だいぶ前に質問をいただいたまま、そのままにしていました(冷汗)質問に対する回答です。すみません(陳謝)。今回は「可能性・見込み」について言及する時にどんな英語を使うのかについてのお話です。
私たち日本人が「可能性」と聞くと、まず頭に浮かぶのはpossibilityという単語だと思います。では、一例として、「手術が成功する可能性はどれくらいありますか?」と言いたい時に、possibleあるいはpossibilityという言葉が使えるかを考えてみましょう。
1) Is it possible for the operation to be successful?
2) Is there any possibility for the operation to be successful?
3) How much possibility is there of success of the operation?
1)と2)は、手術を行うという医者に対して、「手術が成功する可能性はあるんですか?」と、手術の成功に対して疑問を持っている時に使うであろう表現なので、「手術が成功する可能性はどれくらいありますか?」という、手術を行うことを前提にその成功の可能性、つまり、その成功の確率を聞いているという趣旨には合いませんね。唯一3)の文章がその趣旨を表現していると言えるでしょう。なので、possibleという単語を使うとしたら、3)のような言い方になります。しかし、果たしてそのような言い方が適切かというと…ちょっと疑問ですね。どちらかというと、堅苦しい、文語的な表現なので、口語表現としてはまず使われることはないでしょう。
では、possible, possibilityという単語は使われない?そう考えた方が自然だと思います。皆さんもおわかりの通り、質問にある「可能性」というのは、実は「確率」のことを言っていますよね。つまり、一応可能であることを前提に、何らかのことが起きる確率(可能性)はどれくらいかと聞いているわけです。ですから、この場合の「可能性」という言葉に相当する英単語を探す時は、「確率」に相当する単語を探さなければならないわけです。では、「確率」に相当する英単語はというと、そう、チャンス(chance)ですよね。例えば、
There is a good chance of winning a lottery.
(宝くじに当たる可能性は高いよ。)
chanceは、何かが起きる確率を意味し、数えられる名詞(可算名詞)なので、単数形にも複数形になります。但し、その使い方はちょっと違って、単数形の場合は、「何かが起きる可能性」、あるいは「何かが起きる可能性の度合い」を表します。上の例文もその一例ですが、以下のような文もあります。
There is a small chance of success.
(成功する可能性はあるよ、少ないけどね。)
There is no chance of success.
(勝算はないね。)
Is there any chance that I can see you next week?
(来週君に会えるかな?)
では、複数形はというと、まずは以下の例文を見てください。
The chances are (that) he has already gone.
(おそらく、彼はもういない(出かけてる)よ。)
*Chances are…と、Theがなくても構いません。
この場合、複数形(chances)は、単数形とちょっと違い、何かが起こる(あるいは、起きている)可能性(確率)が高いこと、つまり、日本語で言うと、「見込み」を表すと言えます。では、もう一つ例文を見てください。
If you leave at 8 o'clock, chances are you'll miss your flight.
(8時に出発したら、まず(おそらく/多分)飛行機に乗り遅れるね。)
つまり、a chanceが、ただ何かの可能性があること(概念的可能性)を表すのに対して、chancesは、その可能性が「たくさんある」ことを示すために複数形となり、「高い確率で起こるはず」「おそらくそうなる」「そのような見込み」といった、話し手の気持ちを表わす言葉になっていると考えればいいです。
話しを戻しますね。では、「手術が成功する可能性はどれくらいありますか?」を、chanceを使って言うとどうなるか?この場合の「可能性」は、「見込み」を意味しますよね。なので、以下になります。
What are the chances of a successful operation?
What are the chances of success?
(手術のことは言わなくてもわかる場合)
(今回はここまでです。Part 2で完結ですので、また来てくださいね。See you very soon, guys! naoki)
私たち日本人が「可能性」と聞くと、まず頭に浮かぶのはpossibilityという単語だと思います。では、一例として、「手術が成功する可能性はどれくらいありますか?」と言いたい時に、possibleあるいはpossibilityという言葉が使えるかを考えてみましょう。
1) Is it possible for the operation to be successful?
2) Is there any possibility for the operation to be successful?
3) How much possibility is there of success of the operation?
1)と2)は、手術を行うという医者に対して、「手術が成功する可能性はあるんですか?」と、手術の成功に対して疑問を持っている時に使うであろう表現なので、「手術が成功する可能性はどれくらいありますか?」という、手術を行うことを前提にその成功の可能性、つまり、その成功の確率を聞いているという趣旨には合いませんね。唯一3)の文章がその趣旨を表現していると言えるでしょう。なので、possibleという単語を使うとしたら、3)のような言い方になります。しかし、果たしてそのような言い方が適切かというと…ちょっと疑問ですね。どちらかというと、堅苦しい、文語的な表現なので、口語表現としてはまず使われることはないでしょう。
では、possible, possibilityという単語は使われない?そう考えた方が自然だと思います。皆さんもおわかりの通り、質問にある「可能性」というのは、実は「確率」のことを言っていますよね。つまり、一応可能であることを前提に、何らかのことが起きる確率(可能性)はどれくらいかと聞いているわけです。ですから、この場合の「可能性」という言葉に相当する英単語を探す時は、「確率」に相当する単語を探さなければならないわけです。では、「確率」に相当する英単語はというと、そう、チャンス(chance)ですよね。例えば、
There is a good chance of winning a lottery.
(宝くじに当たる可能性は高いよ。)
chanceは、何かが起きる確率を意味し、数えられる名詞(可算名詞)なので、単数形にも複数形になります。但し、その使い方はちょっと違って、単数形の場合は、「何かが起きる可能性」、あるいは「何かが起きる可能性の度合い」を表します。上の例文もその一例ですが、以下のような文もあります。
There is a small chance of success.
(成功する可能性はあるよ、少ないけどね。)
There is no chance of success.
(勝算はないね。)
Is there any chance that I can see you next week?
(来週君に会えるかな?)
では、複数形はというと、まずは以下の例文を見てください。
The chances are (that) he has already gone.
(おそらく、彼はもういない(出かけてる)よ。)
*Chances are…と、Theがなくても構いません。
この場合、複数形(chances)は、単数形とちょっと違い、何かが起こる(あるいは、起きている)可能性(確率)が高いこと、つまり、日本語で言うと、「見込み」を表すと言えます。では、もう一つ例文を見てください。
If you leave at 8 o'clock, chances are you'll miss your flight.
(8時に出発したら、まず(おそらく/多分)飛行機に乗り遅れるね。)
つまり、a chanceが、ただ何かの可能性があること(概念的可能性)を表すのに対して、chancesは、その可能性が「たくさんある」ことを示すために複数形となり、「高い確率で起こるはず」「おそらくそうなる」「そのような見込み」といった、話し手の気持ちを表わす言葉になっていると考えればいいです。
話しを戻しますね。では、「手術が成功する可能性はどれくらいありますか?」を、chanceを使って言うとどうなるか?この場合の「可能性」は、「見込み」を意味しますよね。なので、以下になります。
What are the chances of a successful operation?
What are the chances of success?
(手術のことは言わなくてもわかる場合)
(今回はここまでです。Part 2で完結ですので、また来てくださいね。See you very soon, guys! naoki)