ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

未知の世界1

2018-05-02 12:35:00 | 日記
甲斐さんのメッセージによるラジオへのご出演は
もちろん、ツアーのプロモーションのためでしょうが

これまでチラチラッと触れて来た
チケットの高額転売や著作権問題を読み返すと
今やライブは、ミュージシャンの方にとって
「ライフライン」になっているという現状が垣間見えて
少なからずショックを受けました(汗)

かつて甲斐バンドが数多くのライブをこなされていた頃
甲斐さんは、大瀧詠一さんが、プロデュースのお仕事を1つなさっただけで
1年を終えられたことを話され、冗談とばかりは言えない口調で?
「俺も早くそうなりたい!」とおっしゃったことがあったみたいだけど(笑)
今は、そんな優雅なご身分ではいられない時代に…!?(汗)

もっとも、甲斐さんはご自身のモチベーションが高まらないのに
ツアーに出られるおつもりも必要もないでしょうし
また、ライブ活動を続けておられるからこそ
「次」へのモチベーションが生まれるんじゃないかと思っておりますが…

前置きが長くなりましたけど、その現状の大きな原因のひとつ
「聴き放題配信」についての記事によれば…
「アレもコレも聴きたいけど、財布と相談しないと…」という悩みが
定額料金で好きなだけ音楽を聴ける配信サービスによって解消され
その加入者は全世界で1億人を突破

音楽の楽しみ方が、CD・ダウンロードの時代から、聴き放題時代へとシフトし
更に最近は、その数百万〜数千万という膨大な曲の中で何を聴けば良いのか?
キュレーターが、テーマごとに作成した様々なプレイリストを
アルゴリズムやAIで、個人の嗜好に合わせて提供されるようになっているらしい

年齢を重ねる中で、固定化しやすい音楽の趣味
でも「新しい音楽」との出会いを提供することで
本人も気づいていなかった感覚の隙間が埋められる…

70代の女性が「生まれて初めて、ヘビメタのコンサートに行って
最高だったわ!」とおっしゃったり(笑)
…といった新しい世界への扉となる一方で

武蔵大学の南田教授は…「こうしたサービスの普及は
人々の間に『時代性を無化する感覚』を生む」と指摘なさっていて

「1950年代のプレスリーを聴こうが
2000年代の椎名林檎を聴こうが
大事なのは、自分にとって、それが新しい出会いで
聴いていて心地良いかどうか?だが

未知の曲との出会いが重視されるあまり
『アーティストがいた時代や
当時の社会状況への関心を踏まえて曲を聴く習慣』が薄れるのではないか?
それは、音楽に深い愛着を持つ感覚の喪失である」と話されてます

奥さんがよく「私はギリギリで甲斐バンドに間に合った」と言うのは
そういう意味だと思うんだけど
例えば…【HERO】で、甲斐バンドをお知りになった方
NY3部作で興味を持たれた方
解散後に目覚められたり(笑)ご両親の影響を受けられたり…

と、様々な時期に出会われた後、その出会いの曲やアルバムから
ひとつずつ遡られる方もいらっしゃれば
【バス通り】「らいむらいと」から順に辿られる方もおられるでしょうし
もちろん、その一時期だけで興味を失われる方も…(苦笑)

ただ、その曲なり、アルバムなりが作られた時代背景…世相や景気、流行や風潮と
それに対する甲斐さんのお考えや発信の仕方は
やはり同時期にその空気を吸っている方が理解しやすいんじゃないかと…

極端な話、出会いのアルバムが「ラブ・マイナス・ゼロ」で
「これ、良いな♪」と思われた方だったら
「『らいむらいと』はちょっと…」って感じられるかも知れません(苦笑)

あるいは、その成長の過程を楽しまれるとしても
どうして、その時はその曲だったのか?
なぜ、このアルバムが作られたのか?…といったことに
思いを馳せながら、お聴きになるかどうか…?

明日から始まるツアーのリハーサル映像でネタバレした第1号の曲が
レコーディングされたのは80年1月
【HERO】が大ヒットし、甲斐バンドが初めて武道館でライブを行った翌年
甲斐さんは結婚なさったばかり…といった状況の中のことですよね?

「マイ・ジェネレーション」というアルバムを作られた後に続く流れというか
ニュアンス的に同系統の曲みたいに思えるんだけど
実際に収められたアルバムは、あのアルバムで
そのコンセプトや配置された曲順を考えると
全く違う意味を持った曲のようにも聞こえます

もっとも、甲斐さんご自身は、リリースなさった時点でもう
どんな風に受け取られても構わないと思っておられるでしょうが(笑)
そういう「曲にまつわるアレコレ」に頓着しない方が増えていると知ると
ちょっと残念な気がしますねぇ…
コメント
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