Naoの誰でもわかる!英語の話

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「いい言葉」から学ぶ英語(2)

2009-12-29 | Weblog
2) Live as if you were to die tomorrow. Learn as if you were to live forever. (あたかも明日死するかのごとく生きなさい。(そして)あたかも永遠に生きるがごとく学びなさい。)

今回の言葉も前回に引き続き、マハトマ・ガンディー(Mahatma Gandhi-本名はMohandas Karamchand Gandhi(モハンダス・カラムチャンド・ガンディー))の言葉です。なかなか含蓄のある言葉ですね。その意味については、人によって少し見解が違うところがあるようですが、僕の見解はこうです。「明日死ぬと思えば「生」の大事さ、愛しさがわかり、今という時間を悔いのないように生きるものだ。それくらいの気概で今を、この一瞬一瞬を大事に生きなければならない。「学び」には終わりはない。それは一つ一つ積み上げていくもので、「生」は永久に続くものと考えると、その学ぶと言う行為は、これから果てしなく続く未来に資する、きわめて有意義なものである。ゆえに、決して自らの未来のためになる、学ぶという行為を止めてはならない。」さて、みなさんはこの言葉、どう理解されるでしょうか?

それでは、その英語についての話です。使われている文型(文法)は、仮定法過去ですね。「as if+主語(名詞句)+[動詞の過去形]」で、一般的に知られている意味は、「あたかも~のように」というもの。例えば以下のような文に使われます。

My teacher speaks English as if she were a native speaker of English.
(私の先生は、あたかもネイティブスピーカーのように英語を話します。)
The driver came out of the crushed car safely as if nothing happened.
(そのドライバーは、あたかも何も起こらなかったかのように、グシャグシャになった車から無事に出てきた。)

今回の言葉では、動詞はbe 動詞で、その過去形のwereがtoと一緒になって使われています。be toは、「予定になっている」「~することになっている」といった、「未来に起こる」といった感じの意味を持つ言い方です。きわめて簡単な文を作ると、

He is to go to Tokyo tomorrow.
(彼は明日東京に行くことになっている。)

どうでしょう。ほとんどwill とか、be going toと変わりないですよね。ちょっと書き言葉的なニュアンスを持った言い方です。はっきり未来を意味するというよりは、「予定」を意味すると考えた方がわかりやすいと思います。今回の表現を現在形の文にすると、you are to die tomorrow、you are to live foreverとなります。それだと、「あなたは明日死ぬ事になっている」「あなたは永遠に生きることになっている」となりますね。それはそれで意味はありますが、これはあくまでたとえ話なので、仮定法(過去)を使って、you were to die tomorrow、you were to live foreverとなっているわけです。

さて、このガンディーの表現を使って何が文章を作ってみましょう。また僕から…ですね。え~と、じゃあ、これはどうでしょう。

The man proposed to her as if he were to marry her.
(その男は、あたかも(本当に)結婚するかのように彼女にプロポーズした。)
They prepared everything I need as if I were to stay here for a long time.
(彼らは、あたかも私がここに長期間滞在するかのように、私が必要なすべての物を用意してくれた。)

正直、[as if+主語+were to] のパターンは、なかなか使う機会、また出会う機会がないかも知れませんが、覚えておいて損はないと思います。でも、ガンディーの言葉は是非覚えておいてくださいね。人生を生きるにあたって、とても大事な、いい言葉だと思います。僕も噛みしめ、また、実践したいと思います。Live as if you were to die tomorrow. Learn as if you were to live forever. Please bear that in mind and live each day fully and fruitfully. nao