ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

甲斐よしひろ BEAT HARDWORK(9/2)1

2022-09-07 14:50:00 | メディア
9月放送分もまた、収録日が変更になったみたいで
何か急なお仕事がおありだったのか?と思っていたら…
「えー、収録してる今日は、8月の26日ということで…」と甲斐さん

「10月の5日にですね『HOT MENU』という、ね?
えー、僕のソロワーク…えー、35周年ということで
『HOT MENU SOLO WORKS COMPLETE BOX』みたいな感じで
えー、10枚組プラス未発表1枚という感じでですね

まっ、ソロワークとKAIFIVEのアルバム全10作品…
えー、まっ、それをねぇ、ロンドンでデジタルリマスタリングやって
更に、まっ、未発表の音源を収録ということで…えー、それ、じゅう…12曲くらい入ってるのかな?
えー、しかも、まあ118ページの豪華ブックレット(付き)という感じなんですけど…

まっ、これ、あとで詳しく言いますけど、今日は、その…えー『HOT MENU』のBOXセット
その特集をお届けしようということで思ってます
まあ、とにかく、この番組がねぇ、いつも…こういうのはもう口火なんで
口火を切るという感じなんでですね、えー、もう…

デジタルリマスタリングもまだ…実は終わってなくて
ロンドンとのやり取りが続いております、ハイ」と、おっしゃっていて
その「やり取り」の関係で、甲斐さんのスタジオが収録に使えなかったのかなあと…?

ともあれ…「あのー、詳しく言うとですね、ちょっと面白いんですけど
えー、ロンドンとそのデジタルリマスタリングのやり取りすると
1曲いくら…1曲いくらなんですけど、それを…
『この曲とこの曲が、このポイントが気になるんで、こういう風にしてやってくんない?
…っていうようなことで、まっ、1回、向こうに返しますよね?そこまではタダなんだけど

そのあとまた(戻って)来て『イヤイヤ、違うし!』ってなったら
お金が発生すると、更に…っていう、ややこしいんで
まっ、ナンとか2回目で、えー、収めときたい…というのが、まっ、あるんですけど…

(前作のベストアルバム)『FLASH BACK』は、ディスク1、ディスク2(と2枚)あって
どっちも15~16曲ずつ入ってたんじゃないないかと思うんですけど
全部聴いて、全部突き返したと…さすがに怒って、向こうのジョン・デイヴィスってエンジニアが
『何が悪いんだ!?』っていう話になって…全部ですからね、ええ…

『イヤイヤ、あのね、ボトムは良いんだ』と…
だけど、上のキラキラ感、ね?キラキラ感が、こう…なくて
『もっとこう…高域のもっと更に上の方でキラッとするような部分の音域まで広げて
えー、マスタリングして欲しいんだよね』って言ったら

その通訳してるヤツが『キラキラ感』が判んなくて、ナンて言うか…
ずいぶん、こう…ナンか揉めたらしいんですけど
それね『フィッシュ』って言うんです(笑)」と笑っていらっしゃいましたが(笑)
かつてナッシュビルで、現地のミュージシャンたちとレコーディングなさった時は
「通訳を通す不毛さ」に耐えかねて、直接ギターを弾いて見せられたんですよね?(笑)

「これ…イヤ、これね、向こうに行って仕事してると判るんです
こっち側で『もっとクリアな音』って言うじゃないですか?
『クリア』って向こうに言うと『えっ!?クリアって、どういう意味?』(…と訊かれる)
使い方で違うんですよ『クリアな音』って…

『クリアな音にしてよ』『えっ!?それ、硬くしろってこと?それとも…どういうこと?』
…っていう風になるし、確かにそうなんだよね
もっと…だいたい『もっとエッジの効いた感じ』とか、色々、具体的に言っていかないと…
だから、日本語英語…日本で通じる英語っていうのは、意外と向こうでは通じないんで

そこは…えー『もっとこう…通りがいい感じにしてくれ』とか
えー『声がね、近くないんだよ』とか、そういう風に言った方が、まあ、いい
なかなか難しいことなんですけどね」とおっしゃってましたが

