種が急速に広がり始めたのは戦後のことです。

コセンダングサには花びら(舌状花)がありませんが、本種には白い花びらがあります。舌状花の長さはまちまちですが、1センチを超えないのがふつうです。

 

<シロノセンダングサ(白の栴檀草) キク科センダングサ属>
9/11 あけぼの山農業公園

 

 

 

 

 

北海道及び青森を除く日本各地の山野に分布するシソ科の落葉低木。

秋にできる白い実を観賞するため庭木として幅広く植栽されています。別名はシロシキブ、シラタマシキブなど。

園芸用に広く普及するコムラサキの一品種で、白い実がなることから名付けられました。

果実が白く熟すのは8~11月。直径は3ミリほどと小さいが多数が密集します。

 

<シロミノコムラサキ(白実小紫) クマツヅラ科ムラサキシキブ属>
9/18 アンデルセン公園

 

 

 

 

 

春にヤマブキ(山吹)の花に似た白い花を咲かせるバラ科の落葉低木。

花が同じ季節に咲くヤマブキ(山吹)の花に似ていることから名づけられました。

果実は、果皮に黒い光沢があります。果実は痩果(そうか)で、4個が集まってつき、9~10月に熟します。

痩果(そうか)とは、薄くて硬い果皮の中に一つの種子が包まれている果実のことだそうです。

 

<シロヤマブキ(白山吹) バラ科シロヤマブキ属>
9/18 アンデルセン公園

 

 

 

今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。

「9月の花のアルバム(3/8)」20品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「8月の花のアルバム(4/8)」に続きます。


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (なつみかん)
2024-10-17 23:12:27
こんばんは!
スマホで拝見していたら、なんだか頭がぼーっとして、知ってる植物の名前も出てきませんでした。
土曜日まで出張中なので、帰ってからゆっくり拝見しますね!
返信する
むむむ (なつみかん)
2024-10-20 20:57:35
お約束通り拝見しました~
大体分かりましたが、シロガネチカラシバというのがあるのですね。
これは知りませんでした。
シラサギガヤツリは名前が出てこず・・・
あとは大体分かったような・・・
返信する
見ていただくだけでとて も嬉しいです (ninbu)
2024-10-20 21:51:31
>なつみかん さんへ
>むむむ... への返信

なつみかんさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。

二度も訪問いただきありがとうございます。お疲れのときにも、わ
ざわざコメントをいただき、また本日改めてコメントをいただきあ
りがとうございます。

なつみかんさんは現役で活躍している人なので、仕事を優先してく
ださい。私のブログはコメントなしでも、見ていただくだけでとて
も嬉しいです。
返信する