ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

ハードボイルドだど♪その1

2013-07-20 07:33:10 | 日記
『ハードボイルド(エッグ)』という言葉は

アメリカの新兵訓練所の下士官が着ていたシャツのカラーが

固ゆで卵のように固くて真っ白だったことが語源らしい

厳しく新兵を鍛える下士官のように
冷酷非情でタフな男たちが登場する物語を
ハードボイルド小説と呼ぶという


…と言っても、ボクはハードボイルドに詳しい訳じゃないので(汗)

奥さんや資料の受け売りで書いていること
予めご了承くださいね…m(_ _)m


では早速…(笑)
『ハードボイルド小説』というのは

登場人物の口から
『私は悲しい』といったセリフが吐かれることはなく

悲しさを表現するなら
『私は静かにコートの衿を立てた』などと書かれるものらしい(笑)

心情吐露は情景描写に置き換えられ
登場人物の気持ちは
その動作や周りの風景の中に描かれるということのようだ


以前にも触れましたけど…

『甲斐よしひろが選ぶハードボイルド100冊』という
ブックフェアがありました♪

甲斐さんは、100冊を選ぶ際に

古典の御三家(チャンドラー・ハメット・マクドナルド)は止めようと決めて

甲斐さんご自身の
生理的かつ本能的、官能的部分で選んだそうだ(笑)


甲斐さんは
『生命力』を色んな角度や切り口で表現したくて
詞を書いておられるという

本を読む時にも同じその視点で読んで
生命力を感じた作品に感動されるそうだ

感動を感じた瞬間が
ご自身の中のリアリティであり

リアリティこそが『ハードボイルド』だと
考えておられるようだ

ちなみに、甲斐さんにとっての『生命力』とは
生きてる事自体すべて~酒・料理・女・暴力・愛~

だから、100冊の中に料理の本が入っていたりするらしい(笑)


依頼されて僅か1日で選び終えた(爆)100冊の内
70冊は2時間で決まったという(笑)

一番最初に選ばれたのは【ゴッドファーザー】で

一番最後が【女子プロレスによろしく】だったそうだ(爆)


奥さんによると
甲斐さんは【ゴッドファーザー】(の映画)について

車の中で銃を撃つ前に窓を少し開けるシーンに
物凄くリアリティを感じると話されていたという

窓を閉めきったまま銃をブッ放すと
鼓膜がヤラレてしまうかららしい(汗)

日本の作家や監督の方も
合法的に銃が撃てる場所に行って

1発でも撃ってみれば
もっとリアリティのある作品が出来ると
おっしゃっていたという


それはさておき…
【破れたハート…】【虜】の頃から

『甲斐バンド』と『ハードボイルド』がクローズアップされたけど

甲斐さんご自身は
【英雄と悪漢】からずっと引き継がれていると話されてます

【裏切りの街角】を書かれた時に
バンドのパブリック・イメージを決めたと言われてましたよね

でも、時にはグレーだったりブルーだったり
表面や形は変化しているという

『甲斐らしい』と言われるものしか書かなかったら

『あいつは同じものしか書かない』と
飽きられるからだそうだ(爆)


ちなみに

【地下室のメロディー】の帯には
『ソフト&ハードボイルド』の文字があり

【流民の唄】のインナーには

『この世はつらいことが多すぎるから
二人の父親に面倒をみてもらわなければ生きていけない』

『godfather イタリアの古諺』と掲載されてました(笑)


ただ【ラブ・マイナス・ゼロ】に関しては
最初から意識して

『明確にハードボイルドのスピリットを叩き込んだ』ということを

誰が聞いても判るものにしたかったそうだ

それまでも歌詞だけでなくメロディやサウンドの中にも

ハードボイルドのエッセンスを交えて作ってきたけど

【GOLD】の後、甲斐さんが個人的に
リアリティ(現実感)というものを
書く必要に迫られていたという

絶対に書かなくちゃいけないんじゃないか
どうやって本当のリアリティを書くか

ということが差し迫った問題だったそうだ(汗)


甲斐さんにとっての『ハードボイルド』が
リアリティを感じさせるものだとしたら
当然の選択だったということになりますねぇ…
コメント
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