甲斐バンドのアルバム「GOLD」のディレクターを務められた大森さんも
専門用語の英和辞典を片手に、ボブ・クリアマウンテンに説明なさったものの
甲斐さんによれば…「あの温厚なボブが、珍しく険しい顔してた(笑)」そうで
「おたまじゃくしは万国共通」とはいえ、音のイメージまでは伝えてくれませんよねぇ(苦笑)

「まっ、そういうやり取りをしつつ、今月いっぱいで終わらせないと
まあ、ダメだという感じなんですよね、ハイ
ということで、えー、その中で、ある程度、完成をみたテイクだけを選んで
今日はお届けしたいと思っております」と告げられ、インターバルを挟んだあと

「まずは1曲目、これは『パートナー』というアルバム、ねぇ?
えー、チャゲが作詞したりとか、森雪之丞が作詞したりとか…えー、そうですね、もう…
後藤次利くんと2人で曲を書いてるとか、色々こう…ちゃんと相方を作りつつ
えー、やって行ったという…m.c.A・Tとかもあったりして…

その『パートナー』というアルバムの1曲目…えー、同名ですね
えー、甲斐よしひろ『パートナー』を聴いて下さい」と流されてましたが
甲斐さんは、アルバムの1曲目にキーとなる曲を配されるという「お約束」に当てはめて考えると
このタイトルチューン「パートナー」は、様々な方とコラボなさったという
アルバムの内容に則したタイトルでもあるし

また、アルバムのキャッチコピーに「挑発という名のパートナーシップ」と記されているのは
「今って、日本中が喪失感を抱えちゃっててさ
誰かを見つけて愛と信頼の中で互いを支え合って生きていく
っていうことが、すごく欠落してると思うのね
だからこそ必要なのは、パートナーシップ
その部分を切り取って歌にしたいって思ったんだ」という
甲斐さんの時代感覚を象徴しているんじゃないかと…?

もっとも、当時のインタビュー記事では…
「最初からコラボレーションアルバムを作ろうと思ってた訳じゃなくって
去年、期間限定の甲斐バンドの復活があったんで
(アルバム制作の)作業に入るのが2ヶ月以上延びちゃったんです

だから、その間に更に作り込んでいこうと思って
『パートナー』ってタイトルだから、特定の相手を見つけて
コラボレーションしていけば面白いだろうなって思って展開して行った感じですね」と明かされてます(笑)

ちなみに…一番最初にチャゲさんに依頼なさったのは
「最初に難しそうな相手にオファーするところから始めた方が
今回のコンセプトがどれくらい相手に通じるものなのかっていうのが判りやすいじゃないですか
それに『この人でなくっちゃ』っていうところまで掘り下げて
どういうものが欲しいのかを明確にして振ったんで…」と明かされ

「僕も漠然と人から振られて迷惑したことがあって
『何でもいいから書いて下さい』って言われるのが一番困るんだよね
だから、同じキーワードをコラボレートした人全員に振ったんですよ
『1つのハートより、2つのハートの方がいい』っていうのと
『お前といきたい、ひとりぼっちはイヤだ』っていうのがキーワードで

アルバムのタイトルは『パートナー』ですよ
それ以外の表現は自由ですっていう感じで…
その方が、逆にバラついたものが出来る可能性が高いからね
だから『その人のくすぐりになるんじゃないかな?その人がそそられるんじゃないかな?』
…っていうくらい、かなり掘り下げてから振ってるんですよ」

…と「ハート」と「破れたハートを売り物に」の歌詞から採られた?
…とおぼしきフレーズを挙げておられますが
これって、かつて某時計メーカーのCMソングを依頼された際に
広告代理店の担当者の方が、キャッチコピー案みたいなフレーズを幾つか用意なさっていて
その中から、甲斐さんが「これならやります」と
「HEROになる時、それは今」というフレーズをお選びになった「方式」と似ているような気が…?(笑)

それはともかく…「森雪之丞とかチャゲとかだったら、作詞を依頼している訳で
当然のように曲先だから、その曲がキーになるじゃない?
『この曲だったら、こういう形でそそられるだろうな』っていう感じでね

で、チャゲからOKが出て『BLUE』っていう歌詞が出来てきた時に
今度のアルバムは、非常に良い展開になるんじゃないかなっていう
予感めいたものはありましたね」…と話されていて
長年、ディレクター、プロデューサーとしても活動なさって来た方らしい戦略ですね?(笑)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする